各地でバリアフリーな産直ショップが誕生しています。道の駅ではありませんが、身障者用駐車スペース、バリアフリートイレがあり、フラットで通路幅が広い売り場がある、関東圏のバリアフリーな農産物直売所を紹介します。
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[茨城県]
東海村にあるJA常陸の直営店です。施設内は全く段差のないフラットな構造。店舗内の通路幅はとても広く、車椅子で買い物ができます。もちろんバリアフリートイレがあります。
茨城県土浦市にあるJA水郷つくばの直営店です。店内はフラットな構造で、スペースにゆとりがあり、通路幅はとても広く、車椅子で買い物ができます。店内にはバウムクーヘン店と蕎麦屋、イートインがあるパン工房が営業しています。
開業は「JAかしまなだ」時代の2006年。鉾田市にある「JAほこた」の大型店です。メロン、そしてイチゴが特産、新米とサツマイモが自慢です。
茨城空港の近くに2014年に開業した複合型施設です。農産物直売所は地元小美玉市の契約農家が出品しています。ショップの通路幅は広くはありませんが、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。
きらいち
「きらっと輝く市場」の略で「きらいち」です。「JA北つくば」の直営ショップで、2009年にリニューアルした「きらいち結城店」と、2011年開業の「きらいち筑西店」の2店舗があります。車椅子で買い物がしやすい大型店です。
ポケットファームどきどき
「JA全農いばらき」が運営する「自然・農業・食をテーマにした農業体験型レジャー施設」です。一号店の「ポケットファームどきどき茨城町店」と、2010年に開業した「ポケットファームどきどきつくば牛久店」の2店舗があります。茨城町店は2023年にリニューアルしました。「つくば牛久店」は高いレベルのバリアフリー店舗です。
石岡市にある2012年にオープンした直売所です。駐車場は140台を収容。車椅子で快適に買い物ができるスペースがあるバリアフリーショップです。
取手市にある「JA茨城みなみ」の農産物直売所です。駐車場から店内にかけてフラットな構造です。出入口は幅広い自動ドアで、店内の通路は幅に余裕があります。
[群馬県]
群馬県邑楽町の大型農産物直売所です。新しくて綺麗なバリアフリー農産物直売所です。隣接地は2022年に開業したバスターミナル。施設全域段差のない構造でスペースに余裕があります。
分福茶釜の茂林寺がある館林市にある「JA邑楽館林」のショップです。2008年に開業した大型店舗で、開業当時は全国のJAから視察団が来店した先駆的なバリアフリー店舗です。
「JA佐波伊勢崎」が運営する伊勢崎市にある店舗です。2014年の開業で、敷地8,274㎡、売り場660㎡、駐車場166台収容。北関東最大級の産直ショップです。車椅子で快適に買い物ができます。
[栃木県]
宇都宮市にあるバリアフリーな農産物直売所で、広い来店者用の駐車場があります。店内はスペースに余裕があり、通路は十分な幅が確保され、綺麗なバリアフリートイレがあります。
日光市にあるバリアフリーな農産物直売所です。店内はスペースに余裕があり、通路幅はとても広く、車椅子で買い物がしやすいお店です。
さくら市氏家にあるバリアフリーな農産物直売所です。全域が段差のないバリアフリー構造で、バリアフリートイレがある大型の直売所です。
宇都宮市にある大型店です。農産物直売所に加えて、かき氷、アイス、ジュース、パン、焼きそば、などのお店が入ります。とても活気があるお店です。
栃木市岩船町にある、フルーツ狩りとマルシェが併設された産直ショップです。ショップの品ぞろえは、やはりフルーツが充実。イチゴの季節はボリューム感あふれる販売台が魅力です。
鹿沼市の複合施設で、農産物直売所は「JAかみつが」が運営しています。2011年の開業で施設全体がバリアフリー設計です。店内の通路幅はあまり余裕がありませんが、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。
[千葉県]
姉崎袖ケ浦ICの近くに2022年開業した直売所とフードコートがある森の駅です。施設棟は半分が直売所で半分がフードコート。棟内はフラットな構造で、車椅子で利用できます。中規模な道の駅のイメージの商業施設です。
