千葉県の穴場的な観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児と一緒に、安心安全に利用できる千葉県の穴場的なバリアフリー観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

〇千葉県立海の博物館(勝浦市)

テーマは房総の海。内海から外海まで、変化に富む千葉の海を展示解説します。「マッコウクジラの下顎骨」、「ツチクジラの骨格」などが展示され、ハイテク系展示もある博物館です。鵜原理想郷と勝浦海中公園の中間地にあり、周辺の自然も博物館の一部となっています。

千葉県立海の博物館

〇鋸山美術館(旧金谷美術館)(富津市)

鋸山の麓、東京湾フェリーが発着する金谷港の近くにある小さな美術館です。建物の外壁の一部には鋸山産の房州石が使用されています。コンパクトですがセンスがよい建物で、企画展が開催されます。前庭、中庭も必見です。

鋸山美術館

○史跡上総国分尼寺跡展示館(市原市)

上総国国分尼寺の史跡に、往時の様を再現した復元施設が建設され、そのガイダンス施設「展示館」が併設されています。復元されたのは「中門」「金堂」それを結ぶ「回廊」。想像を超える大規模な施設で、まるで奈良平城京のような趣があります。事前知識がないと、こんなところに、こんな施設があるのか、と驚いてしまう穴場スポットです。

史跡上総国分尼寺跡展示館

○市原湖畔美術館(市原市)

高滝湖畔に建つ美しい美術館で、HPでは「絶好のロケーションを生かし、アートだけでなくさまざまなアクティヴィティを屋内外で楽しめる首都圏のオアシスを目指しています」とアピールしています。開催されるイベントや企画展によっては、混雑することがあるかもしれませんが、通常はゆっくりとした時間が流れる、上品な穴場美術館です。

市原湖畔美術館

○太東崎灯台展望台(いすみ市)

外房の大パノラマを楽しめる、灯台の近くにある高台の展望コーナーです。バリアフリーレベルは高くはありませんが、車で駐車場まで行けば、車椅子ベビーカーでもなんとか展望コーナーにたどり着けます。とにかく景観が素晴らしい。お薦めのアウトドア穴場観光スポットです。ただし初日の出は混みます。

太東崎灯台展望台

○飯岡刑部岬展望館(旭市)

続いてお薦めの穴場展望スポットです。太東崎灯台展望台とは違い、エレベーターで上がる、3フロア構造の整備された展望施設です。展望施設の名称は「光と風の展望館」。少々老朽化していますが、バリアフリー施設です。

飯岡刑部岬展望館

○銚子ジオパーク(銚子市)

飯岡刑部岬展望館から見える「屛風ヶ浦」は、ごく一部ですが車椅子ベビーカーで近づくことができます。「銚子マリーナ海水浴場」の駐車場から舗装路を移動します。

屛風ヶ浦

また「犬岩」と「千騎ヶ岩」にも、それぞれ駐車場から車椅子ベビーカーで近づけます。大自然の雄大な造形に出合える、アウトドア穴場観光スポットです。

犬岩

○谷津干潟自然観察センター(習志野市)

ラムサール条約の登録湿地「谷津干潟」を観察する習志野市立の施設です。屋内からの観察、屋外での観察、どちらもバリアフリーに整備された環境があります。たまたま開発から逃れ、市街地に残された長方形の干潟に生きる、貴重な動植物に接することができる穴場施設です。

谷津干潟自然観察センター

○空と大地の歴史館(成田市)

隣接する「航空科学博物館」はメジャー施設ですが、こちらは穴場施設です。成田空港建設問題を現代に伝えます。館内は土足禁止なので、車椅子はタイヤカバーを付けての見学。武力抗争に使用された本物の武器・道具が展示されています。

空と大地の歴史館

○浦安市郷土博物館(浦安市)

入館無料の郷土博物館としては、レベルが高いお薦めの穴場施設です。屋外には昭和20年代の浦安の再現展示があり、たばこ屋、船宿、漁師の家、海苔製造場、豆腐屋、魚屋、天ぷら屋などが並びます。屋内展示もハイレベルです。子どもから大人まで、幅広い層にお薦めできます。

