観覧は予約制 国立新美術館「古典×現代2020」車椅子鑑賞ガイド

会期は2020年6月24日から8月24日に変更されました。8人の現代アーティストによる企画展です。この企画展から、国立新美術館では事前予約制が導入されています。予約方法や入館方法を含めて、車椅子で鑑賞した状況を紹介します。

 

〇事前予約方法

オンラインで専用サイトから予約します。会期は3つの期間に分けられています。

開幕から7月13日までの予約は6月17日から、7月15日から8月3日までは7月1日から、8月5日から最終日までは7月22日から予約できます。

予約時間は15分単位です。日時指定は予定時刻を15分過ぎると無効になります。

「古典×現代2020」の観覧料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名は無料に減免されます。減免の適用を受ける場合は「日時指定券(無料)」を取得します。

来館時は印刷した「日時指定券(無料)」か予約したスマホ画面と、障害者手帳を提示して入館します。

国立新美術館「古典×現代2020」車椅子鑑賞ガイド

〇身体障害者専用駐車場での検温

国立新美術館では入館時に検温を実施しています。

車で来館して身体障害者専用駐車場を利用した場合は、駐車場のスタッフが非接触型体温計で検温をしています。

 

〇予約時間までの入場待ち

予約した時間まで、入場待ちの列に並びます。予約した時間から、次の予約時間である15分後までが入場可能時間です。したがって列に並ぶのが嫌な人は、予約した時間から数分経過した時点で、次の15分の前までに会場に行くと、待たずに入場できます。

国立新美術館「古典×現代2020」車椅子鑑賞ガイド

〇会場は混雑なく快適

15分単位に45名までの予約を受け付けています。そのためか、会場内は混雑することはなく、すべての展示を快適に鑑賞できました。

マスク着用、ソーシャルディスタンス、会話は最低限が鑑賞ルールです。

退出時間の制限はないので、長時間滞在する人が多いと、理論的には混雑する可能性はあります。

国立新美術館「古典×現代2020」車椅子鑑賞ガイド

〇車椅子での鑑賞ガイド

車椅子からの目線で見難い展示は1つ。「乾山×皆川明」のコーナーに、上から覗かないと鑑賞できないケース内展示があります。他には気になる展示はありません。

「仏像×田根剛」のコーナーは、暗い照明での演出です。現地にもその案内があり、スタッフからも説明があります。コーナー内の人数を少数にするために、状況によってはコーナーの暗幕の外で入場待ちになることがあります。

 

8つの部屋を巡り「アートのとびら」を開く企画展です。「古典×現代2020」は、古典の知識が足りなくても、楽しめる構成です。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

茨城県大洗町の観光施設です。展望台の高さは60m。1Fには入場無料の売店があります。展望台の下のフロアは食事もできる喫茶です。1988年開業の施設で、全体的に老朽化していますが、決定的な段差箇所はなく車椅子で利用出来ます。

現地のバリアフリー状況を紹介します。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

〇裏側に障害者用駐車場

大洗港の港中央公園にある施設で、周辺に複数の駐車場があります。最も近いのが、マリンタワーの足元の駐車スペースです。

タワーの海側の道に回り込むと「タワー関係者出入口」「タクシー乗降場」「身障者専用駐車場」と3つの表示が並ぶ車両出入口があります。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

その先のスペースには駐車区画の線引きはありません。4台から5台程度が駐車できるフリースペースがあります。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

〇スロープでエントランスへ

マリンタワーのエントランスは階段です。横に迂回スロープがあります。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

出入口の前には記念撮影パネルがあり、建物外に入館チケット販売機があります。マリンタワーの入館料は障害者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。エレベーター乗り場の手前にある受付で手帳を提示します。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

〇1Fは売店

1Fはお土産コーナーです。スペースに余裕があり、車椅子で買い物ができます。1Fの無料ゾーン内に障害者用トイレがあります。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

〇展望室のバリアフリー状況

エレベーターで展望室へ上がります。エレベーターは2基あり、右側のエレベーターには車椅子利用者用の操作盤が設置されています。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

展望室は三角形の構造で、床面はフラットです。一カ所、車椅子での通行がギリギリの幅の個所がありますが、一般的な車椅子ならなんとか通行できます。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

足元からガラス面なので、車椅子から問題なく眺望を楽しむことができます。大洗港のすべてを見渡すことができます。

大洗マリンタワー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

全体的に老朽化していますが、大洗マリンタワーは車椅子で観光ができるバリアフリー施設です。

(本稿は2020年7月に執筆しました)

栃木県佐野・足利・栃木を車椅子で巡るお薦めバリアフリードライブコース

アウトレットとフラワーパークだけではありません。栃木県佐野市、足利市、栃木市には、障がいのある家族と一緒に楽しめる、バリアフリーな観光スポットが多数あります。車椅子利用者にお薦めできる、バリアフリーなドライブコースを紹介します。

東北自動車道の佐野藤岡ICを起点に3市を東回りで周回して、佐野藤岡ICまた戻るルートです。主要時間は丸一日から一泊二日のコースです。

 

(佐野藤岡IC⇒1km)

