栃木県 車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~県央編~

「道の駅」は車椅子で利用できる施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は栃木県の中央部(宇都宮市、さくら市、高根沢町、鹿沼市、上三川町、下野市、壬生町、那珂川町、那須烏山市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅たかねざわ 元気あっぷむら」(高根沢町)

2020年4月1日に道の駅登録になった施設です。

お城のような外観の「本館」は日帰り温泉、本館の横には別荘スタイルの宿泊棟「妖精たちの森」、本館の周辺には24時間トイレ棟がある「情報提供施設」、レストラン、ショップ、アイス店、トレーラーハウスの軽食店、そして飛び地にキャンプ施設「トレーラーベース」があります。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

新旧の施設が混在し、段差構造の施設や通路がある、バリアフリー面では複雑な状況の施設です。「情報提供施設」にある24時間トイレ棟と「農産物直売所ここにしかないいちば」は、車椅子で利用できます。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

レストラン「カンパーニャ」は、テーブル席のお店ですが、フロアとテーブル席に5cm程度の段差があります。段差のない席はありません。

キャンプ施設「トレーラーベース」は、施設内やハウスに段差があり、バリアフリー仕様ではありません。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

また施設内の散策路はアップダウンや未舗装路面、段差箇所があり、車椅子で散策できる範囲は限られます。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

「道の駅うつのみや・ろまんちっく村」(宇都宮市)

道の駅としての開業は2012年です。46haの滞在型ファームパーク、というのがキャッチコピーの道の駅で、敷地は広大で施設も複合的。日帰り温泉、宿泊施設、温浴スパ施設、レストラン、フードコート的な出店街、イベントステージ、超大型農産物直売所、そして広いお散歩エリアや体験農場があります。

道の駅うつのみや・ろまんちっく村

「森のエリア」「里のエリア」と呼ばれているエリアは、未舗装でアップダウンがあります。車椅子ユーザーはバリアフリーな「集落のエリア」の利用をお薦めします。バリアフリートイレは、直売所「あおぞら館」、噴水広場奥の「多目的ドーム」、温浴スパ「アグリスパ」など、各施設内に用意されています。

道の駅うつのみや・ろまんちっく村

「集落のエリア」だけでも十分に広い施設です。段差構造箇所にはすべてスロープがあるので、「集落のエリア」内は車椅子で移動可能です。直売所と噴水広場を結ぶ「カスケード」とよばれる橋は、中央部は階段ですが両脇はスロープです。噴水広場から「アグリスパ」へは、スロープで抜けられます。

宇都宮ろまんちっく村

「集落のエリア」の正面にあるP1とP2駐車場は、休日はすぐにいっぱいになってしまいます。その場合「満車」のストッパーが置かれ、駐車場への侵入が出来なくなり、ちょっと遠いポケットパーク裏の臨時駐車場的なスペースに誘導されます。この駐車場はオフロードで傾斜があり、車椅子ユーザーには辛い駐車場です。日帰り温泉や温浴スパの敷地にある駐車場には、身障者用の駐車スペースが2か所に計3台分設置されています。

宇都宮ろまんちっく村

「道の駅しもつけ」(下野市)

開業は2011年。無駄な段差がまったくありません。「物見塔」以外は、すべて車椅子で利用可能です。バリアフリー面でトップクラスの品質を誇る道の駅です。

道の駅しもつけ

身障者用駐車区画は3台分あり、屋根付きの駐車スペースでメイン棟へ雨の日でも濡れずに移動することができます。

道の駅しもつけ

トイレは3カ所あります。24時間利用できるトイレ棟は、最新の高速道路SAのような設計のとても立派なトイレです。メイン棟内の2か所のトイレにもバリアフリートイレがあります。内一つはレストランのトイレです。

道の駅しもつけ

グルメ系施設は3タイプあります。バリアフリートイレがあるレストランは、広くてフラットなバリアフリー設計で、屋外テラス席も車椅子で利用できます。メイン棟のなかにはフードコートがあり、車椅子で利用可。そして屋外スペースにはテイクアウトのお店があり、車椅子で利用できるフリーテーブルで、アユの塩焼きなどをいただく事が出来ます。

道の駅しもつけ

メイン棟内にあるショップは、農産物産直と物産館が一体になった構成で多彩な商品が並びます。インストアベーカリーも入店しています。高品質な売り場で、道の駅というよりも、デパ地下を目指したイメージの売場です。

