栃木県市貝町にある道の駅です。開業は2014年。段差全域に段差がないバリアフリー設計です。
「道の駅サシバの里いちかい」は、約170台を収容する大きな駐車場があります。
身障者用駐車スペースはトイレ棟前に屋根付きで3台分用意されています。
そこからトイレ棟までの通路み屋根付き。雨天でも安心して利用できます。
施設は、24時間トイレ棟、農産物直売所棟、農産物加工所棟、ふれあいスペース棟、まちおこしセンターで構成されます。
農産物加工所棟の前には、テント張りの休憩スペースがあり、自由に利用できます。
施設前のフラットスペースにも、固定式のテーブル席が配置。屋外の休憩スペースはたっぷり用意されています。
また24時間トイレ棟の裏側に、ブランコなどがある公園スペースがあり子供たちが遊んでいます。
バリアフリートイレは、トイレ棟に2つあります。
一つは、オストメイトとユニバーサルベッドがある個室。
もう一つの個室には、おむつ交換用ベビーベッドがあります。
まちおこしセンター内に屋内トイレがあり、ここにもバリアフリートイレが1つあります。
ウォシュレット付き、ベビーシートありの屋内バリアフリートイレです。
他に農産物加工所棟屋内にもトイレがありますが、バリアフリートイレはありません。
農産物直売所は中規模なお店ですが、店内の通路幅は余裕があり、車椅子で買い物がしやすいお店です。地元産の野菜や果物、お米、パン、和菓子、クッキーなどが豊富に並びます。ショップコンセプトは「サシバが舞う里山のめぐみを食卓に」です。
農産物加工所棟内で、「Premium Gelato みるく」が営業しています。
出入口は自動ドアで、店内のフラットスペースに可動式のテーブル席が配置されています。「プレミアムみるくジェラート」などが人気。その場でいただくことができます。
ふれあいスペース棟は、3つの飲食店と飲食コーナー、1つのショップがある、ミニフードコートのような施設。「ら~めん麺蔵」「手打ちそば 手繰庵(たぐりあん)」「カフェ三四八(サシバ)」、そして陶芸品ショップ「夢陶房」が営業しています。車椅子で利用できる施設です。
まちおこしセンター内には、観光情報コーナー、道路情報、展示室、無料休憩所などの機能があり、サシバに関する解説展示があります。
「サシバの里」の「サシバ」とはタカの仲間の猛禽類の鳥。春から夏にかけて日本に繁殖にやってくる渡り鳥です。
成鳥の体長は約50㎝で、翼を広げると約110㎝。水田や林の入り組んだ里地里山の環境に生息し、カエルやヘビ、昆虫類などを捕食します。
漢字表記は「差羽」。市貝町の北部地域は世界有数のサシバの繁殖地。しかしながら生息数は減少傾向にあり、サシバは国のレッドリストで、近い将来に野生での絶滅の危険性が高いとされる「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
道の駅のキャラクターは「サシバのサッちゃん」。その子供風のキャラクターが「イッちゃん」と「カイちゃん」です。
まったく段差のないフラットな構造。「道の駅サシバの里いちかい」は車椅子で利用しやすい道の駅です。
栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年8月に執筆しました)