千葉の花の名所 富田さとにわ耕園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉市若葉区の千葉市富田都市農業交流センターは、「富田さとにわ耕園」と呼ばれるシバザクラやネモフィラなどが咲く花の名所です。お花畑の他に広葉樹林や池があり、園内は舗装散策路が整備されています。車椅子でお散歩が楽しめる耕園です。

富田さとにわ耕園

アクセスは車が便利。身障者用駐車スペースが設けられた無料

駐車場があります。

富田さとにわ耕園

駐車場にあるトイレ棟のバリアフリートイレは、スペースに余裕がある個室で、ウォームレット付き便器が備えられています。

富田さとにわ耕園

駐車場からお花畑に向かいます。車椅子ではトイレ棟側に迂回すると段差回避できます。

富田さとにわ耕園

お花畑の散策路は傾斜の少ないフラットな舗装路です。

富田さとにわ耕園

お花畑を眺めるミニ展望台が設置されています。スロープ構造なので車椅子で利用できます。

富田さとにわ耕園

小さな展望台から車椅子でお花畑を眺めることができます。

富田さとにわ耕園

散策路の路面は部分的に経年劣化によるデコボコがあります。路面を確認しながら車椅子で散策してください。

富田さとにわ耕園

事務所、研修室、直売所などがある棟のバリアフリートイレは、スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

富田さとにわ耕園

富田さとにわ耕園は車椅子でお花畑のお散歩が楽しめる耕園です。

(本稿は2024年9月に執筆しました)

千葉市緑区にある「千葉市昭和の森」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

自然公園 千葉市昭和の森 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

千葉市緑区土気町にある面積105haの大きな自然公園です。入園は無料、駐車場は有料ですが駐車料金の障がい者減免制度があり、障がい者が利用する車両は無料に減免されます。

公園は台地と崖地が連なる地形で、園内の高低差は最大で40ⅿあります。そのため園内の散策路には坂道と階段路があり、車椅子での散策可能ルートは限定されます。

千葉市昭和の森

土気駅から徒歩30分の案内、アクセスは車が便利です。公園の駐車場は第1から第3まで3か所あります。

この内第1駐車場と第2駐車場は公園の北側、大網街道「昭和の森入口」交差点から園内に入ります。園内道路を進み入口近くに第1駐車場、奥まで進んだ「ホキ美術館」の近くに第2駐車場がある構造です。

第3駐車場は公園の南側、テニスコートや球技場の近くにあります。

高低差のある園内でもっとも中心地に近く高い位置にあるのが第2駐車場です。「展望台」や「展望園地」周辺の散策を車椅子で楽しむなら第2駐車場の利用が便利です。

第2駐車場はフラットな舗装路面の駐車場です。

千葉市昭和の森

身障者用駐車スペースは4台分あります。前後左右スペースに余裕がある駐車区画です。

千葉市昭和の森

駐車場から段差迂回スロープを通り園内通路に移動します。

千葉市昭和の森

第1駐車場からは「太陽の広場」沿いの通路から散策が始まります。広場の北側を利用したい場合は便利ですが、通常の園内散策を楽しむなら、第2駐車場を起点したほうが便利だと思われます。

第1駐車場または第2駐車場を起点にして、低地にあるスイレンが咲く「下夕田(シモシタ)池」や「湿性植物園」に行くルートは、階段路または急坂路を通行します。「下夕田池」と「湿性植物園」周辺の散策を車椅子で楽しむ場合は、第3駐車場の利用が便利です。

園内のバリアフリートイレは、第1駐車場の近くと第2駐車場の近くのトイレ、そして太陽の広場横の第2売店近くのトイレにあります。いずれも公園内の高地部にあるトイレです。第3駐車場を起点にして車椅子で移動できる公園低地部には、バリアフリートイレがないので注意してください。

園内の最高地点にある「展望台」は、最後に30ⅿほど舗装坂路を上がります。展望台からは九十九里浜太平洋方面を見渡すことができます。

千葉市昭和の森

今回取材時は園内のアジサイが開花していました。「紫陽花園」は「展望台」の下のエリアに広がります。「展望台」から階段を下りて「紫陽花園」へ移動するのが通常ルートです。