道の駅しもつけ

「道の駅みぶ/みぶハイウェーパーク」(壬生町)

2009年に開業した「道の駅みぶ」は、「壬生町総合公園」と「とちぎわんぱく公園」を併せた広大な敷地の施設です。その中核施設は「みぶハイウェイパーク」で、高速道路の「みぶPA」と一体になった施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

各公園に駐車場があります。また「みぶハイウェイパーク」には、高速道路の両方面からの駐車場と一般道路からの駐車場があります。すべての駐車場に身障者用駐車区画があり、道の駅全体では21台分用意されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

ハイウェイパークのトイレは、ハイウェイパークのトイレと、高層道路PAのトイレがあり、どちらにもバリアフリートイレが用意されています。混雑時の傾向としては、目に入りやすいPAのトイレが混みあうのが特徴です。

ハイウェイパークの施設は一段高い位置にあり、車椅子では2か所あるスロープルートから利用します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

商業施設「みらい館」は、物産館、食事処、直売所で構成されます。他に観光情報コーナーがあり、隣接する広場ではイベントが開催されることもあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

独立棟の直売所は「みぶのやおやさん」。出入口は一か所で、店内の通路幅はそれほど余裕がありません。混雑時は車椅子での店内移動が少し苦戦します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

物産館は「ときめきステーション」。ここも店内通路幅に余裕がありません。

食事処は「みぶのおばちゃんち」。店内はフラット構造で、一般的な可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。20時まで営業しています。

「道の駅きつれがわ」(さくら市)

「道の駅きつれがわ」は2001年に供用が開始された道の駅。日帰り温泉施設がある大型施設で集客力があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

身障者用駐車区画が計4台分用意されています。身障者用駐車区画は一般駐車区画と同じエリアの設計で、そこから車道を渡って施設に向かう構造です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

トイレは独立棟と本館、新館内にあり、いずれもバリアフリートイレが用意されています。新館内のトイレが新しく、とても綺麗です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

2017年に開業した「新館」は、最先端のバリアフリー施設です。内装は綺麗で演出上の工夫があり、通路幅は広く、什器はお洒落です。フードコートは小規模ながら、車椅子で通行できる通路幅が確保されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

人気施設なので極端に混雑することがあり、それが車椅子利用上の唯一の問題です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

「新館」開業と同時に「大正ロマン、大正モダン」が施設のコンセプトになりました。さくら市は「野口雨情」と縁があり、商店街には古い建物が残り、里山がある。「新館」内は「大正」をテーマに演出されています。

「道の駅ばとう」(那珂川町)

道の駅としての開業は1999年。2014年4月に農産物直売所と食事処が入っていた棟が火事で全焼失。トイレと観光案内所は別棟のため焼失を免れました。2015年に再建されて現在に至ります。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

再建された「馬頭村おこしセンター」内は、直売所と食事処が入ります。その横にトイレ棟、反対側の横には独立棟で「那珂川町観光センター」、合計3棟で構成される施設です。車椅子での横移動の動線に少々デコボコや段差があります。ルートを見極めて、車椅子で横移動してください。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

「馬頭村おこしセンター」の中央部正面に、屋根無しで身障者用駐車区画が3台分用意されています。そこから直売所と食事処の入口へは、車椅子で問題なく移動できます。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

トイレ棟にバリアフリートイレが1つあります。また独立棟「那珂川町観光センター」内にもバリアフリートイレが1つ用意されています。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

観光センター内には、テイクアウトのアイス工房があり、車椅子でも利用できる飲食可能な休憩コーナーがあります。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

農産物直売所は細長い構造で出入口は1カ所。店内の通路幅は一般的なサイズで、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

食事処は「レストランばとう」。フラットな床面に稼働式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。席の間隔は余裕があるので、車椅子で店内奥へ移動できます。

「レストランばとう」の名物は「いのしし丼」、直売所の商品は地物中心、施設のキャッチコピーは「遊びにおいでよ、田舎が一番」、それを体現しているショップ&レストランです。

(本稿は2019年1月に初稿を執筆しました)

栃木県「道の駅」の紹介記事は、別に「栃木県北編」「栃木県東編」「栃木県南編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

 

