那須塩原・湯西川・鬼怒川 車椅子で行くバリアフリードライブコース情報

栃木県の北部、大田原市から那須塩原市、そして湯西川から鬼怒川方面へのドライブルートには、バリアフリー施設が点在します。車椅子を利用する障がいのある家族と一緒にドライブが楽しめるお薦めのコースです。

東北自動車道の矢板ICを起点に、西那須野塩原IC付近を通過し、最終的には日光宇都宮道路の今市ICまでのルートで、バリアフリードライブコースを紹介します。所要時間は丸一日または一泊二日程度です。

(矢板IC⇒24km)

「栃木県なかがわ水族園」

栃木県水産試験場に併設された施設で、大きな公園の中に水族館があります。よく考えられた構造の施設で、車椅子で様々な角度から水と緑と魚の世界を楽しめます。開園は9:30です。

水族館のエントランスが2Fで、展示はワンフロア下の1Fから始まります。健常者は入口からエスカレーターで1Fへ下ります。車椅子利用者は受付からスタッフに誘導されてエレベーターで1Fへ下ります。

(なかがわ水族園⇒3km)

「なす風土記の丘湯津上資料館」

「侍塚古墳」などが点在する古代那須国の中心地に建つ資料館です。展示室はワンフロアに1室。入ると正面に国宝「那須国造碑」のレプリカがあります。

(なす風土記の丘⇒8km)

「道の駅那須与一の郷」

休憩スペース付きの情報館、農産物と地元名品のショップ、レストラン、竹のギャラリー、多目的ホール、そして有料施設の「与一伝承館」で構成される道の駅です。

屋島の合戦の様子や那須家の家宝が展示される「与一伝承館」はバリアフリー施設です。

(那須与一の郷⇒13km)

「道の駅那須野が原博物館」

ショップやレストランが無い、博物館と24時間トイレがある道の駅です。博物館はバリアフリーで、那須塩原の歴史と文化、そして自然を学ぶ展示があります。

(那須野が原博物館⇒10km)

「道の駅湯の香しおばら」(アグリパル塩原)

食事処、カフェ、農産物直売所、パン屋などで構成される道の駅です。車椅子で食事、休憩、買い物ができます。

(湯の香しおばら⇒3km)

「森林の駅・もみじ谷大吊橋」

車椅子で利用できる観光吊橋とショップ&レストランがある施設です。吊橋へは緩いスロープで上ります。吊橋上はフラットで車椅子での利用は可能です。

(もみじ谷大吊橋⇒6km)

「塩原温泉ビジターセンター」

駐車場、本館、レクチャーセンター、独立トイレ棟で構成される施設です。本館は「展示館」で、那須塩原の自然を紹介する無料展示コーナーがあり、車椅子で見学できます。

「小鳥の森ゾーン」「森林浴ゾーン」「野鳥観察デッキ」などの屋外施設が広がりますが、屋外はバリアフリーではありません。

(塩原温泉ビジターセンター⇒27km)

「道の駅湯西川」

日帰り温泉、食事処、物産館がある湯西川温泉の交通ターミナルです。段差構造をスロープで回避する設計の施設です。

湯西川温泉は、ここから更に12kmほど先です。温泉の入口にあるバリアフリー施設が「湯西川水の郷」です。往復で20km超の距離になりますが、時間があればお立ち寄りください。

(道の駅湯西川⇒片道11km 往復で22km)

「湯西川水の郷」

観光センターと吊橋、そして「湯西川くらし館」がある車椅子で利用できる施設です。

観光センターは平屋構造で、「日帰り温泉」「物産館」「食事処」があります。

湯西川を渡る「水の郷大つり橋」は、段差迂回スロープがあり、橋上はフラット構造なので、車椅子での渡橋は可能です。

(道の駅湯西川⇒18km)

