横浜美術館 ヨコハマトリエンナーレ2017 バリアフリー情報

神奈川県横浜市の3年に一度の現代アート祭「ヨコハマトリエンナーレ2017」。主会場である横浜美術館のバリアフリー状況を紹介します。

・解りやすいアートが大集合

「ヨコハマトリエンナーレ2017」は、2017年8月4日から11月5日の開催です。

解りやすい現代アートが展示されました。現代アートに縁の薄い方も親しみやすい作品群です。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」

・手帳で駐車場は90分無料

車利用の車椅子利用者は専用駐車場の利用が便利です。横浜美術館の1Fは屋内駐車場。みなとみらいエリアの駐車場が満車が多くても、比較的空きの可能性が高い駐車場です。障害者用駐車区画は歩行者出口付近に5台分確保。美術館入館手続きの際に駐車券を提示すると90分無料減免措置を受けられます。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」

・美術館入口までは外通路を通る

1F屋内駐車場からエレベーターで2Fへ移動します。2Fの高さが美術館フロア。エレベーターから美術館入口までは外通路を通ります。シッカリとした屋根の下なので、普通の雨なら濡れませんが、外気にあたるので寒い日は用心してください。体力に不安のある重度障害の方は、屋内駐車場から外を通ることを想定した備えが必要です。移動する路面はフラット。車椅子の通行に大きな問題はありません。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」

・美術館内エレベーターは一基のみ

横浜美術館は2Fと3Fの2フロア構造。「ヨコハマトリエンナーレ2017」は2フロアを使用したフル展示です。

一般利用者は2Fで受付をして3Fへは階段利用。車椅子利用者はスタッフがエレベーターに誘導します。館内のエレベーターは一基のみ。帰りも同じ手順です。

障害者用トイレは2F・3Fの両フロアとも配置されています。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」

・階段部の展示は遠くから見る

ほぼ全ての展示作品を車椅子から鑑賞できます。例外は2Fと3Fをつなぐ2ヵ所の階段部の展示作品。階段の途中に展示された作品なので、車椅子では遠くからの鑑賞になります。

階段部以外は、通路幅に余裕があり車椅子からとても鑑賞しやすい展示です。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」

・多少騒いでも許される雰囲気

騒いでしまうタイプの障害のある人と美術館に行くと心配しますが、「ヨコハマトリエンナーレ2017」はその点はユルイ雰囲気です。ハチャメチャをしてはいけませんが、多少の興奮状態なら許される空気です。もちろん作品に触ってはいけません。

横浜美術館「ヨコハマトリエンナーレ2017」トリエンナーレ=3年毎。次回は2020年です。

高滝湖 市原湖畔美術館 車椅子バリアフリー情報

千葉県市原市の「市原湖畔美術館」は、美術館自体がアートなバリアフリー美術館です。車椅子からみた現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年1月の取材に基づいています。

・リニューアルオープン

2年がかりのリニューアルを行い、2013年に生まれ変わった美術館です。

高滝湖の眺望が素晴らしい。子どもが遊べる広場が楽しい。眺望抜群のグルメ店が美味しい。そして美術館自体が美しく、かつバリアフリーで、企画展やイベントが充実しています。

幅広い人にお薦めできる美術館です。

市原湖畔美術館

・高速開通でアクセス向上

圏央道の開通でアクセスが向上しました。無料駐車場は第3Pまで用意。障害者用駐車区画は第1Pにあります。

駐車場から美術館へは舗装路。車椅子での移動に大きな問題はありません。

美術館、芝生広場、独立棟のイタリアンレストランの構成。舗装された周遊路があるので施設全域車椅子での移動が可能です。

幾つもの屋外オブジェ、湖面には水上彫刻も。美術館に入る前に、車椅子で屋外空間を楽しめます。

「藤原式揚水機」を模した展望台は階段です。ここだけは車椅子で上ることができません。

市原湖畔美術館

・障害者減免制度あり

美術館内へ入ります。受付はショップと一体になった構造です。

入館料は、常設展は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免。今回取材時に開催中の特別企画展は無料でした。企画展の減免はその企画によります。企画展やイベントに行かれる場合は、減免措置の有無を確認してください。

