手賀沼親水広場・水の館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

手賀沼親水広場・水の館

千葉県我孫子市にある「手賀沼親水広場・水の館」は、ジャブジャブ池がある屋外広場と、手賀沼の自然を紹介する展示コーナー、農産物直売所、食事処、プラネタリウム、展望室などがある4F構造の水の館で構成される施設です。2017年6月にリニューアルオープン。車椅子で利用できる複合施設になりました。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

手賀大橋の北側、手賀沼の中央部にあります。隣接して「我孫子市鳥の博物館」があり、バス利用の場合は「鳥の博物館」下車徒歩1分の案内です。

広い無料駐車場があります。第一駐車場が約190台、鳥の博物館側の第二駐車場が70台を収容します。下の写真は、展望室からみた第二駐車場と鳥の博物館方面の眺望です。

手賀沼親水広場・水の館

身障者用駐車スペースは、水の館前に1台分用意されています。

手賀沼親水広場・水の館

第一駐車場から水の館へは、正面入口の両脇にある段差回避スロープを利用します。

手賀沼親水広場・水の館

傾斜は緩やかで、車椅子で問題なく移動できるスロープです。

手賀沼親水広場・水の館

ここから館内に入ると、農産物直売所「あびこん」の店内に入ります。出入口はフラットでスペースに余裕がある自動ドアです。他に建物の横にも出入口があります。

手賀沼親水広場・水の館

各フロアの概要です。

1Fは農産物直売所、食事処、手賀沼の環境情報センター「手賀沼ステーション」。

2Fは手賀沼の歴史文化の学習施設「手賀沼学習コーナー」。

3Fはプラネタリウムと会議室。

4Fは展望室です。

手賀沼親水広場・水の館

農産物直売所「あびこん」の店内通路は、車椅子が移動できる幅が確保されています。地元農家の新鮮野菜などが並ぶ中規模な農産物直売所です。

1F内に段差があります。「あびこん」が高い位置、その他の施設は低い位置にあり、フロア内に段差回避スロープが用意されています。

手賀沼親水広場・水の館

食事処は「米舞亭」。段差のない構造で可動式のテーブル席です。食券制のセルフサービスに対応できれば、車椅子で利用できます。

手賀沼親水広場・水の館

「手賀沼ステーション」は観覧無料の施設。手賀沼に暮らす鳥や魚、植物といった生き物についての展示があるバリアフリー施設です。

手賀沼親水広場・水の館

1Fにバリアフリートイレがあります。

手賀沼親水広場・水の館

一般的なサイズの個室でウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

手賀沼親水広場・水の館

水の館のエレベーターは1基。健常者は階段の利用が推奨されています。

手賀沼親水広場・水の館

2Fの「手賀沼学習コーナー」は、壁面を活用した展示。車椅子椅子で問題なく観覧できます。反対側の窓からは、手賀沼を眺めることができる構造です。

手賀沼親水広場・水の館

タッチパネルで操作する「手賀沼水中散歩」、土器の展示などがある無料の施設です。

手賀沼親水広場・水の館

3Fプラネタリウムはリニューアルで新投影機を導入。有料で100円ですが、障害者手帳の提示で減免措置があります。今回取材時は利用しませんでしたが、車椅子観覧は可能ということです。

円棟の上部が展望室です。

手賀沼親水広場・水の館

円形の展望室内は、フラットな床面で一周できます。

手賀沼親水広場・水の館

展望ガラスは、車椅子目線でギリギリ楽しめる高さです。

手賀沼親水広場・水の館

今回取材時は盛夏。真夏の手賀沼の風景を楽しみました。

手賀沼親水広場・水の館

手賀沼は環境省の調査で、昭和49年から27年間、日本一汚濁した湖沼と認定されました。現在では水質改善の努力により、生態系が復活。「手賀沼親水広場・水の館」は、「水に親しむ機会を通して手賀沼の水環境保全の大切さを皆さんに感じていただくことを目的とした施設」と案内されています。

(本稿は2021年8月に書き直しました)

手賀沼の畔にある「道の駅しょうなん」を別稿で紹介しています。ご参照ください。