埼玉県長瀞町にある「埼玉県立自然の博物館」は、車椅子で利用できる博物館で、カエデの森は車椅子で紅葉狩りが楽しめます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
場所は観光地長瀞。電車利用の場合「上長瀞駅」から約300mです。距離は短いのですが、アップダウンや路面にデコボコがあるので、車椅子利用者は車の利用が便利です。
無料駐車場があり、身障者用駐車区画が2台分用意されています。名勝長瀞の岩畳や「月の石もみじ公園」に近く、付近には民間有料駐車場が複数あります。博物館の無料駐車場は、博物館見学時間だけの利用がマナーです。
無料駐車場からフラットな舗装通路で博物館入口まで行くことができます。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入口にある受付で減免措置を受けてください。
館内は2F構造で、フロア内はフラットです。バリアフリートイレは1Fにあります。1Fが常設展示フロアで、2Fが企画展示フロア。エレベーターがあるので、車椅子での上下階移動は可能です。
エントランスホールの上空には巨大なサメの復元模型が展示されています。埼玉県が海だった時代に生息していた「カルカロドンメガロドン」です。全長12m、世界最大級の復元模型ということです。
常設展示は「地学展示ホール」「古秩父の地層と化石」「生物展示ホール」と続きます。いずれもバリアフリーで車椅子での観覧に大きな問題はありません。かつて埼玉の地で活動した、恐竜「ガリミムス」や「アケボノゾウ」の骨格展示などがあります。
博物館には無料で散策できる野外展示観察園「カエデの森」があります。20種類ほどのカエデやメタセコイアの巨木があります。ここは紅葉の名所です。観察園内はバリアフリー散策路があり、車椅子で紅葉狩りが楽しめます。紅葉は隣接する「月の石もみじ公園」へと続きますが未舗装で段差がある公園です。
「埼玉県立自然の博物館」は1981年に開館しました。外観は古い印象の施設ですが、車椅子で観覧できます。野外展示観察園「カエデの森」は、車椅子で長瀞の紅葉を楽しめる施設です。
(本稿は2018年11月の取材に基づいています)