「鬼怒川温泉 東武ワールドスクウェアなど」

湯西川から鬼怒川沿いに日光方面へ南下します。ルート上には「川治温泉」「龍王峡」「鬼怒川温泉」と続きます。

鬼怒川温泉まで来ると、車椅子で利用できる観光施設が現れます。代表的な施設が「東武ワールドスクウェア」です。ほかにはトリックアート館、恐竜館、日光江戸村などがあります。興味がある観光施設があればご利用ください。

また鬼怒川温泉周辺には「つけもの」や「お菓子」「おかき」など、車椅子で買い物ができるお土産屋が点在します。

(鬼怒川温泉⇒12km)

「道の駅日光」

旧今市市の中心部にある道の駅です。産直ショップに、煎餅、スイーツ、パンなどのグルメショップ。それらをいただけるイートインスペース。食事処は2軒。日光伝統の「彫刻屋台・花屋台」の展示コーナー。「市民ギャラリー」に「観光情報館」。コンビニと24時間利用できる別棟トイレ。「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」。350席の「多目的ホール」があります。

ここから日光宇都宮道路の今市ICまでは5分弱です。

(道の駅日光⇒1km今市IC)

以上の全ての施設に立ち寄ると、約150kmを走行します。那須塩原・湯西川・鬼怒川方面のドライブが、家族の楽しい思い出になることをお祈りします。

(本稿は2020年7月に執筆しました)

秩父・長瀞・甲州を車椅子で訪ねる お薦めバリアフリードライブコース

大自然に抱かれた観光地、埼玉県の秩父長瀞エリアから山梨県の甲州市方面は、車椅子では観光が難しい有名スポットが多々あります。障がいのある家族と一緒に、適切に休憩をとりながら遊べる、バリアフリーなドライブコースを紹介します。

関越自動車道の花園ICから中央高速道路の一宮御坂ICまでのコース設定で、所要時間は丸一日または一泊二日程度です。

(花園IC⇒3km)

「JA花園直売所」

新鮮野菜や花卉売り場がある大型産直ショップです。2015年に新築されたバリアフリー施設で、車椅子で快適に買い物が出来ます。朝9時開店です。

(JA花園⇒500m)

「花園フォレスト」

スイーツやパンのアウトレットです。レストランも人気です。大型施設でバリアフリー仕様。庭園にはバラ園があります。キャッチコピーは「薔薇とスイーツのシャトー」です。

(花園フォレスト⇒16km)

「寶登山神社」

この神社はバリアフリー仕様ではありません。

長瀞渓谷の景観を楽しめる287号線を走るか、急ぐなら有料道路「西関東連絡道路」を利用します。

創建は神代の古社です。境内は段差回避スロープルートがあり、きつい傾斜路を進めれば、車椅子で本殿の前までは行くことが出来ます。ただし拝殿は3段の上です。

多少無理をしても、長瀞らしい観光を楽しみたい家族にだけお薦めします。

(花園フォレスト⇒15km)

「埼玉県立自然の博物館」

無理をしない場合は、「寶登山神社」はとばしてこの博物館を目指してください。

寶登山神社からも近く、名勝長瀞の岩畳や「月の石もみじ公園」に隣接。車椅子で長瀞らしい風景に出会える立地です。

無料駐車場があり、館内はバリアフリー仕様、屋外は野外展示観察園「カエデの森」です。車椅子での長瀞観光にお薦めできる施設です。

(自然の博物館⇒12km)

「道の駅ちちぶ」

秩父市内中心部に近い道の駅です。お土産、食事、トイレがあり、敷地内には汲み放題の名水「ちちぶの水」があります。

(道の駅ちちぶ⇒1km)

「西武秩父駅前温泉 祭の湯」

駅前ですが専用駐車場と提携駐車場があります。

2017年に開業した施設でバリアフリーです。日帰り温泉を利用しなくても、車椅子で利用できる物販コーナーとフードコートがあります。

(祭の湯⇒10km)

「道の駅あらかわ」

荒川の上流、秩父鉄道線路沿いにある道の駅です。古い施設なのでバリアフリーレベルは高くはありませんが、休憩に利用できます。地元の自然を紹介する入館無料の「山里自然館」があります。