浦安市郷土博物館

○アイ・リンクタウン展望施設(市川市)

市川駅南口のアイ・リンクタウン。タワーズウエストの最上階が無料展望施設です。直行エレベーターはシースルー。展望フロアの上階は、吹きさらしの展望デッキです。夜景マニアに絶大な人気。昼間の景観も見事です。駅直結で駐車場もある抜群のアクセス。多くの方に昇っていただきたい、穴場観光スポットです。

アイ・リンクタウン展望施設

○東山魁夷記念館(市川市)

東山魁夷が市川でその半生を過ごしたことを記念して設けられました。建物は魁夷が留学したドイツ建築風で「風見馬」がシンボル。屋外には西洋庭園が整備。もちろん魁夷の人生と作品の紹介があります。コンパクトですが上品で高質な穴場施設です。

市川市東山魁夷記念館 車椅子利用ガイド

○市立市川歴史博物館(市川市)

「堀之内貝塚公園」内にある施設で、近くに「市立市川考古博物館」があります。「考古博物館」は原始から平安時代まで、「歴史博物館」が中世以降の市川の歴史文化民俗を紹介します。新しい施設ではありませんが、この種の公共施設としては、展示内容がハイレベルで、知的好奇心がくすぐられます。勾玉づくりなど子ども向け体験イベントも開催されますが、歴史や地理に興味のある大人の方にお薦めしたい穴場施設です。

市立市川歴史博物館

○佐倉市立美術館(佐倉市)

大正時代に建てられた銀行の建物「旧川崎銀行佐倉支店」を保存した「エントランスホール」がある美術館です。2階部までの吹き抜け構造のホールは、見る価値があります。美術館としては、定期的にコレクション展や市民展覧会などが開催されます。この付近は城下町として繁栄した佐倉の中心部でした。歴史探訪街歩きの拠点にも利用できる穴場施設です。

佐倉市立美術館

袖ケ浦市郷土博物館アクアラインなるほど館(袖ケ浦市)

袖ケ浦公園内にある、大規模な郷土博物館と、アクアラインをテーマにしたミニ博物館です。両施設とも穴場ファンにお薦めしたい穴場中の穴場施設です。どちらも施設名称通りの内容の施設で、マニアックなことを学べます。袖ケ浦公園自体も、混雑を避けて散策を楽しめます。マニア度が高い「アクアラインなるほど館」は、2021年5月現在、コロナ対策で休館しています。

袖ケ浦市郷土博物館

アクアラインなるほど館

○山武市歴史民俗資料館(山武市)

ここは穴場です。市の資料館という名称ですが、その施設内容は「野菊の墓」などの作品を残した歌人で小説家の、伊藤左千夫の生家が保存展示される「伊藤左千夫」専門の資料館です。極端に内容が特化された施設です。「野菊の墓」は何度か映画化されましたが、現時点での最後の映画のヒロインは松田聖子さんです。その懐かしいポスターが常設展示されています。

山武市歴史民俗資料館

○松戸市立博物館(松戸市)

有料の施設で、市立博物館としては大規模でハイレベルです。「21世紀の森と広場」公園内にあるので、それなりの数の来館者はいますが、穴場といって間違いのない博物館です。石器時代から現代まで、松戸の歴史民俗を大型展示でビジュアルに紹介します。もちろん大人向きの施設ですが、見た目が派手で分かりやすい展示物が多いので、幼児でもある程度は楽しめるかもしれません。

松戸市立博物館

○千葉市美術館(千葉市)

本稿で紹介する穴場の中では、おそらく最も知名度が高い美術館ですが、十分に穴場感のある施設です。2020年にリニューアルオープンした千葉市の中心部ある11階建てのビルで、美術館以外には市民ギャラリーなどの公共施設、最上階にはレストラン、そして1Fの「さや堂ホール」は昭和初期の重厚な雰囲気を楽しめる旧川崎銀行支店の建物を保存した公開スペースです。地下駐車場があるので雨天でもOK。美術観覧以外でも楽しめます。

千葉市美術館

○千葉市立郷土博物館(千葉市)

