長瀞を車椅子で歩く 岩畳通り商店街 バリアフリー情報

埼玉県長瀞町は、荒川上流の清らかな流れと、ワイルドな景観が魅力の観光地です。岩畳には車椅子では行けませんが、「岩畳通り商店街」は車椅子で散策できます。現地の状況を紹介します。

なお本稿は2015年11月の取材に基づいています。

 

○岩畳通り商店街とは

秩父鉄道の長瀞駅の近くから、ライン下り乗り場がある岩畳の手前まで、土産物店や飲食店が並ぶ約400mの商店街です。

商店街の路面はほとんどがタイル張りの舗装路で、小さなデコボコが車椅子に軽い衝撃を与える箇所もありますが、一般的な車椅子利用者なら通行可能な観光商店街です。

観光のトップシーズンは夏。紅葉の秋も商店街は賑わいます。

観光のトップシーズンは夏。紅葉の秋も商店街は賑わいます

○電車でのアクセス状況

秩父鉄道長瀞駅はホームが一つ。改札とホームはスロープで結ばれているので、バリアフリー上の特別な配慮があるわけではないのですが、車椅子での利用は可能です。

車椅子での車両乗降時は、駅スタッフの支援を受けて下さい。

秩父鉄道長瀞駅

障害者用トイレがある公衆トイレは改札の外にあります。

改札から駅前広場やトイレにかけては、路面はフラットなので、車椅子での移動は可能です。

岩畳方面に向かうには、秩父鉄道の踏切を渡る必要があります。ここは車椅子ではやや苦戦します。車の交通量が多く、大型バスも多数通行します。そして踏切ですから、路面にデコボコがあります。車椅子では気を付けて移動する必要があります。

秩父鉄道長瀞駅

○駐車場の状況

岩畳周辺には有料駐車場が複数箇所あります。障害者用駐車スペースがある、バリアフリーに配慮された駐車場は、現時点では見当たりません。

電車で来ても、車で来ても、岩畳商店街に到着するまでは、多少バリアフリーではない環境があることは覚悟してください。

 

○商店街店舗のバリアフリー状況

岩畳商店街の歩道路面はほぼフラットで、車椅子で通行できます。

両脇にお土産屋さんが並ぶ昔ながらの観光ストリートです。

古い建物が多いので、店舗内はバリアフリーではないお店が多々あります。ただしほとんどが路面店なので、車椅子から商品をのぞいたり、お団子を買ったりすることはできます。

 

○商店街の障害者用トイレ

長瀞岩畳商店街にある公衆トイレに、障害者用トイレがあります。

 

○岩畳は段差の下

商店街の突き当り、岩畳の川辺に降りる通路は階段です。車椅子で行けるのは商店街までです。

商店街の突き当り、岩畳の川辺に降りる通路は階段

岩畳は、地下20km~30kmの深部で変成された結晶片岩が隆起して、地表で岩の畳のような様相を見せている景勝地です。

岩畳は段差の下

岩畳までは車椅子では行けませんが、長瀞観光で人気のグルメ通り「岩畳通り商店街」は車椅子で行くことができます。

埼玉県 道の駅 果樹公園あしがくぼ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県横瀬町の「道の駅果樹公園あしがくぼ」は、2004年に開業した施設で、施設全域にほとんど段差が無い車椅子で利用しやすい道の駅です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年10月の取材に基づいています。

道の駅果樹公園あしがくぼ

○施設の全体概要

立地は西武秩父線の芦ヶ久保駅前、果樹公園エリアへの入口です。

農産物直売所とパン屋、食事処、独立トイレ棟があります。隣接して地域交流施設があり、うどん店とギャラリーなどが入ります。

地域交流施設の前は整備された広場で、屋根付きの広い休憩スペースや、自由に利用出来るテーブルやベンチが配置され、横瀬川の清流の流れを楽しめます。

施設の全体概要

○駐車場のバリアフリー状況

とても目立つ場所に障害者用駐車区画が3台分用意されています。

屋根はありあせんが、スペースに余裕がある使いやすい駐車区画です。

駐車場のバリアフリー状況

トイレ棟、物販施設棟へ段差なく移動できます。

駐車場のバリアフリー状況

「健常者駐車禁止」の大きなサインが掲示されています。

駐車場のバリアフリー状況

○障害者用トイレの状況

トイレ棟の中に、独立個室が1つ、男女別トイレ内に各1つ、障害者用トイレがあります。

今回取材時の状況では、いずれのトイレもウォシュレットなどの付加設備がないシンプルなトイレでした。

障害者用トイレの状況

○農産物直売所のバリアフリー状況

出入口は自動ドアで段差はありません。

売り場は広くはありませんが、店内通路は車椅子で通行できる幅は確保されています。

混雑していなければ、車椅子で買い物が出来るショップです。

果物や山の幸を中心に美味しいものに出会えます。

農産物直売所のバリアフリー状況

○パン屋のバリアフリー状況

農産物直売所に隣接して、パンやクッキーなど菓子類のショップがあります。

農産物直売所よりも小さいショップですが、店内は車椅子で移動できるスペースがあります。今回取材時は、試食が充実していました。

 

