群馬県前橋市の総社神社は、上野の國549社の総社です。創建は神代。起源は大和朝廷の東国平定まで遡ります。そのような日本有数の古社ですが、車椅子参拝が可能です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは新前橋駅から徒歩15分の案内です。
50台を収容する参拝者用の無料駐車場があります。身障者用駐車スペースの設定はありあせんが、フラットな舗装路面の駐車場なので、混雑時でなければ車椅子乗降は可能です。駐車場から本殿の裏側にアクセスできます。この駐車場からのルートを中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

石造りの小型鳥居をくぐり、駐車場から境内に入ります。

すぐに未舗装路面になりますが、固くてデコボコが少ない路面なので、見た目よりも簡単に車椅子で移動できます。

本殿の裏側の外壁は、松の画や彫刻で装飾されています。未舗装路面からになりますが、車椅子からこれらの装飾を見学できます。

お末社が祀られています。段差がないので車椅子参拝は可能です。

願掛けきつねのお稲荷様の祠は階段の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

本殿裏側の路面はそれほど荒れていません。駐車場から本殿拝殿までは移動距離が短く、ひどいデコボコ路面を通行することなく、車椅子で移動できます。

そのまま進むと本殿の正面側に移動できます。途中から舗装路面になり、問題なく本殿の拝殿前に移動できます。

賽銭箱は段の下に置かれています。段差なく車椅子で参拝できる拝殿です。

本来の参道ルートの状況を紹介します。一の鳥居は段差がありますが、そこから延びる参道はフラットな舗装路面です。

二の鳥居付近からは、フラットな舗装参道を通り、車椅子で問題なく移動できます。

途中左手に手水舎があります。手水舎の手前に短い未舗装の区間はありますが、車椅子で乗り越えて手水舎に近づけます。竹筒から水が流れる構造で、車椅子から手を伸ばして浄めることができます。

手水舎の水面は「花手水」。水面がお花で飾られています。この高さは車椅子目線では見えません。お花を見るには、立ち上がる必要があります。

参道の右側にはご神木を囲むように、絵馬かけが設置されています。この付近は未舗装路面です。なお境内に公衆トイレが用意されていますが、バリアフリートイレはありません。

社務所は本殿の横にあります。段差のない構造で、出入口は横開きのドアです。車椅子で中に入ることができます。御朱印などの受付はこちらです。

上野総社神社は、イメージするよりもバリアフリーです。車椅子で参拝ができ、境内の主な施設を見学することが出来ます。
赤城山山頂に鎮座する「赤城神社」の情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2021年4月に執筆しました)