富山黒部漁港 魚の駅生地 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

富山県黒部市の生地(いくじ)は、北アルプスの峡谷で生れた水が湧きだす清水(しょうず)が町の各所にある「清水の里」です。車椅子で利用できる「魚の駅生地」を中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年5月の取材に基づいています。

 

○魚の駅生地の概要

黒部漁港のすぐ近くにある施設です。

2004年の開業。「JFくろべ漁業協同組合」が運営しています。

旬の鮮魚や水産加工品の販売、魚メニューの食事処、足湯があるオープンテラス、無料駐車場がある施設です。

テラスから黒部漁港を臨みます。

魚の駅のバリアフリー状況

○魚の駅のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。40台を収容する駐車場があり、障害者用駐車区画が用意されています。

オープンテラスは挟んで「とれたて館」と「できたて館」があります。施設は一段高い構造ですがスロープで上ることができます。

障害者用トイレは「できたて館」内のトイレにあります。

施設全般、車椅子での移動に困るような段差はありませんが、テラスの足湯はバリアフリー仕様ではありません。

魚の駅生地

○「とれたて館」内のバリアフリー状況

「とれたて館」の約30%は鮮魚売り場で、黒部漁協からの新鮮な海の幸が並びます。

売り場の横にはベンチ席があり、お刺身、岩牡蠣など、その場で安くて旨い鮮魚類をいただけます。小皿、割りばし、お醤油などの用意があります。

席はラフなベンチ席で、車椅子での利用はあまり想定されていませんが、なんとかなると言えば何とかなります。ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、利用の可否を判断してください。

とれたて館内のバリアフリー状況

○「できたて館」内のバリアフリー状況

炭火焼レストラン「航海灯」は、魚介や干物を自分で焼いていただくレストランです。

スペースの余裕はそれほどありませんが、店内はフラットで可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。

もう一軒の「番屋」は3日前までに予約をして利用するお店です。店内のバリアフリー状況は、今回の取材では確認できませんでした。

 

○生地の町の「清水ツアー」

生地には正式に認定されている清水が18箇所あります。

昏々と湧き出る地下水を、自由に利用できる清水。それを巡る清水ツアーが盛んです。18箇所を廻ると、2時間コースになるそうです。

魚の駅生地の近くにある清水は「弘法の清水」。もちろん弘法大師由来の清水で、車椅子でも立ち寄れます。ただし柄杓で湧水を飲むには、健常な介助者がいると助かる構造です。

生地の町の「清水ツアー」

生地の町は、観光地ではなく生活感のある町です。美味しい海の幸と、清らかな湧水、そしてバリアフリー拠点の「魚の駅生地」があります。

霞ヶ浦車椅子観光 天王崎観光交流センター コテラス バリアフリー情報

茨城県行方市の天王崎観光交流センター「コテラス」は、霞ヶ浦の景勝地にある車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2015年12月の取材に基づいています。

 

○コテラスの全体概要

2013年に誕生した、観光拠点と地域交流を目的とした施設です。

日帰り温泉、産直ショップ、そして会議室や多目的室など地域住民のための公共施設があります。

2フロア構造でエレベーターは1基。屋上は霞ケ浦を眺望する無料のバルコニーです。

駐車場には障害者用駐車スペースがあります。

障害者用トイレは1Fと2Fにそれぞれ用意されています。

コテラスの全体概要

○産直ショップは小規模

アクセスは車が便利です。駐車場から館内まで車椅子で問題なく移動できます。

1Fの産直ショップは小規模です。簡単なカフェを併設しています。今回取材時は、それをスタッフ1名で営業していました。

ショップとカフェはフラット構造で、車椅子で利用できます。

 

○日帰り温泉の状況

日帰り温泉は、地元の人に人気の様子です。名称は「あそう温泉 白帆の湯」。霞ヶ浦をのぞむ展望風呂や露天風呂が自慢のお風呂です。

日帰り温泉は一般的なバリアフリー仕様です。入浴リフトなど、車椅子利用者のための特別なバリアフリー設備はないようです。

日帰り温泉の状況

○霞ヶ浦の眺望

この地は夕陽の美しさで知られる「天王崎公園」です。この公園は湖岸を埋め立てて造られたそうです。霞ヶ浦を一望し、筑波山が見える景勝地。条件が良い日は、富士山が見えます。

霞ヶ浦の眺望

1Fの霞ヶ浦側はテラスで、車椅子で霞ヶ浦ビューが楽しめます。冬場は営業していませんが、足湯があります。

屋上は展望デッキ。バリアフリーな霞ヶ浦ビューポイントです。車椅子での利用に問題はありません。

屋上は展望デッキ

○観光帆引き船の基地

天王崎観光交流センター「コテラス」は、「観光帆引き船」の「見学乗車船」の乗合基地になります。

観光帆引き船の基地

2015年の企画では、霞ヶ浦の3市、「行方市」「かすみがうら市」「土浦市」が共同開催。それぞれの市で開催期間は違いがあり、ここ行方市の開催は9月5日から12月6日までの土日開催。1人2000円で「観光帆引き船」に伴走する「見学乗車船」に乗るという企画です。午後に2回の運行で、2回目の15:30からの運行は「夕陽操業」です。

