千葉県千葉市の「千葉県立中央博物館」は、改修されて車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
千葉市「青葉の森公園」内にある県立博物館です。常設展の展示室は6か所。とても広くスペース的にゆとりがある、車椅子で鑑賞しやすい施設です。大規模な博物館で、すべての展示をしっかり鑑賞すると4~5時間はかかります。そのすべてが千葉に関する展示です。
アクセスは車が便利です。「青葉の森公園」北口駐車場が博物館に隣接しています。身障者用駐車区画が設けられています。駐車料金は障がい者減免制度があり無料に減免されます。博物館受付で無料券の交付を受けてください。公園駐車場は休日混みます。11時から15時頃までは満車のことが多く、回転が悪い駐車場です。
車椅子で博物館入口へ向かいます。1989年の開館なので、段差構造をスロープ対応してます。エントランスもスロープルートになります。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。空間に余裕があるので、騒いでしまうタイプの知的な障がいのある人と出かけても、それほど肩身は狭くない雰囲気です。
展示室内はフラットでスペースに余裕があるバリアフリー仕様です。バリアフリートイレは展示室がある2Fと、講堂などがある1Fにそれぞれ配置されます。フロア間はエレベーターあるので車椅子で移動可能ですが、展示室は2Fのワンフロアなので、車椅子でエレベーターを利用せずに見学できます。トイレは改修されてウォシュレット付き便器があります。
展示分類は千葉に関する「地学」「生物」「海洋」「生物」「歴史」「自然と文化」。深く広く千葉を知ることができる博物館です。展示方法はオーソドックスで、今どきのIT系展示はほとんどありません。内容は中学生以上向けです。ただ今回取材時、ほとんどの画像系展示やタッチパネルの設備は「故障中」または「調整中」の表示でした。
公園内に無料の野外博物館「生態園」があります。自然観察路を巡りながら、動植物を観察する施設です。「生態園」は未舗装な施設です。車椅子では無理の範囲で観覧してください。
千葉県立中央博物館はフラットでスペースに余裕がある、車椅子で利用しやすい大型博物館です。
(本稿は2017年11月の取材に基づいています)