横須賀美術館「長沢明展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

神奈川県横須賀市「横須賀美術館」の「長沢明展 オワリノナイフーケイ」を車椅子で観覧しました。コレクション展「土屋仁応(よしまさ)」特集と「谷内六郎館」とあわせて、会場のバリアフリー状況を紹介します。

「長沢明展」は2020年2月8日から4月12日までの開催。土屋仁応特集展示は、4月5日までです。

横須賀美術館「長沢明展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○横須賀美術館のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。地下屋内駐車場があり障害者用駐車区画が用意されています。駐車料金の障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。

また観覧料も減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

駐車料金、観覧料とも、受付で手帳を提示して減免措置を受けます。

館内はバリアフリー仕様です。床面はフラットで、上下階には4系統あるエレベーターで移動できます。

障害者用トイレは3箇所に計5つ用意されています。

横須賀美術館「長沢明展」

○長沢明展のバリアフリー状況

横須賀美術館は1Fが企画展示室、B1がコレクション展の展示室です。

「長沢明展 オワリノナイフーケイ」は、1Fのすべての展示室、1から3までを使用しています。

展示室に入る前に、ロビーに大作「マウンテンⅡ」が展示されています。

展示室1では、新作の「メメントの森」の展示。壁面いっぱい貼られた和紙に描かれた作品です。広い空間の中から、車椅子で自由に作品を鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

横須賀美術館「長沢明展」

展示室2では、ブルーバードやトラなどの大型絵画の展示が中心。長沢明氏の中心的な作品群を鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

展示室3には、本を積み上げた巨大作品を中心に、BOOKなどの作品を展示。すべての作品は車椅子から鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

長沢氏にとって作品の創作とは、フーケイを作り続ける感覚ということです。

横須賀美術館「長沢明展」

○コレクション展のバリアフリー状況

展示室3を退室してエレベーターBで地階に移動します。

地階には展示室4から展示室8まであり、更に吹き抜け構造のギャラリーがあります。

「土屋仁応」特集は展示室8で開催されています。室内には計8体の作品が並び、ゆとりあるスペースから車椅子で鑑賞できます。

土屋氏が創る神秘的な動物像は、見る者の想像力を掻き立てます。

「土屋仁応」特集

○谷内六郎館のバリアフリー状況

別棟の谷内六郎館も、バリアフリー仕様で車椅子での観覧に大きな問題はありません。

今般、館内の写真撮影が解禁されました。三脚、ストロボの仕様は禁止です。

谷内六郎館

谷内六郎館

谷内六郎館

横須賀美術館はバリアフリー施設、「長沢明展」は車椅子で鑑賞しやすい展示会です。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2019年10月にリニューアルオープンした「神奈川県立美術館鎌倉別館」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2020年2月の取材に基づいています。

 

○神奈川県立美術館と鎌倉別館の歴史

神奈川県立美術館は、日本最初の公立近代美術館として、1951年に鎌倉の鶴岡八幡宮の境内に開館。1966年には隣接して新館と学芸員棟が増築されました。

本稿で紹介する「別館」は、1984年に現在の地に開館しました。

2003年には「葉山館」が開館。この時点の神奈川県立美術館は「鎌倉館」「鎌倉別館」「葉山館」の3館体制になりました。

2007年に、鎌倉館新館が耐震性の問題で公開を停止。そして2016年に鎌倉館は閉館となりました。

2019年に鎌倉別館がリニューアルオープン。現在神奈川県立美術館は「葉山館」と「鎌倉別館」の2館体制です。

 

○鎌倉別館への車椅子でのアクセス方法

鶴岡八幡宮境内の北側、鎌倉駅と北鎌倉駅の中間付近に建つ美術館です。

鎌倉駅からは約1kmの距離。極端なアップダウンはないルートですが、鶴岡八幡宮の鳥居の先は、交通量の多い歩道のない道を進みます。

美術館には1台分障害者用駐車場が用意されています。利用は早い者勝ちの予約制です。美術館に電話で申し込みます。原則として利用は90分単位です。

美術館駐車場入口は扉が閉じられています。現地に着いたらインターフォンか、電話で到着を連絡します。スタッフが扉を開けて誘導していただけます。

美術館のエントランスは階段があり、段差回避スロープが用意されています。車椅子の場合、障害者用駐車場を利用したとしても、いったん扉の外に出直して、スロープを上ります。バリアフリールートは迂回路になるので、雨天の場合は30m以上屋根無しの区間を通ることになります。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

○館内のバリアフリー状況

エントランス周辺はフラットな構造で車椅子での移動に問題はありません。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

館内への出入口の横に、チケット販売窓口があります。鎌倉別館の観覧料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。展示室入口で障害者手帳を提示する運用なので、チケット販売窓口に立ち寄る必要はありません。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