(道の駅あらかわ⇒20km)

「奥秩父もみじ湖」

荒川上流方面へ進みます。途中に「道の駅大滝温泉」がありますが、高低差のある地形に施設が分散している構造なので、車椅子では利用しにくい道の駅です。

冬場であれば、この近くに「三十槌の氷柱」があります。ただしバリアフリー環境ではありません。

車椅子で景観を楽しめるのは「滝沢ダム」、通称「奥秩父もみじ湖」です。ダム管理事務所の近くに、整備された駐車場と公園のようなスペースがあり、車椅子で奥秩父の眺望を楽しめます。

(奥秩父もみじ湖⇒28km)

「道の駅みとみ」

快適なドライブルートを通り、雁坂トンネルをくぐり山梨県に入ります。

山梨県の北の玄関口にある休憩スポットです。古い施設でバリアフリーレベルは高くはありません。トイレ休憩など必要に応じて利用して下さい。

(道の駅みとみ⇒2km)

「広瀬ダム」

笛吹川の上流にある広瀬ダムは、無料駐車場と公園スペースがあり、車椅子で眺望を楽しめます。

(広瀬ダム⇒14km)

「道の駅花かげの郷まきおか」

山梨県内を南下します。次の休憩スポットになる道の駅です。この施設も古くバリアフリーレベルは高くはありません。隣接する「牧岡郷土文化館」は、段差構造で車椅子での見学は出来ません。

(道の駅花かげの郷⇒10km)

「笛吹川フルーツ公園」

山をまるごと公園にした施設です。公園、温泉、資料館、ショップなど数多くの施設があります。高低差が激しいので、立ち寄りたい施設の近くの駐車場を利用するのが車椅子のコツです。

(フルーツ公園⇒9km)

「 桔梗信玄餅工場テーマパーク」

信玄餅の工場見学、アウトレットなどがある大人気の観光施設です。お菓子の詰め放題は、朝一番に整理券をとらないと利用出来ません。

バリアフリートイレはありますが、施設全般バリアフリーレベルは高くはありません。混雑時の車椅子での利用は苦労します。考え方次第ですが、空いている夕方に行き、売れ残って更に値下げ販売している商品を選ぶのが、車椅子では快適で面白いかもしれません。

(桔梗信玄餅工場⇒2km一宮御坂IC)

全ての施設に立ち寄ると、約130kmの走行距離になります。秩父・長瀞・甲州方面へのドライブが、家族の楽しい思い出になることをお祈りいたします。

(本稿は2020年6月に執筆しました)

赤城山 山頂周辺の車椅子観光ガイド バリアフリー情報

群馬県の4市1村にまたがる赤城山は、12の山で構成される連山の総称です。代表的な観光コースは、南面の県道を車で上がり、大沼付近を散策するコースです。大沼周辺には複数の観光スポットがあります。車椅子で利用できる施設や散策できるルートなど、現地のバリアフリー状況を紹介します。

ただし冬季は大沼が全面氷結する寒冷地なので、多くの施設は休館します。開館スケジュールは年によって変わるので、利用前に各施設に確認してください。

「赤城山総合案内所」

山頂へ向かう県道沿い、大沼の手前にある観光施設です。この案内所は車椅子で利用出来ます。

駐車場に身障者用駐車区画はありません。施設前の駐車場はほぼフラットなので、乗降しやすい場所を探して利用して下さい。

施設は「案内所」と「トイレ」そして「展望デッキ」で構成されます。案内所の出入口は段差回避されています。

赤城山総合案内所

館内はフラットで、赤城の自然、由来の人々などの紹介があり、ソフトクリームなどが楽しめる軽食コーナーがあります。床面に地図が配置されています。地図上は土足禁止です。