「道の駅みかも」

ショップと食事処が入るメイン棟と、独立したトイレ棟、そして別棟の無料休憩所で構成される施設です。

「新鮮野菜直売所・物産館」は、通路幅に余裕があり、少々の混雑なら車椅子での店内回遊は可能です。開店は8時です。

 

(道の駅みかも⇒2km)

「とちぎ花センター」

屋外施設は「大花壇」と「バラ園」で、大花壇の横の通路は階段ですが、中央広場から花壇を眺めるのなら、車椅子からでも問題はありません。

大温室の「とちはなちゃんドーム」は有料の施設で、一棟立ての温室としては国内最大級。ドーム内の通路はフラットで極端な傾斜はありません。車椅子で温室を鑑賞できます。

 

(とちぎ花センター⇒12km)

「太平山謙信平」

上杉謙信があまりの絶景に目を見張ったという故事が伝わる「謙信平」。車でアクセスすれば、車椅子で眺望を楽しめる景勝地です。

「大平山県立自然公園」内の「謙信平駐車場」を利用して、そこから車椅子で絶景ポイントに移動することができます。ただし自然公園全体を車椅子で散策することは無理です。

 

(謙信平⇒6km)

「岩下の新生姜ミュージアム」

「岩下の新生姜」の世界を表現した展示、アトラクションを核にした施設です。テーマ色は新生姜のピンク。館内外は新生姜色で彩られています。

障害者トイレは「ジンジャー神社」の奥にあります。関係者以外立入禁止のロープを外して奥に進み利用します。

 

(新生姜ミュージアム⇒1km)

「とちぎ山車会館」

観光駐車場として有料の「蔵の街第一駐車場」があります。「蔵の街」の観光スポットは必ずしもバリアフリーではありませんが、「とちぎ山車会館」は、2フロア構成ですがエレベーターがあり、車椅子で利用できます。

時間があれば無理のない範囲で「蔵の街」の散策をお薦めします。観光地としては「蔵の街大通り」沿道と、「重要伝統的建物群保存地区」があります。

 

(蔵の街⇒16km)

「吉澤記念美術館」

市町村合併により佐野市立になりましたが、元は葛生町立の美術館でした。旧家「吉澤家」が建設し、コレクションを寄贈した美術館です。

近隣には「葛生化石館」「葛生伝承館」そして町の駅「葛の里壱番館」がある、石灰の町葛生の観光スポットにあります。

平屋構造の美術館で、エントランスから館内、そして展示室、すべてバリアフリー仕様です。

 

(吉澤記念美術館⇒9km)

「道の駅どまんなかたぬま」

佐野市の旧田沼町、日本の中心点に位置するので「どまんなか」と称する道の駅です。

産直ショップ、物産コーナー、レストランが2軒、たい焼き屋など出店は4店、週末には屋台が多数出店します。屋外には、ミニSL、ちびっこ広場、足湯にイタリアンガーデン。「どまんなかホール」という屋内型イベント会場があります。

 

(道の駅どまんなかたぬま⇒12km)

「ココ・ファーム・ワイナリー」

足利市の障がい者施設「こころみ学園」が運営する、誰でも利用できるワインショップとカフェがある施設です。最低限のバリアフリーは確保されて、車椅子で利用できます。

ブドウ畑は1950年代に施設の少年たちによって手作業で開墾されました。そしてワイン造りは1984年から続いています。

 

(ココ・ファーム⇒5km)

「足利学校」

足利学校の正面にある「太平記記念館」観光駐車場の利用が便利です。

足利学校内の散策路の車椅子での難所は「学校門」です。かなりのデコボコ路を通過します。他の箇所はマットを敷くなど最低限のバリアフリー対策があり、車椅子での通行はなんとか可能です。

「庫裏」「書院」「方丈」そして「遺蹟図書館」は内部見学が出来ますが、段差構造で靴を脱いで入るので、車椅子での見学はできません。

 

(足利学校⇒7km)

「あしかがフラワーパーク」

このエリアでもっとも有名な観光施設です。季節により入園料が大幅に変わります。見どころが多い時期、すなわち料金が高い時期は、混雑して車椅子での観覧に苦労することがあるので注意してください。

施設自体はバリアフリー仕様です。

 

(あしかがフラワーパーク⇒6km)

「佐野厄除け大師」

通常期は厄除大師の境内正面の無料駐車場が利用できます。

「佐野厄除け大師」の境内は未舗装路面がありますが、主な参拝ルートは舗装路または、小さなデコボコがある石畳路です。本堂前の賽銭箱は、段差のない路面に設置されています。車椅子でのお参りは可能です。

 

(佐野厄除け大師⇒4km)

「佐野プレミアムアウトレット」

エリア最大の商業施設でバリアフリー仕様です。駐車場が複数個所あり、障害者用駐車区画は豊富に用意されています。

バーゲンシーズンなど大混雑することがあるのが難点で、周辺道路が大渋滞することがあります。

ここから佐野藤岡ICまでは、渋滞しなければ2~3分です。

(佐野プレミアムアウトレット⇒1km 佐野藤岡IC)

 

以上の全ての施設に立ち寄ると、走行距離は約80kmになります。栃木県の佐野市、足利市、栃木市のドライブが、家族の楽しい思い出になることをお祈りします。

(本稿は2020年7月に執筆しました)