栃木県道の駅バリアフリー情報~県北編~

「道の駅」は車椅子で利用できる施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での施設の特徴を紹介します。

本稿は栃木県の北部(日光市、那須町、那須塩原市、大田原市、塩谷町、矢板市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」(日光市)

2015年に開業した道の駅です。日光とはいっても、場所は旧今市市の中心部。基本構造は段差がない今どきのバリアフリー設計です。そして複数の企画が詰め込まれた商業施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

敷地内の駐車収容能力は普通車52台、身障者用3台、大型バス用7台。満車になると道路での入場待ちになります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

農産物直売所に煎餅、スイーツ、パンなどのグルメショップ、それらをいただけるイートインスペース、食事処は2軒、日光伝統の「彫刻屋台・花屋台」の展示コーナー、「市民ギャラリー」に「観光情報館」、コンビニと24時間利用できるトイレ棟、そして「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」、350席の「多目的ホール」があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

新しい施設なので、いずれも車椅子で利用できます。直売所などが入る棟内は、通路幅に余裕があり、2軒の食事処も車椅子で利用し易い店舗です。イートインスペースも車椅子での利用は可。そして独立トイレ棟と各施設棟内とバリアフリートイレがあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

「日本のこころのうたミュージアム・船村徹記念館」は有料の施設ですが入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。3階建て構造で、バリアフリートイレは1Fにあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

「道の駅湧水の郷しおや」(塩谷町)

2012年6月に開業した道の駅です。段差が全くない設計が標準になる前の設計で、車道と施設の間には段差があり、バリアフリートイレは1カ所です。それでも実用には十分なバリアフリー水準の、自然豊かな塩谷町のバリアフリー観光拠点です。

道の駅湧水の郷しおや

施設の構成は直売所と食事処、そして地域交流施設、道の駅として一般的な構成です。トイレは別棟方式で、そのトイレ棟の前に身障者用駐車スペースが3台分あります。

道の駅湧水の郷しおや

「農村レストラン そば処かみざくら」という食事処が2012年の開業時から営業しています。2013年4月には5店舗が入る「飲食館」が誕生。屋台形式や簡易テーブル方式のお店で、アユの塩焼き屋、焼きそば店、アイス、氷り、カフェという構成です。

道の駅湧水の郷しおや

直売所は中規模な「道の駅」の標準レベルのお店で、通路幅は一般的なサイズです。車椅子での利用は可能ですが、ところどころに狭い箇所があり、混みあっていると車椅子では苦戦します。産物は豊富、塩谷町は美味しい自然の恵みに溢れた町です。

道の駅湧水の郷しおや

塩谷町の観光資源は全国名水100選「尚仁沢湧水」。高原山の中腹にある原生林に覆われた湧水群から、日量65,000トンの湧水が流れ出ています。この湧水群には、最寄りの駐車場から約1.5kmの遊歩道を進みます。この遊歩道は悪路で、車椅子での通行は困難を伴います。

道の駅湧水の郷しおや

「道の駅やいた」(矢板市)

2011年に開業した「道の駅やいた」は、贅沢な身障者用駐車区画が用意されています。大きくて立派な木材を使用した屋根付きの駐車区画が、2台分2か所で計4台分あります。トイレ棟前にある2台分駐車スペースは、トイレ棟まで屋根続きなので、雨の日でも全く濡れずに車椅子でトイレを利用できます。施設棟よりの2台分スペースは、施設まで屋根続きではありません。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

トイレは独立棟と施設棟内の2か所で、どちらにもバリアフリートイレが1つ用意されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

施設棟は一棟方式で、直売所と食事処が入ります。構造は一段高い高所式で、車椅子ではスロープを利用します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

直売所は「旬鮮やいた」。店内はフラットで通路幅は余裕があるので、車椅子で利用しやすいショップです。新鮮野菜やリンゴが名産です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

食事処は「農村レストランつつじ亭」。地元のおふくろの味を提供します。店内はフラットで可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

施設敷地内にエコハウスがありました。地元産の「たかはら材」などを使用した木造住宅で、環境を活かし、自然で再生可能なエネルギーを利用。内部見学ができますが、入口に段差があり内部は土足禁止です。エコモデルハウスがある道の駅は、全国でここだけという案内でしたが、エコモデルハウスは2021年3月末で休館になりました。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