○食事処のバリアフリー状況

道の駅の食事処と、交流施設のうどん店の2軒があります。

両店とも店内はフラットでテーブル席なので、概ね車椅子での利用は可能です。ただし車椅子で利用しやすいタイプのテーブルではありません。車椅子の仕様によっては、利用が難しい可能性があります。

うどん店では郷土料理「ずりあげうどん」を提供しています。

食事処のバリアフリー状況

○広場のバリアフリー状況

横瀬川が横を流れる広場は、車椅子で移動できるフラット構造です。

広場のバリアフリー状況

広場のバリアフリー状況

広場のバリアフリー状況

川の流れを楽しむデッキに設置されるテーブルベンチは、車椅子では利用しにくい固定式です。

川の流れを楽しむデッキに設置されるテーブルベンチ

川の流れを楽しむデッキに設置されるテーブルベンチ

「道の駅果樹公園あしがくぼ」は、地元の産物や郷土料理が楽しめる道の駅です。広場は車椅子で利用できます。

埼玉県 道の駅あらかわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県秩父市の「道の駅あらかわ」は、1987年から供用されている施設で、1993年に埼玉県第一号の道の駅として登録されました。車椅子で快適に利用するポイントを紹介します。

なお本稿は2019年10月の取材に基づいています。

道の駅あらかわ

○施設全体の構成

国道から横道に入った秩父鉄道の線路沿いで、週末は蒸気機関車がすぐ横を通ります。

秩父鉄道の線路沿いで

緩やかな傾斜地に施設があります。傾斜の上から「食事処」「展示館」「農産物直売所」という順番に施設が配置されています。

トイレ棟は「農産物直売所」の裏側にあります。

駐車場は施設の前と、トイレ棟がある裏側の2つに分かれて用意されます。

施設全体の構成

○障害者用駐車区画の状況

「農産物直売所」棟の前に、屋根無しで2台分の障害者用駐車区画が整備されました。この区画は広くてフラットです。

障害者用駐車区画の状況

他に障害者用駐車区画は、施設の前駐車場の中央部に屋根無しで2台分あります。この区画は傾斜面で、舗装路面ですが多少デコボコがあります。

障害者用駐車区画の状況

トイレ棟がある裏側の駐車場にも、屋根無しで1台分の障害者用駐車区画が整備されました。この区画は広くてフラットです。

障害者用駐車区画の状況

○障害者用トイレの状況

トイレ棟は男性用、女性用、そして障害者用と、それぞれが独立棟です。

障害者用トイレの状況

障害者用トイレ棟は、「農産物直売所」棟からもっとも離れた棟に1つあります。

障害者用トイレの状況

もう1つ「展示館」棟の中に障害者用トイレがあります。「展示館」棟内のトイレは、靴を脱いでスリッパで利用します。障害者用トイレの前にもスリッパが置かれています。段差はない構造なので、タイヤを拭いて車椅子のまま利用することは可能です。

今回取材時の状況では、両障害者用トイレとも、ウォシュレットやオストメイトなどの付加設備は何もついていないシンプルな設備でした。

○食事処のバリアフリー状況

「食事処鈴ひろ庵」は、小さな施設ながらコストパフォーマンスが良く人気。うどん類などが自慢のメニューです。店内はやや手狭なテーブル席ですが、なんとか車椅子でも利用できます。

食事処のバリアフリー状況

○展示館のバリアフリー状況

展示館「山里自然館」は、地元の自然や動植物とクラフトワーク系名産品の紹介などがあります。無人・無料の施設で小規模ですが、車椅子で見学できます。

展示館のバリアフリー状況

○農産物直売所のバリアフリー状況

「農産物直売所」も小規模な施設で、店内通路幅に余裕はありません。内部にスロープ箇所がありますが、混雑していなければ車椅子での利用は可能です。

地元産の農産物が並びます。山の恵みが中心です。行者にんにくが名物。そばの名産地なので、そば粉、そば麺、各種そば加工品が充実しています。小さいながらも、魅力的な地元の商品があるショップです。

トイレ棟へは、「農産物直売所」を通り抜けるルートで案内されています。「農産物直売所」棟のトイレ棟側への出入口は、車椅子で通行できますが、やや急なスロープ路です。

農産物直売所のバリアフリー状況

「道の駅あらかわ」の障害者用駐車区画は、ブルーラインで整備された新しい区画を利用すると快適です。施設内通路はやや狭いながら、車椅子での移動は可能です。