いばらきフラワーパーク 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「茨城県フラワーパーク」として1985年に開園。2021年4月に名称を「いばらきフラワーパーク」に変更してリニューアルオープンしました。茨城県の旧「八郷(やさと)町」、現在は石岡市にある有料施設です。茨城県の県花はバラ。園内には900種類のバラが植栽されています。車椅子からみたリニューアル後の現地のバリアフリー状況を紹介します。

いばらきフラワーパーク

駐車場の状況です。900台を収容する無料駐車場があります。身障者用駐車スペースは、正門から入るメイン駐車場にあります。今回取材したのは秋バラシーズンの休日。駐車場の混雑が原因で、300mほど渋滞が発生。そのためメイン駐車場は右折入場が制限されていました。混雑時に身障者用駐車スペースを狙うなら、フルーツラインを土浦方面からアクセスすると、メイン駐車場へ左折入場できます。

正面の広い駐車場「トレタ直売所」の前にも4台分の身障者用駐車スペースが設定されています。

いばらきフラワーパーク

しかしフラワーパークの利用に便利なのはそこではなく、身障者用駐車スペースが8台分ほど用意されている、正門から入ってすぐ右側にある小さな駐車場です。知らないとわかり難い設定です。

いばらきフラワーパーク

園内のバリアフリートイレの状況です。主要な施設には、バリアフリートイレが設置されています。ローズファームマーケット&カフェには屋内と屋外。下の写真は屋内トイレで、スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。

いばらきフラワーパーク

インフォメーション棟の中のトイレ。

いばらきフラワーパーク

ローズファームハウスのバリアフリートイレの入口付近です。

いばらきフラワーパーク

この他にアトリエローズファーム内、そして正門から入ってすぐ右側にある駐車場のトイレ棟にバリアフリートイレがあり、確認できた限りは、いずれも綺麗なトイレです。

利用に注意すべきバリアフリートイレが2か所あります。トレタ直売所棟の内のバリアフリートイレは、「キッチンどんぐり」の屋内から利用する構造ですが、「キッチンどんぐり」からトイレに行く途中のドアが、車椅子が通行できない狭い幅です。車椅子でバリアフリートイレに行くことが出来ませんでした。

もう一つ、正面駐車場奥のトイレ棟のバリアフリートイレは、広さ、設備は問題ありません。

いばらきフラワーパーク

しかしドアにカギがありません。「未使用」という札で空いていることを確認し、裏返して「使用中」にして使用します。

いばらきフラワーパーク

いばらきフラワーパークの入口は、正面駐車場から高い位置にあり、正面ルートは階段です。車椅子では駐車場からスロープ路で上がります。下の写真はパークゲートの高さから正面駐車場を見た光景です。

いばらきフラワーパーク

正門から入ってすぐ右側にある駐車場から、パークゲートへ上がるスロープ路が2本あります。この内の1本のスロープの傾斜が穏やかです。車椅子では、このスロープ路を利用することをお薦めします。

いばらきフラワーパーク

広い正面駐車場奥側からのスロープ路は1本で、ややきつい傾斜角度があります。

いばらきフラワーパーク

下りは後ろ向きで降りる傾斜です。

いばらきフラワーパーク

パークゲートの窓口は有人対応です。ここで入園料を支払います。いばらきフラワーパークの入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。パークゲート窓口に障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。

パークゲートは車椅子で問題なく通過できる幅があります。

いばらきフラワーパーク

園内のバリアフリー状況です。いばらきフラワーパークはリニューアルしましたが、バリアフリー改修が行われていない路面もある、新旧の設備が混在する施設です。

パークゲートから最初に「順路」として案内されているのは「バラのトンネル」です。パークは傾斜地にあり、園内ではパークゲートが最も低い位置になります。「バラのトンネル」は上り坂ですが、少し力を入れれば車椅子で上がることができる傾斜路です。

