再生した池を楽しむ 吉祥寺井の頭公園 バリアフリールート案内

東京吉祥寺の「井の頭恩賜公園」では、「かいぼり」による自然再生の取り組みが行われています。しかし公園の開園は大正6年で、バリアフリーではありません。車椅子で「井の頭池」を散策するルートについて詳しく紹介します。

なお本稿は2019年7月に執筆しました。

井の頭恩賜公園

○吉祥寺駅方面からのバリアフリールート

吉祥寺駅南口方面から井の頭公園へアクセスする場合、「七井橋通り」他、一般的な直進ルートを進むと、車椅子では通行が難しい段差路、傾斜路、段差の中央部だけをスロープ化した道などがあります。ベービーカーならなんとか通過できますが、車椅子では避けた方が無難です。

車椅子では迂回して「吉祥寺通り」の歩道を「井の頭文化園前」方面へ進みます。進行方向左側の歩道を利用して下さい。

「公園入口」から「井の頭池」方面へ左折するルートがあります。傾斜があり、一部スロープが狭いルートです。力強い人なら車椅子で通行できます。

「井の頭文化園前」付近まで来ると、「井の頭池」方面へ車椅子で左折できるルートが現れ始めます。

最初は「井の頭自然文化園水生物園」へ向かうスロープ傾斜路です。この傾斜が通行できるならバリアフリー最短ルートです。

さらに進むと、ほぼ平坦な左折ルートが現れますが、路面が一部未舗装になります。

駅方面からアクセスする場合は、迂回して「吉祥寺通り」を進み、自分の体力で通行できる道を見つけて井の頭公園内へ進みます。

吉祥寺駅方面からのバリアフリールート

○井の頭公園駐車場からのバリアフリールート

井の頭公園には第一と第二の2つの駐車場があります。都立の駐車場なので障害者手帳の提示で駐車料金は無料に減免されます。

駐車場は、好天の休日などはすぐに満車になります。右折入庫は不可、満車時の路上待ちも原則出来ません。

第一駐車場は「井の頭文化園前」の先の「万助橋」の近く。第一駐車場からは「井の頭通り」を吉祥寺駅方面に戻りながら、「吉祥寺駅方面からのバリアフリールート」と同じ要領で自分にあった公園への道を探します。

第二駐車場は「三鷹の森ジブリ美術館」の隣です。「井の頭池」までは1kmほどの距離になります。

第二駐車場からは「井の頭公園西園」内を通ると直線的なルートですが、途中で未舗装路になり、車椅子での通行に苦労するデコボコ路になります。無理をして進んでも、その先が段差路になるルートもあります。

裏道に不案内な方は、第二駐車場からも「吉祥寺通り」を駅方面に進み、第一駐車場まで戻り、更にその先の公園への道を通行してください。

井の頭公園駐車場からのバリアフリールート

○井の頭公園駅からのバリアフリールート

京王井の頭線で吉祥寺駅の隣が「井の頭公園駅」です。「井の頭公園駅」はスロープまたはエレベーターで、上下線いずれのホームも車椅子で利用できます。

駅は井の頭公園の東端にあり、「井の頭池」方面へほぼフラットなルートで移動できます。

車椅子利用者の場合、吉祥寺駅から一駅電車に乗って「井の頭公園駅」から、「井の頭池」へ向かうルートも検討の余地があります。

井の頭公園駅からのバリアフリールート

○井の頭池の散策ルート

池の周囲が散策コースになっています。しかし、必ずしもバリアフリーではありません。

車椅子通行しやすいのは「井の頭池」北側の「野外ステージ」附近です。そこから

「七井橋」附近までは、池の脇がフラットで舗装された散策路になります。

「野外ステージ」附近から「井の頭公園駅」へ進むと、一般的な池の周回ルートでは「ひょうたん橋」を渡り池の南側に移動します。この橋は傾斜があり、車椅子で通行できるかはその人次第です。また池の南側は荒れた路面の散策路になり、通行は可能ですが車椅子での移動は快適ではありません。

井の頭池の散策ルート

○「井の頭池」を楽しむ一番楽なバリアフリールート

どのルートを選んでも一長一短はあります。傾斜や段差および未舗装悪路を極力避けて「井の頭池」を楽しむ、という条件であれば「井の頭公園駅」から「井の頭池」北側を「七井橋」附近まで散策するルートです。

井の頭池」を楽しむ一番楽なバリアフリールート

3回の「かいぼり」で自然再生された井の頭公園は、ルートを選べば車椅子で散策できます。

練馬の歴史と文化を学ぶ 石神井公園ふるさと文化館 バリアフリー情報

石神井公園に隣接する東京都練馬区立「石神井公園ふるさと文化館」は、2010年に開館した車椅子で利用出来る公共施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年の取材に基づき、2019年7月に加筆修正しています。

