車椅子で行く横浜三溪園 バリアフリー情報

~園内全域が砂利路面で小さな段差があります、障害者減免制度がある明治の庭園~

(2019年3月に取材しました)

○バリアフリーではありません

公開は明治39年から。三溪園は舗装路が全くない日本庭園です。園のHPで案内されている「車椅子で鑑賞可能な区域」内も、砂利が浅く車椅子が動き、かつ決定的な段差はない区域という意味です。現地の状況を詳しく紹介します。

三溪園

○駐車場は満車の可能性あり

アクセスは車が便利。専用有料駐車場があります。駐車料金の障害者減免はありません。

三溪園は人気施設。週末、特に梅や桜、紅葉の時期は駐車場が満車になります。数台程度なら空き待ちで並べますが、それを超えると三溪園前に向かう道の入口で一般車両の進入が禁止されます。

混雑が予想される日に駐車場を利用する場合は、ピーク時間をずらした利用をお薦めします。

駐車場には整備された障害者用駐車区画はありません。混雑時は誘導スタッフに車椅子利用と乗降方法を相談してください。その時点で最善の駐車場所に誘導していただけるはずです。

駐車場内にある公衆トイレには障害者用が1つ用意されています。

三溪園

○入園料は障害者減免あり

入園料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入口で手帳を提示して入園する運用です。発券所に立ち寄る必要はありません。

三溪園

○園内用ワイドタイヤの車椅子あり

園入口で車椅子の貸し出しサービスがあります。用意されるのは砂利路面に強い太いタイヤの車椅子。サイズは大小2種類。自走機能はなく、キャリパーブレーキや安全ベルト、ヘッドレストなどの装備はないタイプです。

通常の細いタイヤの車椅子よりも、園内の移動が楽な車椅子です。障がいの状況によっては、入口で車椅子を乗り換えるのも作戦です。その場合、マイ車椅子は預かっていただけます。また貸し出し用の車椅子は駐車場まで利用することが出来、その場合は駐車場のスタッフに返却する運用です。

三溪園

○車椅子で移動が楽な範囲

砂利路面で小さなデコボコはありますが、それでも車椅子での移動が比較的楽な範囲は「正門」から「大池」の右側を通り「三溪記念館」周辺までです。

三溪園

三溪園

「三溪記念館」はバリアフリー施設です。入口は自動ドアで、館内はフラット構造、障害者用トイレがあります。展示室、お茶処は車椅子で利用可能です。

三溪園

○その気になれば移動可能な範囲

路面の砂利が深い箇所や傾斜路、数センチの段差が連続する箇所がありますが、車椅子で移動出来ないことはないのは「鶴翔閣」周辺、内苑の「臨春閣」周辺の「三溪記念館」寄り、「大池」の左側です。

三溪園

三溪園

三溪園

三溪園

特に「大池」の左側は、園の案内では「車椅子で鑑賞可能な区域」ですが、相当数の小さな段差箇所があるルートです。それを避けるなら、帰りも「大池」の右側を通ることをお薦めします。

三溪園

○段差がある箇所

「内苑」の奥は階段ルートです。「三重塔」に向かうルートも階段。「旧東慶寺仏殿」などがある「外苑」の奥へのルートは、園の案内では「車椅子で鑑賞可能な区域」ですが低い段差箇所が連続する難所があります。

三溪園

三溪園

三溪園

三溪園

○ボランティアガイドが活躍

三溪園では、無料でボランティアのフリーガイドを受けることができます。車椅子で無理なく移動できる範囲から三溪園の魅力を知るには、ボランティアガイドのお力を借りるのも良い方法です。

三溪園

 

三溪園は明治時代からの庭園です。基本的にバリアフリーではない庭園だと理解した上で、車椅子で利用してください。

車椅子で行く三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

2005年に開園した横須賀市営公園「長井海の手公園・ソレイユの丘」は、車椅子で利用出来るのか。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

 

