雨の日のお出かけ 屋内駐車場がある関東のバリアフリー美術館

雨の日の車椅子でのお出かけはたいへんです。屋内駐車場から車椅子で全く濡れずにアクセスできる、東京及び関東地方のバリアフリーな美術館、博物館、科学館をなどの文化施設を紹介します。

《東京都》

〇森美術館

六本木ヒルズの駐車場を利用します。P1・P2・P5の利用が便利です。

〇サントリー美術館

東京ミッドタウンの地下駐車場を利用します。P1駐車場の思いやり駐車場に停め、P1エレベーターを利用するのが最短ルートです。

〇デザインハブ

同じく東京ミッドタウンの地下駐車場を利用します。各駐車場からエレベーターでB1へ上がり、ミッドタウンタワーに移動します。

〇東京都現代美術館

地下駐車場があります。B2に身障者用駐車区画が3台分あります。また駐車料金の障がい者減免制度があります。

〇三井記念美術館

コレド室町、コレド室町テラス、日本橋三越、日本橋YUITOの駐車場から、地下通路で日本橋三井タワーB1に連絡します。そこから1Fエントランスホールに三井タワーのエレベーターで上がります。

〇東京ステーションギャラリー

丸ビル、新丸ビル、OAZO、KITTE、TOKIA、丸の内ブリックスクエア、丸の内マイプラザの地下駐車場から、東京駅地下に連絡します。距離が近いのは、OAZOとKITTEです。

〇相田みつを美術館

東京国際フォーラムの駐車場を利用します。

近隣の丸の内パーキングから地下鉄有楽町駅への地下連絡通路は、ほとんどのルートに途中に段差があるので利用できません。

〇パナソニック汐留美術館

パナソニック東京汐留ビルの地下駐車場を利用します。

〇汐留アドミュージアム東京

カレッタ汐留の地下駐車場を利用します。ミュージアムは日曜月曜が休館日です。

〇印刷博物館

凸版印刷小石川ビルの地下駐車場を利用します。

〇東京都写真美術館

恵比寿ガーデンプレイスの地下駐車場を利用します。東京都写真美術館の身障者用駐車場は屋外にあり屋根はありません。

〇東京オペラシティアートギャラリー

東京オペラシティの地下駐車場を利用します。

〇NTTインターコミュニケーションセンター(ICC)

同じく、東京オペラシティの地下駐車場を利用します。

〇府中市美術館

一般観覧者は利用出来ない、身障者専用駐車場が地階にあります。予約は不要で空いていればそのまま利用出来ます。駐車料金は無料です。

〇村内美術館

村内ファニチャーアクセス八王子本店の地下駐車場を利用します。駐車料金は通常無料です。

〇江戸東京博物館

来館者用駐車場を利用します。身体障がい者は、屋根付きの駐車スペースに誘導していただけます。駐車料金は障がい者減免制度があります。

〇世田谷文学館

来館者専用地下駐車場があります。駐車料金は無料です。車両用エレベーターを利用して地下に降ります。

△国立新美術館

身体障がい者専用の駐車場がありますが、屋根付きの駐車区画は3台分です。また駐車場から館内までのルート上に庇はありますが、荒天の時は雨が吹き込みます。したがって、屋根付き駐車区画を利用出来て、かつ風がない小雨程度なら、車椅子で濡れずに利用できます。

△日本科学未来館

地下駐車場を利用します。そこから地上に上がると、庇のある屋外通路を通行します。その先のチケット売り場へは、短距離ですが屋根なしの屋外を通行します。

豪雨ではなく、かつ健常な同行者がいれば、車椅子で濡れずに利用できます。

《神奈川県》

〇横須賀美術館

地下駐車場を利用します。駐車料金は障がい者減免制度があります。

〇そごう美術館

「そごう横浜店」の駐車場、または「そごう横浜店」に地下で連絡できる駅周辺の駐車場を利用します。

駐車料金の障がい者減免制度がある「市営ポートサイド地下駐車場」からは、庇のあるペデストリアンデッキを通行します。小雨程度なら濡れずに移動できます。

〇生命の星・地球博物館

無料の地下駐車場を利用します。

△横浜美術館

来館者用1F屋内駐車場があります。また駐車料金は障がい者減免制度があります。

駐車場から2Fに上がります。そこから美術館の入口まで、屋外に面したビルの吹き抜け部の下を通ります。この区間はビル風の影響もあり、小雨でも吹き込むことが多いルートです。

《埼玉県》

〇うらわ美術館

美術館が入るビル「浦和センチュリーシティビル」の地下駐車場から直結します。

〇さいたま文学館

無料の地下駐車場を利用します。エレベーターで上がるとB1で文学館に直結しますが、入館手続きを行う受付は1Fです。

《千葉県》

〇千葉市美術館

2020年7月に拡張リニューアルオープン。地下に平置きと機械式の無料駐車場があります。車椅子利用者は平置き駐車場が優先的に利用できます。機械式は5ナンバーサイズなので、大きい車両は利用できません。

