茨城県行方市の天王崎観光交流センター「コテラス」は、霞ヶ浦の景勝地「天王崎」にある車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
2013年に誕生した、観光拠点と地域交流を目的とした施設です。駐車場には身障者用駐車スペースが用意されています。
日帰り温泉、ショップとカフェ、そして会議室や多目的室など地域住民のための公共施設があります。
2フロア構造でエレベーターは1基。かごは一般的なサイズで、問題なく車椅子を収容します。
バリアフリートイレは1Fと2Fにそれぞれ用意されています。下の写真は1Fのバリアフリートイレです。
一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。綺麗なトイレです。
ショップ&カフェのバリアフリー状況です。下の写真は「コテラスマルシェ」専用の出入口で、段差回避スロープが設置されています。
次の写真はメインエントランス。段差のない構造、バリアフリー仕様です。
1Fにはショップとカフェを併設しています。ショップとカフェはフラット構造で、車椅子で利用できます。
日帰り温泉の状況です。日帰り温泉は、地元の人に人気の様子です。名称は「あそう温泉 白帆の湯」。霞ヶ浦をのぞむ展望風呂や露天風呂が自慢のお風呂です。
日帰り温泉は一般的なバリアフリー仕様です。入浴リフトなど、車椅子利用者のための特別なバリアフリー設備はないようです。
この地は夕陽の美しさで知られる「天王崎公園」。この公園は湖岸を埋め立てて造られたそうです。霞ヶ浦を一望し、筑波山が見える景勝地。条件が良い日は、富士山が見えます。
1Fの霞ヶ浦側はテラスで、車椅子で霞ヶ浦ビューが楽しめます。冬場は営業していませんが、足湯があります。
屋上は展望デッキ。バリアフリーな霞ヶ浦ビューポイントです。車椅子で問題なく利用できます。
天王崎観光交流センター「コテラス」は、「観光帆引き船」の「見学乗車船」の乗合基地になります。
現在はコロナ禍の影響を受けていますが、2015年の企画では、霞ヶ浦の3市、「行方市」「かすみがうら市」「土浦市」が共同開催。それぞれの市で開催期間は違いがあり、ここ行方市の開催は9月5日から12月6日までの土日開催。1人2000円で「観光帆引き船」に伴走する「見学乗車船」に乗るという企画でした。午後に2回の運行で、2回目の15:30からの運行は「夕陽操業」です。
1月は「わかさぎ釣り大会」の拠点になります。
バリアフリーな施設内から、車椅子で霞ヶ浦の眺望を楽しめる施設は希少です。天王崎観光交流センター「コテラス」は、車椅子で夕陽の景観を楽しめます。
美しい霞ヶ浦の風景が車椅子から楽しめる「浮島園地和田公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2021年8月に加筆修正しました)