東京都文京区の印刷博物館は、開館20周年を記念して、2020年にリニューアルオープンしました。車椅子からみた、リニューアル後のバリアフリー状況を紹介します。
江戸川橋駅から徒歩8分の案内です。江戸川橋駅は、地上行きエレベーターが設置されました。飯田橋駅からは徒歩13分の案内。後楽園駅および春日駅からは徒歩10分の案内です。江戸川橋駅と飯田橋駅からのルートは、ほぼフラットで、坂道はありません。後楽園駅および春日駅からは、後半に緩い下り坂があります。
車の場合は、トッパン小石川ビルの有料地下駐車場が利用できます。博物館の観覧による駐車料金の減免サービスはありません。

1FとB1の2フロアを使用した博物館です。1Fには「P&Pギャラリー」があり、無料の企画展やイベントが開催されます。そしてギャラリー内の「ライブラリー」は、約7万点の印刷関連の資料が収蔵され、閲覧および複写サービスが行われています。ギャラリー入口には「ミュージアムショップ」があり、企画展の図録やオリジナルグッズが販売されています。

B1が常設展・企画展・VRシアターなどがある、印刷博物館の中心フロアです。チケットカウンターはB1にあります。
リニューアルオープンしてからは、入館予約制が導入されています。博物館のHPなどから、予約専用サイトに入り事前予約を行います。
印刷博物館の入場料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。
予約システムで入館日時を指定します。指定時間は30分毎です。予約時にチケットの種類指定をします。「障害者本人」と「介助者」という種類があります。予約内容を印刷するか、スマホ画面で提示して入館します。この予約方法は、無料のP&Pギャラリーも同様です。
常設展などがあるB1に入場する際は、チケットセンターで予約内容と障害者手帳を提示してください。無料入場券を発行していただけます。
1F施設は出入口も含めて段差はなく、車椅子で問題なく利用できます。
B1へは通常はエスカレーターで移動します。エレベーターは自由に利用できません。スタッフの誘導が必要です。

凸版印刷の総合受付か、ミュージアムショップ付近にいるスタッフにエレベーター利用を申告して下さい。すぐに担当スタッフに連絡していただけます。

1Fのエレベーター乗降場所は、「トッパンホール」側にあります。

B1 の乗降場所は、スタッフ専用スペース内です。そこからスタッフの誘導を受けてドアを1枚通り、チケットセンターの前に進みます。

バリアフリートイレはB1のトイレにあります。
常設展のバリアフリー状況です。自動ドアを通り、B1常設展示会場に進みます。

「VRシアター」は、オリジナルプログラムを上映する小さなホールです。座席数は30席で、先着順で観覧できます。車椅子では段差の無い前列席横からの観覧になります。
一般展示コーナーは「プロローグ」から始まります。リニューアル前は、車椅子ではのぞき込めない構造の展示がありましたが、リニューアルでその展示はなくなりました。すべての展示が車椅子から観覧できます。
その先の自動ドアを通過すると常設展示室です。室内はバリアフリーで、車椅子からすべての展示を観覧できます。リニューアル前よりも、車椅子で見やすくなりました。
展示室内には「印刷工房」があり、印刷職人さんの技をみることが出来ます。またワークショップが開催されます。
リニューアルで展示構成がより洗練されました。学べるのは印刷の歴史と技術です。そして印刷による社会的、文化的な影響を考察します。印刷博物館では新しい学問領域「印刷文化学」と定義しています。
エレベーターのスタッフ誘導による利用は変わっていません。展示内容は洗練され、より車椅子で観覧しやすくなりました。印刷博物館は、車椅子で「印刷文化学」に触れることができる施設です。
東京のユニークな博物館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年10月に執筆しました)