赤城山の自然を車椅子で楽しむ 山頂周辺のバリアフリー観光情報

赤城山は群馬県前橋市にある標高1812mの名峰です。バリアフリー施設を利用すると、車椅子で観光ができます。お薦めのバリアフリー観光コースを紹介します。

なお本稿は2014年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

アクセスは車、南面の赤城道路から

○アクセスは車、南面の赤城道路から

山頂へは快適なドライブルートが整備されています。

南面の赤城道路から山頂付近を目指すと、「白樺牧場」と「赤城山観光総合案内所」があります。

この一帯はレンゲツツジの名所で、初夏の季節に咲きます。観光バスも来て混みあうのが難点ですが、観光総合案内所の無料駐車場に車を停めます。車椅子で周辺の散策は可能で、車椅子からお花を無理なく鑑賞できます。

この観光総合案内所には白樺の森文学コーナーがあり、赤城山ゆかりの文学を紹介しています。バリアフリー施設で、障害者用トイレがあります。

赤城山の自然を車椅子で楽しむ

○山頂のカルデラ湖へ

山頂にはカルデラ湖が2つあります。大沼と小沼、地元では、オノ、コノと発音されています。

大沼湖畔には無料駐車場とレストハウスがあり簡単な飲食ができます。

駐車場には公衆トイレがあり、障害者用トイレがあります。

夏季は湖の周囲を車椅子で散策できます。

山頂のカルデラ湖へ冬季は湖面が凍結します。湖畔に適当に車を停められるので、車から凍結した湖を見ることもできます。少し歩ける人なら、数十歩あるいて湖面に乗ることも可能です。もちろん寒いので、防寒対策は厳重に行って下さい。

大沼と小沼は、福島原発事故の影響を受けてしまい、事故後の2011年には高い数値の放射能は検出されています。その後2015年にワカサギの持ち帰りが解禁されました。

赤城山の自然を車椅子で楽しむ 

○ビジターセンターから覚満淵へ

赤城山頂観光のハイライトは覚満淵。カクマンブチと読みます。

尾瀬をイメージしてください。湿地帯に遊歩道が整備され、一部木道で通る部分もありますが、フラットな遊歩道で、木道も幅が1mくらいはあり、車椅子でも通行できます。

ビジターセンターから覚満淵へ

ただし車椅子同士のすれ違いは難しい箇所もあるので、先を見通して譲り合って利用してください。季節によって可憐な水生植物が豊かな表情を見せてくれます。

ビジターセンターから覚満淵へ覚満淵へのアクセスポイントは「県立赤城公園ビジターセンター」です。無料駐車場がある、案内所兼休憩所のような施設です。広くて清潔な障害者用トイレがあります。

ビジターセンターには、赤城山の動植物の生態や赤城山の地質学的な成り立ちの解説もあります。

赤城山の動植物の生態や赤城山の地質学的な成り立ちの

赤城山観光総合案内所、大沼湖畔の無料駐車場、県立赤城公園ビジターセンターの3カ所を拠点にして、車椅子で赤城山の四季の自然を楽しめます。

箱根の観光名所 車椅子からみたバリアフリーまとめ情報

神奈川県の箱根。大涌谷、箱根神社、箱根湿生園、ガラスの森美術館など13か所のバリアフリー状況をまとめて紹介します。

本稿は2018年9月に執筆しました。

○大涌谷

 現在は火山活動の影響で立入規制があり、黒玉子の製造地までの段差路は通行禁止です。また火山ガスによる体への悪影響がある人の入園は禁止されています。肺や心臓に疾患のある人は、特に注意してください。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ガスの影響を除けば、大涌谷はバリアフリーになりました。大涌谷駐車場は障害者用駐車スペースの用意があり、車椅子での利用は可能です。駐車場に隣接する「黒玉ショップ」や「箱根ジオミュージアム」などがある観光施設はバリアフリー設計で、エレベーターがあり、1Fに綺麗な障害者用トイレがあります。新火口方面をみる展望台は、車椅子で利用できます。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情○箱根湿生園

 屋外の園路を散策する施設です。園路の70%は、車椅子で通行しやすい木製のフラット歩道、20%が固く踏みしめられた未舗装路、そして10%が車椅子では引っかかりすい構造の木製歩道です。多少のデコボコ路は乗り越えられる車椅子利用者なら園内の散策は可能ですが、未舗装路があるので雨上がりは避けた方が無難です。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ○箱根ラリック美術館

 基本的にはバリアフリー設計ですが、ミュージアムショップの中に段差があります。高い位置と低い位置にそれぞれ出入口があるので、車椅子ではそれぞれから出入りをしてください。障害者用トイレは、高い出入口から利用します。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根ガラスの森美術館

 施設そのものは段差だらけのバリア構造です。車椅子は特別ルートでの案内になります。車椅子ではスロープルートを通行することで、2F部を除く美術館内と、お庭のメイン散策路、そしてレストランを利用することができます。ミュージアムショップ棟や渓谷方面のエリアは、車椅子では利用できません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○芦ノ湖テラス

