全長130m 那須高原つつじ吊橋 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

栃木県那須町の那須高原には、20万本のヤマツツジ群落する「那須八幡つつじ園地」があります。このつつじ園地を見渡す無料の観光吊橋「つつじ吊橋」があり、車椅子で散策できます。「つつじ吊橋」から「那須八幡つつじ園地」まで遊歩道がつながっていますが、途中に未舗装段差路があるので、全ルートは車椅子での移動はできまません。車椅子では「つつじ吊橋」から引き返す行程になります。

なお「那須八幡つつじ園地」内のバリアフリー散策路の情報は、別稿「那須高原八幡つつじ園地 バリアフリー木道 車椅子散策ガイド」を参照してください。

「つつじ吊橋」のバリアフリー情報です。46台を収容する無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが2台分設けられています。

那須高原つつじ吊橋

駐車場から「つつじ吊橋」まで190mの案内。舗装傾斜路に進みます。

那須高原つつじ吊橋

すぐにバリアフリー木道になります。傾斜角度は緩く車椅子で問題なく進むことができます。

那須高原つつじ吊橋

「つつじ吊橋」に到着。吊橋は車椅子で通行できるフラットな構造ですが、足元がシースルーで、風や人の動きでかなり揺れます。気合を入れて渡ってください。

那須高原つつじ吊橋

「つつじ吊橋」の対岸にも短い区間ですがバリアフリー木道があります。この木道が途切れた先は「那須八幡つつじ園地」まで続く未舗装段差路です。車椅子はここで引き返します。

那須高原つつじ吊橋

那須高原つつじ吊橋は駐車場を起点にして車椅子で散策できます。往復で約600mを移動する観光です。

那須高原つつじ吊橋

(本稿は2023年9月に執筆しました)

別稿で「那須平成の森」のバリアフリー歩道を紹介しています。ご参照ください。

那須高原展望台 恋人の聖地 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

那須岳中腹にある那須高原展望台は標高1,048メートル。周辺には殺生石、つつじ吊橋などがある、車椅子ドライブで立ち寄りやすい観光スポットです。

那須高原展望台

12台を収容する無料駐車場には身障者用駐車スペースが2台分設けられています。また道を挟んだ側にある公衆トイレにバリアフリートイレがあります。

那須高原展望台

駐車場に前向き駐車すれば、車内からでも展望台からの眺めを楽しむことができます。

那須高原展望台

駐車場から展望台まではほぼフラットな舗装路面。車椅子で問題なく移動できます。

那須高原展望台

「恋人の聖地」の碑までの路面もほぼフラット。車椅子で記念撮影ができます。

那須高原展望台

(本稿は2023年9月に執筆しました)

別稿で「那須高原八幡つつじ園地 バリアフリー木道 車椅子散策ガイド」を掲載しています。ご参照ください。

常滑 やきもの散歩道 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

愛知県常滑市にある古い工場をめぐる歴史の回廊「やきもの散歩道」は、激しいアップダウンがある丘の上の小径です。一般的な車椅子利用者には標準的な「Aコース」の散策はお薦めできません。ご自身や介助者の体力の範囲で、無理のない散策をお楽しみください。観光情報で紹介されている主な見どころのバリアフリー状況を紹介します。

常滑 やきもの散歩道

○陶磁器会館

散策の拠点として紹介されている「常滑市陶磁器会館」は、2023年6月時点ではバリアフリーな施設ではありません。無料駐車場には身障者用駐車スペースが設けられていますが、そこから近いメインエントランスは階段構造で段差回避スロープはありません。車椅子では横にある通用門のような出入口を利用します。また館内のトイレにはバリアフリートイレはありません。

常滑 やきもの散歩道

○とこなめ招き猫通り

常滑駅方面からアクセスすると、とこなめ招き猫通りは緩やかな傾斜路を上がりながら散策できます。もっとも車椅子で観光しやすいスポットです。

常滑 やきもの散歩道

○とこにゃん

常滑のシンボルである巨大な招き猫「とこにゃん」は、急坂が上がった北山橋の横にあります。車椅子では辛い傾斜路です。

常滑 やきもの散歩道

○廻船問屋瀧田家周辺

観光案内では「やきもの散歩道」唯一のバリアフリートイレがある施設として紹介されています。2023年6月時点では、がけ崩れの影響で「でんでん坂」からのアクセスルートになっていました。この坂は車椅子では通行できない急坂です。

常滑 やきもの散歩道

○土管坂

もっともメジャーな観光スポットですが急坂です。車椅子での散策はお薦めできません。坂の下から見上げる観光をお薦めします。したがって坂の上にある土管坂休憩所の車椅子での利用は困難です。

常滑 やきもの散歩道

土管坂の登坂をあきらめれば、登窯広場方面へは車椅子でなんとか通行できる傾斜路を通り移動できます。

常滑 やきもの散歩道

○登窯広場・展示工房館

登窯広場はほぼフラットで水琴窟は車椅子で近付けます。

常滑 やきもの散歩道

展示工房館は2フロアで2Fへは階段のみです。また1Fの展示は一周回って鑑賞しますが、途中の通路が狭く車椅子では通行できません。車椅子では1Fを部分的に鑑賞する見学になります。

常滑 やきもの散歩道

登窯は車椅子で近付けます。ただし一周観察コースは段差路で、車椅子では通行できません

常滑 やきもの散歩道

○散歩道後半のバリアフリー状況

登窯広場から先が、推奨されている「Aコース」の後半になります。後半はいっそうアップダウンがきつくなります。喫茶「MEM.」の先は下りの急坂です。

常滑 やきもの散歩道

窯元「晴光」などがある付近が唯一フラットなエリアです。その先は上りの急坂で、「いちき橋」の先は下りの急坂です。

常滑 やきもの散歩道

常滑市の「やきもの散歩道」は車椅子向きではありません。体力の範囲で無理のない散策をお薦めします。

(本稿は2023年7月に執筆しました)

知多半島にある東京都障害者休養ホーム事業の対象宿泊施設「亀の井ホテル知多美浜」を別稿で掲載しています。ご参照ください。