茨城県龍ヶ崎市の「竜ヶ崎SCサプラ」は、車椅子で利用しやすい商業施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
1999年に開業したSCです。竜ケ崎ニュータウンの都市開発に併せて、筑波都市整備(株)が開発しました。核テナントはイトーヨーカドー。そして約50の専門店が入ります。当時としては先駆的な無駄な段差がないバリアフリー設計です。車椅子での利用に大きな問題はありません。
2フロア構造でイトーヨーカドーと専門店街が区分けされた設計です。専門店街の設計上の特徴は「光のモール」と呼ばれる吹き抜け空間。天井部が採光ガラスな開放的な空間です。
駐車場は第一、第二、中央、屋上と4つに分かれ1600台を収容します。身障者用駐車スペースは、それぞれに複数台分設置されています。この4つの中で第二駐車場が2Fフロアの下の雨がしのげる場所です。雨や日差しを避けたい方は、第二駐車場を狙ってください。
トイレは、1F、2Fとも、イトーヨーカドー側とサプラ側にそれぞれありますが、バリアフリートイレは専門店街のサプラ側のトイレにあります。1Fのサプラ側のトイレは第二駐車場から館内に入った場所です。第二駐車場はバリアフリートイレにも近い駐車場です。
車椅子で利用して感心するのは通路の広さです。イトーヨーカドー内、専門店街、どこも広い通路が確保されています。1999年の施設で、これだけスペースに余裕があるSCは珍しい。安心して車椅子でご利用ください。
「竜ヶ崎SCサプラ」は、基本的なバリアフリー要件はすべて満たしています。車椅子での利用をお薦めできる施設です。
隣町にある日本のワイナリー「牛久シャトー」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2018年7月の取材に基づいています)