いばらきフラワーパーク

トンネルを上がると「インフォメーション」棟があります。この棟は新しくてバリアフリー。フラワーパークのイメージが展示紹介されています。

いばらきフラワーパーク

今回取材時はワークショップが開催されていました。

いばらきフラワーパーク

インフォメーションから坂道をさらに上がると、「バラテラス」エリアにでます。

いばらきフラワーパーク

舗装された散策路があり、その周囲に低農薬で育成されたサスティナブルなバラ園が整備されています。

いばらきフラワーパーク

バラテラスのバラ園内には、テーブルやベンチが置かれています。

いばらきフラワーパーク

ただし散策路を外れると未舗装路面なので、車椅子では無理のない範囲での利用に限られます。

いばらきフラワーパーク

バラテラスからローズファームハウスへは、舗装散策路を通ると遠回りになり、ローズファームハウスの裏側に着きます。

いばらきフラワーパーク

ローズファームハウスはレストランとテイクアウトカフェが営業する、リニューアルで誕生した目玉施設の一つ。お洒落なデザインとデコレーションが素敵です。

いばらきフラワーパーク

下の写真はテイクアウトカフェの内装です。

いばらきフラワーパーク

次の写真はレストランのエントランス付近の様子。レストランは並んで購入するセルフサービス店で、屋内外に可動式のテーブル席が配置されています。

いばらきフラワーパーク

ただし段差解消は雑な箇所があります。下の写真は出入口の床面で、車椅子には厄介な小さな段差が残っています。

いばらきフラワーパーク

ローズファームハウスから坂道を下ると、ワークショップが開催されるアトリエローズファームがあります。この施設は元々ある古い建物が部分的に改装されています。下の写真のように、メインエントランスの段差がリニューアル工事で解消されています。

いばらきフラワーパーク

アトリエローズファーム内にある小さな鑑賞温室コーナーは、未舗装路面ですが車椅子で移動可能です。

いばらきフラワーパーク

アトリエローズファームの奥にバラの品種園などのエリアがあります。この一帯はほとんどリニューアル工事が行われていません。舗装路面は経年劣化で荒れている箇所が多く、通路の段差解消は雑です。

いばらきフラワーパーク

パークゲートの近くある「香りのバラ」から「季節の花」周辺は、比較的傾斜が少ないエリアです。

いばらきフラワーパーク

ただし路面はバリアフリー改修されていません。車椅子ではつらい側溝の段差などが残されています。

いばらきフラワーパーク

散策路の路面も小さなデコボコがあるタイプ。リニューアルが施されていない、原形のままだと思われます。しかしながら無理のない範囲の移動だけでも、車椅子からバラの鑑賞は可能です。

いばらきフラワーパーク

小高い丘「グリーンヒル」は、車椅子ではつらい急坂を上がります。車椅子散策はお薦めしません。グリーンヒルの下の舗装散策路なら車椅子で移動可能です。散策路の脇に、今回取材時はダリアが咲いていました。

いばらきフラワーパーク

綺麗なダリアの列が続きます。素敵な散策路です。

いばらきフラワーパーク

そこからしばらく、ほぼフラットな舗装路を進みます。

いばらきフラワーパーク

すると「ダリアと芍薬の園」にでます。下部は段差路なので、車椅子では舗装散策路から、ダリアを見下ろす見学になります。

いばらきフラワーパーク

その先には鯉が泳ぐ池があります。その隣が無料エリアの施設「ローズファームマーケット&カフェ」の建物です。

いばらきフラワーパーク

無料エリアにあるローズファームマーケット&カフェの状況です。有料エリアからローズファームマーケット&カフェへ移動するルートは、手動の柵を開けて通過します。車椅子では開けるのが不便な柵で、その先の箇所も狭いので、いったんゲートパークから出て、その横のフラットスペースから入り直すルートをお薦めします。

いばらきフラワーパーク

ローズファームマーケット&カフェは、スペースの余裕があまりありません。今回取材時は混雑していて、車椅子での利用は苦戦しました。また2Fのデッキフロアへは階段のみです。マーケットとカフェは混雑していましたが、館内1Fにあるアートスペースは空いていました。面白い作品が並ぶ空間です。

いばらきフラワーパーク

アートスペースから駐車場を見下ろす地点へ出るルートは、木製のデッキで段差解消されています。

いばらきフラワーパーク

トレタ直売所周辺の状況です。正面駐車場横の無料エリアに「yasato de toreta」直売所とレストランがあります。今回取材時はレストランが閉店後で、店内を確認できませんでした。直売所の店内はあまりスペースに余裕がなく、車椅子で移動できる通路幅はありますが、混雑していると車椅子での買い物は苦戦すると思われます。

