塩竃市魚市場・塩釜海の駅 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2017年に南棟が完成した「塩竃市魚市場」は、セリの見学コースの他に、「展望デッキ」「おさかなミュージアム」「塩釜海の駅」がある、一般客が利用できる観光施設です。新しい施設ですからバリアフリー。車椅子で快適に利用できます。魚市場で一般開放されているエリアの状況を紹介します。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

○一般来場者用の有料駐車場を利用

アクセスは車が便利です。市場の正面に来場者用の有料駐車場があり、障害者用駐車区画が屋根なしで2台分用意されています。

駐車料金は取材時点で、1時間まで無料、以後1時間毎に100円です。「塩釜海の駅」で買い物や食事をした場合、その時点で入庫後1時間を超過していると1時間分のサービス券を発行していただけます。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

○車椅子で中央棟の1Fへ移動

一般来場者は駐車場の横の陸橋に階段で上がり、中央棟の2Fへアクセスします。車椅子利用者は、駐車場からそのまま地上路で中央棟の1Fへ移動して下さい。津波到達地点の表示の横を通り1Fに入ります。そこに2Fへ上がるエレベーターがあります。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

○塩釜海の駅のバリアフリー状況

中央棟2Fは「塩釜海の駅」です。海産物のショップと食事処があり、どちらもフラットでスペースに余裕があり、車椅子で利用できます。

ショップでは「生まぐろ」から各種冷凍モノ、加工品、乾物などが魅力的な値段で並びます。

食事処は食券制のセルフサービス。美味しいものを安くお得に味わえると人気です。一番人気は「船盛セット」という案内です。

中央棟の1Fと2Fのそれぞれに障害者用トイレが1つ用意されています。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

○おさかなミュージアムのバリアフリー状況

中央棟2Fから連絡デッキで南棟2Fへ移動します。南棟の1Fは魚市場の中心、セリなどが行われる広いスペースです。そのスペースの上に「おさかなミュージアム」があります。広くて大きな無料のバリアフリーミュージアムです。障害者用トイレもあります。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

大きく3つのコーナーに区分して、塩竃の漁業の歴史や魚の魅力を紹介しています。記念撮影用企画展示や観光情報提供もある、とても立派なミュージアムです。また2Fには1Fの魚市場を見学する窓が各所に用意されています。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

○展望デッキのバリアフリー状況

「おさかなミュージアム」の外側が広大な展望デッキです。段差箇所にはスロープがあり、デッキの全域を車椅子で散策できます。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

室内からデッキにでる箇所は2ヵ所のドアを通ります。一枚目は自動ドアですが、外に出る2枚目のドアは手動ドアです。ここだけは介助者がいると助かる構造です。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

広大なデッキからは塩竃の港のすべてと、松島湾の入口付近を眺望します。

塩竃市魚市場・塩釜海の駅

塩竃市魚市場の一般開放エリアは、新しい施設だけにバリアフリーで、かつ三密リスクは低い状況です。ショップ、食事処、ミュージアム、展望デッキ、いずれも利用する価値があります。車椅子利用者の観光先にお薦めします。

(本稿は2020年9月に執筆しました)

ユニバーサルベッドがある岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

埼玉県さいたま市岩槻区、人形の町岩槻に、2020年2月に開館した施設です。元市役所があった場所に、総事業費18億円超をかけて建設されました。同一敷地内に「にぎわい交流館いわつき」が併設されています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○アクセス方法と駐車場の状況

岩槻駅から徒歩10分の案内です。

来館者用の無料駐車場があり、普通車28台、大型バス2台、そして障害者用駐車区画が2台分屋根付きで用意されます。障害者用駐車区画から博物館までは、雨の日でも濡れずに移動できます。「にぎわい交流館いわつき」へは、途中に屋根がない区間があります。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○障害者減免制度あり

博物館エントランスの周囲は、一部に石が置かれた路面があり、ところどころにスロープが架けられています。障害者用駐車区画以外の場所からでも、車椅子でアクセスできます。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

エントランスから館内にかけて、段差がまったくないバリアフリー仕様です。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

岩槻人形博物館は観覧料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。受付で障害者手帳を提示して入館手続きを行います。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○展示室は3部屋

博物館の延べ面積は2,029㎡ですが、展示室のスペースはその約30%程度です。建物の規模に比べて、展示室のスペースは広くはありません。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

第一展示室は人形作りの紹介、第二展示室がコレクション展示。ここまでが常設展です。そして第三展示室が企画展の部屋。3つの展示室は連続して配置されます。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