赤城山総合案内所

野生動物のはく製が展示されています。

赤城山総合案内所

赤山城の四季の自然が紹介されています。

赤城山総合案内所

トイレは半屋外型で、ウォシュレット付き便器が備わるバリアフリートイレが1つ用意されています。

案内所の隣接地は「赤城白樺牧場」です。展望デッキは、牧場方面を展望します。

赤城山総合案内所

放牧されている家畜が、近くで草を食んでいることがよくあります。

赤城山総合案内所

展望デッキはフラット構造で、案内所の手前から段差なくアクセスすることが出来ます。

赤城山総合案内所

「大沼周辺」

カルデラ湖大沼周辺には、複数の無料駐車場があり、自由に湖畔にアクセスできます。ただし湖畔は未舗装路面で、場所によってはかなり激しいデコボコがある、石や砂の路面です。車椅子では無理のない範囲での散策になります。

大沼周辺

冬季は湖畔も湖面も、全面的に氷結します。寒さに強く、かつ凍結路面を車椅子で移動出来る人なら、車椅子で湖面に立つことが出来ます。もちろんハードな観光になるので、無理はしないでください。

「赤城神社」

赤城神社の「神橋」は、経年劣化が激しく危険なため通行禁止となり、2022年8月時点では取り壊されています。神橋を通らない場所にある駐車場を利用します。

赤城神社

この駐車場は未舗装で、路面は荒れています。境内の近くに「思いやり駐車場」の看板が置かれている場所があります。分かりにくアクセスルートを通りますが、現地に小さな案内板があるので、それに従って進んでください。駐車区画はありませんが、2~3台は駐車できるスペースがあります。

赤城神社

神社の周辺は未舗装路面です。固くて砂利が薄い路面のルートを選べば、車椅子で移動できないことはありません。

赤城神社

手水舎は段差があり車椅子では利用しにくい構造です。

赤城神社

境内へは階段路ですが、段差回避する迂回スロープがあります。

赤城神社

やや角度のあるスロープですが、力を入れれば車椅子で通行できます。

赤城神社

ただしスロープから社務所へは行けますが、本殿前には段差を乗り越えないと行けません。

赤城神社

そして拝殿は、更に段差の上でスロープはありません。

赤城神社

したがって赤城神社は、「思いやり駐車場」から「社務所」まで、車椅子で移動できます。

赤城神社

「赤城山ビジターセンター」

覚満淵の入口近くにある案内所です。駐車場には身障者用駐車区画はありませんが、フラットな舗装路面なので、車椅子で利用できます。

赤城山ビジターセンター

ビジターセンターの出入口はやや狭い構造ですが、決定的な段差はなく、車椅子で入館可能です。ガイドスタッフが駐在しています。館内には赤城山を紹介する展示室があります。そしてバリアフリートイレが1つ用意されています。一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。

赤城山ビジターセンター

エントランスの横でお洒落なカフェが営業しています。少々の段差はありますが、席を選べば車椅子で利用できます。

赤城山ビジターセンター

「覚満淵」

車椅子で散策ができるバリアフリー木道が用意されています。赤城山ビジターセンターの前から車椅子でアクセスできるルートが整備されました。

覚満淵

バリアフリー木道は整備途中で、2022年8月時点では覚満淵を一周することはできません。車椅子では途中までです。

覚満淵

それでも、車椅子で大自然に触れ合える貴重な観光スポットです。

覚満淵

車椅子での立ち寄り先としてお薦めします。

覚満淵

覚満淵の詳しいバリアフリー状況は別稿「赤城山の小尾瀬 覚満淵 バリアフリー木道 車椅子散策ガイド」を参照してください。

「小沼」

小沼見学者用の駐車場があり、そこには身障者用駐車区画が用意されています。

赤城神社

駐車場から道を渡った先が小沼へのハイキングコースの入口です。ただし入口すぐから未舗装の悪路です。車椅子で小沼へ進むことは出来ません。

赤城神社

赤城山頂周辺は、無理のない範囲になりますが、車椅子で自然を楽しめる観光エリアです。

赤城山の南面にある「みやぎ千本桜の森公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年8月に加筆修正しました)