葉山一色海岸の近くに建つ「神奈川県立近代美術館 葉山館」は、2003年竣工の美しくバリアフリーな美術館です。
車椅子利用者は、アクセスは車が便利です。専用有料駐車場があり、区画に余裕がある身障者用駐車スペースが2台分確保されています。
駐車料金の障がい者減免はありませんが、美術館の有料利用、あるいはレストランなどの利用により、料金の減免サービスがあります。

国道134旧道から、海沿いの高台へ。葉山の海を臨む美術館自体が素晴らしい景観です。
健常者の入館ルートは階段。車椅子では駐車場から屋根無しのロングスロープで上ります。駐車場から館内までの移動の間、屋根はありません。

企画展・コレクション展の入館料は障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

美術館はフラットなワンフロア構造で、4つの展示室があります。展示室は洒落たデザインで、余裕のある空間が広がります。館内の車椅子利用に大きな問題はありません。

美術館展示室フロアにあるバリアフリートイレは、男女別トイレ内に設置されています。異性介護の場合は、ミュージアムショップの奥にあるバリアフリートイレを利用してください。
展示フロアの地階は「美術図書室」です。B1へのエレベーターは、スタッフに声をかけて利用します。
美術館は展示室がある本棟と、レストランや売店などが入る別棟に分かれます。本棟はすべて自動ドアです。
レストランと売店の入口は、広さにあまり余裕のない手動式開閉ドアです。車椅子で出入りはできますが、介助者がいると助かる構造です。

本棟と別棟の間は中庭のような空間が広がり、屋外アート作品が展示されています。中庭の散策路は多少傾斜がありますが、大きな問題のないバリアフリー空間です。

2016年に「鎌倉館」から屋外アートが9作品が葉山に移設されました。中庭以外のパブリックスペースにも、計19点の屋外アート作品があり、段差箇所を避けてまわれば車椅子で鑑賞できます。






段差路は海への散策路です。美術館は一色海岸沿いに建ちます。館のすぐ裏は海。そこへの散策路は階段路なので、車椅子では通行不可です。
段差路に行かなくても、フラットな敷地内から葉山の海の眺望を楽しむことができます。

「神奈川県立近代美術館 葉山館」は、車椅子で利用できる上質なバリアフリー美術館です。
2019年にリニューアルオープンした「神奈川県立美術館鎌倉別館」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年5月に加筆修正しました)