ホテル椿山荘東京 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」は、車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

ホテル椿山荘東京

○館内はバリアフリー

ホテル棟とバンケット棟で構成される施設です。両棟とも目白通りからアクセスするメインエントランスは3Fになります。

車やバスでアクセスし、利用する棟の車寄せで降車して、メインエントランスから館内に入るのが一般的なバリアフリールートです。

両棟は3Fの連絡通路で連絡します。館内には車椅子で通行できない段差はありません。上下階移動はエレベーターがあります。

現時点では、ホテルのバリアフリールームは2室と案内されています。

館内の各レストランおよびバンケットホールは、決定的な段差は無く車椅子での利用は可能です。

館内はバリアフリー

○徒歩でのアクセス

目白駅からは2.2kmの距離があります。ほぼ平坦な目白通りの歩道を歩いてアクセスします。

江戸川橋駅からは庭園の入口「冠木門」を目指します。駅エレベーター地上出口から「冠木門」までは600mの距離です。「冠木門」まではほぼ平坦な道ですが、椿山荘庭園内は上り坂になります。

徒歩でのアクセス

○駐車場のバリアフリー状況

メインエントランス周辺の屋外とバンケット棟の地下、ホテル棟の横に駐車場があります。また「バレットパーキングサービス」もあります。

車椅子利用の場合は、メインエントランスのスタッフに相談することをお薦めします。利用者の障がいの状況、介助者の状況、施設利用目的などに応じて、乗降場所、駐車スペース、利用するサービスなどを案内していただけるはずです。

ちなみに、地下駐車場は設備としては新しくはなく、障害者用駐車区画はありますが、それ以外は5ナンバーサイズの区画や、2台収容の機械式区画で、車椅子での乗降が難しい駐車区画です。スタッフに相談して誘導を受けることをお薦めします。

駐車場のバリアフリー状況

○障害者用トイレの状況

障害者用トイレはありますが、現在のところ数は多くはありません。特にバンケット棟を利用する場合は、各階には障害者用トイレがないので注意して下さい。

バンケット棟の2Fは、着替えや着付けができる「衣装室」のフロアです。このフロアの障害者用トイレは、トイレ内に着替えができるスペースがある広いトイレです。車椅子で着替えをしたい場合は、バンケット棟2Fの障害者用トイレの利用が便利です。

ただし1室しかありません。そのように利用されるので、使用中の場合は、空くまで長時間かかるリスクはあります。

駐車場のバリアフリー状況

○庭園のバリアフリールート

椿山荘の庭園の一部は、傾斜路ですが車椅子で散策できます。

館内から庭園で出るバリアフリールートは、ホテル棟の1F庭園出入口です。

庭園のバリアフリールート

庭園のバリアフリールート

バンケット棟1Fの庭園出入口は段差があります。結婚式などでチャペルを利用した場合は、そこから段差なく庭園へ出ることができます。

庭園のバリアフリールート

ホテル棟の1F庭園出入口から先は、下り坂の折り返しスロープ路になります。

庭園のバリアフリールート

その先の赤い橋を渡ると、庭園の中心部にでます。

そこから左に進む、庭園の最下部「冠木門」までの下り坂は段差がありません。

庭園のバリアフリールート

途中には「ほたる沢」があり、初夏の夜は車椅子で蛍狩りが楽しめます。

庭園のバリアフリールート

赤い橋を渡り右に進む上り坂は、滝までは段差がありません。

庭園のバリアフリールート

庭園のバリアフリールート

その先、三重塔に向かうルートは階段路になります。

庭園のバリアフリールート

椿山荘の庭園バリアフリールートは、ホテル棟の1F庭園出入口から、下りは「冠木門」まで、バンケット棟方面は滝までの範囲です。

庭園のバリアフリールート

○庭園レストランのバリアフリー状況

庭園内に3軒の一軒家レストランがあります。

「冠木門」に近い「木春堂」は、エントランスまでは段差は無く、席を選べば車椅子で利用できます。

「無茶庵」は階段路の途中にあるので、車椅子での利用は困難です。

庭園レストランのバリアフリー状況

「錦水」はバリアフリー仕様ではありませんが、利用者の障がいの状況によっては、スタッフの介助や席の設定により、車椅子利用が不可能ではありません。

 