練馬大根を学ぶ

○施設の全体概要

ふるさと文化館は、練馬区の歴史や文化を展示する常設展、区民のアート作品を展示するコーナー、石神井公園周辺の動植物などを紹介するコーナー、武蔵野うどんのレストラン、屋外には古民家の展示がある施設です。

常設展、古民家などの見学は無料です。

施設の全体概要

○アクセス手段

石神井公園に隣接。駅からはいずれも1km以上の距離があります。

一般駐車場はありません。障害者用駐車区画が1台分あります。通常はチェーンで利用をブロックしているので、利用したい場合は事前に文化館に連絡してください。

石神井公園には駐車場があり、駐車料金の障害者減免があります。

アクセス手段

○ロングスロープを上る

エントランスへは車椅子で長いスロープを上ります。傾斜角度は緩やかなので移動に大きな問題はありません。

エントランス周辺はフラット構造でスペースに余裕があり、車椅子での利用は可能です。

ロングスロープを上る

○館内はバリアフリー

2010年の施設なので、館内はバリアフリー設計です。各コーナーとも車椅子で問題なく利用できます。

2フロア構造でエレベーターがあります。障害者用トイレの用意もあります。

館内はバリアフリー

○屋外古民家周辺の状況

屋外に展示される明治時代の古民家「旧内田家住宅」は、正確には別の施設「練馬区立池端史跡公園」内の展示施設です。

ふるさと文化館からスロープを利用して車椅子で近付くことができます。建物内部の見学は車椅子では難しい段差がある構造です。

屋外古民家周辺の状況

○練馬大根を学ぶ

メインのテーマは、練馬の歴史と文化を学ぶ施設です。常設展では練馬大根の全てが分かる展示解説があります。

「石神井公園ふるさと文化館」は、車椅子で練馬の歴史と文化を学べるバリアフリー施設です。

武蔵野の自然が残る都市のオアシス 石神井公園 バリアフリー情報

東京都練馬区の「都立石神井公園」は、住宅街にある緑豊かな公園です。自然のままを残す公園なので、車椅子で散策できるエリアは限られます。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年の取材に基づき、2019年7月に加筆修正しました。

都立石神井公園

○2つの池と2つの野球場

石神井公園の全体概要です。道路を挟み公園は2つのエリアに分かれます。

西側が「三宝寺池」エリア。江戸時代から知られた湧水の池ですが、現在は井戸水をくみ上げています。「三宝寺池」の周回路は未舗装で段差があり、車椅子では散策できません。

東側が「石神井池」エリア。昭和初期に「三宝寺池」からの流れをせき止めて造られた池です。「石神井池」の周回路は、車椅子で通行できます。特に池の北側の歩道はバリアフリーです。

両エリアにそれぞれ野球場があります。

2つの池と2つの野球場

○車椅子でのアクセス

石神井公園駅から徒歩でアクセスする場合、富士街道は歩道がない路側帯の道で、道路幅が狭くバスが通ります。車椅子で快適に移動出来る道路ではありません。住宅街の裏道を抜けて行くことをお薦めします。

駐車場は2カ所あり、それぞれ障害者用駐車区画は2台分が用意されます。都立公園なので駐車料金は障害者手帳の提示で無料に減免されます。

「石神井池」エリアを散策するなら、第一駐車場を利用出来れば車椅子での移動に問題はありません。ただし第一駐車場は満車の場合が多い。第二駐車場が第一よりは空車確率が高くなります。

第二駐車場を利用した場合、「石神井池」周回路までは下り坂になります。そしてバリアフリーレベルが低い「石神井池」南側エリアに通じます。

車椅子でのアクセス

○「石神井池」エリアのバリアフリー状況

野外ステージなどがある「石神井池」南側エリアの歩道は、問題なく車椅子で移動出来る区間もありますが、段差路や未舗装路、小さなデコボコがある区間があります。それでもルートを選べば、車椅子でも何とかなります。

池の北側の歩道はバリアフリーで、車椅子移動に全く問題はありません。

石神井池」エリアのバリアフリー状況

○「三宝寺池」エリアのバリアフリー状況

「三宝寺池」の周回路は未舗装段差路で、車椅子では通行できません。無理をして進んで「ひょうたん池」の入口付近までです。

車椅子では野球場の周辺から公園内にアクセスが可能です。ほとんどが未舗装路面ですが、車椅子の移動を阻む決定的な障害はありません。「おべんとう広場」「くぬぎ広場」「さくら広場」などがあり、デコボコ路面や薄い砂利路面ではありますが、車椅子での通行はなんとか可能です。

三宝寺池」エリアのバリアフリー状況

○障害者用トイレの状況

園内には複数の独立棟公衆トイレがあり、障害者用が併設されています。また石神井公園に隣接して「ふるさと文化館」があり、施設内に障害者用トイレが用意されています。

障害者用トイレの状況

○桜の名所

石神井公園は桜の名所です。車椅子で通行可能なエリアからも、お花見ができます。

「都立石神井公園」は、東側「石神井池」の周囲が車椅子で散策できます。