車椅子で行く日本橋~三井記念美術館のバリアフリー事情

三井記念美術館

三井家に伝わる家宝などを展示する美術館。日本橋の三井本館7Fにあります。雰囲気のある美術館です。常設展はなく、企画展のみ。極端に混みあっているのをみたことがありません。清潔感のある上質な空間で、静かにゆっくりと美術品を鑑賞します。三井記念美術館のバリアフリー事情をご紹介します。

三井記念美術館

○1F部は昇降機利用で

三井記念美術館は地下鉄駅直結。コレド室町駐車場からも直結。電車でも車でも、雨の日にまったく濡れずに利用できるバリアフリー美術館です。

1F部の段差は昇降機利用。インターフォンで連絡するとビル管理スタッフが飛んできて、操作をしていただけます。

そこからは完全バリアフリー。美術館内に障害者用トイレがあります。

三井記念美術館

○入館料は障害者減免

これまで開催された企画展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館が無料に減免されています。会場入口で手帳を提示してください。

ほとんどの企画展は、最初のコーナーのみ写真撮影可。以後は撮影不可です。

三井記念美術館

○一部車椅子で見にくい展示ケースあり

展示は車椅子から見にくいことは、ほぼありません。ただし展示室1には、昔ながらの真上から除きこむタイプの展示ケースと、やや低い高さの目線からは見にくい展示ケースがあります。このケースが展示に使用されていると、車椅子からは頑張らないと見えない状況になります。

三井記念美術館

○会場は騒ぐと違和感あり

展示室2以後の展示は、ほとんどが車椅子でも見やすい展示。通路は広くフラット。とても車椅子で鑑賞しやすいバリアフリー美術館です。

三井記念美術館の企画展は、美術好きな大人の空間で会場内がシーンとしています。知的な障がいがある人で、大きな声を出してしまうタイプの人は、ご注意。騒ぐと居たたまれなくなります。この点は覚悟して来場ください。

三井記念美術館

○春の恒例企画は「三井家のおひなさま」

もう何年目になるのか。三井美術館恒例の「三井家のおひなさま」展。三井家4代のお嬢様の雛人形が展示されます。一流の職人が贅の限りを尽くして製作した逸品。古くは江戸時代のものから。一体、一品しっかり鑑賞するとそれなりの時間がかかります。4代で最も若いお嬢様が昭和8年生まれ。そういう時代感覚の雛人形です。

三井記念美術館

○夏の人気企画は「地獄絵ワンダーランド」

2017年7月15日から9月3日まで開催された大ヒット企画のご紹介です。展示内容は鎌倉時代から江戸時代にかけての、地獄に関わる絵画・彫像などの展示。日本人独特の宗教観、死生観を再確認できます。

日本橋~三井記念美術館

そういう日本的なバックボーンがない、あるいは理解が出来ない人にとっては、何のことやら、という企画展かもしれません。見わたす限り会場内は日本人ばかり。世界の人から不思議に思われる日本人独特な思想の表れが、地獄絵にあります。

展示物をみると、確かに「ワンダーランド」。特に江戸時代のモノとなると、明らかに地獄をどこか面白がってとらえています。キリスト教、イスラム教の宗教観では、あり得ない世界。江戸時代300年の平和と文化的発展が、現在の日本人的な価値観を生んだのかもしれません。

会場内には小さな子どもを連れた家族連れや、お喋りをするカップルも。いつもの三井記念美術館は、入場客も少なくシーンとしていて、騒いでしまう可能性がある知的障害のある人とは訪れにくい雰囲気ですが、本展は少々のことなら許されそう。珍しく会話が聞こえる三井記念美術館内でした。

三井記念美術館

それにしても2か月単位くらいで、企画が変わり、展示が変わるというのはすごいことです。何度行っても違う美術品が見られます。周辺の商業施設のご利用などと併せて、何度でも車椅子でお出かけください。