いばらきフラワーパーク

リニューアルされた「いばらきフラワーパーク」は、傾斜地のためアップダウンがあり、部分的に古さが残る箇所もありますが、新しい施設は新鮮な魅力がある公園です。

石岡市の「常陸風土記の丘」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年10月に執筆しました)

茨城県の穴場観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児と一緒に、安心安全に利用できる、茨城県の穴場バリアフリー観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

〇地質標本館(つくば市)

正式名称は「国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質標本館」。筑波研究学園都市にある各種研究機関の公開施設の中でも、穴場度はトップクラスの施設です。名称を見ただけでは地味な印象を受けますが、見たことがない奇石が並ぶ、石の美しさに魅了されるミュージアムです。地質に関して興味の薄い人、就学前の幼児でも楽しめる、お薦めの穴場施設です。

地質標本館

〇つくば植物園(つくば市)

国立科学博物館の研究施設で正式名称は「筑波実験植物園」です。一般公開していますが研究施設なので、観光目的の演出は一部に限られる真面目な植物園です。それでも複数ある温室や屋外展示エリアは、植物の素人でも十分に楽しめます。屋外型の穴場施設です。

つくば植物園

〇地図と測量の科学館(つくば市)

国土交通省国土地理院の施設で、筑波研究学園都市らしい知の拠点です。一般公開エリアには、子どもから楽しめる展示物が多々あります。屋外エリア、屋内エリアとも、車椅子ベビーカーで利用できるバリアフリー仕様。それなりに人気施設ですが、もっと多くの人に知っていただきたい面白い穴場施設です。

地図と測量の科学館

〇水戸芸術館(水戸市)

シンボルタワー、劇場、コンサートホール、アートギャラリーなどがある文化施設です。シンボルタワーは常設、その他はイベントが開催されます。特に穴場としてお薦めなのは、「現代美術ギャラリー」で開催される企画展です。広々としたバリアフリースペースで、面白い企画展が開催されます。

水戸芸術館

〇常陽史料館(水戸市)

常陽銀行が運営する貨幣や経済の資料館です。B1が企画展示室「アートスポット」と、お金や経済に関わる常設展示がある「貨幣ギャラリー」。1Fはラウンジでは資料映像の鑑賞ができます。2Fは「資料ライブラリー」です。コンパクトですがバリアフリーな施設。穴場度が高い資料館です。

常陽史料館

〇茨城県植物園(那珂市)

昭和56年に開園した地元の人に愛されている植物園です。「熱帯植物館」と「展示室」の屋内施設、ツバキ園、ボタン園、水生植物園、カエデ園などテーマ別の屋外展示、隣接して無料屋内施設「きのこ博士館」などがあります。施設は老朽化している箇所がありますが、バリアフリー改修されているので、車椅子ベビーカーで利用できます。植物園としては、ハイレベルな展示内容です。混雑回避できるお出かけ先として、お薦めできます。

茨城県植物園

〇坂東郷土館ミューズ(坂東市)

図書館、視聴覚室、天体観測ドームなどがある、地域の公共施設です。ここにある資料館で、美術ファンが注目する企画展が定期的に開催されます。この「資料館の展覧会」がこの施設の魅力です。HPなどでチェックして、興味のある企画展をご覧ください。

坂東郷土館ミューズ

〇山方淡水魚館(常陸大宮市)

「日本一小さな規模の水族館」と自称している、穴場マニアにお薦めしたい施設です。窓口から2歩進むと、特別天然記念物「オオサンショウウオ」の水槽が3槽並んで展示されています。あまりに小さい施設なので驚きますが、車椅子ベビーカーで鑑賞できる水族館です。

山方淡水魚館

〇鵜の岬(日立市)

核施設は「県営国民宿舎鵜の岬」で、エリア一帯が穴場公園として整備されています。海の散歩道、森の遊歩道、谷の散歩道、スイレン池とアヤメ池、遊具広場、そして海鵜の飼育ケージなどがあり、宿泊しなくても散策を楽しめます。国民宿舎別棟のレストランはバリアフリーで、ランチ営業をしています。ただし散策路はいずれも途中に段差があるので、車椅子ベビーカーでは無理のない範囲での散策になります。

鵜の岬

〇日鉱記念館(日立市)

日立鉱山跡地にあるJX金属グループの企業資料館です。本館内の展示は段差構造で車椅子ベビーカーでの見学可能範囲は限られますが、屋外展示物、鉱山資料館は段差がありません。鉱山で使用された本物の設備や機材が見学できます。山中にある穴場施設です。