博物館ですが通称は「千葉城」。公園の高台に建つお城デザインの施設です。無料公開される施設で、郷土博物館としては、地名のもとになった「千葉氏」に関する展示紹介などが中心です。千葉城としてのハイライトは5F展望室。天守閣の周りを一周できる外バルコニーがあり、千葉市内、千葉港などを一望。車椅子ベビーカーで絶景を楽しめる穴場施設です。

通称は千葉城 千葉市立郷土博物館

○我孫子市鳥の博物館(我孫子市)

日本で唯一の鳥類専門博物館です。それなりの数の来館者はいますが、施設コンセプト、展示の実際などから総合的に判断すると、十分に穴場施設だと思われます。隣接して山階鳥類研究所がありますが、ここは研究所とは無関係の我孫子市の施設です。鳥の標本群には圧倒されます。内容はマニアックな施設ですが、子どもから大人まで幅広い層にお薦めできます。

我孫子市鳥の博物館

〇ふなばし三番瀬海浜公園(船橋市)

潮干狩りのシーズンは込み合いますが、それ以外の季節は穴場公園に変身します。子ども向きなのは「環境学習館」と自由広場。車椅子の大人にお薦めなのは、バリアフリーな展望デッキで、「三番瀬」と「関東の富士見百景」に選ばれた風景を楽しむことができます。10月と2月には、気象条件に恵まれればダイヤモンド富士が観られます。

ふなばし三番瀬海浜公園

○旧吉田家住宅歴史公園(柏市)

地元名家の豪邸が公開されている、面白い穴場観光施設です。ただし、旧家の内部見学は、靴を脱いで段差構造の家屋内を移動して見学するので、車椅子では無理。歩行困難な方は外見だけの見学になりますが、ボランティアガイドさんに解説をお願いすれば、外見だけの見学だけでも十分に理解が進み、往時の文化、風習、生活を知ることができます。

旧吉田家住宅歴史公園

〇芝山古墳・はにわ博物館(芝山町)

2021年4月に常設展示がリニューアルしました。様々な表情とポーズ。造形美にあふれる埴輪をバリアフリーに鑑賞できます。芝山町は500基の古墳があったとされる古墳の密集地。芝山古墳群は国史跡に指定されています。

芝山古墳・はにわ博物館

〇長柄横穴群(長柄町)

穴場の中の穴場。まったく観光地化されていない、知る人ぞ知る史跡です。国指定文化財の古代のお墓で、横穴が36基あります。2003年から本格的な保存整備が進められ、2010年には小さな資料館が開館しました。横穴の見学は未舗装の傾斜路を通行するので、車椅子ベビーカーでは、無理のない範囲から見学してください。資料館はバリアフリー仕様です。

長柄横穴群

【番外編】高滝湖PA展望台(市原市)佐原PA展望台(香取市)

高速道路のPAから利用する穴場のバリアフリー展望台です。PAですからバリアフリートイレなど最低限の設備は整っています。高滝湖PA展望台は、ピラミッドの頂上部をフラットにしたような構造で、ロングスロープを上がり、高滝湖周辺を眺望することができます。

高滝湖PA展望台

佐原PAパノラマ展望台は、舗装された上り坂を進んだ先にあり、平面に広がる水郷エリアと、横に伸びる利根川、縦にS字に伸びる東関道が観えます。夜景マニアにも評判の展望台です。

東関道佐原PAパノラマ展望台

千葉県には車椅子やベビーカーの家族と利用できる、バリアフリーな穴場施設が多々あります。いずれも混雑を回避しやすい、お薦めできる穴場施設です。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

茨城県の穴場観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児と一緒に、安心安全に利用できる、茨城県の穴場バリアフリー観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

〇地質標本館(つくば市)

正式名称は「国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質標本館」。筑波研究学園都市にある各種研究機関の公開施設の中でも、穴場度はトップクラスの施設です。名称を見ただけでは地味な印象を受けますが、見たことがない奇石が並ぶ、石の美しさに魅了されるミュージアムです。地質に関して興味の薄い人、就学前の幼児でも楽しめる、お薦めの穴場施設です。

地質標本館

〇つくば植物園(つくば市)

