千葉城 千葉市立郷土博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

通称は千葉城 千葉市立郷土博物館

千葉県千葉市の「千葉市立郷土博物館」は、改修されて車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

千葉市中央区の高台に建つ天守閣が「千葉市立郷土博物館」です。通称「千葉城」。お城デザインで建築された施設です。千葉城が建つのは「亥鼻(いのはな)公園」。明治42年に着工された歴史ある公園です。

「千葉市立郷土博物館」は、2015年7月より入館無料になりました。アクセスは車が便利です。身障者用駐車場に関する詳細情報がHPにないので詳しくご紹介します。

「千葉市立郷土博物館」来館者専用無料駐車場は「千葉城」の足元にあります。管理スタッフが常駐して、「千葉市立郷土博物館」の利用かどうかを口頭で確認します。

身障者用駐車区画は「千葉市立郷土博物館」入口横に1台分あります。スタッフに車椅子利用を相談すると、車止めゲートを開けて亥鼻公園内へ誘導していただけます。正規の区画は1台分ですが、上手に停めれば縦列駐車で3台は駐車可能なスペースです。

「千葉城」は1967年竣工の施設で、基本構造は段差があります。2001年に大改修が完了しバリアフリー施設になりました。通常の入口は階段です。車椅子では裏手を回るロングスロープを進み、裏口から入館します。

バリアフリートイレは1Fにあり、スペースは広い個室トイレでシンプルな設備のトイレでした。HPの案内によると取材後の2020年にオストメイトが設置されています。トイレ設備全般、リニューアルされているかもしれません。

館内はエレベーターがあり、2Fから4Fの各階が展示室です。いずれもバリアフリー仕様で、車椅子での見学に大きな問題はありません。

最上階は5Fです。元プラネタリウムですが2007年に投影終了しました。現在は展望室で天守閣の周りを一周できる外バルコニーがあります。出入口に簡易スロープがあり、回廊は車椅子で一周可能です。千葉市内、千葉港などが一望できます。

「千葉城」から亥鼻公園の散策に移ります。公園はほとんど未舗装路ですが、固く踏み踏みしめられた路面なので、ゆっくり進めば車椅子で移動可能です。「いのはな亭」という茶室兼売店があり、お団子やお煎餅などが売られています。公園内の公衆トイレにバリアフリートイレがあります。亥鼻公園は桜の名所です。公園として車椅子で楽しめます。

中世からの千葉の歴史と民俗・文化が学べる、無料の郷土博物館としては充実した内容の展示です。「千葉市立郷土博物館」は千葉市中央区に建つお城の博物館。車椅子利用者のためにバリアフリー改修されています。

(本稿は2017年11月の取材に基づいています)

日本最大級の貝塚がある「加曽利貝塚縄文遺跡公園」と「千葉市立加増利貝塚博物館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。