《茨城県》

〇しもだて美術館

美術館が入る「アルテリオ」の地下駐車場を利用します。美術館の観覧で駐車料金は無料になります。

《群馬県》

〇アーツ前橋

商業施設の別館兼駐車場棟を改装した美術館で、展示室が1FとB1、同じ棟の4F以上は駐車場です。

△高崎市タワー美術館

提携駐車場「LABI1高崎」を利用します。2Fから庇があるペデストリアンデッキで美術館へ向かいます。この間、強風豪雨の場合は吹き込んで濡れる可能性があります。

以上の施設は、駐車場からの濡れずに車椅子で移動できます。

(本稿は2020年7月に執筆しました)

筑波研究学園都市 車椅子で見学できる研究施設のバリアフリー情報

茨城県つくば市の筑波研究学園都市には、一般公開されている、車椅子で見学ができる研究施設があります。各施設の研究内容や展示内容の特徴と、バリアフリー状況を紹介します。各施設にはそれぞれ高い専門性があります。障がいのある家族とのお出かけ先に適している施設か、展示内容を確認して利用して下さい。

筑波実験植物園

国立科学博物館が植物研究のために設置した施設です。絶滅危惧種の保全研究や150万点を超える標本を収蔵しています。

通称は「つくば植物園」ですが、見た目の楽しさではなく、研究価値の高い植物が展示されています。

有料の施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。

来園者用の無料駐車場があり、平置きの身障者用駐車区画が2台分用意されています。

1976年に開園した施設で、全体的に老朽化しています。屋外の展示を見学する舗装歩道、4つの温室内を巡る観察路は、各所に経年劣化によって荒れた路面箇所があります。

その中では2013年にリニューアルした「研修展示棟」が最もバリアフリーで、1Fに綺麗なバリアフリートイレがあります。

筑波研究学園都市の研究施設の中では、最も親しみやすいテーマの施設です。

筑波実験植物園

筑波宇宙センター

JAXAの施設で宇宙開発の中枢センターです。一般向けの展示館「スペースドーム」があり、屋外には本物のロケットが展示されています。予約制の施設見学ツアーがあり人気です。

展示館「スペースドーム」の見学は無料です。施設見学ツアーは、障がい者減免制度があります。

「スペースドーム」と屋外ロケットは、車椅子で見学できるバリアフリー仕様です。国際宇宙ステーションの実験棟モデルには、車椅子利用者のために昇降機が設置されています。

展示内容は専門的です。無料で参加できる説明員によるガイドツアーがありますが、ある程度科学的な知識がないと、理解が難しいかもしれません。

売店では、ここでしか買えない物が販売されています。

筑波宇宙センター

地図と測量の科学館

国土地理院の施設で、地図や測量に関する歴史、測量の原理と方法などが展示解説されています。

入場は無料で、身障者用駐車区画がある無料駐車場が用意されています。

屋外の「地球広場」にある「日本列島球体模型」は、傾斜のある体感型の展示物で、車椅子での利用は苦戦します。これ以外は、車椅子での利用および見学は可能です。

展示棟1F常設展示の解説は子ども向きです。内容は高度ですが、表現は易しく「日本列島空中散歩マップ」など遊びを意識した体感型の展示があります。

2Fは特別展示室があり、企画展が開催されます。

科学館売店では、国土地理院が刊行した全国の地図やオリジナル商品が販売されています。

地図と測量の科学館

地質標本館

国立研究開発法人産業技術総合研究所の地質調査総合センターが管理運営する施設です。入館は無料。無料駐車場があり、エントランスの近くに駐車できます。

2フロア構造の施設で、1Fと2Fは「アンモナイト階段」で結ばれます。この階段の展示だけは車椅子で見学できませんが、エレベーターで上下階移動が出来て、4つある常設展示室はすべて車椅子で見学可能です。

地層や化石、恐竜の足跡、日本列島の震源分布、火山の仕組みや富士山の構造、太平洋の海底地形、元素周期表と鉱物、そしてダイヤの原石など世界の奇石が展示解説されています。

専門性の高い展示ですが、ビジュアル的で分かりやすく工夫されています。仮に内容が理解できなくても、見ているだけで楽しい展示です。固い印象を受ける施設名ですが、幅広い層にお薦めできる展示内容です。

地質標本館

サイエンス・スクエアつくば

「地質標本館」と同じ敷地内にある国立研究開発法人産業技術総合研究所の先端技術ショールームです。

入館は無料。施設建物前に駐車場があり、身障者用駐車区画があります。

2015年にリニューアルした施設で、ワンフロアのバリアフリー構造です。綺麗なバリアフリートイレがあります。

現在28種類の先端技術を紹介しています。ハイテクな音声ガイドを無料で貸していただけます。

表現を子供向けに工夫している展示もありますが、いずれの先端技術も高度な内容です。様々な科学的な知識がないと、しっかり理解することは難しいショールームです。無料で参加できるガイド付き見学コースがあります。

