栃木県道の駅バリアフリー情報~県東編~

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

「道の駅」は車椅子で利用できる施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は栃木県の東部(真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅ましこ」(益子町)

2016年開業。現時点では栃木県内で最も新しい道の駅です。施設全体段差の無い構造、上質で上品な益子の魅力を発信するバリアフリー施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

身障者用駐車区画は屋根無しで2か所に合計7台分あります。

バリアフリートイレは屋外から利用するトイレに1つ。そして屋内トイレにも1つ。屋内のバリアフリートイレの個室はスペースが狭く、車椅子が1台入るといっぱいのサイズです。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

総合案内は「ましこのコンシェルジェ」で観光案内、シーズン中は「イチゴ狩り」の受付、レンタサイクルの手配などを行います。また「移住・定住サポート」も担当、住居の不動産情報の掲示があります。

2019年2月は、益子焼の器を使った地元レストランのメニューを展示。益子焼の技とシェフの腕、そして食材の良さが伝わる企画です。

館内にはゆったりしたスペースに「益子の手仕事」を紹介する企画展示コーナーがあります。また館内には「作家棚」があり、益子焼の作家150人のカップが展示されています。

2019年2月は、益子焼の器を使った地元レストランのメニューを展示。益子焼の技とシェフの腕、そして食材の良さが伝わる企画です。

益子の食材を活かし、益子焼の器を使用する食事処は「おもてなしカフェレストランましこのごはん」。店内はフラット、可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。フラットなテラス席もあります。

2019年2月は、益子焼の器を使った地元レストランのメニューを展示。益子焼の技とシェフの腕、そして食材の良さが伝わる企画です。

ショップの品揃えは多種多彩。工芸品から加工品、お菓子、農産物と、地元の産品が並びます。ジャムやドレッシング、プリンなど、オリジナル企画商品も積極的に開発。通路幅に余裕があるので、多少の混雑程度なら車椅子で買い物ができます。

2019年2月は、益子焼の器を使った地元レストランのメニューを展示。益子焼の技とシェフの腕、そして食材の良さが伝わる企画です。

建築物としても見る価値があります。木と土と煉瓦。栃木、益子の魅力を表現した建築デザインです。什器やゴミ箱なども注目です。

2019年2月は、益子焼の器を使った地元レストランのメニューを展示。益子焼の技とシェフの腕、そして食材の良さが伝わる企画です。

「道の駅サシバの里いちかい」(市貝町)

2014年開業。駐車場から屋内施設に至るまでに、段差やスロープが全くありません。農産物直売所棟、アイス屋や惣菜屋入る農産物加工所棟、軽食販売やアクセサリー販売などがある「ふれあいスペース」棟が並び、少し離れた場所に「地域情報館」という名称の催事ができる別棟があります。以上の4棟構成です。

道の駅サシバの里いちかい

各棟ともバリアフリーなので車椅子の利用に問題はありません。農産物直売所の店内はスペースに余裕があります。

道の駅サシバの里いちかい

身障者用駐車スペースは3台分用意されています。場所はトイレの側で、他の一般車の駐車場とは完全に分かれた専用駐車区域方式です。

道の駅サシバの里いちかい

トイレは別棟が駐車場脇に一棟。バリアフリートイレが2つ併設され、オストメイトとユニバーサルベッドは、そのうちの1つにあります。「ふれあいスペース」棟内にもバリアフリートイレが1つ用意されています。

道の駅サシバの里いちかい

「サシバ」とは、絶滅が危惧されている猛禽類の鳥。道の駅のキャラクターは「サシバのサッちゃん」。その子供風のキャラクターが「イッちゃん」と「カイちゃん」です。

道の駅サシバの里いちかい

「道の駅はが」(芳賀町)

2002年開業。日帰り温泉施設がある広い敷地に建つ複合型道の駅です。

道の駅はが

駐車場の収容台数は約420台。身障者用駐車区画は合計で4台分あります。

道の駅はが

トイレは別棟トイレと屋内トイレがあり、どちらにもバリアフリートイレがあります。

道の駅はが

温泉棟と東西物販棟があります。

東棟は農産物直売所とお土産品などの物産館と、外向き屋台方式でたこ焼き屋があります。ショップの中の通路幅は余裕があり、車椅子での買い物は可能、出入口のドアは自動ドアです。

道の駅はが

西棟はアイス屋、惣菜屋、食事処、休憩スペースなどがあります。いずれも車椅子での利用は可能で、食事処は各種定食類などがお手頃な価格で楽しめます。アイスの一押しは「とちおとめアイス」。休憩スペースは大きなテーブルに椅子が並んでいるだけなので、車椅子でアイスや惣菜を買ってテーブルで食べることが出来ます。

道の駅はが

「道の駅にのみや」(真岡市)

開業は1997年。栃木県で2番目に誕生した道の駅です。イチゴ生産量日本一の真岡市にあるイチゴに特化した道の駅です。街路照明にはイチゴがデザイン、「いちご展示温室」「いちごふれあい館」「いちご情報館」などがあります。

道の駅にのみや

駐車場の身障者用駐車区画は2台分。バリアフリートイレはトイレ棟内に1つ、広くて設備もよく、清潔感があるトイレです。2021年夏現在、トイレは改修工事をおこなっています。

道の駅にのみや

2020年春に商業棟がリニューアルオープンしました。店内はバリアフリーで車椅子で快適に利用できます。

道の駅にのみや

ここは真岡市の旧二宮町。この地はかつて小田原藩の飛び地「下野国桜町領」で、二宮尊徳が活躍した地です。二宮尊徳は、役人としてこの地に36歳から52歳までの26年間を過ごし、「勤労」「分度」「推譲」の「報徳の教え」を実践しました。道の駅内にお馴染みの像があります。

道の駅にのみや

「道の駅もてぎ」(茂木町)

1996年に栃木県で最初に道の駅登録になった施設です。元々の設計は段差構造ですが、改装されて車椅子で利用しやすい施設に進化してきました。

施設の横に真岡鉄道の線路があり、週末はSLが走ります。駐車場や食事処からSLが見える道の駅です。SLの通過予定時刻は、12時頃と14時30分頃です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

身障者用駐車区画は4台分で、場所は施設側ではなく、施設メイン棟正面から車道を渡った先になります。週末は混雑することが多い道の駅です。駐車スペースに困ったら、誘導スタッフに相談してください。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

商業施設棟は3棟。メイン棟には直売所と物産店、ラーメン店、そしてアイスやたい焼きのテイクアウトショップがあります。いずれもスペースに余裕はありませんが、フラット構造なので車椅子での利用は可能です。ラーメン店は近年大人気で、ランチタイムは行列が出来ます。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

メイン棟の横に食事処「桔梗」があります。ここは一般的な可動式のテーブルと椅子の席なので、車椅子での利用は可能です。

もう一つの商業棟は「バウム工房ゆずの木」。店内のスペースに余裕があり、車椅子で利用しやすい店舗です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

公園エリアの名称は「十石河川公園」。大型遊具やオブジェなどがある公園で、舗装された箇所は車椅子での通行は可能です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

週末に内部公開される「旧古田土雅堂邸」は、入口が階段で邸内は土足禁止、車椅子では外観だけの見学になります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

トイレは1か所でバリアフリートイレは1つ。2017年に大改装をおこない、綺麗なトイレに生まれ変わりました。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県東編

(本稿は2019年1月に初稿を執筆しました)

栃木県「道の駅」の紹介記事は、別に「栃木県北編」「栃木県南編」「栃木県央編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。