しょいかーご
「JA千葉みらい」が運営する産直ショップです。郊外店が2店舗、駅ナカとインショップ店が3店舗あります。東京練馬店は2019年末に閉店しました。
バリアフリーな大型郊外店は2005年に開業した「しょいかーご千葉店」と、2010年に開業した「しょいかーご習志野店」です。
茂原市にある「JA長生」の農産物直売所です。2019年にオープンしたお店で、駐車場から店舗にかけて全く段差のないバリアフリー店舗です。店舗内にとても綺麗なバリアフリートイレがあります。
山武緑の風
「JA山武郡市」が4店舗を運営しています。写真は「山武緑の風大網店」。ほかに「成東店」「東金店」「山武店」があります。車椅子で買い物がしやすい大型店舗です。
匝瑳(そうさ)市にある複合型施設で、地域の農業活性化を目的に2002年に開業しました。第三セクターによって運営されています。
農産物直売所は50坪程度の売り場面積です。最新の施設と比べるとバリアフリーレベルは見劣りしますが、車椅子で買い物ができます。
我孫子市の「あびこ農産物直売所あびこん」は、行政と地元農家の出資した施設で、「安孫子」と「大根」をかけて「あびこん」です。2017年6月にリニューアルオープンした手賀沼親水公園「水の館」の1Fで営業しています。店内の段差はスロープ化されています。
栄市の観光施設で産直ショップ「龍の市場」は2016年にオープンしました。運営は「成田ゆめ牧場」です。やや狭いお店ですが、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。
この地には龍の伝説があり、ドラゴンの「ドラ」に夢の「ム」を足して「ドラム」と命名。漢字で書くと「龍夢」で「ドラム」です。
[埼玉県]
駐車場から店舗にかけて段差のないフラットな構造、車椅子で買い物ができるバリアフリーな店舗です。50台以上を収容する広い駐車場があり、店舗入口近くに2台分身障者用駐車スペースが設けられています。
上尾市に2020年に開業しました。JAさいたま館内の直売所としては最大規模の大型店です。新しいお店だけにバリアフリーレベルは高く、問題なく車椅子で買い物ができます。特にトイレのレベルの高さは関東トップクラスだと思います。
「JA埼玉ひびきの 農産物直売所 アグリパーク上里」。2019年に誕生した産直ショップです。併設してフードコートがあり、ステーキハンバーグの「グリルK」と「武蔵野うどん きやんち」が営業しています。
横瀬町にある「JAちちぶ」の直営店です。国道299号線沿いに、2017年に開業した大型バリアフリー店舗です。車椅子で快適に買い物が楽しめます。
東松山市にある「JA埼玉中央」の直営店で、元「東松山直売所」が新築移転し、2015年11月に開業しました。車椅子で利用しやすい大型バリアフリー店舗です。
周囲は田園。店舗からは稲穂を眺望します。
北本市にあるJAさいたまの直売所です。店舗は2020年にリニューアルオープンしました。オールフラット構造で、スペースに余裕があるショップです。地元産の新鮮野菜が豊富に並ぶお店です。
さいたま市浦和区にある「JAさいたま」の直営店です。周辺は住宅地ですが、売り場面積330㎡の大型店舗です。愛称は「安心館シャキシャキ」。2012年の開業です。
花園ICの近く、深谷市にある「JA花園」の直営店です。昔ながらの店舗名ですが、2015年に建て直された大型バリアフリー店舗です。広い花卉売り場が別にあります。
川越の観光エリアに近い場所にあるJAいるま野が運営する大型店舗です。売り場は広く車椅子で問題なく買い物ができます。うどん店が併設されていますが、こちらは狭いお店で、車椅子では席を選びます。
幸手市の桜で有名な幸手権現堂桜堤公園の近くにある大型店舗です。身障者用駐車スペースは1台分ですが、駐車場から店内までフラットでスペースに余裕がある大型店舗です。車椅子で問題なく買い物ができます。
2012年に開館した新座市の複合施設「ふるさと新座館」内1Fにある産直ショップです。運営は「JAあさか野」で、店舗の愛称は「とれたて畑」です。施設全般、バリアフリー面での問題はありません。
本庄市児玉町にある「JA埼玉ひびきの」の直営店です。オールフラット構造の車椅子で買い物がしやすい大型店舗です。
