車椅子で行く飛騨高山~高山さんまちバリアフリー情報

世界中から観光客が訪れる飛騨高山。特に人気なのは「高山さんまち」です。「古い町並み」は車椅子で観光ができるのか。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

○車でのアクセスは渋滞に注意

アクセスは車が便利ですが、観光シーズンの週末、周辺道路は渋滞します。郊外に無料駐車場を設け、市街地までのシャトルバスを運行するなどの対策が実施されていますが、車椅子利用者向けのサービスではありません。

観光シーズンは、ピーク時間帯を避けるなど、渋滞対策が必要です。

高山さんまちバリアフリー情報

○市営駐車場は障害者減免有り

「高山さんまち」の周辺は、駐車場は数多くあります。しかし、収容台数が少ない駐車場が多く、バリアフリーレベルが高い駐車場は少ないのが現状です。

複数ある市営駐車場は、障害者手帳の提示で料金が無料に減免されます。そのなかで「かじ橋駐車場」は旧型の機械式で、大きい車は入庫不可、運転者以外は先に降車します。

利用を予定した駐車場が満車である確率は高いので、市営駐車場に限らず、民間駐車場、あるいは古い町並みから少し離れた駐車場の利用も視野に入れた行動計画を立てて下さい。

高山さんまちバリアフリー情報

○古い町並みは意外にバリアフリー

古い町並み内の道は、車両通行止めでフラットな道が多く、ほとんどは車椅子で散策しやすい道です。

お店は想像以上に車椅子で入店できます。出入口の段差にはスロープがあり、内部の通路幅は並み以上、というお店が目立ちます。通りからそのまま買える、煎餅やお団子などのテイクアウト店も車椅子で利用できます。

むしろ古い町並み周辺の一般道の歩道のほうが、狭くてデコボコがある箇所が多く、車椅子では慎重な移動が必要です。

高山さんまちバリアフリー情報

○障害者用トイレは心配なし

古い町並み、および周辺には、市営駐車場に併設された公衆トイレ、観光案内施設など、障害者用トイレは数多くあります。

近隣には新しく出来たCVSが何軒かあります。最近のCVSのトイレはバリアフリー。CVS店内のトイレも車椅子で利用できます。

高山さんまちバリアフリー情報

○まちの博物館はバリアフリー

古い町並みの近くにある無料の観光施設「飛騨高山まちの博物館」は、古い土蔵を活用した施設ですがバリアフリーです。段差箇所にはスロープ対応。障害者用トイレが有り、エレベーターで一部2階も見学が可能です。

 

○高山陣屋はスロープ特別対応あり

歴史的建造物である「高山陣屋」は、車椅子での見学が可能です。有料施設ですが、障害者手帳の提示で本人の入場料が無料に減免されます。

陣屋への入口は4段階段があります。介助歩行が出来ない人は、簡易スロープを設置していただけます。

陣屋内の畳敷きは土足禁止なので、館内専用の車椅子に乗り換えて見学します。障害者用トイレは有ります。

 

○周辺施設もバリアフリー

他にも高山市には数多くの観光施設があります。

飛騨の里、飛騨高山美術館、高屋祭りミュージアム・・・。ほとんどの施設はバリアフリーです。古い町並みだけではなく、周辺のバリアフリー施設を車椅子で利用することが出来ます。

高山さんまちバリアフリー情報

 

飛騨高山はバリアフリー先進エリアです。「高山さんまち」の「古い町並み」は、車椅子で観光出来ます。ただし観光シーズンは、周辺道路の渋滞と駐車場の満車には注意が必要です。

車椅子で行く福島~猪苗代湖バリアフリー情報

日本で4番目に大きな湖「猪苗代湖」。美しい湖面が魅力的です。車椅子で利用出来る、猪苗代湖周辺のバリアフリー施設を紹介します。

なお本稿は2018年4月の取材に基づいています。

車椅子で眺めるベストスポット「長浜公園駐車場」

○車椅子ドライブの目的地に

猪苗代湖を車椅子から眺めるなら「長浜公園駐車場」がお薦めです。ドライブなら、ここが最初の目的地。スワンの観光船の発着場です。

 

