勝浦 千葉県立海の博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

千葉県立海の博物館

千葉県勝浦市にある「千葉県立中央博物館分館海の博物館」は、房総の海がテーマの施設です。鵜原理想郷と勝浦海中公園の中間地にあり、周辺の自然も博物館の一部として「観察会」「磯・いそ探検隊」などの参加型企画を行っています。鵜原理想郷や勝浦海中公園は、車椅子での散策が困難な箇所が多い自然園ですが、海の博物館はバリアフリー。車椅子で房総の海を学ぶことができます。

JR鵜原駅から徒歩15分の案内。海の博物館に隣接して2フロア構造の有料駐車場があります。身障者用駐車スペースは、駐車場入場ゲートの先に2台分。ここが海の博物館に最も近い場所です。

千葉県立海の博物館

駐車場は2フロア構造で1Fは下の写真のような構造。雨天でも問題のない屋内駐車場です。

千葉県立海の博物館

そして海の博物館エントランスまで、ほとんどの区間が庇の下を通ります。車でアクセスすれば、小雨なら車椅子で利用できる博物館です。

千葉県立海の博物館

駐車場棟には、バリアフリートイレとエレベーターが用意されています。

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この駐車場は駐車料金の障がい者減免制度があります。減免措置は博物館ではなく、駐車場の出入口にある管理室窓口で行います。駐車券と障害者手帳を提示して、サービス券を発券していただきます。

千葉県立海の博物館

博物館へのアプローチ、エントランスはバリアフリー仕様。車椅子で問題なく入館できます。博物館内はフラットなワンフロア構造です。

千葉県立海の博物館

海の博物館の入場料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

千葉県立海の博物館

博物館内のバリアフリートイレは1つ。受付の先にあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

千葉県立海の博物館

受付があるロビーには海に関する本が並び、標本があります。そして大きな窓の内側に「マッコウクジラの下顎骨」、窓の外に「ツチクジラの骨格」が展示されています。クジラは房州の海に生きる動物です。

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展示室は1室で4つのパートで構成されます。すべて車椅子で観覧可能です。「房州の海」では、「外房」「内房」「銚子・九十九里」「東京湾」のそれぞれの海で生きる生物を紹介しています。

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「さまざまな海の姿」、「博物館をとりまく自然」、「海と遊ぼう」とコーナーが続きます。

千葉県立海の博物館

博物館は平成11年の開館ですが、展示室はリニューアルしたと思われます。綺麗で分かりやすく一部ハイテク系もある、今どきの新しい展示です。

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研修室では、2本の映像プログラムが放映されています。車椅子で鑑賞可能です。今回取材時は資料展「イカ展」が開催中。下の写真はダイオウイカの標本です。

千葉県立海の博物館

千葉県立中央博物館分館海の博物館は、子供から大人まで楽しく房総の海を学べるバリアフリー博物館です。

(本稿は2021年9月に執筆しました)

「渚の博物館」などがあるバリアフリー施設、館山市の「みなとオアシス 渚の駅たてやま」を別稿で紹介しています。ご参照ください。