エコハウスは2024年5月に障がい者就労施設継続支援A型事業のお店「お食事・甘味処「和と光」に生まれ変わりました。

道の駅やいた

「道の駅湯西川」(日光市)

2006年に開業した道の駅で、天然日帰り温泉がメインの駅前立地です。他には食事処と土産ショップ。採れたて野菜などの農産物は、小さなイベントコーナーでの扱いになります。車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

施設はスロープ対応が基本です。トイレは屋内型。2Fの日帰り温泉は車椅子のための特別な設備はありませんが、エレベーターがあり、要所に手摺がある、一般的なバリアフリー仕様のお風呂です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編道の駅湯西川は、ダムにバスが入水する「湯西川ダックツアー」水陸両用バスの発着点です。このツアーは特別なバリアフリー対応はありません。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

「道の駅那須与一の郷」(大田原市)

2004年に開業した道の駅で。弓名人与一の名をつけた大型道の駅で、建物自体が扇をイメージして造られています。施設は、休憩スペース付きの情報館、農産物と地元名品の直売所、レストラン、竹のギャラリー、多目的ホール、そして有料施設の「与一伝承館」で構成されます。

道の駅那須与一の郷

駐車場は施設にそって半周すべてにあり、身障者用駐車区画は施設に近い両端に、合計11台分用意されています。

道の駅那須与一の郷

農産物直売所では品数豊富に栃木の産物が販売されています。車椅子でも問題なく利用できる広めの通路設定、レジは2か所で通路幅は十分、車椅子で買い物が楽しめます。

道の駅那須与一の郷

レストランはお蕎麦が自慢。フラットで余裕のある通路の椅子席なので、車椅子での利用が可能です。ただし営業時間は11:00~14:30と短時間です。

竹のギャラリーは竹の工芸品の展示コーナーです。鑑賞は無料。ビデオで製作の様子が放映されています。屋外のトイレの他に、インドアのバリアフリートイレがあります。

道の駅那須与一の郷

「与一伝承館」はバリアフリーな有料施設です。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。屋島の合戦の様子や那須家の家宝が展示されています。

道の駅那須与一の郷

「道の駅那須野が原博物館」(那須塩原市)

道の駅としては2004年に登録されました。ショップやレストランが無い、博物館と24時間トイレがある道の駅です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

博物館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。那須塩原の歴史と文化、そして自然を学ぶ展示があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

館内はバリアフリーで、車椅子での展示見学に問題はありません。館内にバリアフリートイレがあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県北編

「道の駅東山道 伊王野」(那須町)

2000年に開業した道の駅。巨大な水車がシンボルです。

道の駅東山道伊王野

第一駐車場に屋根無しで身障者用駐車区画が2台分用意されます。一般駐車区画とは離れたトイレ棟の近くにあります。

障害者用駐車区画は2台分

トイレ棟にバリアフリートイレが2つ用意されます。男女別トイレの入口の手前にそれぞれあるので、異性介護でも問題なく利用できます。

障害者用トイレはトイレ棟に2つ

新鮮野菜や地元の名産品を販売する「物産センター」は、2019年3月にリニューアルオープンしました。出入口はフラットで自動ドア。館内もフラット構造で、店内の通路幅は車椅子で通行できる余裕があります。

リニューアルされた物産センター

独立棟の「まつり伝承館」には、伊王野秋祭りで町を練り歩く2台の山車が展示されています。入館無料。出入口はスロープで車椅子での見学は可能です。

まつり伝承館は車椅子可

水車が曳くそばの実を手打ちした蕎麦処が「水車館」と、「和食処あんず館」があります。車椅子で利用できる稼働式のテーブル席やカウンター席、そして小間上がりの席があります。

蕎麦処は2棟体制

「道の駅明治の森・黒磯」(那須塩原市)