○湖面を向いて駐車可能

湖畔にある無料駐車場です。普通自動車なら湖面に向いて駐車が可能。車の中から猪苗代湖の眺望を楽しめるので、冬場に重度障害の方を連れて観光に来ても利用可能です。

場内はフラット。冬場の積雪、凍結以外には、車椅子での移動に大きな問題はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

○障害者用トイレ有り

駐車場には公衆トイレがあり、障害者用が併設されています。現時点では新しいトイレで、障害者用トイレは綺麗です。

猪苗代湖バリアフリー情報

○水鳥にエサあげができる

白鳥やカモの越冬地なので、一歩外に出ると水鳥にも出会えます。

長浜公園駐車場から、水鳥にエサをあげることができます。そういう行為が自然界に良いのかは疑問ですが、駐車場からすぐ眼の先が、多数の水鳥が集まる場所です。その光景を撮っている人も多い駐車場です。

猪苗代湖バリアフリー情報

 

周辺観光施設のバリアフリー概況

○車椅子で利用出来る施設

猪苗代湖周辺の代表的な観光施設のバリアフリー概況です。

「野口英世記念館」、「諸橋近代美術館」は、バリアフリー仕様です。「世界のガラス館」も、車椅子で入館できます。

「はじまりの美術館」は、出入口へのアプローチが、一般的な車椅子利用者にはつらいガタゴトの木製歩道です。

「天鏡閣」は明治の洋館なので、基本構造がバリア設計です。

 

猪苗代湖バリアフリー情報

最新の施設「道の駅猪苗代」

○完全バリアフリー施設

猪苗代湖周辺で最も新しい施設は、2016年に開業した「道の駅猪苗代」です。ここは車椅子で快適に利用できるバリアフリー施設です。

障害者用駐車スペースは2台分で屋根なし。障害者用トイレは24時間タイプの屋外型に障害者用が2つ、ショップ棟の中に1つ、合計3つを配置。広さ設備とも十分なレベルのトイレです。

猪苗代湖バリアフリー情報

○フードコートの設計がお洒落

施設の構成は産直ショップ、食事処、情報コーナー、フードコートという構成。ワークショップルームや交流室など、地域交流施設の用意もあります。いずれもバリアフリー設計で、スペースにゆとりがあるので、少々の混雑なら車椅子で十分に施設内を回遊できます。

設計が新しいので館内いずれも新鮮ですが、特にフードコートの設計は、これまでの道の駅のレベルを超えて洗練されたもの。お洒落な印象を受けます。

猪苗代湖バリアフリー情報

○猪苗代湖は見えない

高速インターチェンジのすぐ近くに立地する道の駅で、現在のところETCの利用で高速から下りて立ち寄っても、高速料金据え置きサービスを実施中です。

猪苗代湖のすぐ近くにある道の駅ですが、道の駅から猪苗代湖は見えません。展望台などの設備はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

 

「猪苗代湖」の歴史と問題

○昭和初期までは水路の玄関口

紹介した駐車場がある「長浜」は、古くからの港ということ。陸路が整備される前の昭和初期までは、水路の玄関口として水運の中心基地であったそうです。

 

○猪苗代湖の水質が変化

猪苗代湖の水が綺麗な要因は、流れ込む川の影響で酸性水であること。そのためプランクトンが発生せずに水が綺麗に保たれます。

ところが会津若松市が公表しているデータでは、10年前から酸性水の中和がどんどん進んでいるということ。原因は生活排水ということです。

 

ビュースポットがあり、バリアフリー観光施設があり、新しい道の駅があります。猪苗代湖は、車椅子で楽しめる観光地です。