道の駅いたこ 車椅子からみたバリアフリー情報

茨城県潮来市の「道の駅いたこ」は、2017年に産直ショップを新築、2019年は重点道の駅に選定された人気施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年2月の取材に基づいています。

○産直ショップは2.6倍に

2002年に開業した「道の駅いたこ」。2017年に「新鮮市場伊太郎」を新築。旧来の産直ショップに比べて売り場面積は2.6倍になりました。出入口のドアは幅広の自動ドアが2カ所。店内の通路幅は広くなり、バリアフリー面は大幅に改善されました。

道の駅いたこ

○グラスハウスはリフォーム物件

2018年には休憩コーナーとして「グラスハウス」をリニューアルオープン。温室をリフォームした物件で、出入口は手動の横開き扉です。暑さ寒さをしのげる、フリーテーブルがある屋内休憩施設です。

道の駅いたこ

道の駅いたこ

○障害者用駐車区画は屋根付き

障害者用駐車区画は3台分。内2台分は屋根付きの区画です。段差解消スロープを通り、施設内へ向かいます。

道の駅いたこ

○障害者用トイレは男女別

トイレは独立トイレ棟だけで、屋内トイレはありません。障害者用トイレは男女別トイレの入口付近にそれぞれあります。男女別トイレ内に一歩入った場所にあるので、異性介護での利用は難しい構造です。

 

○物産館は「うるおい館」

土産品やテイクアウトコーナーがある物産館「うるおい館」は、大きな改修は行われていません。車椅子での利用に決定的な問題はありませんが、食事処「おふくろ亭」寄りの出入口は手動ドアです。

道の駅いたこ道の駅いたこ○情報棟は変りなく

観光情報などを紹介する「情報棟」も改修は行われていません。それでも車椅子の利用は可能です。道の駅いたこ

○裏手はグランドゴルフ場

「新鮮市場伊太郎」の裏手には40ホールのグランドゴルフ場があります。

道の駅いたこ

○平成30年度重点道の駅に選定

2019年1月に、国土交通省が「平成30年度重点道の駅」に選定しました。選ばれたのは全国で15の道の駅。今後の発展が期待されます。

道の駅いたこ

 

「道の駅いたこ」は産直ショップが新築されてバリアフリーレベルが上がり、車椅子で買い物がしやすい施設に進化しています。

 

 

高さ100mを車椅子で渡る 常陸太田竜神大吊橋 バリアフリー情報

茨城県常陸太田市の「常陸太田竜神大吊橋」は、車椅子で利用出来る観光施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2013年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

常陸太田竜神大吊橋

○ダムの上に架かる観光吊橋

常陸太田竜神大吊橋は、奥久慈県立自然公園内の竜神ダムに架かる歩行者専用の観光吊橋です。湖面からの高さは約100m、全長は375m。段差のない構造で揺れも少なく、車椅子での渡橋は可能です。

橋を渡った先には「竜神カリヨン」があります。吊橋からの眺望を楽しみ、カリヨンで鐘を鳴らす観光になります。

ダムの上に架かる観光吊橋

○第一駐車場を目指す

常磐自動車道の那珂ICから車で40分程度かかる山中にあります。無料駐車場が第一から第三まで用意されています。

第一駐車場に障害者用駐車区画の用意があり、第一からならほぼ傾斜路を上ることなく吊橋に行くことができます。最初にあるのが第三駐車場、次が第二駐車場です。第二、第三からは、吊橋まで傾斜路を上ります。

観光シーズンの週末は混み、駐車場は満車になります。その場合、スタッフが車を誘導します。車椅子利用の旨をスタッフに相談し、第一駐車場への誘導をお願いして下さい。

第一駐車場を目指す

○吊橋は障害者減免制度あり

有料の観光吊橋です。手帳の等級によって障害者減免制度が適用されます。2019年現在、各種障害3級以上の場合、本人と介助者1名の料金が無料になるようです。今後制度内容が変わる可能性があるので、最新情報を確認してください。

吊橋は障害者減免制度あり

○障害者用トイレの状況

第一駐車場のトイレと、橋を渡った先にあるトイレに障害者用があります。2013年の取材時は、最低限の設備と実用に耐える衛生状態でした。

障害者用トイレの状況

○周辺施設のバリアフリー状況

吊橋に併設する「水府物産センター」は、2F構造ですが階段のみの施設です。

「竜神ふるさと村」や「竜の里公園」は、健常者向けのアウトドア施設です。

日帰り温泉「竜っちゃん之湯」は、あまりバリアフリー仕様ではありません。

近隣に人気のある蕎麦屋さんが数店ありますが、バリアフリー店舗は未確認です。

周辺施設のバリアフリー状況

「常陸太田竜神大吊橋」は、車椅子で利用出来きます。第一駐車場からアクセスしてください。

茨城の産直 「空のえき そ・ら・ら」 車椅子バリアフリー情報

茨城県小美玉市「空のえき そ・ら・ら」は、茨城空港の近くにある円形フラット構造の商業施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年2月の取材に基づいています。

○2014年夏開業

地域の農と食から持続可能な地域再生を目指す、というのが施設コンセプトです。地産地消、地域交流の拠点として開設されました。茨城県の空の玄関口、茨城空港のすぐ側なので「空の駅 そ・ら・ら」です。二つの広場を丸く囲む円形の施設が特徴です。

空のえき そ・ら・ら

○施設概要

二つの円形サークルに、施設やショップが並びます。小美玉市の観光ガイドコーナー、産直ショップ、レストラン、乳製品加工工場付きのヨーグルトハウス、地元の人の経営によるミニチャレンジショップ、イベントルームで構成されます。

空のえき そ・ら・ら

○駐車場はフラット

障害者用駐車区画は屋根無しで5台分を用意。駐車場から施設方面へはフラットな空間が広がります。

障害者用トイレは円形サークル内にあるトイレに一つ用意されます。

空のえき そ・ら・ら

空のえき そ・ら・ら

○産直ショップ&物産コーナーの状況

農産物系と加工品系で同じ建物ですがショップが分かれています。

店舗内はそれほどゆったりした通路設計ではありません。車椅子の回遊はギリギリで、混んでいると買い物は苦戦します。特に物産コーナーの売り場の通路は狭く、空いていても車椅子での移動は苦労します。

空のえき そ・ら・ら

○他のショップの状況

レストランのランチメニューは地産地消ビュッフェ。レストラン内部はバリアフリーです。

ヨーグルトハウスやミニチャレンジショップは狭く、車椅子で入ってゆっくりという設計ではありません。スタンド的なイメージです。

空のえき そ・ら・ら

○円形通路は屋根付き

円形の広場をグルッと回る通路の通路幅は、車椅子が2台横に並ぶ程度で屋根付きです。ただし「雨に日は滑ります」という注意書きが掲示されています。

空のえき そ・ら・ら

「空の駅 そ・ら・ら」はバリアフリー設計ですが、各ショップの内部はやや狭い設定です。車椅子では混雑を避けて利用して下さい。