山梨県都留市の「山梨県立リニア見学センター」は、品川・名古屋間開業が正式に決まった2014年に、新施設「どきどきリニア館」が開業しました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。現地の状況を紹介します。

山梨県立リニア見学センターへは、車で大月インターからのアクセスが便利です。中央道富士吉田線が、施設の横を走っています。
山梨県立リニア見学センターの一般駐車場は、施設から少々離れた場所にあります。「身障者は直進」という掲示があるので、車椅子利用者は一般駐車場には向かわずに「どきどきリニア館」方面へ進みます。その先に身障者用駐車場があります。ここのフェンスには「猿に注意」という看板が設置されています。
リニア見学センターは高台にありますが、身障者用駐車場からなら、アップダウンなくフラットに移動可能です。
展示施設「どきどきリニア館」は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、各種障害者手帳等の提示で本人と介助者一名の入館料が無料に減免されます。
入館すると正面に受付があるので、障害者手帳等を提示してください。

「どきどきリニア館」は正面エントランスこそスロープ設計ですが、館内に入れば段差のないバリアフリー構造です。車椅子で問題なく見学できます。
「どきどきリニア館」は3フロア構成です。リニア実験線に隣接し、どのフロアからも実験線を見ることが出来る構造になっています。
リニアの実験走行がある日と無い日では、混雑状況が違います。実験走行スケジュールはHPなどで開示されているので、確認してください。

「どきどきリニア館」1Fは「リニア試験車両」の展示。2003年に世界最高速度を記録した試験車両が、実物展示されています。
正面ボンネットの前は記念撮影スポットで、施設名と日付が入った看板が設置されています。

横のスロープを上がると、ホームの高さになります。一車両、車内を通れるようになっています。車椅子でも利用可能です。ただし「シートには座らないでください」という約束になっています。したがって、車両の前部入口から入り、後部出口から出る展示です。
1Fには他に「リニア開発の歴史」というパネル展示コーナーなどがあります。
2Fには「ミニリニア」という、メカニズムはリニアと同じ2人乗りの乗り物があります。全長10mくらいの線路を「ミニリニア」で走る、子供向けの企画です。車椅子対応はありません。
2Fの多くのスペースは、リニアの仕組みを解説する展示と、実験スペースです。今回、実験スペースでリニアの仕組みの説明を聞きました。車椅子のままで説明を聞くことが出来ます。
実験を織り交ぜながら、解説員が易しく仕組み話してくれるのですが、正しく理解するには様々な科学の知識が必要です。しかも解説時間は30分超。この実験解説プログラムは大人向きです。
3Fには「リニアシアター」があり、10分弱のプロモーションビデオが繰り返し放映されます。
この「リニアシアター」の最後列の座席は「試験車両のシート」です。1Fの「リニア試験車両」では禁止されているシートに座れます。リニアのシートは最後列だけです。
シアターはスペースに余裕があるので、車椅子のまま視聴することができます。入口近くに段差箇所があるので、避けて通行してください。

3Fのもう一つの企画は「リニアジオラマ」。山梨の風景を再現したジオラマで、定期的に15分程のプログラムが展開されます。
プログラムといっても、ジオラマ内のリニアや電車、車などが動く程度で、それほど動的なプログラムではありません。不定期にプログラムの内容が変ります。

「どきどきリニア館」のエレベーターは1基。バリアフリートイレは3フロア各階に配置されます。全館、車椅子で問題なく利用できます。
1997年に山梨リニア実験線で走行試験開始。そして同年「山梨県立リニア見学センター」が開設されました。
この当時からある施設は、別棟で「わくわくやまなし館」という土産コーナー兼観光案内所になっています。
「わくわくやまなし館」は小規模な施設ですが、車椅子で利用できます。土産コーナーには、ここだけのリニアグッズがあります。また3階には実験線の展望室があります。
山梨県立リニア見学センターは「どきどきリニア館」の誕生で、リニア実験走行を見るだけのスポットから、リニア科学館に変りました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
都留市の博物館「ミュージアム都留」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2016年1月の取材に基づいています)