国立科学博物館の研究施設で正式名称は「筑波実験植物園」です。一般公開していますが研究施設なので、観光目的の演出は一部に限られる真面目な植物園です。それでも複数ある温室や屋外展示エリアは、植物の素人でも十分に楽しめます。屋外型の穴場施設です。

つくば植物園

〇地図と測量の科学館(つくば市)

国土交通省国土地理院の施設で、筑波研究学園都市らしい知の拠点です。一般公開エリアには、子どもから楽しめる展示物が多々あります。屋外エリア、屋内エリアとも、車椅子ベビーカーで利用できるバリアフリー仕様。それなりに人気施設ですが、もっと多くの人に知っていただきたい面白い穴場施設です。

地図と測量の科学館

〇水戸芸術館(水戸市)

シンボルタワー、劇場、コンサートホール、アートギャラリーなどがある文化施設です。シンボルタワーは常設、その他はイベントが開催されます。特に穴場としてお薦めなのは、「現代美術ギャラリー」で開催される企画展です。広々としたバリアフリースペースで、面白い企画展が開催されます。

水戸芸術館

〇常陽史料館(水戸市)

常陽銀行が運営する貨幣や経済の資料館です。B1が企画展示室「アートスポット」と、お金や経済に関わる常設展示がある「貨幣ギャラリー」。1Fはラウンジでは資料映像の鑑賞ができます。2Fは「資料ライブラリー」です。コンパクトですがバリアフリーな施設。穴場度が高い資料館です。

常陽史料館

〇茨城県植物園(那珂市)

昭和56年に開園した地元の人に愛されている植物園です。「熱帯植物館」と「展示室」の屋内施設、ツバキ園、ボタン園、水生植物園、カエデ園などテーマ別の屋外展示、隣接して無料屋内施設「きのこ博士館」などがあります。施設は老朽化している箇所がありますが、バリアフリー改修されているので、車椅子ベビーカーで利用できます。植物園としては、ハイレベルな展示内容です。混雑回避できるお出かけ先として、お薦めできます。

茨城県植物園

〇坂東郷土館ミューズ(坂東市)

図書館、視聴覚室、天体観測ドームなどがある、地域の公共施設です。ここにある資料館で、美術ファンが注目する企画展が定期的に開催されます。この「資料館の展覧会」がこの施設の魅力です。HPなどでチェックして、興味のある企画展をご覧ください。

坂東郷土館ミューズ

〇山方淡水魚館(常陸大宮市)

「日本一小さな規模の水族館」と自称している、穴場マニアにお薦めしたい施設です。窓口から2歩進むと、特別天然記念物「オオサンショウウオ」の水槽が3槽並んで展示されています。あまりに小さい施設なので驚きますが、車椅子ベビーカーで鑑賞できる水族館です。

山方淡水魚館

〇鵜の岬(日立市)

核施設は「県営国民宿舎鵜の岬」で、エリア一帯が穴場公園として整備されています。海の散歩道、森の遊歩道、谷の散歩道、スイレン池とアヤメ池、遊具広場、そして海鵜の飼育ケージなどがあり、宿泊しなくても散策を楽しめます。国民宿舎別棟のレストランはバリアフリーで、ランチ営業をしています。ただし散策路はいずれも途中に段差があるので、車椅子ベビーカーでは無理のない範囲での散策になります。

鵜の岬

〇日鉱記念館(日立市)

日立鉱山跡地にあるJX金属グループの企業資料館です。本館内の展示は段差構造で車椅子ベビーカーでの見学可能範囲は限られますが、屋外展示物、鉱山資料館は段差がありません。鉱山で使用された本物の設備や機材が見学できます。山中にある穴場施設です。

日鉱記念館

〇吉田正音楽記念館(日立市)

「有楽町で逢いましょう」など昭和の歌謡曲1,800曲を作曲した吉田氏を記念した施設です。「かみね公園」の山頂部にあるので、最上階は展望カフェがあります。オールドファンにお薦めの穴場施設です。

吉田正音楽記念館

〇しもだて美術館(筑西市)