館内に入ると正面右側に総合受付、その先を左に進むと2Fへ上るエレベーターがあります。

1Fと2Fの構造で、各フロア内は車椅子で移動できるバリアフリー仕様です。

2Fの展示室内はスペースに余裕のあるフラットな空間です。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

今回取材時は20歳で夭逝した天才画家「関根正二展」が開催中でした。全ての展示品を車椅子から鑑賞できます。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

○障害者用トイレの状況

1Fと2Fそれぞれに障害者用トイレがあります。2Fはウォシュレット無しのやや古い設備のトイレです。

1Fのトイレは新しく綺麗です。ユニバーサルベッドがあります。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

○カフェのバリアフリー状況

1Fのトイレの先に、カフェ「ピナコテカ」があります。出入口は手動ドア。店内は明るくフラットな構造で、可動式のテーブル席が用意されています。ドアを通過できれば、車椅子での利用は可能です。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド 

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド バリアフリー

大きなガラス窓から、お庭と屋外彫刻が楽しめます。

神奈川県立美術館鎌倉別館 車椅子利用ガイド  鶴岡八幡宮の賑わいを抜けた先の、鎌倉の閑静な住宅街にある美術館です。神奈川県立美術館鎌倉別館は、リニューアルでバリアフリーになりました。

 

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県小田原市、秀吉の小田原攻めの拠点「一夜城」にあるパティシエ鎧塚シェフのお店です。HPなどでは紹介されていませんが、車椅子利用者への配慮があるバリアフリー店舗です。現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2020年2月の取材に基づいています。

 

○ヨロイヅカファームの魅力

開店は2011年。ケーキ、アイス、自家製パン、ジャムなど、美味しいスイーツのお店です。

店内にはレストラン、店外にはフリーテーブル席があり、その場でスイーツを味わうことが出来ます。

また店内にはマルシェコーナーがあり、オーガニックな新鮮野菜が販売されています。

お店のすぐ横は、秀吉が築いた石垣があります。そしてお店の前からは、相模湾を臨む絶景が楽しめます。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

○店舗専用の障害者用駐車区画あり

お店は石垣山の高台にあり、周辺は「一夜城公園」です。山登りしながら歴史をたどる舗装路がありますが、駅からは徒歩40分以上かかる急な坂道なので、車椅子での徒歩アクセスは困難です。

店舗の前は、一夜城公園の無料駐車場です。舗装路面で、公衆トイレ棟の前に障害者用駐車区画が2台分用意されています。このトイレは新しくて綺麗で、オストメイトがある障害者用トイレが用意されています。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

公園の駐車場から「一夜城ヨロイヅカファーム」のお店へ、階段を上ります。

車椅子でのバリアフリールートは、駐車場から店舗をみて右側のスロープ路です。そこから店舗の裏側に進むと、店舗専用の障害者用駐車区画が1台分用意されています。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

○店舗内の障害者用トイレ

店舗専用の障害者用駐車区画からは、アップダウンなく店舗入口に移動できます。

ルートは店舗の裏側に沿った舗装路で、車椅子で問題なく通行できます。

店舗裏のスタッフ用の通用口に車椅子マークがついています。扉は手動の引き戸です。ドアを開けると目の前がスイーツ造りの厨房です。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ドアの左手に障害者用トイレが1つ用意されています。厨房からの甘い香りが漂うトイレです。

ただしドアからトイレへの通路の幅は狭く、トイレ内スペースは広くはありません。広いスペースが必要な方は、むしろ駐車場のトイレが便利かもしれません。

 

○屋外テラスはフラット構造

店舗裏側の通路を進むと、屋外テラスに出ます。テラスはフラットな構造で、テーブル席は可動式なので、車椅子で利用できます。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

テラスから車椅子で相模湾を臨む眺望が楽しめます。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

テラス以外の屋外エリアは、未舗装路で段差があり、車椅子での散策は困難です。

 

○店内はやや狭い

スイーツ販売コーナー、マルシェ、レストラン、店内全体に段差はありません。車椅子での移動は可能です。

ただし絶対的なスペースはありません。人気店舗で、今回取材時はなかなかの混雑でした。店内が混みあうと、車椅子では苦戦するお店です。

小田原 一夜城ヨロイヅカファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

○一夜城について

秀吉が一夜にして城を建てたので「一夜城」と言われていますが、史実では4万人が動員されて約80日間で建設された本格的なお城です。

この城で秀吉が茶会を開いたのは事実です。

元々は「笠懸山」と呼ばれていましたが、総石垣の城が築かれたことから「石垣山」になりました。

今に残る石垣を見学できる一夜城公園は、段差がある傾斜路、未舗装な悪路で、車椅子では散策できません。ヨロイヅカファーム周辺から、無理のない範囲での見学になります。

一夜城ヨロイヅカファーム

車でアクセスすれば、一夜城ヨロイヅカファームは車椅子で利用できます。店舗裏に来店者用の障害者駐車区画が用意されています。