茨城県龍ヶ崎市の「龍ヶ崎市歴史民俗資料館」は、水車小屋など屋外展示がユニークな市の歴史を学ぶ無料の資料館で、車椅子で見学できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
龍ヶ崎市の歴史民俗資料館は、大きくて立派な建物です。2フロア構造の迫力ある外観デザイン。1階の床面積は1万平方メートル弱あり、その約半分は収蔵庫。展示室は建物1階の約半分を利用しています。
段差はスロープ対応があり車椅子での利用は可能です。ウォシュレットは付いていませんが、1Fにバリアフリートイレがあります。
資料館の常設展示は、各地の民俗資料館とほぼ共通する一般的なもの。龍ヶ崎の概要から原始古代の様子を出土品や模型、人形などで紹介。その後が時代順に中世、近世、近代、と展示が流れます。
ユニークなのは屋外展示です。龍ヶ崎鉄道を走ったSL。農家の納屋。昔の雑貨屋。そして動いている水車小屋。昔の施設なのでバリアフリーでありませんが、近づいて車椅子から見学できます。
アクセスは車が便利。無料駐車場があり、身障者用駐車区画があります。ただし駐車場から資料館までのルートは、やや急なスロープを下り、かなり斜めに傾いた歩道を通ります。資料館から遠い方の駐車場の出入口を利用したほうが、車椅子では安全で楽かもしれません。その場合、身障者用駐車区画を利用しない方が便利です。
常設展示室内はフラットで車椅子から見やすい展示です。車椅子での利用に大きな問題はありません。ただ、古い施設、古い展示である印象を受けます。展示室入口にあるスバル360は、埃を被っていました。
資料館の建物はとても立派です。「龍ヶ崎市歴史民俗資料館」は車椅子で見学ができる資料館です。
龍ヶ崎市の商業施設「竜ヶ崎SCサプラ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2018年7月の取材に基づいています)