車椅子で行く日本橋~福徳の森

日本橋に誕生した鎮守の森「福徳の森」では、車椅子で参加できる様々なイベントが開催されます。主な恒例イベントの様子を、まとめてご紹介します。

日本橋~福徳の森

春~日本橋桜フェスティバル

春の恒例イベントです。「福徳神社」では「桜みくじ」。桜色のおみくじで、みくじかけに設置された桜の枝に結び、おみくじで社を満開にする企画。初穂料は100円です。

日本橋~福徳の森

桜屋台は、仲通りと浮世小路に約20店が出店。日本橋地元店やコレド室町のお店、そして三越も出店。

日本橋~福徳の森

仲通りは「SAKURA TUNNEL」が登場。17:30から20:00の間は映像音響演出が行われます。夜の仲通りは光と音と水も飛び散る演出。福徳の森は桜の花びらが舞い散る演出。ライトアップというよりも、光のショー。力の入った演出です。

 

夏~ECO EDO 日本橋

夏のイベント。2008年から始まった、今や伝統のイベントです。浴衣、金魚、提灯。お江戸日本橋モチーフで企画が繰り出されます。大行列が出来る人気イベントが「アートアクアリウム」です。

日本橋~福徳の森

福徳の森では縁日。ヨーヨー釣り、金魚すくい、射的・・・。高さ4mのやぐらが組まれ、盆踊りやDJパフォーマンスが行われます。連日11時から20時の開催。懐かしい夏祭りが再現されます。

日本橋~福徳の森2018年夏は「金魚すくい」と「金魚売り」です。風鈴の小道も登場しました。

車椅子で行く日本橋~福徳の森

車椅子で行く日本橋~福徳の森

車椅子で行く日本橋~福徳の森

車椅子で行く日本橋~福徳の森

秋~日本橋 熈代祭

秋のイベントは2016年から始まった企画。「熈代」。難しい言葉です。「熈(かがや)ける御代」という意味。1800年頃の日本橋を描いた「熈代勝覧(きだいしょうらん)」という絵巻の存在が確認されています。日本橋~福徳の森

企画コンセプトは、伝統文化や芸能。和の日本橋テイストです。着物の人大集合写真会、南京玉簾他の江戸芸能パフォーマンス、提灯や行燈のデコレーション。そして日本酒呑み放題。夏の金魚の延長線上のコンセプトです。

日本橋~福徳の森

各種の出し物が行われるステージは、福徳の森に開設。このステージは小さくて観客席も少ない。福徳の森内は屋台も出店しているので混雑。車椅子では近づくことは難しい状況になります。元々しっかり観るためのステージではなく、周囲の雰囲気を盛り上げるためのモノなのでしょう。

日本橋~福徳の森

 

冬~福徳願いの森

冬のイベントは日本橋の鎮守の森で、本物の流れ星をリアルに体験するイルミネーションイベント。福徳の森がイルミネーションで彩られ、福徳神社のライトアップとコラボ。見ようによっては“千と千尋”の世界のような夜景が広がる異空間。そこで本物の流れ星をリアルに体験する科学的なイベントです。

日本橋~福徳の森

日本各地の観測局のデータを集積し、リアルタイムで流れの星を検出するシステム「Meteor Broadcaster」を導入。福徳の森イベント広場に、中型ディスプレイ等を設置して、ただ今現在の日本上空流れ星状況を表示します。

日本橋~福徳の森

 

福徳の森~こぼれ話

福徳の森は日本橋に誕生した広さ1,000㎡超の鎮守の森。2016年9月28日に、森開きが行われました。

日本橋~福徳の森この造園を担当した榊原氏は、東京ミッドタウンの檜町公園、六本木ヒルズの毛利庭園などを手掛けた実績のある造園家。ライトアップ照明を手掛けた内原氏は、虎ノ門ヒルズ、羽田国際線ターミナルなどの照明を手掛けた有名デザイナーです。

