下館 板谷波山記念館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

下館 板谷波山記念館 車椅子からみたバリアフリー情報

茨城県筑西市の板谷波山記念館は、1872年に陶芸家板谷波山が生まれた生家です。郷土下館を愛した陶芸家が、生家を寄贈しました。

板谷波山は東京の田端で製作活動をしていました。記念館には田端工房を再現した作業場があり、バリアフリートイレが用意されています。

アクセスは下館駅から徒歩10分の案内。記念館の西側に無料駐車場があります。

門扉を抜けると受付棟があります。板谷波山記念館は入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。敷地内の通路はフラット。車椅子での移動は可能です。

記念館には、生家、工房、そして展示館があります。150年前の生家は県指定の文化財で、この座敷で板谷波山は生まれたと伝承されています。最初に建てられたのは、江戸中期ということ。さすがにその時代の雰囲気ではありません。明治から大正の民家のイメージです。記念館内の通路から、車椅子からでもある程度は、中の様子を見ることが出来ます。

田端の工房を再現した作業場内には、車椅子でも入ることが出来ます。見どころは板谷波山が独自考案した、和洋折衷様式の窯。他にも、ろくろ、石臼、水瓶など、工房で使用していた道具類が展示されています。

もう一つの施設は展示館。作品や受賞した文化勲章が展示されています。下絵、釉薬調合帳、愛用の硯箱などの展示もあります。1995年に誕生した展示館はバリアフリーです。車椅子で、ほぼすべての作品を鑑賞することができます。

東洋と西洋の工芸を融合させた板谷波山。板谷波山が下館小学校を卒業して上京したのは、明治20年15歳。その後東京で頭角を現しましたが、戦争時に自宅が焼けてこの地に疎開。昭和25年までの5年間、この下館で過ごしました。

「板谷波山記念館」は、一部を除き車椅子での見学が可能です。

別稿で「しもだて美術館」の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)