地下駐車場があるので車でアクセスすれば、雨天でもまったく濡れずに利用できるバリアフリー美術館です。面白い企画展と充実したコレクション展が開催されます。ハード、ソフト両面で、もっと多くの人に知っていただきたい上質な美術館です。

しもだて美術館

〇板谷波山記念館(筑西市)

陶芸家板谷波山が誕生したのは1872年。その生家を活用した記念館です。生家、工房、そして展示館があります。工房を再現した作業場内には、波山が独自考案した和洋折衷様式の窯の展示などがあります。陶芸に興味の薄い方にもお薦めできる穴場施設です。

板谷波山記念館

〇真壁伝承館(桜川市)

真壁町は「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。その街歩きの拠点になるバリアフリーな公共施設です。施設はグッドデザイン賞を受賞したデザイン建築。また2つの常設展示室と1つの企画展示室がある「真壁伝承館歴史資料館」があります。穴場の観光地にある穴場の公共施設です。

真壁伝承館

〇間宮林蔵記念館(つくばみらい市)

穴場の中の穴場です。復元移築された生家と平屋構造の記念館があります。あまり知られていない、間宮林蔵の人生が学べる真面目な施設です。

間宮林蔵記念館

〇牛久シャトー(牛久市)

神谷傳兵衛記念館、オエノンミュージアム、ショップ、レストランがあります。「牛久シャトー本館」は旧牛久醸造場事務室で、国重要文化財指定、近代化産業遺産認定を受けています。施設のほとんどはバリアフリー対応済みですが、神谷傳兵衛記念館は階段構造で車椅子ベビーカーでは1Fだけの見学になります。現在では事実上市の施設となった穴場施設です。記念館は無料公開されています。

牛久シャトー

〇牛久自然観察の森(牛久市)

里山の自然を保全した公園で、「タヌキの森」「コジュケイの林」「バッタの原」などが整備されています。散策路はほとんどが未舗装路ですが、固くてデコボコが少ない路面が多いので、気合を入れれば車椅子ベビーカーで利用できます。ネイチャーセンターはバリアフリー仕様。里山の自然とバリアフリーに触れ合える穴場の森です。

牛久自然観察の森

〇砂沼広域公園(下妻市)

ため池の砂沼(さぬま)を中心にした公園です。東側の「観桜苑」と呼ばれる「水生植物ゾーン」が散策エリア。そして砂沼に架かる「砂沼大橋」の渡橋が魅力。ここでしか見られない風景があります。水上散策が楽しい穴場の公園です。

砂沼広域公園

〇下妻市ふるさと博物館(下妻市)

戦国時代に当地を治めた多賀谷氏の館をイメージした、武家屋敷のようなデザインの大きな建物の施設です。展示内容は充実しています。常設展の後半は下妻にゆかりのある人々に関する展示。ハード、ソフト両面で、レベルの高い穴場博物館です。

下妻市ふるさと博物館

〇土浦市立博物館(土浦市)

土浦城があった地に建つ、お城のような外観の博物館です。1988年の開館のため、今どきのバリアフリー仕様ではありませんが、車椅子ベビーカーで観覧可能です。霞ヶ浦一帯の地理と歴史、土浦の歴史、土浦城や城主たち、そして刀剣の展示などがあります。穴場の施設です。

土浦市立博物館

〇笠間日動美術館(笠間市)

建物は複雑な構造で、数多くの展示室や屋外に多種多様なアートを展示。独特の世界観があるオンリーワン美術館です。バリアフリー面でも一筋縄ではいきませんが、車椅子ベビーカーで何とか観覧できます。美術への関心が薄い方でも、一度は訪れることをお薦めしたい穴場施設です。

笠間日動美術館

〇石の百年館(笠間市)

知る人ぞ知るマニアックなミニ博物館です。この地の名産である「稲田石」について深く解説しています。実効床面積は40坪強しかありませんが、常設展があり、企画展が開催されます。「石の百年館」とは、100年を超える稲田石の採掘の歴史と、これからの100年の稲田石の発展を祈念したネーミングです。

稲田石の資料館 石の百年館

〇大野潮騒はまなす公園(鹿嶋市)