○駐車料金は障害者減免あり

アクセスは車が便利です。有料駐車場の用意があります。車椅子利用者は障害者用駐車区画の用意がある第1駐車場を目指してください。料金は先払い方式で、駐車場入口の窓口に障害者手帳を提示すると無料に減免されます。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○入園無料、アトラクションは有料

開園以来、駐車場は何度か改良され、現在では大きく障害者用駐車エリアが用意されています。駐車場から園内へ向かうルートは、多少傾斜はありますが車椅子で問題なく通行可能。ソレイユの丘は入園無料。観覧車などのアトラクションの利用は有料です。

公園入口の横に売店とマルシェがあり、ソレイユの丘で採れた野菜や地場産品などが販売されます。車椅子で利用出来る店舗です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○一部の通路は石畳風

南フランス、プロバンス地方をイメージした公園です。エントランス付近から「街のエリア」にかけての通路が石畳風で、車椅子で通行するとガタゴトします。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

他のエリアの散策路はすべて普通の舗装路です。アップダウンは少々ありますが、車椅子での園内一周は可能です。

園内を巡る有料のチュウチュウトレイは、最後部に車椅子乗せるケージが設置されています。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○トイレは8カ所

園内にはトイレが8カ所あり、すべて障害者用トイレが併設されています。現時点では、トイレはウシュレットが付いていませんが、一般的な車椅子なら利用できるスペースは確保されています。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○花畑と野菜畑

公園入口からすぐ右手は「花畑」。ひまわり、コスモスなど四季折々のお花が栽培されます。特に有名なのは冬場の菜の花。12月から3か月以上、花畑には菜の花が咲き続きます。花畑周辺の散策路は車椅子で通行出来ます。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報左手は収穫体験が出来る野菜畑。奥に温室がありトマトやイチゴが栽培されます。冬場の大根収穫体験は1本100円など。畑ですから車椅子での体験は困難です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○サービス施設のバリアフリー状況

「街のエリア」には、レストラン、日帰り温泉、売店などがあります。

レストランはバイキングレストランとアラカルトレストラン。週末は浜焼きバイキングも営業します。いずれも一般的な車椅子利用者なら、なんとか利用できるお店です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

日帰り温泉は、車椅子のための特別な設備はありませんが、最近の一般的なバリアフリー仕様で、介助歩行が可能な方なら利用できます。

売店の車椅子での利用は問題ありません。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○アトラクションのバリアフリー状況

有料の遊具は観覧車、メリーゴーランド、ゴーカート、芝そりなど。大型遊具などは無料で利用できます。いずれも車椅子での利用は制約があります。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

「ふれあい動物村」は、未舗装路がありますが車椅子での利用はなんとか可能です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○キャンプ場のバリアフリー状況

キャンプ場があり、フリーサイト、オートキャンプサイト、バンガローが整備されています。トイレは公園のトイレを使用。炊事は共用コーナーです。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

5棟のバンガローはエアコン付きで、内3棟の入口はスロープ仕様です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○ホタル館はエレベーターあり

公園の高台に入館無料の「ホタル館」があります。1Fはホタルに関する資料展示、2Fが展望台です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

エレベーターがあるので、車椅子で2F展望台に上がることができます。ただし展望台の壁が高いので、一般的な車椅子からの目線では外が見えません。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

○お弁当はトンビに注意

車椅子での「ソレイユの丘」の楽しみ方は、なんといっても公園内の散歩。天気が良ければ、相模湾越しに富士山が望めます。

散歩の途中でお菓子やお弁当をいただくときは上空を注意してください。上空でトンビが回遊しながら、獲物を狙っています。本当に襲われるので真面目に注意してください。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

 

○この地の歴史

この地は長年にわたって軍事的な拠点でした。最初は旧日本軍。終戦からは米軍。その後は自衛隊。それが今では平和なバリアフリー公園になりました。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

 