日鉱記念館

〇吉田正音楽記念館(日立市)

「有楽町で逢いましょう」など昭和の歌謡曲1,800曲を作曲した吉田氏を記念した施設です。「かみね公園」の山頂部にあるので、最上階は展望カフェがあります。オールドファンにお薦めの穴場施設です。

吉田正音楽記念館

〇しもだて美術館(筑西市)

地下駐車場があるので車でアクセスすれば、雨天でもまったく濡れずに利用できるバリアフリー美術館です。面白い企画展と充実したコレクション展が開催されます。ハード、ソフト両面で、もっと多くの人に知っていただきたい上質な美術館です。

しもだて美術館

〇板谷波山記念館(筑西市)

陶芸家板谷波山が誕生したのは1872年。その生家を活用した記念館です。生家、工房、そして展示館があります。工房を再現した作業場内には、波山が独自考案した和洋折衷様式の窯の展示などがあります。陶芸に興味の薄い方にもお薦めできる穴場施設です。

板谷波山記念館

〇真壁伝承館(桜川市)

真壁町は「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。その街歩きの拠点になるバリアフリーな公共施設です。施設はグッドデザイン賞を受賞したデザイン建築。また2つの常設展示室と1つの企画展示室がある「真壁伝承館歴史資料館」があります。穴場の観光地にある穴場の公共施設です。

真壁伝承館

〇間宮林蔵記念館(つくばみらい市)

穴場の中の穴場です。復元移築された生家と平屋構造の記念館があります。あまり知られていない、間宮林蔵の人生が学べる真面目な施設です。

間宮林蔵記念館

〇牛久シャトー(牛久市)

神谷傳兵衛記念館、オエノンミュージアム、ショップ、レストランがあります。「牛久シャトー本館」は旧牛久醸造場事務室で、国重要文化財指定、近代化産業遺産認定を受けています。施設のほとんどはバリアフリー対応済みですが、神谷傳兵衛記念館は階段構造で車椅子ベビーカーでは1Fだけの見学になります。現在では事実上市の施設となった穴場施設です。記念館は無料公開されています。

牛久シャトー

〇牛久自然観察の森(牛久市)

里山の自然を保全した公園で、「タヌキの森」「コジュケイの林」「バッタの原」などが整備されています。散策路はほとんどが未舗装路ですが、固くてデコボコが少ない路面が多いので、気合を入れれば車椅子ベビーカーで利用できます。ネイチャーセンターはバリアフリー仕様。里山の自然とバリアフリーに触れ合える穴場の森です。

牛久自然観察の森

〇砂沼広域公園(下妻市)

ため池の砂沼(さぬま)を中心にした公園です。東側の「観桜苑」と呼ばれる「水生植物ゾーン」が散策エリア。そして砂沼に架かる「砂沼大橋」の渡橋が魅力。ここでしか見られない風景があります。水上散策が楽しい穴場の公園です。

砂沼広域公園

〇下妻市ふるさと博物館(下妻市)

戦国時代に当地を治めた多賀谷氏の館をイメージした、武家屋敷のようなデザインの大きな建物の施設です。展示内容は充実しています。常設展の後半は下妻にゆかりのある人々に関する展示。ハード、ソフト両面で、レベルの高い穴場博物館です。

下妻市ふるさと博物館

〇土浦市立博物館(土浦市)

土浦城があった地に建つ、お城のような外観の博物館です。1988年の開館のため、今どきのバリアフリー仕様ではありませんが、車椅子ベビーカーで観覧可能です。霞ヶ浦一帯の地理と歴史、土浦の歴史、土浦城や城主たち、そして刀剣の展示などがあります。穴場の施設です。

土浦市立博物館

〇笠間日動美術館(笠間市)

建物は複雑な構造で、数多くの展示室や屋外に多種多様なアートを展示。独特の世界観があるオンリーワン美術館です。バリアフリー面でも一筋縄ではいきませんが、車椅子ベビーカーで何とか観覧できます。美術への関心が薄い方でも、一度は訪れることをお薦めしたい穴場施設です。

笠間日動美術館

〇石の百年館(笠間市)

知る人ぞ知るマニアックなミニ博物館です。この地の名産である「稲田石」について深く解説しています。実効床面積は40坪強しかありませんが、常設展があり、企画展が開催されます。「石の百年館」とは、100年を超える稲田石の採掘の歴史と、これからの100年の稲田石の発展を祈念したネーミングです。

