石の産地、茨城県笠間市稲田地区。石のブランドは「稲田石」または「稲田みかげ石」。「石の百年館」は稲田石に関する資料が展示解説されます。車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
現施設は2014年に再開業しました。館内はフラットでバリアフリー仕様。車椅子での利用に大きな問題はありません。とても小さな科学館で、総床面積は約144㎡=43坪ほど。中には3つの展示室があります。
車椅子でのアクセス方法です。JR水戸線稲田駅に隣接しています。2013年に建替えられて新駅舎に生まれ変わっているバリアフリー駅です。
駅前の有料駐車場内に5台分「石の百年館」利用者専用の無料駐車区画があります。

ゲートもフラップ板もなにもない有料駐車場で、駐車料金支払い方法は「稲田駅窓口にお支払ください」と掲示されています。
利用方法に戸惑いましたが「石の百年館」利用者専用の無料駐車区画に自由に停めて利用すればよいそうです。
「石の百年館」の入口ドアは、幅に余裕はありませんが自動ドアで、一般的な車椅子なら出入りに問題はありません。

建物は平屋構造のシンプルなデザインで、外壁は稲田石仕上げです
入館無料の施設です。館内に入り、受付で簡単な記帳をします。
車椅子での見学に何の問題もありません。ただし館内にトイレはなく、駅と共用の外のバリアフリートイレを利用します。

展示内容は大きく3つに分かれます。
最初のコーナーは、「稲田石」の紹介。石が生まれる過程、世界の石との比較、加工技術などが展示解説されます。
次のコーナーは、「稲田石」最大の特徴である「粒」の謎と正体を解説。
最後のコーナーは、稲田地区で産出される、水晶などのいろいろな石の展示です。
一般的な人なら、全体をゆっくり見て30分程度のボリュームです。

「稲田石」の概説です。約6000万年前に地下深くに貫入したマグマが冷えて固まった花崗岩の一種。白く光沢があり、耐久性にも優れた素材。採掘がはじまったのが1888年。最高裁判所の外壁に用いられたのが1974年。石材関係企業が造った「旧・石の百年館」の竣工が1995年。そして「旧・石の百年館」が閉館したのが2010年。この「新・石の百年館」の誕生は2014年です。
「石の百年館」とは、100年を超える採掘の歴史と、これからの100年の発展を祈念したネーミングです。

もう一つ大きなテーマとしてあるのが「筑波山地域ジオパーク構想」。霞ヶ浦から筑波山流域を広大な「大地の公園」と位置づける構想です。このジオパーク構想の拠点施設として「石の百年館」は位置づけられています。
「石の百年館」は建築、内装、展示内容など、全てにわたってハイクオリティなミニ科学館です。お近くにおいでの際の、車椅子での立ち寄り先として、お薦めできます。
笠間市にある「筑波海軍航空隊記念館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年7月に加筆修正しました)