「長井海の手公園・ソレイユの丘」は体験型施設で、車椅子向きではないサービスメニューが多々あります。しかし園内の散策は車椅子でバリアフリーに楽しめます。

車椅子で行く箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

箱根の玄関口、小田原市風祭にある「鈴廣かまぼこの里」は、すべての施設を車椅子で利用出来るのか。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

 

○食のテーマパーク

国道1号線沿いの箱根駅伝小田原中継所地点にある「鈴廣かまぼこの里」は、直売所、食事処、博物館などが並ぶ、食のテーマパークです。

鈴廣の商品を買うのはもちろん、高級和食コースをいただく、試食をつまむ、テイクアウト品を食べる、ふるまい甘酒をいただく、手作り体験で作った蒲鉾を食べる。様々な楽しみ方がある施設です。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

○中核施設「鈴なり広場」はバリアフリー

ショップ&イートインの「鈴なり広場」は、揚げたての「あげかま」をいただけるイートイン、板かまの食べ比べができる「かまぼこバー」、和菓子、洋菓子のお店もある食のテーマパークです。

車椅子での利用に大きな問題はありません。1Fに障害者用トイレがあります。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

○車椅子利用上のポイント施設

「鈴なり広場」以外も、基本的には「鈴廣かまぼこの里」はバリアフリー施設ですが、知っていると車椅子での利用がもっと快適になるポイントがあります。駐車場、かまぼこ博物館、手作り体験の状況を詳しく紹介します。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

○駐車場の選び方

電車でのアクセスはなら箱根登山鉄道の風祭駅が最寄りです。

車利用の場合は箱根口ICが至近です。箱根は通年人気の観光地。この周辺は渋滞が頻発します。この点は計算に入れて行動を計画してください。

施設のメイン駐車場は「鈴なり市場」の地下駐車場。障害者用駐車区画があるバリアフリーレベルが高い駐車場で、雨天でも濡れずに「鈴なり市場」を利用できます。車椅子利用者には、「鈴なり市場」の地下駐車場の利用をお薦めします。

混雑時は、施設周辺にある青空駐車スペースが開放されます。いずれも車椅子でもなんとか利用できます。特に週末はタイミングが悪いと地下駐車場が満車で利用できない可能性があるので、雨天の利用はご注意ください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

○かまぼこ博物館内部は階段のみ

かまぼこ博物館1Fはバリアフリーで、障害者用トイレがあります。

2Fの「かまぼこ板美術館」へは階段のみ。車椅子では行けません。

3Fがキッチンラボ、常設展示コーナー、企画展示室です。3Fにも障害者用トイレがあります。

3Fへ一般来場者は階段利用ですが、車椅子利用者は業務用エレベーターの利用ができます。スタッフに相談し、誘導を受けてください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報ここは工場です。博物館から外にでて風祭駅方面に進むと工場入口があります。スロープ対応で工場内へ。シャッターを2枚くぐって屋内へ。その先に業務用のエレベーターがあります。無断利用はできません。必ずスタッフの誘導を受けてください。帰りも同様のルートになります。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

○手作り体験は要介助者

「かまぼこ博物館」の1Fと3Fでは、それぞれ有料の手作り体験教室が開催されます。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

紹介したとおり、3Fへは業務用のエレベーターの利用になります。この点も含めて、車椅子で手作り体験を希望する場合は、事前に連絡を入れることが推奨されています。

1F、3Fとも、立ち仕事を前提にした施設なので、車椅子で作業しやすい設備ではありません。車椅子で体験に参加できるように、その人の障がいの状況によって「かまぼこ博物館」側が可能な限りの準備をしていただけます。手作り体験教室に参加を希望する車椅子利用者は、事前に相談の連絡を入れてください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

 

「鈴廣かまぼこの里」は、車椅子で安心して老舗の味を楽しめる施設です。

駐車場の選び方、かまぼこ博物館の利用方法、手作り体験の参加方法については、本稿を参照して車椅子で利用してください。