1998年に開業した道の駅。7.5haの広大な敷地の中に、農産物直売所、レストラン、パン工房、「旧青木家那須別邸」、芝生広場、保存林「明治の森」などがあります。

道の駅 明治の森・黒磯

明治の森は傾斜地ではなくフラットな敷地ですが、散策路の多くは未舗装路面です。

道の駅 明治の森・黒磯

産直ショップ内の通路幅は余裕が無く、段差をスロープで回避します。トイレは別棟タイプでバリアフリートイレは一つ。設備は更新されています。

道の駅 明治の森・黒磯

またパン工房が入る棟の中にも、少し狭いトイレですが、バリアフリートイレがあります。

道の駅 明治の森・黒磯

「旧青木家那須別邸」は有料の施設ですが、入館料の障がい者減免制度があり、本人は無料、1級の人は介助者1名まで無料に減免されます。駐車場からバリアフリー通路で別邸まで行けます。スロープで玄関に上ると、そこから先は土足厳禁。別邸は屋根裏部屋付き2階建て構造ですが、エレベーターはないので、車椅子では1階フロアを無理のない範囲でみることになります。玄関横のウッドデッキには車椅子で行けます。別邸周辺は車椅子で散策できます。

道の駅 明治の森・黒磯

「道の駅那須高原友愛の森」(那須町)

1997年に開業した道の駅。交通の要所にある施設で、夏休み期間やゴールデンウィークのお昼前後に利用される場合は、混雑を覚悟して利用してください。2015年より「那須高原友愛の森」内に臨時駐車場が開放されました。これにより駐車台数がほぼ2倍になりました。

道の駅那須高原友愛の森

施設は「農産物直売所」「物産センター」「食事処」、工芸品の製造販売を担う「工芸館」、「観光案内所」という構成です。

直売所はそれほど広くはありません。また通路幅も余裕はありません。トイレは設備更新されています。

道の駅那須高原友愛の森

食事処は「なすとらん」。地場の食材をつかった「おふくろの味」がコンセプトのレストランです。営業はランチタイムのみ。混雑が問題ですが、施設としては車椅子での利用は可能です。

道の駅那須高原友愛の森

「工芸館」は1986年の開館。地元の工芸師の手作り作品が製造販売されています。昭和の建物ですが、スロープが設置され、車椅子でも店内回遊ができます。また製作体験もできます。

道の駅那須高原友愛の森

「観光交流センター」は巨大な樽のような建物で、内装も面白い施設です。那須の観光地のカタログや割引券が置いてあります。

道の駅那須高原友愛の森

「道の駅湯の香しおばら(アグリパル塩原)」(那須塩原市)

1996年に開業した道の駅。古い施設ですが2020年に大規模にリニューアルされた、車椅子で利用できる施設です。身障者用駐車区画は3か所に合計で7台分用意されています。

アグリパル塩原

フラットな広場を中心にして、コの字型に農産物直売所、食事処、カフェなどが並びます。

アグリパル塩原

農産物直売所はリニューアルで大きくなりました。車椅子で利用できる通路幅が確保されています。

アグリパル塩原

食事処はフラットな構造で、可動式テーブル席があるので、車椅子での利用は可能です。

アグリパル塩原

バリアフリートイレは、独立トイレ棟と施設棟内に用意されています。

アグリパル塩原

「アグリのパン屋 あ・グッド」は少し離れた場所、一段低い左側駐車場の前にあります。

アグリパル塩原

道の駅湯の香しおばらは、地元産の美味しいものと出会える道の駅です。

(本稿は2019年1月に初稿を執筆しました)

栃木県「道の駅」の紹介記事は、別に「栃木県東編」「栃木県南編」「栃木県央編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

宇都宮には車椅子で利用できる観光スポットが数多くあります。各施設のバリアフリー状況を紹介します。

最初は県立の美術館と博物館のバリアフリー状況です。

「栃木県立美術館」

県立美術館は1972年の開館で「日本における公立の近現代美術館の先駆け」です。常設展示室が増設されたのが1981年。いずれも同一建築家の設計で、建築物として素晴らしい調和がある昭和の名建築です。

栃木県立美術館

無料駐車場があり身障者用駐車区画が2台分用意されています。

栃木県立美術館

駐車場からスロープ上りの企画展入口か、フラット路面で常設展入口か、どちらかに進みます。企画展入口は建物の2Fですが、スロープは緩い傾斜です。企画展ルートを通ると、美術館の全景や中庭がよく見えます。

栃木県立美術館

常設展は障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。ほとんどの企画展にも同様の障害者減免制度があります。館内の段差構造の箇所はすべてスロープ改修が施され、エレベーター、バリアフリートイレがあります。中庭への出入口と常設展前出入口は手動ドアです。

栃木県立美術館

常設展室の一角の「伊東直子マイセン磁器コレクション」コーナーも、車椅子で鑑賞できます。

「栃木県立博物館」

県立博物館は1982年の開館ですが、改修されてバリアフリーです。入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。バリアフリートイレは1Fにあります。展示室内はバリアフリーで、車椅子からは見難い展示はありません。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。栃木県中央公園の一角にあり、同公園内の無料駐車場「博物館北駐車場」の利用が便利です。一般駐車場の奥に、3台分の身障者専用駐車スペースがあり、そこから博物館正面入口へ向かいます。車椅子のためのフラット路面が用意されています。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

ユニークなのは日光の自然を垂直分布で紹介するスロープ展示。1Fから2Fへとらせん状に72m続くスロープの壁面に、標高600mの神橋付近から2,578mの白根山頂までの動植物を生態的に展示しています。このスロープは車椅子で上ることができる傾斜ですが、難しい人はエレベーターで2Fに上がります。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

2Fには二つの展示室。展示室1は栃木の歴史、展示室2は栃木の自然がテーマ。いずれも正統派で真面目な展示です。

次は市の公益法人が運営する美術館の紹介です。

「宇都宮美術館」

宇都宮市制100周年を記念して、1997年にオープンした美術館。バリアフリーで車椅子で利用しやすい施設です。宇都宮市は大谷石の産地。「宇都宮美術館」には、多くの大谷石が使用されています。

宇都宮市の中心部から北へ約5km、広さ26haの公園「文化の森」に建つ美術館です。「文化の森」の駐車場は無料。一般用、高齢者用、身障者用の3種の駐車場があり、美術館に一番近いのは6台収容する身障者専用駐車場です。

宇都宮美術館

障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。展示室は3つ。展示室1が常設展。展示室2と3が企画展に使われます。3つの展示室をつなぐ空間が中央ホール。このホールも展示室の機能を有しています。

宇都宮美術館

受付から展示室に向かうプロムナードはデザインされた空間。開放的な窓から、美術館のお庭がよく見えます。お庭には大きなアートオブジェがあります。

宇都宮美術館

バリアフリートイレは、エントランス横の無料ゾーンと、展示室のある有料ゾーンのそれぞれにあります。

併設されているレストランは無料ゾーンに。高級感があるレストランで、結婚式やパーティーが出来ます。美術館に入らずに外から直接レストランに入店するスロープがあります。

宇都宮美術館

エントランス近くにはミュージアムショップ。通路幅にそれほど余裕はありませんが、混雑してなければ、車椅子での利用は可能です。

宇都宮美術館

宇都宮には人気の超大型道の駅があります。

「道の駅ろまんちっく村」

46haの滞在型ファームパーク、というのがキャッチコピーの道の駅です。日帰り温泉、宿泊施設、温浴スパ施設、レストラン、フードコート的な出店、イベントステージ、超大型産直ショップ、そして広いお散歩エリアや体験農場があります。

ロマンチック村

「森のエリア」「里のエリア」は未舗装でアップダウンがありますが、「集落のエリアは車椅子で利用できます。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

「集落のエリア」の正面にある駐車場は、休日はすぐに満車になってしまいます。その場合少し離れたポケットパーク裏の臨時駐車場的なスペースに誘導されますが、この駐車場は未舗装且つ傾斜があるので、車椅子利用者には辛い駐車場です。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

日帰り温泉や温浴スパの駐車場に、身障者用の駐車スペースが2か所に計3台分設置されています。この駐車場から産直ショップ方面には、温浴スパ「アグリスパ」経由で、スロープを利用して車道を渡らずに行くことができます。「アグリスパ」からスロープで噴水広場に抜けられます。やや傾斜がきついスロープですが、介助者がいれば問題のないレベル。噴水広場奥には多目的ドームがあり、このなかにもバリアフリートイレがあります。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

噴水広場前から「カスケード」とよばれる橋があり、中央部は階段ですが両脇はスロープ。渡ると産直ショップのあるエリアに抜けられます。産直ショップ「あおぞら館」の中にも、バリアフリートイレがあります。

