千葉市緑区土気町にある面積105haの大きな自然公園です。入園は無料、駐車場は有料ですが駐車料金の障がい者減免制度があり、障がい者が利用する車両は無料に減免されます。
公園は台地と崖地が連なる地形で、園内の高低差は最大で40ⅿあります。そのため園内の散策路には坂道と階段路があり、車椅子での散策可能ルートは限定されます。
土気駅から徒歩30分の案内、アクセスは車が便利です。公園の駐車場は第1から第3まで3か所あります。
この内第1駐車場と第2駐車場は公園の北側、大網街道「昭和の森入口」交差点から園内に入ります。園内道路を進み入口近くに第1駐車場、奥まで進んだ「ホキ美術館」の近くに第2駐車場がある構造です。
第3駐車場は公園の南側、テニスコートや球技場の近くにあります。
高低差のある園内でもっとも中心地に近く高い位置にあるのが第2駐車場です。「展望台」や「展望園地」周辺の散策を車椅子で楽しむなら第2駐車場の利用が便利です。
第2駐車場はフラットな舗装路面の駐車場です。
身障者用駐車スペースは4台分あります。前後左右スペースに余裕がある駐車区画です。
駐車場から段差迂回スロープを通り園内通路に移動します。
第1駐車場からは「太陽の広場」沿いの通路から散策が始まります。広場の北側を利用したい場合は便利ですが、通常の園内散策を楽しむなら、第2駐車場を起点したほうが便利だと思われます。
第1駐車場または第2駐車場を起点にして、低地にあるスイレンが咲く「下夕田(シモシタ)池」や「湿性植物園」に行くルートは、階段路または急坂路を通行します。「下夕田池」と「湿性植物園」周辺の散策を車椅子で楽しむ場合は、第3駐車場の利用が便利です。
園内のバリアフリートイレは、第1駐車場の近くと第2駐車場の近くのトイレ、そして太陽の広場横の第2売店近くのトイレにあります。いずれも公園内の高地部にあるトイレです。第3駐車場を起点にして車椅子で移動できる公園低地部には、バリアフリートイレがないので注意してください。
園内の最高地点にある「展望台」は、最後に30ⅿほど舗装坂路を上がります。展望台からは九十九里浜太平洋方面を見渡すことができます。
今回取材時は園内のアジサイが開花していました。「紫陽花園」は「展望台」の下のエリアに広がります。「展望台」から階段を下りて「紫陽花園」へ移動するのが通常ルートです。
「紫陽花園」への段差回避ルートは、「展望台」横からサイクリングコースに入ります。自転車用の路なので、サイクリストの邪魔にならないように気をつけてください。
サイクリングコース沿いに「紫陽花園」が広がります。
崖下にかけて斜面全体が「紫陽花園」です。崖下にはガクアジサイが植栽されています。
サイクリングコースから、車椅子でアジサイを楽しめました。
秋は紅葉黄葉が楽しめる自然公園です。
園内はアップダウンや段差路がありますが、駐車場と散策コースを選べば、千葉市昭和の森は車椅子で散策ができる自然公園です。
(本稿は2022年6月に執筆しました)
日本最大級の貝塚がある「加曽利貝塚縄文遺跡公園」と「千葉市立加増利貝塚博物館」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。