千葉市昭和の森

「紫陽花園」への段差回避ルートは、「展望台」横からサイクリングコースに入ります。自転車用の路なので、サイクリストの邪魔にならないように気をつけてください。

千葉市昭和の森

サイクリングコース沿いに「紫陽花園」が広がります。

千葉市昭和の森

崖下にかけて斜面全体が「紫陽花園」です。崖下にはガクアジサイが植栽されています。

千葉市昭和の森

サイクリングコースから、車椅子でアジサイを楽しめました。

千葉市昭和の森

秋は紅葉黄葉が楽しめる自然公園です。

千葉市昭和の森

園内はアップダウンや段差路がありますが、駐車場と散策コースを選べば、千葉市昭和の森は車椅子で散策ができる自然公園です。

(本稿は2022年6月に執筆しました)

日本最大級の貝塚がある「加曽利貝塚縄文遺跡公園」と「千葉市立加増利貝塚博物館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。

日本最大級の貝塚 千葉市立加増利貝塚博物館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

千葉県千葉市にある加増利貝塚は、約5千年前に形成されたドーナッツ型直径140ⅿの北貝塚と、約4千年前に形成された馬蹄型直径190ⅿの南貝塚がある、日本最大級の貝塚です。

二つの貝塚の周囲約15haが国の特別史跡に指定され、「加曽利貝塚縄文遺跡公園」として公開されています。

千葉市立加増利貝塚博物館

加増利貝塚の遺跡の中に、1966年(昭和41年)「千葉市立加増利貝塚博物館」が開館しました。そしておそらくは、開館した当時とほとんど変わらない姿で、現在も開館しています。博物館はとても古い施設ですが、車椅子で見学できないことはありません。アクセスルートと博物館内のバリアフリー状況を紹介します。

千葉市立加増利貝塚博物館

徒歩圏に駅はありません。車でのアクセスが便利です。少し離れた場所に70台を収容する臨時駐車場があります。加曽利貝塚縄文遺跡公園入口にある駐車場は、10台程度の収容です。

身障者用駐車スペースは、加曽利貝塚縄文遺跡公園の入口に近い場所にあります。

千葉市立加増利貝塚博物館

はっきりとした駐車区画のペイントはない身障者用駐車スペースで、パイロンに身障者マークが掲示されています。上手に駐車すると2台は駐車できるスペースがあります。

千葉市立加増利貝塚博物館

駐車場から北貝塚沿いの舗装路を通り博物館に向かいます。途中にある「貝層断面観覧施設」は段差構造です。また「竪穴住居跡群観覧施設」は未舗装路面の先にあります。

千葉市立加増利貝塚博物館

駐車場から100ⅿほどで博物館に到着します。エントランスに向かって、段差を削り取ったような、バリアフリールートが用意されています。

千葉市立加増利貝塚博物館

出入口に段差はありません。博物館はエントランスの左側にあります。千葉市立加増利貝塚博物館は入館無料の施設です。博物館内は2フロアに近い構造で、角度のあるスロープを通り移動します。

千葉市立加増利貝塚博物館

上り坂スロープの両側壁面に展示があります。角度があるスロープなので、車椅子利用者は元気な介助者がいると助かります。

千葉市立加増利貝塚博物館

さらにスロープを上がると、上部にある展示室に到着します。スロープの先には、昭和48年に昭和天皇と皇后両陛下がご来館された時の写真が掲示されています。

千葉市立加増利貝塚博物館

上部展示室内はフラットな構造です。ケース内展示品の位置は低いので、車椅子から観覧できます。

千葉市立加増利貝塚博物館

車椅子から観覧しやすい、前面がガラスの展示ケースもあります。貝塚に関する様々な知識を得ることができる展示です。

千葉市立加増利貝塚博物館

上部展示室からスロープを下ります。下りスロープの両側面にも展示があります。下りは車椅子を後ろ向きにしたほうが安全なスロープ角度です。

千葉市立加増利貝塚博物館

トイレは博物館内にはありません。外に2つのトイレ棟があり、バリアフリートイレは少し遠いトイレ棟に用意されています。段差解消されたトイレ棟はとても古い施設で、今回取材時「多目的トイレは不調のため一時的に閉鎖しています」「ご利用希望の方は博物館にご相談ください」と掲示されていました。

千葉市立加増利貝塚博物館

加増利貝塚は、「貝層断面観覧施設」や「竪穴住居跡群観覧施設」は車椅子での見学は困難ですが、加増利貝塚博物館は急なスロープを通行できれば、車椅子で観覧できる構造です。

(本稿は2022年2月に執筆しました)

千葉市の「千葉県立中央博物館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。