すべての展示室はフラット構造で、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

収蔵資料は人形が約3,500点で、人形に関わる浮世絵や古典本、人形制作道具などを加えると約5,000点あるそうです。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○トイレのバリアフリー状況

博物館はワンフロア構造で、障害者用トイレは館内の無料エリアに1つあります。

トイレのスペースは一般的なサイズで、設備はフル装備。折り畳み式のユニバーサルベッドが用意されています。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○にぎわい交流館いわつきのバリアフリー状況

駐車場を中心にして博物館の反対側が、市民のための交流施設「にぎわい交流館いわつき」です。2フロア構造でエレベーターがあり、1Fには障害者用トイレが1つあります。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

商業施設は「ヨロ研カフェ&ショップ」。入口を入ると左側に小さなショップがあり、岩槻産の野菜、物産品などが販売されています。入口の右側はカフェ。席数は35席です。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

フロアはフラット構造で、車椅子で利用できます。ショップは狭いながらも車椅子で通行できる幅はあります。カフェは可動式のテーブル席もあるので、車椅子で利用できます。テラス席も用意されています。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

○江戸と日光の石がオブジェ

江戸時代、岩槻は歴代将軍が日光東照宮を社参する際に通行した、日光御成道の宿場町でした。中庭には、江戸・日本橋に使われる「稲田石」と、日光東照宮大鳥居に使われる「可也石」が配されています。

岩槻人形博物館 車椅子バリアフリー情報

岩槻人形博物館は、問題なく車椅子で観覧できるバリアフリー博物館です。「にぎわい交流館いわつき」の「ヨロ研カフェ&ショップ」も、車椅子で利用できます。

(本稿は2020年8月に執筆しました)

土浦市立博物館・亀城公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県土浦市にある「亀城公園」は、土浦城の一部を整備した公園です。その一角に建つ「土浦市立博物館」は、1988年に開館したお城風外観デザインの博物館です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

土浦市立博物館

○アクセスは車が便利

土浦駅からは徒歩15分の案内です。

亀城公園には来園者用の駐車場はありませんが、土浦市立博物館には来館者用駐車場があります。

博物館のエントランスに、障害者用駐車スペースが1台分用意されています。入口にパイロンが置かれています。空いていれば自分でパイロンを動かして利用します。そして博物館受付に、駐車スペースを利用していることを申告して下さい。

土浦市立博物館

駐車場利用において、車椅子利用者に注意していただきたいことがあります。博物館来館者用の「第一駐車場」の歩行者用出入口は通路が狭く、車椅子では通行できません。「第一駐車場」は博物館来館者専用駐車場で、一般の有料駐車場ではありません。出庫する際に、博物館で発行された利用券をゲート機に差し込んでバーを上げて出庫します。万が一車椅子利用者が一人で「第一駐車場」を利用してしまったら、自分も車も、駐車場から出ることが出来なくなります。

土浦市立博物館

○土浦市立博物館のバリアフリー状況

博物館のエントランスは階段ですが、段差回避スロープが設置されています。出入口は自動ドアです。

土浦市立博物館

入館料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で入館手続きを行います。

障害者用トイレは1Fにあります。設備はシンプルですが、スペースは一般的なサイズがあります。ユニバーサルベッドはありません。

展示室は1Fと2Fです。一般見学者は階段を利用します。車椅子利用者は業務用も兼ねるエレベーターがあります。1F の乗り場は受付の裏、ドアの向こうです。受付スタッフが誘導していただけます。

土浦市立博物館

土浦市立博物館

展示内容は霞ヶ浦一帯の地理と歴史、土浦の歴史、特に土浦城や城主たちの解説展示、そして刀剣の展示などが充実しています。

土浦市立博物館

オーソドックスで分かりやすい展示方法です。車椅子から見難い展示はほとんどありません。

土浦市立博物館

○亀城公園のバリアフリー状況

博物館の横から亀城公園に移動できます。

元お城の公園なので、基本的にはバリアフリーではありません。未舗装路面や段差が各所にあり、車椅子では無理のない範囲での散策になります。未舗装ですが固い路面を進めれば、博物館横から公園の中心部に車椅子で向かうことが出来ます。

亀城公園

公園の周囲は堀に囲まれています。堀に囲まれた城の姿が水に浮かぶ亀に見えたことから、「亀城」と呼ばれていたそうです。

亀城公園

土浦市立博物館は、駐車場さえ間違えなければ、車椅子で利用出来ます。亀城公園は無理のない範囲での散策になります。

(本稿は2020年8月に執筆しました)