鹿島灘に向って滑る全長154ⅿのローラー滑り台、高さ40ⅿ海抜77ⅿの展望塔、プラネタリウム、郷土資料館などがある大規模公園です。この地は「はまなす」の自生南限の地で、園内には「はまなす」の花壇が整備されています。最寄駅は鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」で、公園の開園に併せて駅名を改名した当時は、日本一長い駅名の駅でした。このようにいくつもの特徴がある穴場公園です。

大野潮騒はまなす公園

〇古河公方公園(古河市)

花桃の名所で春には約1,500本が咲き誇ります。桃祭りの間は大混雑する公園ですが、その期間以外は穴場公園になります。夏は蓮の花が見事。古民家がある「御所沼エリア」では梅、こぶし、つつじ、ススキなど、季節のお花が楽しめます。

古河公方公園

〇天王崎観光交流センター(行方市)

霞ヶ浦の景勝地「天王崎公園」にある施設で、日帰り温泉、産直ショップ、そして会議室や多目的室など地域住民のための公共施設がある、観光拠点と地域交流を目的とした施設です。屋上は霞ケ浦を眺望する無料のバルコニーで、車椅子ベビーカーで利用できます。一般的にはほとんど情報がない、超穴場施設です。霞ヶ浦ドライブの休憩に利用できます。

天王崎観光交流センター

〇霞ヶ浦浮島園地和田公園(稲敷市)

万葉の時代からの景勝地「浮島」に整備された公園です。霞ヶ浦に突き出しているような立地で、看板など商業的なものが一切見えない風景に出合えます。護岸舗装路の上から見る霞ヶ浦は絶景。霞ヶ浦通だけが知る穴場公園です。

和田公園

〇龍ヶ崎市歴史民俗資料館(龍ヶ崎市)

2フロア構造の迫力ある外観デザインの資料館です。屋外展示がユニークで、龍ヶ崎鉄道を走ったSL、農家の納屋、昔の雑貨屋、動いている水車小屋などが保存展示されています。ここは穴場です。

龍ヶ崎市歴史民俗資料館

〇つむぎの館(結城市)

古民家や蔵など9つの建屋からなる施設です。ショップ「結の見世」はバリアフリー構造ですが、結城紬「資料館」の2Fへは階段、結城紬の展示がある「古民家陳列館」は段差構造など、車椅子ベビーカーで利用できない施設もあります。土蔵や離れは、外部からだけですが自由に見学できます。結城紬の地元問屋が100周年事業で開設した穴場ミュージアムです。

つむぎの館

〇予科練平和記念館(阿見町)

2010年に開館したバリアフリー施設です。この地にあった「海軍飛行予科練習部」の史実と、日記、通信簿、手紙、肖像写真など遺族から寄贈された個人の資料が展示紹介されています。もちろん大人向きですが、小学生以上であれば、概要は理解できる展示内容です。

予科練平和記念館

〇幕末と明治の博物館(大洗町)

穴場中の穴場施設です。大洗の高台、隣はキャンプ場という立地に建つ、昭和4年に開館した歴史ある博物館です。設立者は幕末から明治維新の時代に活躍した田中光顕伯爵。明治天皇像や天皇からの下賜品、幕末の志士や明治の元勲の書画や美術品などが展示されています。旧館は開館当初の姿をとどめているアンティークな空間。展示ケースはいまや骨董品。大人の見学先としてお薦めできる博物館です。

幕末と明治の博物館

茨城県には車椅子やベビーカーの家族と利用できる、バリアフリーな穴場施設が多々あります。いずれもお薦めできる穴場施設です。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

萩原朔太郎記念前橋文学館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

群馬県前橋市内を流れる広瀬川沿いに、萩原朔太郎記念館、前橋文学館、そして文学をテーマにして整備された遊歩道などがあります。川沿いの散策、そして文学館の観覧など、車椅子で上質な時間を過ごすことができる、バリアフリーな文学エリアです。現地の状況を紹介します。

萩原朔太郎記念前橋文学館

アクセス方法です。前橋駅から徒歩20分の案内です。前橋文学館のすぐ近くに、市営駐車場「広瀬川サンワパーキング」があります。車利用の場合は、この駐車場の利用が推奨されています。

