市立市川歴史博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県市川市の歴史博物館は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○アクセス方法と駐車場の状況

北国分駅から徒歩10分の案内です。

30台程度を収容する無料駐車場がありますが、未舗装路面で車椅子では通行が辛いデコボコがあります。

施設の敷地内、門扉の先に1台分の障害者用駐車区画があります。

 

○エントランス周辺のバリアフリー状況

エントランスは階段ですが、段差回避スロープがあります。

博物館入口は手動ドアです。床面には段差はありません。

市川歴史博物館は入館無料です。簡単な記帳をして入館します。

 

○館内のバリアフリー状況

新しい施設ではありませんが、館内に段差は無く、車椅子で利用できます。

障害者用トイレが1つあります。取材時の状況では、設備はやや老朽化していました。

展示室内の通路はフラットで、車椅子での見学に大きな問題はありません。

 

○市川の歴史概略

良く工夫された展示です。

第一室は鎌倉時代からの市川の歴史の紹介。

第二室は行徳地区の塩や海苔作りの紹介。

第三室は江戸時代からの市川の水路、陸路の紹介。

第四室は農業の歴史や民家の展示。

第五室は郷土の有名人紹介。

スタッフに質問をすると、一段と深い理解が出来ました。

勾玉づくりなど体験型の企画もあります。

 

○考古博物館は急板の上

市川歴史博物館は、堀之内貝塚公園の一角にあります。

同公園内に「市立市川考古博物館」があり、駐車場は歴史博物館と共用です。

考古博物館は、歴史博物館から急坂を上った先にあります。車椅子では登坂がきつい坂です。

考古博物館前にも1台分障害者用駐車区画があるので、車椅子利用者は、近いながらも車での移動をお薦めします。

 

市立市川歴史博物館は、施設は古いながら展示内容は深い、車椅子で見学可能な無料博物館です。

杉並アニメーションミュージアム 車椅子バリアフリー情報

東京都杉並区の「東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム」は、無料で利用できる施設です。車椅子での利用方法と現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年10月の取材に基づいています。

2020年までにアニメ産業が成長している杉並区

○施設の概要

杉並区の事業として2005年に開館しました。

東京都杉並区は全国で2番目にアニメ制作会社が多い市区町村ということ。

杉並区の基本構想では「2020年までにアニメ産業が成長している杉並区」という姿を目指すことが定められています。特に西武線の上井草駅周辺は重点エリアで、商店街のシャッターにはアニメがペイントされ、2008年にはガンダムのモニュメントが誕生しました。

ミュージアムのバリアフリー状況

アニメーションミュージアムが入る建物は「杉並会館」。目の前にある「荻窪神社」で結婚式行い、結婚披露宴が出来る施設です。結婚式部門はマツヤサロンが運営しています。

荻窪八幡神社

杉並会館は、1Fと2Fがマツヤサロン、3Fと4Fが「杉並アニメーションミュージアム」です。

東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム

○アクセス方法

徒歩圏内に駅はありません。

杉並会館のエントランス前に駐車可能なスペースがあり、身体障害者に限り利用できます。事前の利用許可が必要です。アニメーションミュージアムに電話をして許可を得ます。

駐車スペースは明確な区画線はありませんが、約5台分の駐車スペースはあります。内3台分は広いスペースで、福祉施設で使う小型バス程度なら駐車可能です。駐車区画の指定はありません。当日は空いている場所に駐車します。

杉並会館のエントランス前に駐車可能なスペース

駐車スペースを管理しているのはマツヤサロンです。駐車してから1Fのマツヤサロンに行き、駐車許可書を受けとり、ダッシュボードの見えるところに置きます。そして帰るときは駐車許可書を返却する利用ルールです。

 

○杉並会館エントランス

正面エントランスは階段で、正面からみて右側に段差回避スロープがあります。

正面からみて右側に段差回避スロープ

そのまま自動ドアを通り会館内へ入ると1Fです。エレベーターが1基あるので、3Fへ上ります。

会館内へ入ると1Fです。エレベーターが1基

1Fは結婚式のためのスペースです。アニメーションミュージアムへの出入は、B1からの利用が推奨されています。

B1への入口は、正面からみて建物右側の側道にあります。段差なく入ることが出来る自動ドア口です。

B1への入口は、正面からみて建物右側の側道

その先の館内に下りのスロープ路があり、エレベーターのB1乗降口につながります。

館内に下りのスロープ路

エレベーター内の行き先階ボタンは、1Fは押せないようになっています。つまりアニメーションミュージアムからの帰りは、1Fは利用できず、B1からのルートのみになります。

B1からのルートのみになります

○障害者用トイレの状況

障害者用トイレは、B1への入口からの下りスロープ路の途中にあります。位置的には半地下階のような場所です。

障害者用トイレの状況

後付で設置されたトイレで、スペースは狭く、天井が低いトイレです。今回取材時の状況では、近年設備更新された気配はなく、ウォシュレットなどの付加機能は何もない老朽化した設備でした。ユニバーサルベッドはありません。