○椿山荘の蛍狩り

条件が良い日なら、「ほたる沢」周辺で、数多くの蛍の舞を、庭園の歩道から車椅子で鑑賞できます。

椿山荘の蛍狩り

椿山荘の見頃は5月中旬から6月中旬です。風が弱い夜の20時頃から閉園の22時までが見頃です。

椿山荘の蛍狩り

雨天など条件が悪い日でも、蛍シーズン中は確実に蛍の光が楽しめるように、椿山荘では庭園の滝の裏側の飼育ケースの中に蛍を放っていますが、この場所へ行くには段差を乗り越える必要があります。

椿山荘の蛍狩り

椿山荘はHPなどで、蛍の状況を詳しく発表しています。たとえば、2017年は、蛍の幼虫が陸に上がるのが確認されたのが4月7日。初の蛍飛翔が確認されたのが5月12日です。

椿山荘では、長年の蛍観察の結果、蛍初飛翔「500度説」を唱えています。蛍の幼虫が陸にあがった日から、1日の平均気温を積算して500度に達した日が、蛍初飛翔の日になる、という仮説です。

ホテル椿山荘東京

ホテル椿山荘東京の館内は車椅子で利用できます。庭園は車椅子での利用は部分的です。設備ハード構造で補えないバリアフリー面での問題は、可能な限り人的なサービスで対応していただけます。

バリアフリー日本庭園 肥後細川庭園 車椅子利用ガイド

東京都文京区の「肥後細川庭園」は、車椅子で散策できる日本庭園と休憩施設がある無料の公園です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

肥後細川庭園

○肥後細川庭園の歴史

ここは江戸時代の細川家下屋敷です。その時代からある池泉回遊式の日本庭園と、大正時代に建てられた細川家の学問所「松聲閣(しょうせいかく)」が施設の中心です。

江戸時代には細川家の別亭。明治中期には学問所。関東大震災のあとには細川家の仮本邸として使用され、戦後東京都が取得し、文京区に管轄が移されました。

細川元首相は、細川家仮本邸時代の幼少期の記憶があるそうです。

昭和の頃から「新江戸川公園」として一般公開されていましたが、2016年1月16日に大改装されてリニューアルオープン。大正期の建物と池泉回遊式庭園が、バリアフリーに生まれ変わりました。

肥後細川庭園の歴史

○庭園の概要

大きな池を中心に散策路がある日本庭園です。

正門から敷地内に入ります。庭園外の前庭があり、左手奥に「松聲閣」が建ちます。

正面奥に日本庭園への入口があります。

庭園の概要

前庭一帯は段差のない舗装路面で車椅子での移動は可能です。

「松聲閣」は2階建て構造で、改装されて全館バリアフリーです。

日本庭園は、永青文庫につながる山側は未舗装の段差路です。池の周囲の半分ほどが、車椅子で散策可能な範囲です。

庭園の概要

○日本庭園散策路の状況

車椅子で散策可能な日本庭園ですが、路面は完全なフラット舗装ではありません。敷石を残した箇所や水の流れをいかした箇所には、小さな段差があります。ただし、一般的な車椅子利用者なら通行できる程度の段差です。

日本庭園散策路の状況

そのような箇所以外は、周囲の景観に溶け込んだ色調の特殊加工された舗装路で、全く段差はありません。

日本庭園散策路の状況

○松聲閣のバリアフリー状況

増改築が積み重なった建物で、正確な築年は不明です。リニューアルの際に、この箇所は貴重で文化的な価値が高い、この装飾物は文化財、と個別に評価をして現存処置がとられたそうです。