市営駐車場は自走式立体駐車場で、身障者用駐車スペースは3Fに6台分用意されています。エレベーターは2系統で計3基。広瀬川寄りのエレベーターを利用して1Fから外にでると、萩原朔太郎記念館の正面に出ます。

前橋文学館の利用で駐車料金の減免サービスがあります。今回取材時の設定では、文学館の無料展示を観覧した人は2時間、有料展示を観覧した人は4時間の駐車料金減免サービスでした。

萩原朔太郎記念前橋文学館

パーキング内にバリアフリートイレが用意されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

広瀬川サンワパーキングを起点に、そこから近い順に散策ポイントを紹介します。

萩原朔太郎記念館は、朔太郎の生家の一部を移築保存して公開している無料施設です。この地に整備されたのは2017年。したがって車椅子に配慮のあるバリアフリー仕様です。趣のある木の門周辺から、段差のない舗装路面が整備されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

土蔵、離れ屋敷、書斎が保存公開されています。いずれも外観の見学のみで、内覧はできません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

展示スペース内はすべて舗装通路が整備され、車椅子で問題なく見学できます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

朔太郎の生家は裕福な医者の家庭でした。現地にある案内板には、往時の大病院であった生家の地図が記載されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念館の横を流れる広瀬川。そこに架かる橋は「朔太郎橋」です。

萩原朔太郎記念前橋文学館

散策路として整備されているのは、朔太郎橋を渡った前橋文学館側です。川沿いに多くの歌碑、詩碑、筆塚、あるいは水車模型、そして様々なアートやオブジェが展示されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

遊歩道の路面はほぼフラットで、車椅子で散策できます。今回取材時、広瀬川は水量があり、大正堰ではごうごうとした川の流れを楽しめました。市内を流れる川ですが、水質は綺麗で水量は豊かです。良い季節の好天の日に車椅子で散策をしたい素敵な散歩道です。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

朔太郎橋の正面に建つ「萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館」の状況です。文学館は1993年に開館。したがって車椅子で利用できますが、いまどきのバリアフリー設計ではありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館は4フロア構造で、1Fから3Fに展示室があり、4Fは資料室他。この内2Fが企画展の会場で、開催中は有料エリアになります。1F、3Fの展示は、原則無料公開されています。有料企画展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。1Fの受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

1Fにはカフェ&レストランと、映像展示室、ムットーニ劇場があります。

映像展示室は、現時点では5本のプログラムがあり、視聴を希望すると放映していただけます。短いプログラムで5分、長いプログラムで20分弱でした。フラットな視聴覚ルームでビジョンを見ます。車椅子で問題なく視聴できます。

ムットーニ劇場は、武藤政彦氏が制作した2種のボックスシアターがあり、希望すると鑑賞できます。狭い空間で楽しむプログラムで、車椅子1台と他2名は劇場内に入りました。車椅子2台は難しいかもしれません。一回の視聴は、3名程度までの1グループに限られます。

ムットーニ劇場のボックスシアターの作品「殺人事件」が2018年の制作、「風船乗りの夢」は2020年の制作。武藤氏による最新の萩原朔太郎詩の解釈を楽しめる秀作です。スタッフが手動でボックスの起動スイッチを押して始まります。両作品とも鑑賞時間は6分前後。2本連続して鑑賞すると12分程度の時間になります。

文学館内は1基エレベーターがあり、車椅子で上下階移動ができます。エレベーターのカゴは一般的なサイズで、普通の車椅子なら問題なく利用できます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

2Fと3Fの展示室はフラットな構造で、「朔太郎展示室」他、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館の内部は、各所に朔太郎の世界が展開されます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学以外には、上州名物「焼きまんじゅう」の展示コーナーがありました。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館内のバリアフリートイレが1Fにあります。スペースは余裕がありますが、トイレ設備はシンプルです。ユニバーサルベッドはありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

前橋市内の広瀬川沿いには、以上のような車椅子で楽しめる文学散歩道があります。川沿いにはカフェやレストランが点在。穴場的なバリアフリー観光スポットとして、お薦めします。

上野の國549社の総社である前橋市の「総社神社」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました)