小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

栃木県小山市にある美術館です。豪商「小川家」の現存する5棟を利用した施設で、江戸時代から明治時代にかけての、思川乙女河岸の繁栄を今に伝える文化財です。市により整備されて、美術館としては2009年に開館。旧米蔵をリノベーションした美術展示室で、様々な企画展が開催されます。ちなみに名称の「車屋」は小川家の屋号です。

古い建物を活用した施設なので、今どきのバリアフリー施設ではありません。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

〇駐車場の状況

間々田駅から徒歩5分の案内です。車利用の場合は、来館者用無料駐車場を利用します。

旧小川家の敷地の横が舗装された駐車場です。身障者用駐車スペースは1台分用意されています。駐車場から車道と歩道を通り、車屋美術館入口までは50ⅿ程度の距離です。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

〇美術館エントランス周辺の状況

歩道から美術館エントランスにかけて段差はありません。敷地内に入ると、右側に受付窓口があります。小山市立車屋美術館の観覧料は障害者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

 

〇美術展示室のバリアフリー状況

旧米蔵をリノベーションした美術展示室へは、手前の階段を上がります。段差回避スロープは反対側。車椅子では奥まで進み、Uターンして入口に高さに上がります。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

美術展示室内は土足禁止です。入口で靴を脱いでスリッパに履き替えます。今回取材時は、美術館スタッフが車椅子のタイヤを雑巾で拭いていただき、車椅子で館内に入ることが出来ました。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

美術展示室の出入口は自動ドアで、大きな段差はありません。展示室内はフラットな構造で、車椅子で問題なく観覧できます。

美術展示室は連続した5つの空間に仕切られています。今回取材時の企画展では、4つの展示スペースが利用されていました。

 

〇バリアフリートイレの状況

受付窓口がある管理棟内にバリアフリートイレがあります。スペースに余裕がある綺麗なトイレで、ウォシュレット付きです。オストメイト、ユニバーサルベッドはありません。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

〇旧肥料蔵の状況

美術展示室出入口の正面は「旧肥料蔵」で、中に小川家に関する解説パネル展示があります。この蔵の出入口は大きな段差があり、車椅子で中に入ることはできません。段差の手前から覗き込む見学になります。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

〇小川家主屋の状況

エントランスの左側に建つ近代和風住宅が小川家の主屋で、一部を除き公開されています。

ここも敷地内への出入口に段差があり、また主屋内も段差構造です。車椅子のままでの見学は困難。外観だけの見学になります。

小山市立車屋美術館 車椅子観覧ガイド 

旧小川家の内覧は車椅子では困難です。小山市立車屋美術室は土足禁止ですが車椅子で観覧可能です。そして施設内に綺麗なバリアフリートイレが用意されています。

(本稿は2021年5月に執筆しました)