1月は「わかさぎ釣り大会」の拠点になります。

天王崎観光交流センター「コテラス」

バリアフリーな施設内から、車椅子で霞ヶ浦の眺望を楽しめる施設は希少です。天王崎観光交流センター「コテラス」は、車椅子で夕陽の景観を楽しめます。

日光車椅子観光ガイド 霧降高原 大笹牧場 バリアフリー情報

栃木県日光市、霧降高原の「大笹牧場」は、車椅子で利用出来る観光牧場です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

霧降高原の大笹牧場

○全体概要と車椅子で利用可能な施設

中心は「レストハウス」とその周辺です。レストラン、ショップ、数多くの屋台があり、車椅子で利用できます。

アウトドアでは、13の大型遊具がある「フィールドアスレチック」があり、いこいの広場では「乗馬体験」が出来ます。車椅子でそのまわりの散策はできます。

「放牧場」では、ホルスタイン牛とブラウンスイス牛が放牧されています。ただし「レストハウス」から向かうと、すぐに車椅子ではつらい急坂路があります。

大笹牧場周辺は放牧場が広がり

大笹牧場周辺は放牧場が広がり

大笹牧場周辺は放牧場が広がり、周りの道路から自由に見学することが出来ます。ドライブをしながら風景を観る、または牛がいる近くに車を停めて見学する人もいます。

「オートキャンプ場」のトイレには障害者用トイレが用意されています。

「食の体験工房」はレストハウスの2Fが会場です。エレベーターはなく、階段での移動になります。

食の体験工房」はレストハウスの2F

○障害者駐車場の状況

アクセスは車が便利です。

一般駐車場はP1からP3まであります。

レストハウスの利用を車椅子観光の中心にする場合、2か所の障害者用駐車スペースがあります。

一般駐車場とは別に、牧場施設内に入ってすぐ左側、レストハウスの横に6台分の障害者駐車区画があります。

レストハウスの横に6台分の障害者駐車区画があります。

もう一か所は、P1のトイレ棟の近くに2台分用意されています。

レストハウスの横に6台分の障害者駐車区画があります。

○レストハウスのバリアフリー状況

レストハウスは数段の階段を上る構造です。

レストハウスは数段の階段を上る構造です。

正面入口に横に段差回避スロープがあります。このスロープは一般的な車椅子利用者なら問題なく利用できます。

正面入口に横に段差回避スロープ

正面入口に横に段差回避スロープ

もう一か所、トイレ棟に向かうスロープがあります。こちらのスロープはやや傾斜が急です。

トイレ棟に向かうスロープ

レストハウス館内1Fはフラットな構造です。ショップ、レストランとも、スペースに余裕があり、車椅子で利用できます。

レストハウス館内1Fはフラットな構造

前出の通り「食の体験工房」がある2Fへは階段しかありません。

 

○障害者用トイレの状況

レストハウスの横、P1の脇にある独立棟トイレに障害者用トイレが1つ用意されます。

変わった構造のトイレです。

障害者用トイレの状況

トイレ棟の入口は段差があります。それを迂回する折り返しスロープが用意されています。

スロープを上ると男女別トイレの入口がそれぞれあります。その奥に障害者用トイレが1つあります。つまり男女別トイレの中から、同じ障害者用トイレを利用出来る構造になっています。

男女別トイレの入口通路が狭く、一般的な車椅子がギリギリで通行できる幅です。

トイレ内は余裕のあるスペースで、取材時は設備が新しくて綺麗でした。大型のベッドはありません。

障害者用トイレの状況

この他に前出の通り、レストハウスから離れた「オートキャンプ場」にあるトイレに、障害者用トイレがあります。

 

○ジンギスカンハウスのバリアフリー状況

レストハウス1Fのレストラン「ジンギスカンハウス」は、食券制でセルフサービスです。利用方法の概要は以下になります。

ジンギスカンハウス入口の左側に食券自動販売機が3台あります。この自販機の操作は車椅子からでも手が届きます。

買った食券をもって、焼肉メニューはレストラン入口に引き返して入口右側のコーナーに並び、カウンターに食券を出し、交換に商品を受け取ります。

蕎麦やカレーの軽食メニューは、食券自販機の先にあるカウンターに行き食券を出し、交換に商品を受け取ります。

商品を載せたトレーを自分で運びながら食事スペースに移動し、そこにいるスタッフから席の誘導を受けます。これが通常の利用方法です。

介助者がいる場合でも、1人2トレーを運ぶのは辛いので、スタッフに手助けをお願いしてください。今回利用時は、車椅子をみて、スタッフから声をかけていただけました。

席は固定式のテーブルに可動式の椅子席です。一般的な車椅子利用者なら利用出来きます。

ジンギスカンハウスのバリアフリー状況

お茶やお水はセルフサービスです。

レストラン店内のトイレは一般トイレだけで障害者用トイレはありません。

ジンギスカンハウスのバリアフリー状況

○レストハウス周辺のバリアフリー状況

テイクアウトショップが複数出店しています。

レストハウス1Fの外側にあるソフトクリームの店や串焼きの店は、店内のショップから移動すると段差なく利用できます。

レストハウス前の舗装広場とその周囲にある出店は、完全なフラット面ではありませんが、移動が出来ない決定的な段差は無く、概ね車椅子で利用できます。

周辺に広がるアウトドア施設へは、無理のない範囲までなら車椅子で移動は可能です。

レストハウス周辺のバリアフリー状況

日光「大笹牧場」は、ショップやレストランを車椅子で利用出来る観光牧場です。