魅力的なイベントが開催される東京国際フォーラムは1996年の竣工です。まだバリアフリーが確立されていない時代の設計ですが、車椅子で利用できる施設です。東京国際フォーラムのバリアフリー状況を紹介します。
施設の全体概要です。コンサートなどがおこなわれる座席付きのホールが「ホールA」と「ホールC」。どちらも1階に車椅子対応席の設置が可能なシートがあります。ただし、どのような使用状況になるかはイベント次第なので確認してください。
オープンスペースのイベントホールが「ホールB」「ホールD」「ホールE」。この中で「ホールE」が地階です。いずれもホール内は段差の無いフラットな構造です。
「ガラス棟」とよばれる大きなビルは、上階が会議室、B1がギャラリー。B2は「ホールE」に繋がります。
骨董市やフリーマーケットなど、屋外イベントが開催されるのは「地上広場」。中庭的な空間で問題になるような段差はありません。
アクセスの状況です。東京国際フォーラムは地下鉄有楽町駅から直結し、地下駐車場があります。JR東京駅からも近く、車椅子でのアクセスに大きな問題はありません。
車で来館した場合、近隣の「丸の内パークイン」を利用しても便利です。別稿で詳しく紹介しているので、ご参照ください。

施設内のアクセスルートでは、ガラス棟B1「ロビーギャラリー」に地上広場から車椅子でアクセスする場合に注意が必要です。ガラス棟1Fの入口は、東京駅寄りと有楽町駅寄りの2カ所ありますが、車椅子でB1へ降りることが出来るエレベーターに通じているのは、有楽町寄りの入口です。東京駅寄りの入口から入ると、エスカレーターしかありません。
車椅子で有楽町寄りの入口からガラス棟へ入ると、正面にエスカレーターがあります。車椅子では右側の壁沿いの狭い通路を進みます。通路の途中にバリアフリートイレがあります。トイレの先にエレベーターがあります。
ガラス棟B1「ロビーギャラリー」から「ホールE」へは、B1の「中央ブリッジ」にあるエレベーターで下ります。「ホールE」は天井高9mの大展示場。B2とB1を吹き抜けたホールで入口はB2になります。「ホールE」があるB2は地下コンコースで地下鉄の有楽町駅と直結します。また東京駅方面にも地下で連絡しています。
地下コンコースがあるB2と地上は、2か所のエレベーターで結ばれています。エレベーターがあるのは、東京駅寄りと有楽町駅寄りです。地下駐車場と結ぶエレベーターもこのB2からの利用です。B2フロアにはバリアフリートイレが3カ所あります。
AからDまでのホールの入口は地上1Fです。「地上広場」周辺、および東京国際フォーラム周辺には決定的な段差構造箇所はありません。東京駅方面からでも有楽町駅方面からでも、車椅子でアクセスできます。

飲食店と美術館のバリアフリー状況です。B2には3軒の飲食店と「相田みつを美術館」があります。飲食店はやや店内通路が狭いお店がありますが、概ね車椅子での利用は可能です。
「相田みつを美術館」はバリアフリーで、観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。車椅子で美術館内のカフェを利用する場合は、昇降機の利用となります。
車椅子利用で分かり難いのは、地上広場からガラス棟B1「ロビーギャラリー」に行くルートです。それ以外は戸惑うことはないはずです。
(本稿は2018年7月に執筆しました)