袖ケ浦市郷土博物館 車椅子からみたバリアフリー情報

千葉県袖ケ浦市の「袖ケ浦市郷土博物館」は、古い施設ながら車椅子で利用できる袖ケ浦の歴史と文化を知る博物館です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2018年1月の取材に基づいています。

 

・大きくて立派な無料施設

袖ケ浦公園内の「袖ケ浦市郷土博物館」は入館無料の施設です。正確な開館年は不明ですが、かなりの歴史を感じる建物です。

この種の施設として、大きくて立派なハード構造。建築面積で約2,000㎡あります。

2フロア構造で「歴史展示室」「民俗展示室」「情報展示室」「産業展示室」などがあります。

袖ケ浦市郷土博物館

・古いながらもバリアフリー

おそらく、開館後に改装されています。

エントランスへの段差はスロープで解消され、最初のドアこそ手動ドアですが、二つ目のドアは自動ドア。館内はフラット構造。エレベーターあり、障害者用トイレあり。

車椅子での利用に大きな問題はないレベルの、バリアフリーが確保されています。

 

・「祝い膳」など食事の展示が面白い

各地の郷土博物館と比較して、面白い企画だと思ったのは「祝い膳」や葬儀の際の精進料理など、特別な「食事」に関する展示。この地方の文化として「七五三祝い膳」「節句の祝い膳」など、サンプル食材によって食事を再現した数多くの展示が「民俗展示室」にあります。どの食事にも「巻きずし」があるのが千葉らしい。残念ながら撮影禁止なので写真はありません。

袖ケ浦市郷土博物館

・障害者駐車場はエントランス前

アクセスは車が便利。身体障害者専用の駐車場がエントランス前に用意されています。

一般駐車場の先へ進み、狭い坂道を下り車で郷土博物館前へ。博物館のエントランス入口には車両通行止めのポールがありますが、そのままエントランス内に車で入ります。

特に駐車区画のない前庭のような空間に適切に駐車する方式です。空いていれば問題ありませんが、混んでいたら駐車場所は博物館スタッフの指示を受けてください。

 

・公園の散策拠点にも

博物館スタッフの話によると、袖ケ浦公園の「上池」の周囲は、なんとか車椅子でも周回できる散策路になっているそうです。今回は冬場で寒かったために散策しませんでしたが、ここは桜の名所で開花の季節はお薦めのコースということ。車椅子での公園散策の拠点にもご利用ください、というスタッフのお話がありました。

 

「袖ケ浦市郷土博物館」は、外観の印象よりもバリアフリーな施設です。エントランスまで車で来れば、車椅子での利用に大きな問題はありません。

富士吉田 ふじさんミュージアム バリアフリー情報

山梨県富士吉田市の「ふじさんミュージアム」は、車椅子で利用できますが、駐車場の選択が重要なポイントです。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年12月の取材に基づいています。

 

・高品質な民俗資料館

世界遺産登録を機に大改修を行い、2015年に「ふじさんミュージアム」としてオープンしました。

元々は昭和54年に開館した「富士吉田市郷土館」。後には「民俗歴史博物館」。施設の増築改修を重ねた施設です。

蒐集資料の質の高さ、量の多さには定評があります。特に富士山信仰に関する展示は高品質。文化的価値の高い民俗資料館です。

ふじさんミュージアム

・館内までが車椅子の関門あり

元々が昭和の施設。館内に車椅子でたどり着くまでは大変です。HPにも詳しい案内がないので詳述します。

アクセスは車。駐車場は国道に面した第2Pと、側道から入る第1Pがあります。車椅子利用者は必ず第1Pに入ってください。第1Pからのルートも、建物正面入口へは段差あります。

車椅子での出入りは“裏口”からになります。第1Pの奥に、狭い通路があります。その先に“裏口”があり、その前に一台分だけ障害者用駐車区画があります。このスペースを利用してください。

今回取材時は、到着するとスタッフがサッと“裏口”を開けてくれました。

ふじさんミュージアム

・館内はバリアフリー

障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料が半額に減免されます。受付で減免措置を受けてください。

館内は改装されてバリアフリーです。

綺麗な障害者用トイレがあります。

展示室内の通路幅は広く、展示物周辺のスペースは余裕があります。

車椅子目線で見やすい展示方式。車椅子で快適に鑑賞できる資料館です。

蓄積された豊富な資料とハイテクを駆使した展示で、富士山と富士吉田の人々の繋がりがしっかりと理解できます。

ふじさんミュージアム

・屋上は「ふじさんラウンジ」

展示以外にもお薦めポイントがあります。

エレベーターで上がる屋上部が、屋内テラスと屋外空間で構成される「ふじさんラウンジ」。眼前には富士。反対方面は富士吉田の街並み。屋内からでも屋外からでも、眺望を楽しめます。

このコーナーは飲食可。休憩スペースとして車椅子でご利用ください。

ふじさんミュージアム

車椅子利用者はアクセスルートに気を付けてください。「ふじさんミュージアム」館内は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

山梨県立富士山世界遺産センター バリアフリー情報

山梨県富士河口湖町の「富士山世界遺産センター」は、世界遺産登録を受け2016年にオープンした車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年12月の取材に基づいています。

 

南館を新設

「富士山世界遺産センター」は、新設された南館とビジターセンター時代からある北館で構成される施設です。

展示内容は極めて真面目。富士山の自然と富士山と人間の関わりを中心にした展示内容です。特に南館は、新世代の自然史博物館兼民俗資料館です。

富士山世界遺産センター

バリアフリーも進化

ビジターセンター時代に比べて、バリアフリーレベルも進化しました。拡大整備された駐車場には障害者用駐車区画を配置。屋根無しなので、駐車場から館内までは雨や雪の日は濡れます。

南館内には障害者用トイレがあります。

各展示はいずれも車椅子で快適に見学できます。

富士山世界遺産センター

南館は富士山と人がメインテーマ

南館は有料の施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。入口すぐに受付があるので減免手続きをしてください。

見学は2Fから。車椅子利用者はエレベーターで移動します。2Fは回廊のような展示スペースで、周囲にある展示と館内全体を眺めながら一周します。

富士山世界遺産センター

「遥拝所」で映像を見る

ほぼ一周した箇所が「遥拝所」。大きなスクリーンに放映される映像を見る場所です。富士山を精巧に模した「富嶽三六〇」は、この映像に連動した照明で演出されます。「遥拝所」には車椅子用特別なスペースはありませんが、車椅子からのスクリーン及び「富嶽三六〇」の鑑賞は可能。「遥拝所」鑑賞は南館の目玉企画の一つ。映像は8分間です。

富士山世界遺産センター

1Fの展示はスペースにゆとりあり

車椅子では同じエレベーターを利用して1Fへ。1Fは円形空間の中、数多くの展示物が配置されています。いずれも車椅子での見学は可能。スペースに余裕があるので、少々混雑しても車椅子で苦戦することはないでしょう。

今どきのハイテク融合型の展示物です。富士山と人の関わりを多方面から学ぶことができます。とても真面目な展示企画です。

富士山世界遺産センター

北館は富士の自然がメインテーマ

旧ビジターセンターの北館は無料施設です。新しい南館と比較すると見劣りしますが、基本的にはバリアフリー設計です。

北館の展示は富士の自然がメインテーマ。富士山を題材にした浮世絵などの展示、ショップがあります。

日本人にとっては信仰の対象でもある富士山。とても真面目に正面から富士山を紹介する施設です。「富士山世界遺産センター」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。