江戸総鎮守 神田明神 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区の神田明神は、車椅子で参拝ができる神社です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年3月の取材に基づいています。

神田明神

○車椅子でのアクセス

参拝者用の駐車場がありますが、収容台数が少なく利用できないことが多いので、近隣の有料駐車場の利用、徒歩でのアクセスをお薦めします。

本郷通り側から「隋神門」への参道はフラットです。門の近くの路面は、小さなコブになっている箇所があるので注意してください。

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裏参道は急な階段です。車椅子では通行できません。

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○境内のバリアフリー状況

2017年に境内の路面が全面舗装されました。車椅子で快適に境内の移動が出来ます。

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鳳凰殿を取り壊して「文化交流館」を新設したことにより、本殿への正面参道が広くなりました。

本殿の前は広場のような空間になり、それを取り囲むように「明神会館」、「文化交流館」、本殿の裏側に「資料館」があります。

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「御神殿」前までフラットな舗装路面を通り車椅子で行くことが出来ます。

参拝場所は段の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

江戸総鎮守 神田明神 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

○文化交流館のバリアフリー状況

2018年12月に開館した「文化交流館」の概要です。地上4階、地下1階の構造で、1Fの外側にお札やお守りの「授与所」、祈祷の「受付所」があります。

江戸総鎮守 神田明神 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

館内は、1Fにはお土産が買える「EDOCCO SHOP」と飲食の「EDOCCO CAFÉ」。どちらもフラットでスペースの余裕があり車椅子での利用は可能です。

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江戸総鎮守 神田明神 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

2Fと3Fは700名収容の「神田明神ホール」。4Fは多目的ラウンジ。B1はステージがある「EDOCCO STUDIO」。いずれも基本設計はバリアフリー仕様です。

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障害者用トイレは3Fを除く各フロアに用意されます。

「文化交流館」にはエレベーターが1基あります。1Fは誰でも利用出来るフリースペースですが、B1や2F以上は各施設を利用する人のためのフロア。したがって一般用にはエレベーターを運行していません。

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B1から本殿および資料館へ地下通路が伸びています。この通路も該当施設を利用する人だけの施設。一般には開放されていません。

 

○だいこく様とえびす様

「文化交流館」の正面前には「だいこく様」。入口の横には「えびす様」がいらっしゃいます。どちらも周囲はフラット構造で車椅子での参拝は可能です。

江戸総鎮守 神田明神 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

境内には他にも、数多くのお末社や銭形平次の碑など、見どころが多々あります。

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○神田明神のお守り

主なお守りを紹介します。

「勝守」

「かちまもり」と読みます。

関ヶ原の戦いの前に家康が神田明神に戦勝を祈願して、天下分け目の戦いに勝った、そのご利益があるお守りです。

 

「おねがい兎守」。

因幡の白ウサギのお話で、大黒様は兎のお願いを聞きとどけてくれました。ということは兎になってお願いをすると願いは叶う、という論理構成で、お守りの中には兎マスコットがついた短冊が入り、そこに願いを書くお守りです。

 

「IT情報安全守護」。

平成14年に発売が開始された、情報システム関連のトラブルを防止してくれるお守りです。ウィルス感染、パソコンの突然のフリーズ防止などにご利益があります。電気街が氏子の神社なので、ニーズに応えたお守りということです。

そして2014年には、個人情報保護法の施行にともない、個人情報漏えい防止のご利益も加わりました。

更には、通常のお守りとこの「IT情報安全守護」、これに名刺入れを加えた3点セットの「しごとのおまもり」パックがあります。パックのカバーカラーは3種類から選べます。

神田明神

参拝所は数段の上になりますが、2018年に境内大改修が完了し、神田明神は車椅子で参拝しやすい、バリアフリー神社になりました。

知的な障がいがある車椅子利用者は、食べ過ぎによる肥満になりやすい

障がい者というと、食が細くて体力もない、というイメージがあるかもしれませんが、食事が出来る人は違います。適切な運動ができないという面もありますが、それよりも食欲が押さえられない、という問題が主題です。

特に身体障がいに重複して知的な面での障がいがある人は、知性と理性で食欲を制御して、適切な運動をすることがとても難しい。

下肢に身体障がいがある場合、体重の増加で、介助歩行や、つかまり立ちが出来た人が、立位がとれなくなることがあります。また座位姿勢が乱れ、側彎が進む可能性もあります。

長期的な健康管理だけではなく、短期的な運動機能維持のためにも、車椅子利用者の体重コントロールは重要なテーマです。

知的な障がいがある車椅子利用者は、食べ過ぎによる肥満になりやすい

肥満防止対策の第一歩は、定期的な体重測定です。特別支援学校や障害者施設を利用している人は、車椅子で測定できる体重計で、通常月に一回は体重測定を行います。測定の結果は家族に連絡されるので、現状の問題が定量的に把握できます。

