長瀞 寶登山神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

長瀞 寶登山神社 車椅子参拝バリアフリールート情報

埼玉県長瀞町の「寶登山(ほどさん)神社」は、山岳に立地する神社です。境内は山の麓の傾斜地。しかし気合は必要ですが車椅子で参拝可能です。

メインの参道は階段ですが、その奥にきつい傾斜のスロープルートがあり、本殿前まで車椅子で行くことが出来ます。ただし拝殿は3段ほどの段の上。車椅子では段の下からの参拝になります。鎮座1900年を超える宮のバリアフリー状況を紹介します。

寶登山神社

「寶登山神社」本殿への車椅子参拝ルートを詳しくご紹介します。長瀞駅から本殿までは約1kmの距離です。舗装されたなだらかな上り坂で、車椅子でも少し頑張れば移動可能です。

車利用の場合です。長瀞駅方面から寶登山神社に向かうと途中に幾つもの民間有料駐車場がありますが、境内に無料駐車場があるので、神社に直進して下さい。

神社敷地内に到着します。無料駐車場は正面からやや左手に広がる砂利面の駐車場と、右手の社務所寄りに広がる舗装路の駐車場に分かれます。

本殿への参道は階段です。別に車椅子用の専用ルートがあります。車椅子利用者としては、右手の舗装路駐車場に向かいたくなりますが、本殿へ続く専用傾斜路の入口は、左手の砂利駐車場の奥です。砂利駐車場の最も奥の駐車スペースが、本殿に車椅子で行く一番近いポジションになります。

「寶登山神社」本殿への車椅子参拝ルート

境内の何カ所かに「車椅子での参拝者は社務所にご連絡下さい」という電話番号入りのメッセージボードが掲げられています。車椅子で本堂へ向かうきつい傾斜路は、一般通行禁止で途中に鎖がかかっています。社務所に連絡をすると、この鎖を外していただけます。たまたま外れている場合は、そのままどうぞ、ということになります。車椅子で傾斜路に入る前に、必ず指定の番号に電話を入れて下さい。

車椅子ルートの傾斜は緩くはありません。車椅子で上りきるには、介助者が必要です。それも元気な介助者が欲しい傾斜角度です。帰りの下り坂も怖いので、ブレーキ付きの車椅子の利用が望まれます。出来れば介助者が2名いると安心です。

傾斜路を上りきれば、本殿前まではフラットな舗装路を進みます。拝殿は3段の上です。ご自身やご家族の障がいの状況に応じた参拝方法になります。おみくじは、ミニ小槌に入ったかわいい仕様で、小槌の入れ物付き。セルフサービスのおみくじです。

車椅子で本殿へ

本殿は、御鎮座1900年を記念して、2009年に改修されました。改修とされていますが、ほぼ新築と呼ぶべき改修です。色彩も鮮やかな新しい本殿です。

長瀞 寶登山神社 車椅子参拝バリアフリールート情報

本殿の奥には、学問の神様「天満天神社」や、伏見稲荷の分社「稲荷神社」などがあります。いずれも階段の上で車椅子での参拝は困難です。

本殿周囲には他に3つのお末社があり、デコボコ路を少し頑張れば、車椅子で近付くことは出来ます。

参道の他に社務所側に抜けるルートもありますが途中に段差があるルートです。車椅子では来た道を戻るしかありません。

本殿以外は車椅子不可

寶登山神社は「日本武尊」が1900年以上前に創建したと伝えられる、歴史ある神社です。山の神が犬の姿で「日本武尊」をこの地に導いたという伝承に基づき、御祭りではお犬様にお供えをします。

「宝登山」は山登りやハイキングが人気です。「寶登山神社」にも、登山・ハイキングのついでに参拝に立ち寄る人を多く見かけます。境内にも「蝋梅」はあります。

寶登山神社について

「宝登山」の山登り、長瀞ライン下りは車椅子では出来ません。長瀞エリアはバリアフリー施設が少ない観光地です。しかし「寶登山神社」の車椅子参拝は、頑張れば出来ないことはありません。ただし急坂を進みます。参拝の際は、元気な介助者と同行されることをお薦めします。

(本稿は2017年2月の取材に基づいています)