旧新橋停車場 鉄道歴史展示室 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

汐留シティセンターに隣接して建つ、1872年に開業した駅舎の外観を、当時と同じ位置に忠実に再現した施設です。展示室は入場無料。展示のすべてを見ることは出来ませんが、車椅子で入場可能です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

〇旧新橋停車場とは

「旧新橋停車場」は、汐留地区の再開発によって2003年に誕生しました。プラットフォームや軌道も部分的ですが再現されています。鮮明な写真、信頼性の高い資料が残っていたおかげで、間違いのない再現ができたそうです。

1914年に東京駅が新設されて、現在の新橋駅も誕生。「旧新橋停車場」は汐留駅に改称されて貨物専用駅に転換。関東大震災で旧駅舎が焼失。最終的には、1986年に汐留駅は完全に廃止されました。

建物内にある「鉄道歴史展示室」は、公益財団法人東日本鉄道文化財団が運営している小さな展示室です。また1Fは銀座ライオンが入店しています。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

〇車椅子での入館方法

展示室への入館入口は階段です。建物横にスロープがあります。このスロープを上がり、いったん銀座ライオンに入店して展示室へまわります。

展示室は2フロア構造です。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

〇エレベーターで2Fへ

見学順は2Fからです。エレベーターで上がります。

2Fはほとんどが企画展の展示スペースです。他に常設展示品は、往時の写真、汐留の出土品、旧新橋停車場の再現ジオラマなどがあります。

通常の見学ルートは、階段で1Fへ下りながらその横にある展示物を見学します。車椅子ではここは見学できません。

1Fにはほとんど展示スペースはありません。「駅舎基礎石積み見学窓」から「旧新橋停車場」の遺構をみることができます。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

旧新橋停車場の鉄道歴史展示室は、外観から想像するよりも小さな展示室です。スロープとエレベーターを利用して、車椅子で2F展示室の見学ができます。

(本稿は2020年5月に執筆しました)

パナソニック汐留美術館 車椅子バリアフリー情報

東京都港区の「パナソニック汐留美術館」は車椅子で利用できる施設ですが、注意すべきポイントがあります。知っていると役に立つバリアフリー情報をお届けします。

なお本稿は2019年8月の取材に基づいています。

 

○汐留は回転扉の街

汐留のビル街は段差と回転扉が多い設計です。車椅子でパナソニック汐留美術館へアクセスする注意ポイントは、回転扉、手動ドアを避け、エレベーターを効率よく利用する点にあります。

パナソニック汐留美術館は、パナソニック東京汐留ビルの4Fにあります。

汐留は回転扉の街

○1Fからアクセスする場合のバリアフリールート

中央通りからなど地上からアクセスする場合は、パナソニック東京汐留ビルの「正面入口」を利用します。「美術館入口」の案内に従うと「回転扉」の入口に誘導されます。

「正面入口」から入館し、左手のエレベーターを利用して4Fへ上ります。

1Fからアクセスする場合のバリアフリールート

○地下からアクセスする場合のバリアフリールート

地下鉄駅から連絡する地下フロアはB2になります。B2フロアからパナソニック東京汐留ビルB2の「パナソニック・リビングショールーム」に入ります。ショールーム内を進み、パナソニック東京汐留ビルB2駐車場へつながる出口からショールームを出て、エレベーターを利用して4Fへ上ります。

 

○リビングショールームが閉館している時のバリアフリールート

B2の「パナソニック・リビングショールーム」内に入れない時は、ショールーム入口の左にある駐車場入口のドアからパナソニック東京汐留ビルB2に入ります。このドアは車椅子利用者は開けにくいタイプの手動ドアです。介助の人がいると助かります。

駐車場内を進むと、前出のエレベーターまでフラットに移動できます。

 

○パナソニック東京汐留ビルが閉館している時のバリアフリールート

お盆の時期など、美術館は開館しているが、パナソニック東京汐留ビルは閉館していることがあります。このケースでは、エレベーターは1Fと4F間で運行し、B2フロアは閉鎖されます。

B2からアクセスした場合は、隣の「汐留シティセンター」のB2に入り、エレベーターで1Fへ上ります。「汐留シティセンター」の1Fから屋外に出るドアは、車椅子では通行できない回転扉です。一か所だけ普通の横開き自動ドアが併設されているドアがあります。ドアの横にあるインターフォンでビル管理センターに連絡し「車椅子利用」を告げると、遠隔操作で自動ドアを開けてもらえます。屋外から館内へ入る場合も同様に、インターフォンでの連絡が必要です。

 

○駐車場を利用する場合のバリアフリールート

車でアクセスする場合、もっとも便利な駐車場は「タイムズ汐留シティセンター」です。自走式の有料駐車場で、時間貸しエリアの案内に従いB2フロアに下ります。

障害者用駐車区画に、一般的な「車椅子マーク」は掲示されていません。とても分かり難いのですが、パナソニック東京汐留ビルB2入口前のスペースが、障害者用駐車区画になっています。

入口から館内に入るとすぐにエレベーターがあり、美術館のある4Fへ上ることができます。

美術館の利用による駐車料金の減免サービスはありません。

 

