晴海「はるみらい」「ららテラス」車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都中央区の晴海地区は、東京オリンピック2020を契機に大きく変貌しました。旧「ほっとプラザはるみ」は晴海地域交流センター「はるみみらい」となり2023年にリニューアルオープン。2024年には隣接地に商業施設「ららテラスHARUMI FLAG」が開業しました。

はるみみらい

「はるみみらい」は学習スタジオ、音楽スタジオ、トレーニングスタジオ、レストランなどがある地域住民のための施設です。

はるみみらい

来館者用の地上平面駐車場があります。

はるみみらい

施設全般にバリアフリー仕様。1Fのパブリックスペースにはバリアフリートイレがあります。

はるみみらい

3Fの温暖浴スペースは靴を脱いで利用します。

はるみみらい

「ららテラスHARUMI FLAG」は39店舗が営業する3フロア構造の商業施設です。新しい施設なのでバリアフリー仕様。車椅子で問題なく利用できます。バリアフリートイレは各フロアに用意されています。

はるみみらい

来館者用駐車場には身障者用駐車スペースが設けられています。

はるみみらい

必用なところには段差解消スロープが設置されています。

はるみみらい

晴海の「はるみらい」と「ららテラス」は車椅子で利用できるバリアフリーな施設です。

(本稿は2024年9月に執筆しました)

「ららぽーと豊洲」の情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

敦賀の海鮮市場 日本海さかな街 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

福井県敦賀市の「日本海さかな街」は、物販店舗が約40店、飲食店が約15店舗軒を連ねる「日本海側最大級の海鮮市場」です。開業は1994年。施設全体新しくはありませんが、ワンフロア構造で部分的に改修が行われていて、大きな問題はなく車椅子で利用できます。物販店・飲食店、いずれも車椅子での利用に特別な配慮は感じませんが、椅子が固定されたカウンター席タイプの飲食店以外は、車椅子で何とか利用できます。

アクセスは車が便利。来店者用駐車場には身障者用駐車スペースが設けられています。

日本海さかな街

身障者用駐車スペースの近くの段差解消箇所から施設内に移動します。館内は通路に面して物販店、飲食店が軒を連ねています。敦賀港直送の鮮魚店、「へしこ」などの郷土料理、お寿司やソースカツ丼のお店。日本海さかな街は車椅子で買い物や食事が楽しめます。

バリアフリートイレは館内に一つ。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。綺麗なトイレです。

日本海さかな街

日本海さかな街は新しい施設ではありませんが、ほとんどのお店は車椅子で利用できます。

(本稿は2024年7月に執筆しました)

若狭湾国定公園の景勝地「三方五湖レインボーライン山頂公園」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

三重の大規模商業リゾート VISON 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

2021年に三重県多気町に誕生した「三重故郷創生プロジェクト」による「SDGs」を切り口にした観光施設です。総事業費は約200億円。119haの敷地にホテル、温泉、ショップ、レストラン、農園などが展開される大規模なプロジェクトで「ナショナルチェーン店の出店をゼロとし、食をテーマとし圧倒的な専門性を持つことで、他にない唯一無二の商業リゾート施設を目指」す、としています。

丘陵地に建設された施設でアップダウンが多いのが特徴です。車椅子で利用する上で、知っていると役立つ現地の状況を紹介します。

VISON

アクセスは車が便利です。「ホテルヴィソン」を利用する場合は宿泊者専用駐車場の利用が便利です。ホテルは丘陵の高い場所にあり、ホテルからVISONの他エリアに移動する通常ルートは屋外エスカレーター路です。アップダウンがあるので、ホテルを起点にして車椅子でVISON全域の散策することは困難です。

VISON

一般来場者用の有料駐車場が複数個所あります。最初にあるP1は、マルシェヴィソンまでエスカレーターで上がる未舗装路面の駐車場です。

次にあるP2は、マルシェヴィソンの裏側にある未舗装路面の駐車場です。

VISONのショップ&レストランエリアを広域に利用したい場合、車椅子利用者はスゥイーツヴィレッジ裏にあるP3駐車場の利用が便利だと思います。一般駐車区画は未舗装路面ですが、舗装路面の身障者用駐車区画が多数用意されています。ここからでも他エリアに移動するにはアップダウンを通行しますが、他の駐車場からよりは高低差が少ない移動ですみます。和ヴィソンやサンセバスチャン通りがあるエリアへは「まほろ橋」を通行して移動できます。ただしある程度のアップダウンがあるルートです。

VISON

P3からアトリエヴィソンに進み、そこから横断歩道を渡り和ヴィソンエリアに移動することもできます。このルートもそれなりのアップダウンがありますが、車椅子で和ヴィソンの中心エリアに行くなら「まほろ橋」経由よりも楽に移動できます。

VISON

VISONの各ショップ&レストランエリア内も、アップダウンがあります。特に注意すべきなのは、マルシェヴィソンです。スゥイーツヴィレッジからマルシェヴィソンまでは、大きなアップダウンがありません。

VISON

マルシェヴィソンは密閉型の施設ではなく、20年に一度のサイクルで木を張り替える計画がある屋根と部分的な壁がある構造物です。

VISON

マルシェヴィソンは傾斜地に建っています。外側がスロープ路で、内部は階段がある構造です。車椅子では階段を迂回してスロープ路を利用して移動します。

VISON

和ヴィソンやサンセバスチャン通りがあるエリアもアップダウンがあり、一部には急な傾斜路が用意されています。車椅子ではなるべく緩い傾斜路を選び移動する必要があります。

VISON

和ヴィソンやサンセバスチャン通りにある店舗の多くは、車椅子で利用できるバリアフリー構造です。

VISON

しかしほとんどの店舗は傾斜に建つため、隣の店舗に移動するにも、アップダウンがあることが多いエリアです。

VISON

一棟の中に段差があり、2店舗が営業しているお店もあります。車椅子ではそれぞれの出入口から店舗を利用します。

VISON

最後にバリアフリートイレの状況を紹介します。大規模な施設ですが、トイレの数は多くはありません。トイレはマルシェヴィソンに2か所、スゥイーツヴィレッジの店舗内に1つ、そして和ヴィソンに1つです。いずれのトイレにもバリアフリートイレがあります。下記の写真は和ヴィソンのバリアフリートイレです。広いスペースの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

VISON

VISONは類を見ない大型施設です。車椅子で利用する場合は、駐車場の選択、アップダウン路や段差路、エスカレーター路に注意してください。

(本稿は2023年6月に執筆しました)

津市にあるバリアフリーな温泉旅館「榊原温泉湯の瀬」を別稿で掲載しています。ご参照ください。