熊谷市の旧大里町にある「JAくまがや」のお店です。「大里農産物直売所」とも呼ばれています。駐車場から店内にかけて、全く段差のないバリアフリー設計の店舗です。
熊谷市の旧江南町にある農産物直売所です。広い駐車場から店内まで、まったく段差のないバリアフリーなお店です。2棟構成で、もう一つの棟にはうどん店のお食事処「なご味」が入店しています。
ふじみ野市にあるJAいるま野が運営する農産物直売所です。売り場はフラットでスペースに余裕があります。使いやすい身障者用駐車スペース、バリアフリートイレがある直売所です。
深谷市にあるお店で、フラットでスペースに余裕がある直売所です。特産はネギ。冬の収穫シーズンは美味しい深谷ネギが店頭に並びます。車椅子で買い物がしやすいバリアフリーショップです。
[神奈川県]
相模原市、津久井湖の近くにある産直ショップです。運営は「JA神奈川つくい」。2013年10月にオープンした施設で、施設全般バリアフリー仕様。車椅子で快適に買い物ができます。
相模原市の農産物直売所です。運営は「JA相模原市」。2014年12月に開店した、施設内全域に段差が全くないバリアフリー設計の店舗です。
朝ドレファーミ
小田原市の産直ショップで、運営は「JAかながわ西湘」です。大型郊外店は「成田店」。ほかに小田原駅前の地下街に「ハルネ店」を出店しています。
「朝ドレファーミ成田店」は2008年の開業。2016年に増床リニューアルを行い、バリアフリーレベルが上りました。
秦野市にある「JAはだの」直営の「じばさんず」です。開業は2002年。大型産直ショップの先駆的な店舗です。そのため最新の店舗に比べるとバリアフリーレベルはやや見劣りします。それでも店舗自体が広く、店舗内の床面はフラットで通路幅は余裕があるので、車椅子で買い物ができます。
平塚市にある「JA湘南」の直営店です。開業は2010年。施設全体が段差のない構造になった、最初の世代の施設です。車椅子で問題なく買い物ができます。
わいわい市
「JAさがみ」の直営店で、「JAさがみ わいわい市寒川店」と「JAさがみ わいわい市藤沢店」の2店舗があります。「寒川店」は売り場面積あたりの売上高が全国トップクラスで、各地から視察団が来る人気店です。「寒川店」は開業年次が2005年なので、バリアフリーレベルではやや見劣りしますが、それでも車椅子で買い物ができる店舗です。「藤沢店」はバリアフリー店舗です。
三浦半島の三崎港にある複合施設です。2016年に大改装してバリアフリーレベルが上がりました。メイン棟が「うらりマルシェ」で、1Fが「さかな館」、2F が「やさい館」です。農産物は三浦市内の契約農家が出品しています。
横須賀市長井、国道134号線沿いにある「JAよこすか葉山」の直営店です。開業は2011年。大型バリアフリー店舗です。メイン棟の隣に、長井漁協直営の「さかな館」が、2014年に誕生しました。
[東京都]
東京都立川市の産直ショップです。昭和記念公園の北側、公園に隣接しています。開業は2013年。「JA東京みどり」の直営店で、立川市を中心に近隣5市の農業者約180名が出品しています。店舗面積は242㎡と、それほど大きくはありませんが、施設の構造は段差が全くないバリアフリー設計です。
小平市の青梅街道駅近くにある「JA東京むさし」の直営店です。このJAの管轄エリアは三鷹、小平、国分寺、小金井、武蔵野です。
開業は2016年。駐車場は手狭ですが、新しいのでバリアフリーレベルは高い店舗です。
[長野県]
軽井沢町に2016年に誕生した複合施設です。産直ショップは「農産物等直売所」。地元野菜を「軽井沢霧下野菜」としてブランド化しています。フラットな床面に幅広い通路がある、車椅子で買い物がしやすいお店です。
[山梨県]
甲府南ICの近く、甲府市中道地区にある直売所です。2014年に新築された「中道交流センター」内に移転しました。新しい施設内なので、バリアフリーレベルはとても高いお店です。「中道地区」の生産者200人が産物を出荷しています。
ご紹介した農産物直売所は、車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。
(本稿は2020年5月に初稿を執筆し、2021年10月に加筆しました)