下妻市ふるさと博物館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

車椅子で行く 下妻市ふるさと博物館 バリアフリー情報

茨城県下妻市の「下妻市ふるさと博物館」は、戦国時代の館をイメージした建物の民俗資料館です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

下妻市の民俗資料館は有料施設です。現時点で入館料は200円で障がい者減免制度があり、本人と介助者1名は無料に減免されます。施設全体バリアフリー設計です。

建物がとても立派です。モチーフは戦国時代に当地を治めた多賀谷氏の館。武家屋敷の外観をイメージしています。ここは博物館専用施設で、図書館や公民館の機能はありません。

アクセスは車が便利。広々とした無料駐車場あります。身障者用駐車区画の設定はありませんが、スペースに余裕があるので問題はありません。

駐車場から施設エントランスに向かうルートは、なだらかな舗装路の上り坂。車椅子での移動に大きな問題はありません。この間の景観も見る価値があります。施設のハードウェアは、とても立派です。

建物内に入ります。玄関の右手が事務所で窓口があります。ここで障害者手帳等を提示して入館手続きをします。

バリアフリートイレは、展示室入口の手前にあります。展示室内にはトイレはありません。

展示室に入る前に、見るべき展示物がエントランスホールにあります。とても目立つ一対の「阿吽の像」は、下妻市出身の仏像彫刻師の作品です。

そして見学をお薦めしたいのは「多賀谷城の復元模型」。この先の常設展示では「水とのたたかい」がメインテーマ。この模型を見ておくと、当時の下妻の水地に囲まれた状況がよく解ります。

水害をもたらしていた小貝川沿いに広がる公園「小貝川ふれあい公園ネイチャーセンター」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

有料の常設展示室に入ります。市区町村が運営する一般的な無料の民俗資料館よりも、展示物の質が高く、清掃が行き届き、タッチパネルやビジョン展示は、きちんと作動します。特に「水とのたたかい」コーナーにあるマジックビジョンは、見る価値のある展示です。

常設展の後半は、下妻にゆかりのある人々の展示になります。様々な分野で活躍した下妻ゆかりの人々の業績が並びます。常設展全体の4分の1のスペースは、詩人「横瀬夜雨記念室」。氏の作品や生涯を丁寧に展示しています。

常設展示室全体を通して、車椅子で鑑賞できない展示はありません。バリアフリーな展示室です。

1Fには他に企画展示室があり、今回訪問時は次回企画展の準備が進んでいました。2Fは収蔵庫で、約3千点の歴史民俗資料が保管されているそうです。

隣接地にはビールと温泉の「ビアスパークしもつま」があります。「下妻市ふるさと博物館」は車椅子で利用できる施設です。また近隣にある関東最古の八幡さま下妻市の「大宝八幡宮」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年9月の取材に基づいています)