稲田石の資料館 石の百年館

〇大野潮騒はまなす公園(鹿嶋市)

鹿島灘に向って滑る全長154ⅿのローラー滑り台、高さ40ⅿ海抜77ⅿの展望塔、プラネタリウム、郷土資料館などがある大規模公園です。この地は「はまなす」の自生南限の地で、園内には「はまなす」の花壇が整備されています。最寄駅は鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」で、公園の開園に併せて駅名を改名した当時は、日本一長い駅名の駅でした。このようにいくつもの特徴がある穴場公園です。

大野潮騒はまなす公園

〇古河公方公園(古河市)

花桃の名所で春には約1,500本が咲き誇ります。桃祭りの間は大混雑する公園ですが、その期間以外は穴場公園になります。夏は蓮の花が見事。古民家がある「御所沼エリア」では梅、こぶし、つつじ、ススキなど、季節のお花が楽しめます。

古河公方公園

〇天王崎観光交流センター(行方市)

霞ヶ浦の景勝地「天王崎公園」にある施設で、日帰り温泉、産直ショップ、そして会議室や多目的室など地域住民のための公共施設がある、観光拠点と地域交流を目的とした施設です。屋上は霞ケ浦を眺望する無料のバルコニーで、車椅子ベビーカーで利用できます。一般的にはほとんど情報がない、超穴場施設です。霞ヶ浦ドライブの休憩に利用できます。

天王崎観光交流センター

〇霞ヶ浦浮島園地和田公園(稲敷市)

万葉の時代からの景勝地「浮島」に整備された公園です。霞ヶ浦に突き出しているような立地で、看板など商業的なものが一切見えない風景に出合えます。護岸舗装路の上から見る霞ヶ浦は絶景。霞ヶ浦通だけが知る穴場公園です。

和田公園

〇龍ヶ崎市歴史民俗資料館(龍ヶ崎市)

2フロア構造の迫力ある外観デザインの資料館です。屋外展示がユニークで、龍ヶ崎鉄道を走ったSL、農家の納屋、昔の雑貨屋、動いている水車小屋などが保存展示されています。ここは穴場です。

龍ヶ崎市歴史民俗資料館

〇つむぎの館(結城市)

古民家や蔵など9つの建屋からなる施設です。ショップ「結の見世」はバリアフリー構造ですが、結城紬「資料館」の2Fへは階段、結城紬の展示がある「古民家陳列館」は段差構造など、車椅子ベビーカーで利用できない施設もあります。土蔵や離れは、外部からだけですが自由に見学できます。結城紬の地元問屋が100周年事業で開設した穴場ミュージアムです。

つむぎの館

〇予科練平和記念館(阿見町)

2010年に開館したバリアフリー施設です。この地にあった「海軍飛行予科練習部」の史実と、日記、通信簿、手紙、肖像写真など遺族から寄贈された個人の資料が展示紹介されています。もちろん大人向きですが、小学生以上であれば、概要は理解できる展示内容です。

予科練平和記念館

〇幕末と明治の博物館(大洗町)

穴場中の穴場施設です。大洗の高台、隣はキャンプ場という立地に建つ、昭和4年に開館した歴史ある博物館です。設立者は幕末から明治維新の時代に活躍した田中光顕伯爵。明治天皇像や天皇からの下賜品、幕末の志士や明治の元勲の書画や美術品などが展示されています。旧館は開館当初の姿をとどめているアンティークな空間。展示ケースはいまや骨董品。大人の見学先としてお薦めできる博物館です。

幕末と明治の博物館

茨城県には車椅子やベビーカーの家族と利用できる、バリアフリーな穴場施設が多々あります。いずれもお薦めできる穴場施設です。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

栃木県の穴場観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児と一緒に利用できる、栃木県の穴場的な観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

とちぎ花センター(栃木市)

有料の温室「とちはなちゃんドーム」、ショップ「とちはなちゃんのお花屋さん」、カフェ「とちはなちゃんのはなカフェ」、屋外施設「大花壇」「バラ園」「展示温室」「体験温室」などで構成される施設。「みかも山公園」に隣接した立地です。「とちはなちゃんドーム」は一棟立ての温室としては国内最大級ということで、珍しい植物が栽培されています。幅広い層にお薦めできるバリアフリーな穴場施設です。