○障害者用トイレの状況

パナソニック汐留美術館がある、パナソニック東京汐留ビル4Fのトイレは、一般トイレだけで障害者用トイレはありません。

B2、B1の「パナソニック・リビングショールーム」には障害者用トイレがあります。また「汐留シティセンター」など近隣の商業ビルにも障害者用トイレが用意されています。

美術館フロアのバリアフリー状況

○美術館フロアのバリアフリー状況

障害者用トイレはありませんが、パナソニック東京汐留ビル4Fフロア内に段差はなく、車椅子での移動は問題ありません。

美術館の入口、出口が手動ドアです。通常、美術館のスタッフが近くにいるので、ドアの開閉は助けていただけるはずです。

美術館フロアのバリアフリー状況

○展示室内のバリアフリー状況

パナソニック汐留美術館の展示室は、ワンフロアのフラットな構造です。今回の取材時は「マイセン動物園展」が開催中。すべての展示が車椅子から問題なく鑑賞できました。

マイセン動物園展

○企画展の障害者減免制度

パナソニック汐留美術館には常設展はなく、年に4本ほど企画展が開催されます。企画展の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示する運用です。

企画展の障害者減免制度

パナソニック汐留美術館への車椅子でのアクセスは、段差と回転扉を避けたルートを選択してください。また美術館フロアには障害者用トイレがありません。以上の2点に気をつければ、パナソニック汐留美術館は車椅子で利用できます。

広告の博物館 汐留アドミュージアム東京 バリアフリー情報

東京都港区、カレッタ汐留にある「アドミュージアム東京」は、車椅子で利用できる博物館です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は、2015年8月の取材に基づいています。

カレッタ汐留にある「アドミュージアム東京

○入場無料のミュージアム

電通第四代社長の遺志を継承する目的で設立された「吉田秀雄記念事業財団」が運営する、日本で唯一の広告ミュージアムです。

入場は無料。原則として日曜日と月曜日が休館です。

カレッタ汐留のB1とB2の2フロアにある施設で、車椅子でのアクセスおよび見学に大きな問題はありません。

入場無料のミュージアム

○展示フロアはB2、閲覧室はB1

常設展と企画展の会場はB2です。地下の「カレッタプラザ」から、あるいはカレッタ汐留のエレベーターでB2へ向かいます。

B1への館内移動は、一般利用者は階段の利用になりますが、近くに車椅子用エレベーターの用意があります。

B1では所蔵する広告作品や資料が閲覧できます。

両フロアともフラット構造で車椅子での見学・利用は可能です。

またB2・B1それぞれに、カレッタ汐留の障害者用トイレがあります。

展示フロアはB2、閲覧室はB1

○常設展の展示内容から

①江戸時代の広告

江戸時代。マーケティングの父、P・ドラッガーをして「マーケティングの原点」と言わしめた「三井の商法」が記された「引札」が展示されています。現代でいえば「チラシ」です。コピーは「現金安売り掛け値なし」。世界史的にみても顧客志向の原点。三井越後屋、すなわち現在の三越のチラシです。

江戸時代に人気を博した「歌舞伎」は広告の玉手箱のような娯楽だったそうです。「錦絵」は現代でいえば「ファッション雑誌」。最新の流行ファッションを着た美女が描かれ、呉服店の販売促進に役立ったそうです。

また実在の「粉おしろい」の商品名が劇中に口上される広告行為。その「粉おしろい」を10個まとめ買いすると人気役者の「サイン入りうちわ」がもらえるというセールスプロモーション企画がありました。

幕間には「芝居見物御礼」としての興行主側からの挨拶の中で特定の商品名を口上し、更にその商品を「ご吹聴ください」というSNS的な手法まであったということです。

アドミュージアム東京

②明治時代の広告

明治時代になると新聞・雑誌が誕生し、いわゆる「マスメディア」に成長していきます。その明治期の初期マスメディア発展の立役者として紹介されているのは「福沢諭吉」。「時事新報」の発刊は有名ですが、そこに積極的に広告を誘導して、日本初の広告代理店のスポンサーにもなったそうです。

アドミュージアム東京

③大正時代の広告

大正時代になるとポスター広告は芸術性をもってきます。そのなかでも、このミュージアムのお宝になっているポスターが、日本初のヌード写真をつかった「壽屋の赤玉ポートワイン」のポスター。今見てもインパクト十分な傑作ポスターです。実際に商品も驚異的な売上となり、現在のサントリーの基礎が築かれたそうです。

 

④戦後昭和の広告

そして戦時中の統制の時代を経て戦後へ。戦後の20世紀の広告が、10年単位の刻みで展示されています。資生堂、サントリー、西武・・・・。広告が文化を創った時代がありました。映像、音声の広告資料も豊富です。

この戦後の広告の展示コーナーは、その時代を生きた生の体験がある世代が見た方が楽しい。ということなので中高年にお薦め。勿論、展示は現在にいたる最新のヒット作まで続きます。若い人でも知っている広告に出会えます。

汐留のアドミュージアム東京

汐留のアドミュージアム東京は、車椅子で見学ができるバリアフリーな無料博物館です。