 湖畔にあるバリアフリー設計の施設です。障害者用駐車場の用意があり、段差はスロープ対応。ショップ、イベントスペース、ミュージアム、レストランがあり、すべて車椅子で快適に利用できます。ただしフリーに利用出来るトイレはありません。障害者用トイレを利用する際は、スタッフに声をかけてください。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根神社

 駐車場からスロープで本殿まで行くルートもありますが、急坂なので車椅子では無理です。宝物殿のエレベーターを利用すれば、車椅子での参拝は可能です。

 本殿の境内はバリアフリー路が整備されました。また綺麗な障害者用トイレが、2か所整備されています。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○環境省箱根ビジターセンター

 あまり知られていませんが、バリアフリー面ではお薦めできる施設です。箱根の自然を学ぶ展示があり、大きな窓からの自然観察が楽しめます。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ○恩賜箱根公園

 スロープルートがあり「湖畔展望館」まで車椅子で行くことは可能です。ただし、距離があり、且つやや急な傾斜があるスロープルートです。「自力では湖畔展望館まで歩けない方」は、マイカーの乗り入れ、または電気自動車による送迎サービスがあります。

 「湖畔展望館」は階段のみで、2Fの展望バルコニーには車椅子で行くことができません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根関所

 障害者専用の乗降スペースがあります。施設内には段差があり、車椅子では裏側に廻ることができません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根駅伝ミュージアム

 障害者専用駐車場があります。施設内はフラット構造ですが、入口は車椅子では苦戦するタイプの手動ドアで、障害者用トイレはありません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根やすらぎの森

 「森のふれあい館」はバリアフリー施設ですが、やすらぎの森の舗装路「中心園路」はアップダウンがきつく、車椅子での散策は困難です。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○道の駅箱根峠

 道の駅なのでバリアフリー仕様ですが、坂道の路肩にある施設なので、スペースが狭く敷地は傾斜地です。障害者用トイレの設備は、現時点では古くウォシュレットはついていません。天気の良い日は、芦ノ湖の眺望が素晴らしい道の駅です。

 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○鈴廣かまぼこの里

 安心のバリアフリー施設ですが、「かまぼこ博物館」の3F「食と科学」フロアへは業務用エレベーターの利用になります。スタッフの誘導を受けてください。2F「かまぼこ板絵美術館」フロアへは、階段でしか行けません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

 ご自身やご家族の障がいにあった、楽しい観光プランをご検討ください。

身体障がい者にやさしい 高野山の駐車場とトイレ事情

世界各国からの観光客が訪れる高野山。信仰の山ですが、観光地としての整備が進んでいます。

車椅子で行く高野山。高野町の取り組みにより、親切なスタッフがいる無料駐車場と綺麗な公衆トイレがある、身体障がいのある人にやさしい観光地です。現地の状況を紹介します。

なお本稿は2018年6月の取材に基づいています。

高野山の駐車場とトイレ事情

○観光ポイントに無料駐車場を整備

高野山へのアクセスは車が便利です。高野町が観光ポイントに無料駐車場を整備。混雑時に開放する臨時駐車場もあります。

そして駐車場に誘導スタッフを配置して、円滑な運用を実現しています。誘導スタッフに車椅子利用の旨を申告相談すると、その時点での最適な方法で誘導していただけます。

高野山の駐車場とトイレ事情

○奥の院へは中の橋駐車場へ

奥の院に近いのは中の橋駐車場。広くて整備された駐車場です。

入口にスタッフがいるので、車椅子利用を申告相談してください。障害者用駐車区画は奥の院参道にもっとも近い場所に確保されています。そこが満車の場合、その時点での最適な場所に誘導していただけます。

中の橋駐車場のトイレは綺麗です。特に2フロア構造の立体自走駐車場1Fの障害者用トイレは綺麗なトイレです。

高野山の駐車場とトイレ事情

○金剛峰寺や壇上伽藍へは金剛峰寺前駐車場へ

スタッフが常駐する高野山第二のパーキングは金剛峰寺前駐車場です。金剛峰寺や壇上伽藍方面へは、この駐車場を利用します。

ここでも車椅子利用を相談してください。満車の場合でも、その時点での最適な手段を教えていただけます。

金剛峰寺第二駐車場には、障害者用トイレしかない公衆トイレがあります。このトイレも綺麗な公衆トイレです。

高野山の駐車場とトイレ事情○中央案内所横のトイレは綺麗

もう一つのお薦めトイレは、宿坊協会中央案内所横の公衆トイレ。このトイレも設備がよくとても綺麗です。

お土産店や飲食店が多いエリアなので、ショップ散策の際のトイレ利用にお薦めします。

○トイレには故障や汚れの連絡先が掲示

高野町が管理している公衆トイレには「故障や汚れがあればここに連絡してください」と、町役場の電話番号が掲示されています。

もちろん完璧なバリアフリー環境ではありませんが、高野山は基本的な観光インフラが整備され、親切な観光案内スタッフがいます。困ったらなんでも相談する気持ちで、車椅子で高野山へお出かけください。