とちぎ花センター

〇佐野市葛生化石館(佐野市)

石灰岩層の葛生地域にある観覧無料の博物館です。エリアの鉱山で発見された、多種多様な化石と鉱物が展示されています。全身がそろって産出した日本で唯一の「ニッポンサイ」の標本、ヤベオオツノシカ、ナウマンゾウ、アケボノゾウの骨格復元模型など迫力ある展示が魅力です。知名度は高くはありませんが、子供から大人まで幅広い層にお薦めできる本格派の穴場博物館です。

佐野市葛生化石館

佐野市郷土博物館(佐野市)

佐野厄除け大師の近くにある入館無料の施設です。佐野市の生まれの田中正造を記念して入口正面は「田中正造展示室」。常設展では古代から近代までの佐野の歴史民俗が学べます。また適宜に企画展が開催されます。間違いなく穴場の博物館です。

佐野市郷土博物館

吉澤記念美術館(佐野市)

現在では佐野市立の施設になりましたが、元は葛生町立で、江戸時代から続く葛生の旧家「吉澤家」が建設し、コレクションを寄贈したミニ美術館です。「親しみやすい視点」を大切にしている演出で、展示作品の解説が充実しています。知る人ぞ知る美術館です。

吉澤記念美術館

小山市立博物館(小山市)

展示室は2Fで常設展示室と企画展示室があります。2Fへは通常は階段を利用。車椅子ベビーカーは、スタッフの案内で業務用のエレベーターを利用します。博物館2Fの中心部から、大きな窓越しに日光連山方面を見渡すことができます。ここは穴場の博物館です。

小山市立博物館

小山市立車屋美術館(小山市)

豪商「小川家」の現存する5棟を利用した施設で、建物は江戸時代から明治時代にかけての、思川乙女河岸の繁栄を今に伝える文化財でもあります。企画展が開催される美術展示室は旧米蔵をリノベーションしたもの。土足禁止ですが車椅子ベビーカーで利用できます。文化財であるほかの家屋や蔵は、段差構造なので車椅子では外部からの見学になります。混雑度合いは企画展によりますが、通常はゆっくり観覧できる穴場美術館です。

小山市立車屋美術館

足利市立美術館(足利市)

常設展はなく企画展やテーマ展が開催されます。車利用の場合は、エントランス前の広場に駐車できるので便利。美術館は2フロアに4つの展示室がある構造です。「日常生活のなかで美術と身近」にふれあうことを目的にした施設。公立施設ですが、どこかアットホームな雰囲気が漂う穴場のアートミュージアムです。

足利市立美術館

日光田母沢御用邸記念公園(日光市)

屋内は土足禁止ですが、車椅子で見学ができる国の重要文化財です。もちろん高い知名度がありますが、施設の重要度と規模からみれば、まだまだ見学者が少ないことが多い公園です。建物のもっとも古い箇所は、紀州徳川家江戸中屋敷のもので、数度にわたる増改築が行われた結果、総部屋数は106室になっています。御用邸のお部屋とお庭の大部分が一般公開されています。

日光田母沢御用邸記念公園

小杉放菴記念日光美術館(日光市)

東照宮の隣という抜群の立地にしては、観覧者が多くはない穴場美術館です。展示室は小杉放菴の常設展示室と、企画展示室があり、エントランスホールでは、日光山内生れの小杉放菴に関わるガイドビデオがリピート放映されています。また美術館の屋外通路には、小杉放菴に関わる展示物があります。

小杉放菴記念日光美術館

霧降高原キスゲ平園地(日光市)

標高1345m付近から1600m付近まで広がる無料施設です。毎年草刈りを行う「半自然草原」で、ニッコウキスゲをはじめ約100種類の高原の花々が自生。レストハウスを起点にして、バリアフリーコースが整備されています。健脚コースは、標高1582mの「小丸山展望台」に行く、1445段の階段ルート「天空回廊」です。標高にすると235mを階段で上ります。バリアフリーコースから、車椅子やベビーカーでニッコウキズゲなどの高山植物が鑑賞できる穴場施設です。

霧降高原キスゲ平園地

那須与一伝承館(大田原市)

