銚子から九十九里へ 車椅子で訪ねる千葉のバリアフリードライブコース

青い海と砂浜、断崖絶壁、そして美味しい魚と出来たての醤油。千葉県の太平洋沿い、銚子から九十九里浜にかけて、障がいのある家族と一緒に楽しめる、バリアフリーな観光施設をめぐるお薦めのドライブコースを紹介します。

車椅子で訪ねる千葉のバリアフリードライブコース

ヤマサ醬油しょうゆ味わい体験館

銚子は高速道路からのアクセスが悪く、東関道の佐原香取ICから一般道で約40km、順調なペースで約1時間かかります。

銚子で最初にお薦めするは、ヤマサ醤油の工場内にある「しょうゆ味わい体験館」です。工場見学は予約制で途中に階段があるルートです。工場見学センターで映画を見る、体験館で醤油の歴史や製造方法を知る、そして煎餅を焼くのは車椅子で可能です。

工場直売ショップがあり、ここでしか買えない醤油もあります。

ヤマサ醬油しょうゆ味わい体験館

 

銚子ポートタワー・ウオッセ21

ヤマサ醬油から約4km。銚子を代表する観光施設です。「銚子ポートタワー」、レストラン「うおっせ」、水産物即売センター「ウオッセ21」があります。古い観光施設なのでバリアフリーレベルはそれなりですが、車椅子で利用できない決定的な問題はありません。

ポートタワーの入館料は障害者減免制度があります。

銚子ポートタワー・ウオッセ21

 

地球の丸く見える丘展望館

銚子ポートタワーから海岸沿いに約6km進みます。愛宕山の上に建つ展望施設です。

施設の裏側に障害者用駐車場があり、そこからはスロープで入館できます。入館料は障害者減免制度があります。

車椅子では3Fのカフェに上がり、カフェの中から眺望を楽しみます。カフェには、そのための車椅子専用席が用意されています。外のテラスに出ると、壁が高くて車椅子からは空しか見えません。

地球の丸く見える丘展望館

 

飯岡刑部岬展望館

地球の丸く見える丘展望館から屏風ヶ浦を通り約13km西へ移動します。高さ約60mの断崖絶壁に建つ無料の展望施設です。エレベーターがあり車椅子で問題なく利用できるバリアフリー展望館です。別称は「光と風の展望館」で、九十九里浜から屏風ヶ浦、そして内陸側まで、360度の眺望が楽しめます。

飯岡刑部岬展望館

 

道の駅季楽里あさひ

刑部岬展望館から約8km内陸に進みます。2015年に開業したバリアフリー施設です。車椅子で問題なく利用できます。

道の駅季楽里あさひ

 

道の駅オライはすぬま

道の駅季楽里あさひから、海岸沿いに戻り約23km走ります。距離はありますが、スムーズに流れれば30分程度で到着します。

2005年に開業した老舗の道の駅です。施設のバリアフリーレベルは最新の道の駅に比べれば劣りますが、レストランの美味しさは定評があります。席は約半分がテーブル席です。

道の駅オライはすぬま

 

海の駅九十九里

オライはすぬまから海岸沿いを約10km進みます。片貝漁港の横にある施設で開業は2015年。車椅子で問題なく利用できるバリアフリー施設です。

1Fは産直ショップと入館無料の「いわし資料館」、2F は海鮮料理もいただけるセルフサービスのフードコートです。

海の駅九十九里

 

国民宿舎サンライズ九十九里

海の駅九十九里から約5km、最後の立ち寄り施設はホテルです。バリアフリーなレストランやショップがあります。

サンライズ九十九里からは「東金九十九里有料道路」に直結します。

車椅子で楽しい休日をお過ごしください。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

大洗から那珂湊へ 車椅子で訪ねる茨城バリアフリードライブコース

茨城県の大洗から那珂湊にかけて、車椅子で利用できるバリアフリー施設が数多くあります。その中から障がいのある家族と一緒に利用できる、ドライブでの立ち寄り先にお薦めできる施設、お店、観光スポットを紹介します。

「高速道路から大洗港へ」

「水戸大洗ic」から大洗港に向かいます。この区間の道路は整備が進んでいます。距離は約5km、10分程度でicから港に到着します。

大洗港には以下のバリアフリーな観光施設があります。

〇大洗わくわく科学館

エネルギーに関する展示解説がある、子供向きの有料施設です。入館料金は障害者減免制度があります。

 

〇大洗シーサイドステーション

元はアウトレットだった施設で、産直ショップ、グルメ店、物販店などがあります。

大洗シーサイドステーション

〇大洗マリンタワー

高さ60mの展望タワーです。入館料は障害者減免制度があります。

大洗マリンタワー

〇かねふくめんたいパーク大洗

明太子の製造工場で、工場見学、直売所、明太子おにぎりなどがあるフードコートがあります。

かねふくめんたいパーク大洗

なお魚屋とJA産直ショップがある「海・山直売センターいきいき」も、バリアフリーのレベルは下がりますが、車椅子で買い物が出来ます。

海・山直売センターいきいき

「高台の神社と博物館へ」

港から離れて高台に向かいます。大洗磯前神社と幕末と明治の博物館に立ち寄ります。

〇大洗磯前神社

一の鳥居は海中に建つ大洗を象徴する神社です。神社なので多少のデコボコや段差はありますが、車利用で高台の駐車場を利用すれば、車椅子で参拝可能です。海岸からの参道は階段ルートです。