日本橋~福徳の森

「福徳の森」の植栽は、2つのゾーンに分かれて設計。「福徳神社」側は、クヌギやモミジが中心の「福徳の森を象徴するみどり」。「薬祖神社」側は、シダレザクラやシダレウメが中心の「名所を華やかに彩るみどり」。春の梅や桜、秋の紅葉が、日本橋で楽しめます。

日本橋~福徳の森

バリアフリー施設、コレド室町とYUITOに囲まれた福徳の森。車椅子で楽しく利用できる鎮守の森。四季のイベントに車椅子で参加できます。

車椅子で行く日本橋~日本橋三越本店のバリアフリー情報

100年を超える歴史がある老舗ですが、今やバリアフリー。全館快適に車椅子で利用できます。床面のフラット化、段差の解消、エレベーターの新設、障害者用トイレの増築。日本橋三越本店のバリアフリー事情を紹介します。

 

○地下通路にはエレベーター

地下鉄三越前駅の地下通路からのアクセス。パッとみると階段ですが、安心してください、ちゃんとエレベーターが設置されています。「銀座線口」へどうぞ。もともとは10段ほどの階段。その横に、上下それぞれのエスカレーターとエレベーターがあります。エレベーターは1Fまで通じているのでとても便利。重度障害者用の大型車椅子でも乗れる大きさのエレベーターです。

日本橋三越本店

○充実した障害者用トイレ

障害者用トイレは、新館は各階に配置。本館はおおよそ半分のフロアに後付設置されています。これだけの数があると不便はありません。

トイレの設備レベルはさすが三越というハイレベル。もちろん、お掃除も行き届いています。本館B1のデパ地下フロアにも、障害者用トイレがあります。

 

○安心できるエレベーター

本館エレベーターは、主要階にはエレベーターガールが配置されているので、車椅子でエレベーターを利用しようと向かうと、細やかに配慮をしていただけます。混雑時でも彼女たちの配慮で、気持ちよくエレベーターが利用できるでしょう。

新館のエレベーターには、エレベーターガールはいないので、その時の運次第。何度かは混雑で2台見送り、という経験があります。ただそれほど恐れることはないでしょう。ほとんどの場合は、問題なく利用できます。

 

○駐車場のバリアフリー事情

休日の午後になれば、駐車場はいつも満車。日銀本店の先まで、駐車場待ちの車の列ができます。

車椅子利用者が車で来た場合、誘導スタッフにその旨を伝えると、自走式駐車場の2Fにある障害者用駐車スペースに誘導していただけます。

このフロアから新館3Fへ、バリアフリー空中通路でそのまま移動可能。新館3Fと本館3Fは空中通路で連絡。縦の移動を全くせずに、パーキングビル、新館、本館間を移動できます。竣工年が著しく違う3つの建物ですが、すべて屋内でバリアフリーに移動ができ、雨の日も問題ありません。

またコレド室町の駐車場と提携しています。こちらもバリアフリーに地下通路で連絡します。

 

○最後のバリアポイントが解消

本館B1と新館B2の連絡通路は階段で、エレベーターはありません。この連絡通路だけは、車椅子では通行不能でした。

この解決策として、業務用エレベーターの利用が始まりました。現地でスタッフに連絡をとり、車椅子で利用します。これで三越本店のバリアポイントはすべて解消されました。

日本橋三越本店

○バリアフリー化以前の回想

新館の開業は2004年。これ以前の三越本店は、実はあまりバリアフリーではありませんでした。例えば本館BIのデパ地下フロアの場合、フロアの途中に段差があり、車椅子では引き返す羽目になっていました。障害者用トイレは少なく、段差が多く、通路も広くない。高齢者のお客様が多いお店ですが、2000年代前半まではバリア店舗。もっとも、老舗百貨店全般が、まだそういうレベルの時代ではありました。今や隔世の感があります。