 

最も重要なのは、家庭での食生活です。障がいのある人も、一般に太るものが大好きです。

学校や施設の食事は、カロリーや栄養バランスが計算されて提供されます。肥満の原因の多くは、家庭での食事や間食です。

身体障がいによって運動量が少ない人は、その分食事の量を落とす必要があります。しかし、食べたがる障がいのある人の食事や間食を家族が制御することは、現実には簡単なことではありません。障がいのある人に肥満が多い理由はここです。

知的な障がいがある車椅子利用者は、食べ過ぎによる肥満になりやすい

各種の機関で肥満に関する調査が行われていますが、概ね知的な障がいのある成人の半数は肥満と診断されています。

肥満予防、肥満解消は、障がいと共に生きる多くの家族にとって、出来そうで出来ない、大きな悩みです。

(本稿は2020年1月に執筆しました)

辻堂海浜公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県藤沢市の「辻堂海浜公園」は、西湘の海岸沿いにある車椅子で利用できるバリアフリー公園です。現地の状況を紹介します。

なお本稿は2013年9月の取材で初稿を執筆し、2020年1月に加筆修正しました。

辻堂海浜公園

○公園の概要

面積は約20ha。辻堂海岸沿いにある入園無料の公園です。

大きな芝生広場、交通公園と屋内施設の「交通展示館」、防砂林の機能がある「しょうなんの森」、海の広場とその横には「サザン池」、夏季営業の「ジャンボプール」などがあります。

辻堂駅から徒歩20分の案内。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。駐車場は2か所あり、合計で800台を収容します。障害者用駐車区画は計14台分用意されています。

辻堂海浜公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

○障害者減免制度

有料駐車場の駐車料金は障害者減免制度があり、無料に減免されます。東西両駐車場の有人窓口で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

有料施設である「交通展示館」と「ジャンボプール」の利用料金は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

辻堂海浜公園

○障害者用トイレの状況

障害者用トイレは、園内に合計7か所あります。

そのうち、プール施設入口付近と、交通展示館内のトイレが、建物内のトイレです。

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○ジャンボプールのバリアフリー設備

夏季営業のプールの更衣室には、ファミリー更衣室、車椅子優先ロッカー、車椅子用シャワー室があります。

水の中にそのまま入ることが出来る、太いタイヤの特殊車椅子の貸し出しがあります。

波のプール、流れるプールには、段差解消された出入箇所があります。

プールサイドには、車椅子から下りて座って利用する昇降装置があり、足が悪い人が無理なく安全に水中に入ることができます。

プールサイドには車椅子利用者用の休憩所があります。

辻堂海浜公園

○ユニバーサルカヌー体験会

毎年5月と9月の日曜日に、サザン池で「ユニバーサルカヌー体験会」が開催されます。

公園に隣接する湘南工科大学の和田教授が考案された、車椅子の人でも利用できるカヌーに公園内の「サザン池」で乗るイベントです。健常な子供向けの普通のカヌー体験も行われています。

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和田教授は2013年春に定年でご退官され、2013年以後は別の団体がこのイベントの運営を引き継ぎました。

ユニバーサルカヌー参加料は2019年現在で1回300円です。ボランティア団体の皆さんが、テントを出して運営しています。

最低限の座位が確保できる人なら、ユニバーサルカヌーに乗船できます。自分でカヌーを漕ぐことが出来ない障がいのある人は、ボランティアが腰まで水に入り、カヌーを引いてサザン池を一周していました。

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○車椅子で海岸の展望台へ

園内はほとんどのエリアが平地ですが、海岸に向かう「しょうなんの森」内の散策路は傾斜路です。

やや傾斜がきつい箇所もありますが、一般的な車椅子利用者なら通行出来る傾斜散策路です。園内から上り坂を進むと、そのまま国道134号線の上を跨ぐ陸橋を通り、辻堂海岸側に入ります。

その先にある海を臨む展望台兼休憩所は、車椅子で利用できます。車椅子で西湘の海岸と相模湾、そして江ノ島の眺望を楽しむことできます。

辻堂海浜公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

○地震発生時は津波に注意

海岸の横にある公園です。東日本大震災以後、津波に関する警戒情報が公園内に多く掲示されています。

公園は海抜1Mくらいしかなく、すぐ近隣にはエレベーターを使って上層階に逃げられる施設は見当たりません。

車椅子利用者の場合、障がいの状況に応じて、万が一の時の非難ルートを事前に検討する必要があります。

辻堂海浜公園

辻堂海浜公園は、車椅子で散策できるバリアフリー公園です。