アートギャラリー アーツ前橋 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

アーツ前橋

群馬県前橋市の市街地にある美術館で、年間5本程度の展覧会が開催されています。商業施設の別館兼駐車場棟であった建物を改修して2013年に開館しました。車椅子で利用できるバリアフリー美術館です。

アーツ前橋

アクセスは前橋駅から徒歩10分の案内です。元駐車場棟であった建物の1FとB1がアーツ前橋の展示室で、4F以上が自走式立体駐車場、車でのアクセスも便利です。駐車場の5Fと6Fに身障者用駐車スペース、思いやり駐車場が用意されています。

アーツ前橋

立体駐車場の各フロアから2基のエレベーターが利用できます。このエレベーターでアーツ前橋の総合案内がある1Fへ直行します。

アーツ前橋

1Fでエレベーターを降りると、すぐにアーツ前橋の総合案内があります。手指消毒、検温、簡単な記帳をして総合案内に向かいます。

アーツ前橋

今回取材時は「生の軌跡」展が開催中でした。会期は2021年11月13日から2022年3月6日までです。同展は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して無料観覧券を発券していただきます。

アーツ前橋

徒歩でアクセスした場合は。南エントランスから入館すると総合案内の正面にでます。ドアはフラットな構造の自動ドアです。

アーツ前橋

1F総合案内の横は「アーカイブ」。美術関連書籍の閲覧、過去の展覧会の記録などが参照できます。あまりスペースに余裕はありませんが、混雑していなければ車椅子で利用できます。

アーツ前橋

その奥のスペース、西エントランス側にカフェとミュージアムショップがあります。カフェは席を選べれば車椅子で利用できます。ミュージアムショップは混雑していなければ車椅子で利用できます。

アーツ前橋

展示室の状況です。1Fの展示室は中央部がB1からの吹き抜け構造の回廊ギャラリーです。展示スペースとしては広くはありません。アーツ前橋のメインギャラリーはB1です。

1Fの展示室内にアーツ前橋専用のエレベーターが1基あります。車椅子ではこの館内エレベーターで上下階移動をします。

B1の展示室は広い空間です。6室のギャラリー、2つのプロムナード、1つのホワイエがある構造です。展覧会の空間の仕切り方次第ですが9つの空間を使用できます。

9つの空間を移動するルートには傾斜路がありますが、緩い傾斜なので車椅子で問題なく移動できます。「生の軌跡」展は、すべての展示を車椅子から観覧できました。

バリアフリートイレの状況です。B1展示室内の男女別トイレ内にバリアフリートイレがあります。男女別トイレの出入口は引き戸で、スペースにゆとりのある個室が各1室あり、ウォシュレット付き便器が備えられています。

アーツ前橋

異性介護の方は、1Fパブリックスペースにバリアフリートイレがあります。変形個室ですがスペースは一般的なサイズが確保されています。

アーツ前橋

ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

アーツ前橋

アーツ前橋は車椅子で利用できるバリアフリー美術館です。車でアクセスして上階の駐車場を利用すれば、雨天でも全く濡れずに観覧できます。

前橋市内にある「萩原朔太郎記念前橋文学館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年2月に執筆しました)