横須賀市長井、国道134号線沿いに建つ「すかなごっそ」は、2011年に開業した「JAよこすか葉山」の大型の農産物直売所です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利。駐車場内はフラットで車椅子での移動に問題はありません。混雑時は右折入場ができません。混雑時間帯は概ね土日祝の10時から15時です。またこの時間帯は駐車場が混みあいます。身障者用駐車区画は2台分あります。
メイン棟の内部はフラットで売り場の通路幅は一般的なサイズ、車椅子での店内回遊は可能です。販売台の高さも一般的で、車椅子から商品へ手が届きます。
レジの仕様も一般的なスーパーと同様で、車椅子で利用できます。袋詰めは自分で行いますが、セルフ台は壁沿いに細長い簡易テーブルが置かれているだけで、車椅子仕様ではありません。健常な同行者がいると助かります。
メイン棟出口にソフトクリームなどを販売する、テイクアウトショップがあります。ここの窓口の高さは、車椅子で手が届くギリギリの高さです。代金の支払い、商品の受け取りは、健常な同行者がいると助かります。
メイン棟の隣に、長井漁協直営の「さかな館」が、2014年に誕生しました。ワンフロアの小さな売場で、混雑時は車椅子での利用が辛い狭さです。空いていれば、問題なく車椅子で利用できます。
トイレはメイン棟の後ろ側にあり外から利用するタイプです。男女別トイレとバリアフリートイレがあります。
スペースはやや狭い個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。手洗いは便器の横にある小さな洗面だけです。
季節の地場産野菜が並ぶ楽しいお店です。三浦半島で最もバリアフリーな農産物直売所です。
メイン棟の出口前スペースにフリーテーブルが置かれ、自由に利用できます。テイクアウトコーナーのソフトクリームなどを、ここでいただくことができます。食べ物を手元に出すときには上空の「とんび」に注意してください。本当に襲ってきます。
地場産の野菜類は、時期によって扱いが大きく変わります。三浦半島の場合、野菜が採れない秋の「端境期」が長い傾向にあります。その年、その日によって違うので、一概には言えませんが、気候のよい秋の季節に地場産野菜が少ない傾向があります。
「すかなごっそ」とは「よこすか」と「ごちそう」を併せた造語です。混雑時はやや車椅子で苦戦することもありますが、「すかなごっそ」はバリアフリーな農産物直売所です。
近隣の観光施設「ソレイユの丘」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年9月に加筆しました)