群馬県の4市1村にまたがる赤城山は、12の山で構成される連山の総称です。代表的な観光コースは、南面の県道を車で上がり、大沼付近を散策するコースです。大沼周辺には複数の観光スポットがあります。車椅子で利用できる施設や散策できるルートなど、現地のバリアフリー状況を紹介します。
ただし冬季は大沼が全面氷結する寒冷地なので、多くの施設は休館します。開館スケジュールは年によって変わるので、利用前に各施設に確認してください。
「赤城山総合案内所」
山頂へ向かう県道沿い、大沼の手前にある観光施設です。この案内所は車椅子で利用出来ます。
駐車場に身障者用駐車区画はありません。施設前の駐車場はほぼフラットなので、乗降しやすい場所を探して利用して下さい。
施設は「案内所」と「トイレ」そして「展望デッキ」で構成されます。案内所の出入口は段差回避されています。

館内はフラットで、赤城の自然、由来の人々などの紹介があり、ソフトクリームなどが楽しめる軽食コーナーがあります。床面に地図が配置されています。地図上は土足禁止です。

野生動物のはく製が展示されています。

赤山城の四季の自然が紹介されています。

トイレは半屋外型で、ウォシュレット付き便器が備わるバリアフリートイレが1つ用意されています。
案内所の隣接地は「赤城白樺牧場」です。展望デッキは、牧場方面を展望します。

放牧されている家畜が、近くで草を食んでいることがよくあります。

展望デッキはフラット構造で、案内所の手前から段差なくアクセスすることが出来ます。

「大沼周辺」
カルデラ湖大沼周辺には、複数の無料駐車場があり、自由に湖畔にアクセスできます。ただし湖畔は未舗装路面で、場所によってはかなり激しいデコボコがある、石や砂の路面です。車椅子では無理のない範囲での散策になります。

冬季は湖畔も湖面も、全面的に氷結します。寒さに強く、かつ凍結路面を車椅子で移動出来る人なら、車椅子で湖面に立つことが出来ます。もちろんハードな観光になるので、無理はしないでください。
「赤城神社」
赤城神社の「神橋」は、経年劣化が激しく危険なため通行禁止となり、2022年8月時点では取り壊されています。神橋を通らない場所にある駐車場を利用します。

この駐車場は未舗装で、路面は荒れています。境内の近くに「思いやり駐車場」の看板が置かれている場所があります。分かりにくアクセスルートを通りますが、現地に小さな案内板があるので、それに従って進んでください。駐車区画はありませんが、2~3台は駐車できるスペースがあります。

神社の周辺は未舗装路面です。固くて砂利が薄い路面のルートを選べば、車椅子で移動できないことはありません。

手水舎は段差があり車椅子では利用しにくい構造です。

境内へは階段路ですが、段差回避する迂回スロープがあります。

やや角度のあるスロープですが、力を入れれば車椅子で通行できます。

ただしスロープから社務所へは行けますが、本殿前には段差を乗り越えないと行けません。

そして拝殿は、更に段差の上でスロープはありません。

したがって赤城神社は、「思いやり駐車場」から「社務所」まで、車椅子で移動できます。

「赤城山ビジターセンター」
覚満淵の入口近くにある案内所です。駐車場には身障者用駐車区画はありませんが、フラットな舗装路面なので、車椅子で利用できます。

ビジターセンターの出入口はやや狭い構造ですが、決定的な段差はなく、車椅子で入館可能です。ガイドスタッフが駐在しています。館内には赤城山を紹介する展示室があります。そしてバリアフリートイレが1つ用意されています。一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。

エントランスの横でお洒落なカフェが営業しています。少々の段差はありますが、席を選べば車椅子で利用できます。

「覚満淵」
車椅子で散策ができるバリアフリー木道が用意されています。赤城山ビジターセンターの前から車椅子でアクセスできるルートが整備されました。

バリアフリー木道は整備途中で、2022年8月時点では覚満淵を一周することはできません。車椅子では途中までです。

それでも、車椅子で大自然に触れ合える貴重な観光スポットです。

車椅子での立ち寄り先としてお薦めします。

覚満淵の詳しいバリアフリー状況は別稿「赤城山の小尾瀬 覚満淵 バリアフリー木道 車椅子散策ガイド」を参照してください。
「小沼」
小沼見学者用の駐車場があり、そこには身障者用駐車区画が用意されています。

駐車場から道を渡った先が小沼へのハイキングコースの入口です。ただし入口すぐから未舗装の悪路です。車椅子で小沼へ進むことは出来ません。

赤城山頂周辺は、無理のない範囲になりますが、車椅子で自然を楽しめる観光エリアです。
赤城山の南面にある「みやぎ千本桜の森公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2022年8月に加筆修正しました)