茨城県小美玉市「空のえき そ・ら・ら」は、茨城空港の近くにある円形のフラットな構造の商業施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
地域の農と食から持続可能な地域再生を目指す、というのが施設コンセプトです。地産地消、地域交流の拠点として開設されました。茨城県の空の玄関口、茨城空港のすぐ側なので「空の駅 そ・ら・ら」です。二つの広場を丸く囲む円形の施設です。
二つの円形サークルに、施設やショップが並びます。小美玉市の観光ガイドコーナー、直売所、レストラン、乳製品加工工場付きのヨーグルトハウス、地元の人の経営によるミニチャレンジショップ、イベントルームで構成されます。
駐車場には身障者用駐車区画が屋根無しで5台分をあります。駐車場から施設方面へはフラットな空間が広がります。
バリアフリートイレは円形サークル内にあるトイレに1つ用意されます。
同じ建物ですが直売所は農産物系と加工品系でショップが分かれています。
店舗内はそれほどゆったりした通路設計ではありません。車椅子の回遊はギリギリで、混んでいると買い物は苦戦します。特に物産コーナーの売り場の通路は狭く、空いていても車椅子での移動は苦労します。
レストランのランチメニューは地産地消ビュッフェ。レストラン内部はバリアフリーです。
ヨーグルトハウスやミニチャレンジショップは狭く、車椅子で入ってゆっくりという設計ではありません。スタンド的なイメージです。
円形の広場をグルッと回る通路の通路幅は、車椅子が2台横に並ぶ程度で屋根付きです。ただし「雨に日は滑ります」という注意書きが掲示されています。
「空の駅 そ・ら・ら」はバリアフリー設計ですが、各ショップの内部はやや狭い設定です。車椅子では混雑を避けて利用して下さい。
関東圏にあるバリアフリーな農産物直売所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年2月の取材に基づいています)