市原湖畔美術館

・エレベーターは1

美術館は1F、B1が展示室、屋上が広場です。

エレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動ができます。

また1Fと屋上はスロープでもつながれています。

健常者の動線は1FとB1の移動は階段、したがって車椅子では通常とは違う動線になります。

会場の移動ルートは、その時々の企画にもよるので、詳しくは現地でスタッフに確認してください。

障害者用トイレは1Fに1つあります。エントランスコートにあります。広くて清潔で設備も良いトイレです。

市原湖畔美術館

・屋上広場には700本のチューブが林立

屋上はただの広場ではありません。スロープルートや階段ルートで複雑な動線を生み出し、そこには700本のチューブが林立。かき分けるように進むアートです。ただし車椅子では通行が無理な箇所があります。行けるところまでの利用になります。

市原湖畔美術館

・レストランはやや狭い

別棟のレストランは湖畔に建つ抜群の眺望。とても素敵なのですが、出入口は手動ドアで、店内は細長で幅が狭い。車椅子では狭さに苦戦する可能性があります。現地で確認して利用の可否を判断してください。

市原湖畔美術館

・常設展は深沢幸雄作品が中心

常設展だけでも魅力的。企画展の開催がない時でも、お出かけをお薦めできます。年に4回ほどの展示替えがあります。

展示の中心は市原に縁の深い深沢幸雄氏の作品が中心。展示室の雰囲気にもマッチした、素敵な常設展を楽しめます。

「市原湖畔美術館」は作品だけではなく、建物、広場、オブジェ、展望台、湖畔の眺望と、様々な楽しみがある美術館です。

忍野村 四季の杜おしの公園 美術館 バリアフリー情報

富士北麓、山梨県忍野村の四季の杜おしの公園は「岡田紅陽写真美術館」と「小池邦夫絵手紙美術館」がある施設です。富士山を正面に仰ぐ美術館で、車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年12月の取材に基づいています。

○施設の概要

とても長い名称の施設ですが、余裕のある敷地に建つ一棟の美術館です。フロアが半分に分割され二つの美術館が同居。入館料は二館共通券のみ。忍野八海の近くに建つ、素敵な美術館です。一つの“おしの美術館”だとイメージして間違いではありません。

四季の杜おしの公園「岡田紅陽写真美術館」「小池邦夫絵手紙美術館」

○基本はバリアフリー設計

2004年にオープンした施設です。最新の施設と比べると見劣りしますが、基本設計はバリアフリー。車椅子での利用は可能です。

駐車場は20台分ほどのスペース。特別な障害者用スペースの設定はないので、乗降しやすい場所に停めてください。一見オフロードの路面に見えますが、ナチュラル志向の舗装路なので車椅子での通行は可。駐車場から建物までの間は屋根無しで50mほどです。

エントランスから館内全域、段差構造なし。障害者用トイレはありますが、今回取材時は、やや経年劣化が進んでいました。

四季の杜おしの公園「岡田紅陽写真美術館」「小池邦夫絵手紙美術館」

○正面に富士山を仰ぐ

入館料は障害者手帳の提示で本人は無料に減免。HPでは「車椅子の人は介助者1名も無料」という案内でしたが、今回訪問時は車椅子介助者の減免措置はありませんでした。ルールの変更か、現場の誤認かは確認していません。

真正面に富士山をいだく立地です。美術館はそれを計算した設計。出来れば富士山がよく見える天気の日に出かければ、美術館内外からの富士山を楽しめます。

四季の杜おしの公園「岡田紅陽写真美術館」「小池邦夫絵手紙美術館」

○「岡田紅陽写真美術館」は富士山中心

富士山を愛した写真家「岡田紅陽」。美術館の展示作品も、富士山が中心です。

「小池邦夫」氏は絵手紙の創始者。詩・書・画三位一体の作品です。

いずれも小規模ながら品の良い上質な美術空間。車椅子でゆっくり鑑賞ができました。

四季の杜おしの公園「岡田紅陽写真美術館」「小池邦夫絵手紙美術館」

○企画展示ホールは富士山ビュー

館内からの富士山ビューポイントは二つ。「岡田紅陽写真美術館」内の小窓から眺める富士山。そして二つの美術館の間にある企画展示ホールの大きな窓から仰ぐ富士山。どちらも素晴らしい風景。車椅子で館内からの富士山ビューを楽しめます。

 

今回訪問時はとても空いていて、小さな美術空間を贅沢に楽しめました。出来れば富士山がよく見える日の利用をお薦めします。四季の杜おしの公園は、車椅子で利用できる美術館です。