都立庭園 浜離宮恩賜庭園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

浜離宮恩賜庭園

東京都中央区の浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に徳川将軍家の庭園として造営され、明治維新以後は皇室の離宮になり、昭和20年に東京都に下賜された特別名勝・特別史跡です。現在では高層ビルを背景に、江戸の庭園美を堪能できます。

アクセスは大江戸線の汐留駅などから、徒歩5分から7分の案内です。

一般来園者用の駐車場はありませんが、身障者及び車椅子利用者は無料駐車場が利用できます。新大橋通りから「大手門口」に左折で進入します。庭園入口前の舗装広場が駐車場です。

浜離宮恩賜庭園

駐車場の管理スタッフがいるので、車椅子利用を申告してください。簡単な記帳をすると駐車許可書が渡されます。許可書をダッシュボードの上など、外から見える場所に掲示して駐車します。帰るときにスタッフに許可書を返却します。

浜離宮恩賜庭園

駐車場からフラットな舗装路を移動して庭園内に入ります。

浜離宮恩賜庭園

庭園内に入ると砂利路面になります。見た目よりは車椅子が動く路面を通り受付に進みます。浜離宮恩賜庭園の入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付に障害者手帳などを提示して減免措置を受けて入園してください。

浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園は正方形に近い台形の庭園です。大手門から右回りで散策するルート順で、園内のバリアフリー状況を紹介します。

浜離宮恩賜庭園

大手門から内堀沿いを進む散策路は砂利路面です。見た目よりは車椅子が動く路面ですが、ある程度の力が必要です。車椅子に砂利の軽い衝撃がくる区間です。

浜離宮恩賜庭園

「野外卓広場」の路面はかなりデコボコしています。車椅子での広場内乗り入れは、出来ないことはありませんが、快適ではありません。

浜離宮恩賜庭園

庭園の名所「潮入の池」と「中島の御茶屋」付近まで進みます。「お伝い橋」は段差があるので、車椅子での渡橋はかなり無理をすることになります。

浜離宮恩賜庭園

「富士見山」は階段路です。車椅子での登山はできません。

浜離宮恩賜庭園

未舗装の散策路を移動しながら、汐留の高層ビル街を背景にした「潮入の池」と「中島の御茶屋」の風景を楽しむことができます。

浜離宮恩賜庭園

やや悪路ですが、東京湾側まで車椅子で出ることができます。庭園内から竹芝桟橋を眺めることができます。

浜離宮恩賜庭園

「海手お伝い橋」も段差があるので、車椅子での渡橋はかなり無理をすることになります。

浜離宮恩賜庭園

東京湾側の散策路から「横堀」越しに汐留の高層ビル街が観えます。

浜離宮恩賜庭園

「横堀水門」は車椅子で近づくことができます。

浜離宮恩賜庭園

水門と東京湾を車椅子から見学できます。

浜離宮恩賜庭園

「新極の口山」の横を通過して緑深いエリアに進みます。

浜離宮恩賜庭園

段差回避できるルートへの車椅子誘導マークが設置されています。

浜離宮恩賜庭園

もう一つ、車椅子誘導マークがあります。案内に従って進んでください。

浜離宮恩賜庭園

誘導されるルートは、舗装された路面です。多少傾斜はありますが、車椅子で移動できます。

浜離宮恩賜庭園

道を間違えると、段差路に出てしまいます。

浜離宮恩賜庭園

この先に再度、車椅子誘導マークがあります。道を間違えずに進んでください。

浜離宮恩賜庭園

「梅林」の横からは、舗装路面の散策路になります。車椅子で快適に移動できます。

浜離宮恩賜庭園

途中にある祠への参道も、舗装されています。

浜離宮恩賜庭園

「内堀広場」内の散策路は舗装されています。

浜離宮恩賜庭園

この付近が園内で最も快適なバリアフリー散策路です。

浜離宮恩賜庭園

内堀に架かる橋の手前から未舗装路面に戻ります。砂利が薄い路面なので、車椅子で移動できます。

浜離宮恩賜庭園

橋が架かる箇所は、ラフですが段差解消改修が施されています。

浜離宮恩賜庭園

橋を渡ると「三百年の松」があります。この周囲は砂利路面です。少し力を入れて車椅子を動かします。

浜離宮恩賜庭園

出口まで砂利路面が続きます。見た目よりは車椅子が動く路面です。

浜離宮恩賜庭園

最後に園内のバリアフリートイレの状況を紹介します。園内4か所のトイレにバリアフリートイレがあります。

浜離宮恩賜庭園

下の写真はサービスセンターの近くにあるバリアフリートイレです。スペースが狭い個室で車椅子1台がギリギリで入るサイズです。ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園は、園内全域は車椅子で散策できませんが、砂利路面と一部舗装路面を通り、車椅子で園内を一周する散策ができます。

別稿で都立庭園をまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)