栃木県日光市、旧今市市の中心部にある道の駅です。開業は2015年。複数の企画が詰め込まれた商業施設で、愛称は「日光街道ニコニコ本陣」。農産物直売所、食事処は2軒、日光伝統「彫刻屋台・花屋台」の展示コーナー、「市民ギャラリー」に「観光情報館」、コンビニと24時間トイレ、そして「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」、350席ある立派な「多目的ホール」などがあります。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
今市駅から徒歩5分の案内。市街地にある道の駅です。駐車場は施設前に約70台。トイレ棟の近くに身障者用駐車スペースが3台分あり、内1台分は屋根付きです。
収容台数が少ないので、週末は駐車場が満車になることが珍しくありません。数台なら路上待機ができますが、徒歩圏内に複数の観光用無料駐車場が用意されているので、混雑時は周辺の駐車場の利用が推奨されています。
道の駅日光は、施設内に段差がないバリアフリー構造です。駐車場の2辺を囲む4棟構造で、正面から見て左側が24時間トイレと観光情報館、CVSがある棟。正面が船村徹記念館。その横にニコニコ広場があり、多目的ホール棟と商業施設棟が並びます。すべての建物、施設は車椅子で利用できます。
商業施設は「ニコニコマルシェ」。農産物直売所コーナー、総菜コーナー、栃木の地酒コーナー、金谷ホテルベーカリー、日光ラスク、日光おかき工房などの物販店が営業しています。ショップとしては中規模な広さですが、混雑していなければ、車椅子で買い物ができます。車椅子で利用できるイートインコーナーもあります。
「そば処 蕎粋庵」はテーブル席があるお店で、蕎麦屋としては店内スペースや席幅に余裕があるお店です。
食事と甘味の「かなめ屋」もテーブル席のお店です。日光生ゆばの天丼などがいただけます。
船村徹記念館のバリアフリー状況です。「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」は有料施設ですが、観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。船村徹記念館は3フロア構造で、バリアフリートイレは1Fにあります。
通常の観覧コースは、エスカレーターで2Fへ上がり「お出迎え、5大歌手」の展示から鑑賞します。車椅子はエレベーターを利用して2F へ。2F鑑賞後はエレベーターで3Fへ上がります。3Fは展示ブースとカラオケコーナー「歌道場」、そして日光連山を眺望する「光と風のギャラリー」があります。
そしてエレベーターで1Fへ戻り、3Dメガネを着用して「夢劇場」へ。車椅子でも観覧可能です。著作権や肖像権の問題があるためでしょうが、それ故にここでしか視聴できない面白い映像コンテンツに仕上がっています。
他には日光伝統の「彫刻屋台・花屋台」の展示コーナーも見どころです。全10台の内、常時2台が展示されています。
「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」は、買い物と食事、「日本のこころのうた」と彫刻屋台・花屋台が車椅子で楽しめる、バリアフリー構造の道の駅です。
日光駅周辺のバリアフリーな観光情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年8月に執筆しました)