「道の駅那須与一の郷」内にある穴場の有料施設です。館内には展示室と「扇の的劇場」があります。「扇の的劇場」は、琵琶法師や那須与一、義経などが登場する、ロボット人形劇が楽しめる施設で、フラットな観覧席にスペースの余裕があるので、車椅子ベビーカーでの観覧は可能です。一見の価値がある人形劇です。

那須与一伝承館

なす風土記の丘湯津上資料館(大田原市)

「那須国造碑」や「侍塚古墳」が点在する古代那須国の中心地に建つ資料館です。展示室はワンフロアに1室。正面に西暦700年頃建立された碑、国宝指定「那須国造碑」のレプリカがあります。穴場の資料館です。

なす風土記の丘湯津上資料館

黒羽芭蕉の館(大田原市)

黒羽城址公園の三の丸跡に造られた、「おくのほそ道」や「芭蕉」をテーマにした資料館です。ほかに、黒羽城主の大関家に関する展示「大関記念室」、名誉町民高瀬青山氏が寄贈した本のコレクション「青山文庫」の展示、大関家伝来の甲冑や刀剣を飾る「特別展示室」があります。エントランスまでのアクセスにバリアフリー面で課題はありますが、それをクリアできる人にはお薦めの穴場施設です。

黒羽芭蕉の館

真岡鐡道SLキューロク館(真岡市)

真岡駅のすぐ横にある入館無料のSL展示館です。蒸気機関車2両に加え、客車や貨車などが展示されています。館内には売店とカフェがあり、売店ではSL由来のクッキーや煎餅、地域の障がい者施設で製作されている商品などが販売されています。知名度は高い施設ですが、それほど混雑することはありません。

真岡鐡道SLキューロク館

塩原温泉ビジターセンター(那須塩原市)

車椅子ベビーカーで立ち寄ることが出来るネイチャーセンターです。駐車場、那須塩原の自然を紹介する無料展示コーナーがある本館、レクチャーセンター、独立トイレ棟で構成される施設です。また本館の入口近くにショップがあり、オリジナル商品が販売されています。ドライブ途中の休憩にも利用できる穴場施設です。

塩原温泉ビジターセンター

とちぎわんぱく公園(壬生町)

名称通り、広場や遊具、アトラクションなどがある、元気な子供が楽しく遊べる大きな無料公園ですが、季節のお花が栽培され、大人の散策にも適した公園です。公園の中心部には「夢花壇」があります。それなりの利用者はいますが、とても広い公園なので、混雑する心配はほとんどありません。綺麗に整備された、幅広い層が楽しめる公園です。

とちぎわんぱく公園

いわむらかずお絵本の丘美術館(那珂川町)

絵本作家のいわむらかずお氏が自ら建てた個人美術館で、館内はバリアフリー仕様。小さなお子様も楽しめる穴場施設です。里山には「えほんの丘フィールド」「えほんの丘農場」があると紹介されていますが、この2つは車椅子やベビーカーでの利用は困難なワイルドな施設です。

いわむらかずお絵本の丘美術館

もうひとつの美術館(那珂川町)

里山にある明治大正時代に建築された小学校の校舎を活用した美術館です。古い建物なので今どきのバリアフリー施設ではありませんが、車椅子やベビーカーで利用できないことはありません。美術館としては「みんながアーティスト、すべてはアート」をコンセプトにして、春夏秋の年間3本の企画展が開催されています。棟内は昔の教室そのまま。それを活用して3つの展示室があり、大正時代の校舎の廊下を通り、展示室を移動します。小さな段差やデコボコを通過する必要がありますが、それがクリアできる人にはお薦めできる穴場美術館です。

もうひとつの美術館

那珂川町馬頭広重美術館(那珂川町)

隈研吾氏の設計による和の建築美が魅力な美術館です。美術館のデザインは広重の代表作「東海道五十三次 庄野 白雨」がモチーフ。地元産の八溝杉のルーバーで全体が覆われた特徴的な外観です。展示室は2室あり、いずれもフラットでスペースに余裕があります。常設展はなく、企画展と特別展が開催されます。それなりに人気のある美術館ですが、もっと多くの人に知っていただきたい素晴らしい施設です。

那珂川町馬頭広重美術館

以上、障がいのある家族、足の悪いお年寄り、小さなお子様と一緒に、車椅子やベビーカーで安全安心に利用できる、栃木県お薦め穴場観光スポットです。

(本稿は2021年5月に執筆しました)