サイエンス・スクエアつくば

以上の研究施設は車椅子で見学できます。

小学生以下の子供や知的な障がいが伴う人は、その人の嗜好性や感性にもよりますが、「筑波実験植物園」と「地質標本館」は、楽しめるかもしれません。お薦めします。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

山梨県立リニア見学センター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県都留市の「山梨県立リニア見学センター」は、品川・名古屋間開業が正式に決まった2014年に、新施設「どきどきリニア館」が開業しました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。現地の状況を紹介します。

山梨県立リニア見学センター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県立リニア見学センターへは、車で大月インターからのアクセスが便利です。中央道富士吉田線が、施設の横を走っています。

山梨県立リニア見学センターの一般駐車場は、施設から少々離れた場所にあります。「身障者は直進」という掲示があるので、車椅子利用者は一般駐車場には向かわずに「どきどきリニア館」方面へ進みます。その先に身障者用駐車場があります。ここのフェンスには「猿に注意」という看板が設置されています。

リニア見学センターは高台にありますが、身障者用駐車場からなら、アップダウンなくフラットに移動可能です。

展示施設「どきどきリニア館」は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、各種障害者手帳等の提示で本人と介助者一名の入館料が無料に減免されます。

入館すると正面に受付があるので、障害者手帳等を提示してください。

山梨県立リニア見学センター

「どきどきリニア館」は正面エントランスこそスロープ設計ですが、館内に入れば段差のないバリアフリー構造です。車椅子で問題なく見学できます。

「どきどきリニア館」は3フロア構成です。リニア実験線に隣接し、どのフロアからも実験線を見ることが出来る構造になっています。

リニアの実験走行がある日と無い日では、混雑状況が違います。実験走行スケジュールはHPなどで開示されているので、確認してください。

山梨県立リニア見学センター

「どきどきリニア館」1Fは「リニア試験車両」の展示。2003年に世界最高速度を記録した試験車両が、実物展示されています。

正面ボンネットの前は記念撮影スポットで、施設名と日付が入った看板が設置されています。

山梨県立リニア見学センター

横のスロープを上がると、ホームの高さになります。一車両、車内を通れるようになっています。車椅子でも利用可能です。ただし「シートには座らないでください」という約束になっています。したがって、車両の前部入口から入り、後部出口から出る展示です。

1Fには他に「リニア開発の歴史」というパネル展示コーナーなどがあります。

2Fには「ミニリニア」という、メカニズムはリニアと同じ2人乗りの乗り物があります。全長10mくらいの線路を「ミニリニア」で走る、子供向けの企画です。車椅子対応はありません。

2Fの多くのスペースは、リニアの仕組みを解説する展示と、実験スペースです。今回、実験スペースでリニアの仕組みの説明を聞きました。車椅子のままで説明を聞くことが出来ます。

実験を織り交ぜながら、解説員が易しく仕組み話してくれるのですが、正しく理解するには様々な科学の知識が必要です。しかも解説時間は30分超。この実験解説プログラムは大人向きです。

3Fには「リニアシアター」があり、10分弱のプロモーションビデオが繰り返し放映されます。

この「リニアシアター」の最後列の座席は「試験車両のシート」です。1Fの「リニア試験車両」では禁止されているシートに座れます。リニアのシートは最後列だけです。

シアターはスペースに余裕があるので、車椅子のまま視聴することができます。入口近くに段差箇所があるので、避けて通行してください。

どきどきリニア館

3Fのもう一つの企画は「リニアジオラマ」。山梨の風景を再現したジオラマで、定期的に15分程のプログラムが展開されます。

プログラムといっても、ジオラマ内のリニアや電車、車などが動く程度で、それほど動的なプログラムではありません。不定期にプログラムの内容が変ります。

どきどきリニア館

「どきどきリニア館」のエレベーターは1基。バリアフリートイレは3フロア各階に配置されます。全館、車椅子で問題なく利用できます。

1997年に山梨リニア実験線で走行試験開始。そして同年「山梨県立リニア見学センター」が開設されました。

この当時からある施設は、別棟で「わくわくやまなし館」という土産コーナー兼観光案内所になっています。

「わくわくやまなし館」は小規模な施設ですが、車椅子で利用できます。土産コーナーには、ここだけのリニアグッズがあります。また3階には実験線の展望室があります。

山梨県立リニア見学センターは「どきどきリニア館」の誕生で、リニア実験走行を見るだけのスポットから、リニア科学館に変りました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

都留市の博物館「ミュージアム都留」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年1月の取材に基づいています)