日本橋三越本店

80年ほど前の建築物を、車椅子でバリアフリーに周遊できる。良い時代になりました。

周辺エリアの再開発も進み、エリア一帯がバリアフリー。すっかり車椅子で楽しめるようになった日本橋です。

車椅子で行く日本橋~三井記念美術館のバリアフリー事情

三井家に伝わる家宝などを展示する美術館。日本橋の三井本館7Fにあります。雰囲気のある美術館です。常設展はなく、企画展のみ。極端に混みあっているのをみたことがありません。清潔感のある上質な空間で、静かにゆっくりと美術品を鑑賞します。三井記念美術館のバリアフリー事情をご紹介します。

三井記念美術館

○1F部は昇降機利用で

三井記念美術館は地下鉄駅直結。コレド室町駐車場からも直結。電車でも車でも、雨の日にまったく濡れずに利用できるバリアフリー美術館です。

1F部の段差は昇降機利用。インターフォンで連絡するとビル管理スタッフが飛んできて、操作をしていただけます。

そこからは完全バリアフリー。美術館内に障害者用トイレがあります。

三井記念美術館

○入館料は障害者減免

これまで開催された企画展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館が無料に減免されています。会場入口で手帳を提示してください。

ほとんどの企画展は、最初のコーナーのみ写真撮影可。以後は撮影不可です。

三井記念美術館

○一部車椅子で見にくい展示ケースあり

展示は車椅子から見にくいことは、ほぼありません。ただし展示室1には、昔ながらの真上から除きこむタイプの展示ケースと、やや低い高さの目線からは見にくい展示ケースがあります。このケースが展示に使用されていると、車椅子からは頑張らないと見えない状況になります。

三井記念美術館

○会場は騒ぐと違和感あり

展示室2以後の展示は、ほとんどが車椅子でも見やすい展示。通路は広くフラット。とても車椅子で鑑賞しやすいバリアフリー美術館です。

三井記念美術館の企画展は、美術好きな大人の空間で会場内がシーンとしています。知的な障がいがある人で、大きな声を出してしまうタイプの人は、ご注意。騒ぐと居たたまれなくなります。この点は覚悟して来場ください。

三井記念美術館

○春の恒例企画は「三井家のおひなさま」

もう何年目になるのか。三井美術館恒例の「三井家のおひなさま」展。三井家4代のお嬢様の雛人形が展示されます。一流の職人が贅の限りを尽くして製作した逸品。古くは江戸時代のものから。一体、一品しっかり鑑賞するとそれなりの時間がかかります。4代で最も若いお嬢様が昭和8年生まれ。そういう時代感覚の雛人形です。

三井記念美術館

○夏の人気企画は「地獄絵ワンダーランド」

2017年7月15日から9月3日まで開催された大ヒット企画のご紹介です。展示内容は鎌倉時代から江戸時代にかけての、地獄に関わる絵画・彫像などの展示。日本人独特の宗教観、死生観を再確認できます。

日本橋~三井記念美術館

そういう日本的なバックボーンがない、あるいは理解が出来ない人にとっては、何のことやら、という企画展かもしれません。見わたす限り会場内は日本人ばかり。世界の人から不思議に思われる日本人独特な思想の表れが、地獄絵にあります。

展示物をみると、確かに「ワンダーランド」。特に江戸時代のモノとなると、明らかに地獄をどこか面白がってとらえています。キリスト教、イスラム教の宗教観では、あり得ない世界。江戸時代300年の平和と文化的発展が、現在の日本人的な価値観を生んだのかもしれません。

会場内には小さな子どもを連れた家族連れや、お喋りをするカップルも。いつもの三井記念美術館は、入場客も少なくシーンとしていて、騒いでしまう可能性がある知的障害のある人とは訪れにくい雰囲気ですが、本展は少々のことなら許されそう。珍しく会話が聞こえる三井記念美術館内でした。

三井記念美術館

それにしても2か月単位くらいで、企画が変わり、展示が変わるというのはすごいことです。何度行っても違う美術品が見られます。周辺の商業施設のご利用などと併せて、何度でも車椅子でお出かけください。