宇都宮には、紀元前3000年頃の縄文前期遺跡復元施設があります。

「うつのみや遺跡の広場」

遺跡名は「根古谷台遺跡」。竪穴式住居が4棟、墓標群と墓標レプリカ、資料館があります。「日本有数の規模を誇る復元」施設で、入場無料です。

場所は公営霊園である「聖山公園」の頂上付近。車で霊園に向かい、そのまま上り坂を進みます。「うつのみや遺跡の広場」の入口近くのロータリー横に無料駐車場があり、身障者用駐車区画は入口の先までロータリーを回った場所にあります。公衆トイレにはバリアフリートイレが併設されています。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

広場入口周辺の路面は大谷石舗装で、車椅子で通行するとゴツゴツします。復元エリアは砂利路面で、場所によっては車椅子がスタッグするレベルの深い砂利になります。慎重にルートを選んで車椅子で進んで下さい。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

もっとも大きな復元住居「1号長方形大型建物」内に自由に入ることができます。出入口付近はデコボコしていますが、慎重に進めば車椅子で乗り越えられます。出入口の広さ高さは一般的な車椅子なら通行可。頑張りは必要ですが、車椅子で復元住居の内部に入ることができます。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

墓墳は縄文時代。公園入口横にある「将軍塚古墳」は7世紀の古墳時代の遺跡。霊園は平成の開園。「聖山公園」は5千年間続く墓の山です。

大谷石の「大谷」は宇都宮市です。採掘場跡が公園になっています。

「大谷公園」

大谷町にある無料の公園です。別にある大谷石の採掘場跡の巨大な地下空間をみる施設が人気ですが、すべて階段や梯子で移動する施設なので、車椅子での利用は出来ません。大谷公園は、車椅子でもなんとか利用できます。

大谷公園

広い無料駐車場があり、出入口に最も近い場所に身障者用駐車区画の用意があります。駐車場から道を渡ると大谷公園に入ります。通路脇にある公衆トイレは新しくて綺麗で、バリアフリートイレが併設されています。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

大谷石でできた巨大な観音様や大谷石の居壁、親子ガエルに見える大谷石の巨石などが見どころです。園内の歩道は大谷石が敷き詰められています。これがデコボコできつい振動を発生させます。車椅子は衝撃を和らげるために、ゆっくりと進んでください。車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

最後に餃子観光地のバリアフリー状況を紹介します。

宇都宮餃子「来らっせ本店」

有名店の餃子食べ比べが出来る「来らっせ本店」は、ドンキホーテの地下にあります。元長崎屋の古い建物ですが、エレベーターは2基あります。バリアフリートイレは3Fの一か所だけです。

近隣には提携駐車場が複数あり、2,000円以上の利用で2時間無料の駐車料金減免サービスがあります。また市内3カ所の市営駐車場は、障害者手帳の提示で2時間料金が無料になります。「来らっせ本店」に最寄りの「市営相生駐車場」は機械式駐車場で、車椅子利用者が運転する場合は、利用が難しい構造です。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

店舗は5店舗からなる「常設店舗ゾーン」と、曜日でメニューが変わる「日替わり店舗ゾーン」があります。車椅子で利用しやすいのは、広くてスペース的に余裕がある「常設店舗ゾーン」です。「常設店舗ゾーン」の店内通路は広く、床面はフラット。止まり木方式のカウンター席もありますが、車椅子利用者は普通の可動式テーブル席に案内されるはずです。

宇都宮餃子

「常設店舗ゾーン」内に5店舗それぞれの店舗があります。お好みの店舗に行き、オーダーして精算。その際に席の番号を申告。出来上がった餃子は、店舗スタッフが席に持ってきてくれます。したがって車椅子利用者が自分でオーダーをしても大丈夫ですが、各店舗の受付カウンターがやや高いため、現金精算などはスタッフに出てきてもらう必要があります。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

餃子のたれ、醤油、お酢は、各テーブルに備えがありますが、ラー油はなし。各店舗自慢のラー油を、小皿に入れてもらいオーダー時に受け取り、自分で席に持ち帰る方式です。ラー油が入った小皿を車椅子で持ち帰る自信のない人は、お店の人に頼んでください。帰る際のお皿の片づけはスタッフの仕事で、セルフではありません。

車椅子で行く宇都宮~観光スポットのバリアフリー情報

このような状況ですが「来らっせ本店」は、最低限のバリアフリー要件は満たしています。

バリアフリー情報を参考に、車椅子での宇都宮観光をお楽しみ下さい。

(本稿は2019年1月に執筆しました)