松聲閣のバリアフリー状

建物内は土足禁止です。玄関内にスロープがあり車椅子で入館できます。

松聲閣のバリアフリー状況

正面左手にトイレがあり、障害者用トイレが用意されています。

松聲閣のバリアフリー状況

建物の外側にもトイレがあり、そこにも障害者用トイレがあります。ただし外側トイレは少し狭い障害者用トイレです。

松聲閣のバリアフリー状況

1Fは有料貸出の集会室が和室2室と洋室2室で合計4室、加えて休憩室が一つ。

2Fは日本庭園の展望室となる二間続きの和室。和室ですがほとんど段差なく車椅子で入室できます。

松聲閣のバリアフリー状況

松聲閣のバリアフリー状況

松聲閣のバリアフリー状況

総合計で6室の部屋名は「肥後六花」と呼ばれる花の名前が付けられています。

2Fの展望室「山茶花」では、モニターがおかれ肥後細川庭園の歴史などの情報が放映されています。ここから庭園の全景を楽しむことができます。

松聲閣のバリアフリー状況

松聲閣のバリアフリー状況

エレベーターはあります。ただし小型のホームエレベーターなので、大型の車椅子は入らないかもしれません。

松聲閣のバリアフリー状況

○アクセス方法

来園者用の駐車場はありません。

すぐ近くに駅はありません。車椅子で急な坂道を避けて徒歩でアクセスするなら、江戸川橋駅か都電荒川線の早稲田駅の利用になります。

アクセス方法

車椅子でのアクセス方法に決め手を欠きますが、「肥後細川庭園」は車椅子で日本庭園と大正時代の学問所を利用出来るバリアフリー施設です。

西早稲田 甘泉園公園・水稲荷神社 バリアフリー情報

東京都新宿区西早稲田の「甘泉園公園」は、部分的ではありますが車椅子で利用できる入園無料の日本庭園です。隣接する「水稲荷神社」とともに、現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

 

○甘泉園の歴史

「甘泉園」がある場所は、江戸時代に尾張徳川家の領地となり開墾されました。その後、清水家の江戸下屋敷となり、現在に伝わる日本庭園が築かれました。その敷地は広く、現在の水稲荷があるエリアも屋敷の一角であったそうです。

その後明治時代には子爵の邸宅になり、更に昭和になると早稲田大学の所有地になりました。

1961年に「甘泉園」は早稲田大学から東京都に売却され、更に1969年に新宿区の管轄に移管され現在に至ります。隣接するテニスコートも含めて、新宿区立の「甘泉園」です。

甘泉園の歴史

○甘泉園のバリアフリー状況

甘泉園の入口は3つありますが、水稲荷からの入口と早稲田大学側の入口は階段です。

水稲荷神社のバリアフリー状況

車椅子で入園可能なのは、新目白通り側からの入口です。

甘泉園のバリアフリー状況

園内に入ると池に向かう舗装路があります。石が埋め込まれた箇所もあり、完全なフラット通路ではありません。多少、デコボコを感じながら車椅子で進みます。

甘泉園のバリアフリー状況

甘泉園のバリアフリー状況

その先は木道の舗装路になります。

甘泉園のバリアフリー状況

下池から上池にかけて、直線的に車椅子で進める舗装路がつながります。

甘泉園のバリアフリー状況

上池の途中に「この先車椅子は無理です、引き返して下さい」という案内板があります。

甘泉園のバリアフリー状況

回遊式の日本庭園ですが、下池の周回路はデコボコがある悪路で、途中に車椅子では通行できない狭い橋があります。車椅子では池の横を直線的に進み、引き返すルートです。

甘泉園のバリアフリー状況

○ビュースポットは車椅子可動エリア

車椅子での移動範囲は狭いのですが、その範囲が日本庭園の美を楽しむポイントです。

ビュースポットは車椅子可動エリア

入口からすぐの場所が、庭園を見わたすビュースポットです。

舗装路面を進んだ先にある四阿の入口には段差解消ポイントがあり、車椅子で立ち入り可能です。ここも庭園美を楽しむビュースポットです。

ビュースポットは車椅子可動エリア

お薦めは晩秋の紅葉シーズン。例年、11月末から12月上旬が見頃です。

 

○アクセスは都電が便利

早稲田大学キャンパスの近くですが、地下鉄の駅からは距離のある場所です。都電荒川線が最も近い駅になります。

来園者用の駐車場はありません。近隣にコインパーキングなど有料駐車場はあります。

甘泉園

○水稲荷神社のバリアフリー状況

甘泉園に隣接する水稲荷神社は、車椅子での参拝は困難です。

通常の参道は階段です。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社の横に「甘泉園住宅」という集合住宅があります。いったんこの集合住宅の駐車場に入り、水稲荷に抜けます。このルートなら、傾斜路は通りますが車椅子でもなんとか水稲荷の境内に入ることが出来ます。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

境内周辺はデコボコのある未舗装路面や砂利路面です。

水稲荷神社

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

本殿拝殿があるエリアに入る箇所には段差があります。

水稲荷神社のバリアフリー状況

拝殿の前には独特なポーズのキツネの像があります。

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社のバリアフリー状況

水稲荷神社は、現在の早稲田大学キャンパス内の地に、900年代頃に創建されました。

その後移転するまでは、キャンパス内の神社でした。

1961年に現在の場所に移転。「宗教法人 東京都神社庁」に属する神社になっています。

水稲荷神社では、早稲田大学合格祈願専用のお守りが頒布されています。

水稲荷神社

水稲荷神社

甘泉園公園は、車椅子で日本庭園の鑑賞を楽しめる公園です。隣接する水稲荷神社は、車椅子での参拝は困難な神社です。