障害者用トイレの状況

○ミュージアムのバリアフリー状況

杉並アニメーションミュージアムの受付は3Fです。1FまたはB1からエレベーターで3Fへ上ります。

杉並アニメーションミュージアムの受付

エレベーターを下りると目の前に受付があります。特別な入館手続きはありませんが、利用方法の説明があるので、受付に立ち寄ってください。

ミュージアムのバリアフリー状況

3Fと中3F、4Fがあります。3F内はフラット構造で車椅子での見学は可能です。

中3Fへはエレベーターはなく、階段を昇降機で上ります。見学を希望する方は、スタッフに昇降機の利用を相談して下さい。昇降機は3Fと中3F間を運行します。

中3Fへはエレベーターはなく、階段を昇降機

4Fへはエレベーターで移動できます。スペースとして狭いフロアですが、フロア内には段差はありません。

4Fへはエレベーターで移動

○展示企画の概要

3Fはメインフロアで、日本のアニメの歴史などが紹介されます。またお絵かきなどの体験コーナーがあります。総じて車椅子から見学できない展示はありません。

日本のアニメの歴史などが紹介

中3Fと4Fは、スペースが狭く展示は小規模です。4Fにはワークショップなどが開催される小部屋があります。両フロアとも、車椅子で利用できない決定的な段差はありません。

子供からアトム世代の60歳代まで楽しめる展示です。

子供からアトム世代の60歳代まで楽しめる展示

子供からアトム世代の60歳代まで楽しめる展示

杉並会館は古い建物ですが、2015年に耐震工事を行いました。杉並アニメーションミュージアムは、今どきのバリアフリー施設ではありませんが、車椅子で利用可能です。

富山県 魚津埋没林博物館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県魚津市の「魚津埋没林博物館」は、特別天然記念物の埋没林と富山湾の蜃気楼がテーマの博物館です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材で初稿を執筆し、その後行われた施設改修に基づき2019年10月に加筆修正しました。

 

○埋没林とは何か

埋没林とは、2000年前に自生していた巨大な杉が、そのまま海中に埋没した木の根っこです。

1950年代に魚津港の建設工事で発掘されました。発掘された場所がここで、そのままの状態で展示館が建設されました。

 

○アクセス方法

駅からは徒歩20分の案内です。アクセスは車が便利です。

博物館は海沿いにありますが、駐車場は道路の反対側にあります。駐車場は無料です。

駐車場からスロープを下ると、博物館の「エントランスホール」があります。そこから入館して、道路の下を通る「連絡通路」を進みます。

この間は傾斜路ですが段差は無く、車椅子での移動に大きな問題はありません。

アクセス方法

○博物館の概要

2017年の取材時は「エントランスホール」から有料エリアでしたが、現在では「連絡通路」の先「テーマ館」の1Fまでは無料エリアです。

また「テーマ館」1Fから屋外に出た先にある「蜃気楼の丘」も無料で利用できます。

有料エリアは「テーマ館」の2F・3F・屋上。別棟の「水中展示館」「乾燥展示館」「ドーム館」です。

博物館の概要

○博物館のバリアフリー状況

有料エリアの入館料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が約半額に減免されます。

障害者用トイレは「テーマ館」1Fに用意されています。

館内の見学コースは段差解消されたスロープ路です。

「テーマ館」にはエレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動が出来ます。

取材時、段差のため唯一車椅子で利用できなかったのは、蜃気楼を眺める「テーマ館」の屋上「展望台」でした。

 

次からは各有料エリアのバリアフリー状況を紹介します。

 

○ハイビジョンホールのバリアフリー状況

「テーマ館」2Fのハイビジョンホールは、埋没林と蜃気楼の解説映像をそれぞれ10分間放映します。

大きなビジョンに向って長椅子ベンチ席と階段席があります。車椅子ではベンチ席周辺からビジョンを見学します。フラットな床面でスペースに余裕があるので、車椅子での利用は可能です。

埋没林と蜃気楼の理解がとても深まる内容です。最初にハイビジョンホールで勉強することをお薦めします。

 

○水中展示館のバリアフリー状況

テーマ館から各展示棟へ移動します。その間はスロープルートが整備されています。

水中展示館は、縦8m、横16m、深さ2.5mのプールの中に、この場で発掘された埋没林がそのままの状態で水中に展示されています。プールをまわる見学通路は車椅子で問題なく移動できます。

水中展示館のバリアフリー状況

○乾燥展示館のバリアフリー状況

スロープを通り乾燥展示館へ移動します。

ここでは発掘された埋没林が、乾燥した状態で展示台の上に展示されています。展示物に触れる展示です。車椅子から乾燥埋没林に手が届きます。

 

○ドーム館のバリアフリー状況

乾燥展示館から少し距離の長い移動通路を通りドーム館へ移動します。

ドーム館は、埋没林の発掘現場に「ドーム」をかぶせた施設です。1988年に実際に発掘調査された現場が、そのままの状態で展示されています。

半地下構造ですが、ドーム館内の見学通路も車椅子で問題なく移動できます。

ドーム館のバリアフリー状況

○魚津市の蜃気楼予報

魚津市では蜃気楼出現確率を示す「蜃気楼予報」を発表しています。

HPで公開され随時更新されます。埋没林博物館でも、最新の「蜃気楼予報」が掲示されています。

魚津市の蜃気楼予報

「魚津埋没林博物館」は、屋上以外は車椅子で見学ができるバリアフリー施設です。1時間の見学で、埋没林と蜃気楼にとても詳しくなる博物館です。