大洗磯前神社

〇大洗町幕末と明治の博物館

幕末から明治維新の時代に活躍した、田中光顕伯爵が創立した博物館です。「常陽明治記念館」として昭和4年に開館。平成9年に新館を増設し、旧館をリニューアルして「大洗町幕末と明治の博物館」になりました。車椅子で観覧できます。観覧料は障害者減免制度があります。

大洗町幕末と明治の博物館

「水族館から海門橋を渡る」

海沿いに戻り、バリアフリー施設「アクアワールド茨城県大洗水族館」を見学。その先は「海門橋」を渡り、那珂湊に入ります。

水族館はバリアフリー施設です。駐車場は施設に近い大型バス用の駐車場に進み、係員に車椅子利用を申告し、誘導に従ってください。

観覧料は障害者減免制度があり、半額に減免されます。

アクアワールド茨城県大洗水族館

「那珂湊おさかな市場へ」

人気の観光スポットです。公的な市場ではなく、経営が異なるなる多数の魚屋が集積したエリアです。障害者用駐車区画がある大きな有料駐車場が整備されています。週末は有料の臨時駐車場も利用できます。

那珂湊おさかな市場へ

ひたちなか市の神社「酒列磯前(さかつらいいそさき)神社」は100m以上続く樹のトンネル参道「樹叢(じゅそう)」がある趣のある古社ですが、段差や路面のデコボコが激しく車椅子での参拝には不向きです。

酒列磯前(さかつらいいそさき)神社

「干し芋の名店から高速道路へ」

那珂湊おさかな市場から高速道路へのアクセスは「ひたちなかic」の利用が便利です。その通り道にあるバリアフリーな干し芋の名店を紹介します。

〇ほしいも専門店大丸屋

巨大な石の干し芋モニュメントと恐竜の彫刻があるお店です。エントランス周辺はスロープ対応、店内はスペースに余裕があるバリアフリー仕様で、綺麗な障害者用トイレがあります。

大丸屋から「ひたちなかic」までは4km弱で10分かからずに高速道路にアクセスできます。

ほしいも専門店大丸屋

大洗から那珂湊にかけて、車椅子で観光や買い物ができる施設があり、バリアフリードライブが楽しめます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

京都を代表する観光地嵐山。車椅子から見た主な観光スポットのバリアフリー状況を紹介します。

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー

〇トロッコ嵯峨駅のバリアフリー状況

車椅子で利用できます。駅舎のエントランスは段差構造ですが、段差回避スロープが用意されています。

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー

駅舎内はフラットな構造で、トロッコ列車の車椅子乗車は可能です。障害者用トイレも駅舎内にあります。

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー

19世紀ホールやジオラマ京都JAPANなどの付帯施設も、車椅子で利用できます。

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー

京都 嵐山中心部 車椅子観光ガイド バリアフリー

〇嵐電嵐山駅のバリアフリー状況

駅前は「はんなりほっこりスクエア」で、障害者用トイレがあり、ほとんどの店舗は車椅子で利用できます。名物の友禅ポールは車椅子で見学できます。

嵐電嵐山駅のバリアフリー状況

ただしエレベーターはなく、2Fは車椅子では利用できません。

嵐電嵐山駅のバリアフリー状況

〇天龍寺のバリアフリー状況

車椅子で拝観できる範囲は限定されます。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が100円減免されます。

境内への参道はデコボコが多く、車椅子での通行に苦労します。車両通行路を中心に通行するしかありません。

境内で車椅子拝観できるのは、庭の一部だけです。大方丈、書院、多宝殿は段差構造で車椅子での拝観は困難です。

庭園内の散策路も段差路があり、竹林の道方面へは車椅子では通行できません。

天龍寺のバリアフリー状況

〇竹林の道のバリアフリー状況

竹林の道は車椅子で通行できます。ただし野宮神社の境内は、入口に段差があり車椅子では通行できません。

天龍寺のバリアフリー状況

天龍寺の境内は車椅子では通り抜けが出来ないので、車椅子では同じ道を行って戻る観光になります。

天龍寺のバリアフリー状況

〇渡月橋のバリアフリー状況

車椅子で歩道を通行できます。対岸の公園は未舗装路面ですが、デコボコが少ない硬い路面なので、車椅子で移動できます。橋に近い舗装路面のエリアからでも、渡月橋の全景を楽しむことが出来ます。

渡月橋のバリアフリー状況

車椅子での嵐山観光は、天龍寺が苦戦します。ほかの主な観光スポットは車椅子で利用できます。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)