栃木県 車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~県央編~

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

「道の駅」は車椅子で利用できる施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は栃木県の中央部(宇都宮市、さくら市、高根沢町、鹿沼市、上三川町、下野市、壬生町、那珂川町、那須烏山市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅たかねざわ 元気あっぷむら」(高根沢町)

2020年4月1日に道の駅登録になった施設です。

お城のような外観の「本館」は日帰り温泉、本館の横には別荘スタイルの宿泊棟「妖精たちの森」、本館の周辺には24時間トイレ棟がある「情報提供施設」、レストラン、ショップ、アイス店、トレーラーハウスの軽食店、そして飛び地にキャンプ施設「トレーラーベース」があります。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

新旧の施設が混在し、段差構造の施設や通路がある、バリアフリー面では複雑な状況の施設です。「情報提供施設」にある24時間トイレ棟と「農産物直売所ここにしかないいちば」は、車椅子で利用できます。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

レストラン「カンパーニャ」は、テーブル席のお店ですが、フロアとテーブル席に5cm程度の段差があります。段差のない席はありません。

キャンプ施設「トレーラーベース」は、施設内やハウスに段差があり、バリアフリー仕様ではありません。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

また施設内の散策路はアップダウンや未舗装路面、段差箇所があり、車椅子で散策できる範囲は限られます。

道の駅たかねざわ 元気あっぷむら

「道の駅うつのみや・ろまんちっく村」(宇都宮市)

道の駅としての開業は2012年です。46haの滞在型ファームパーク、というのがキャッチコピーの道の駅で、敷地は広大で施設も複合的。日帰り温泉、宿泊施設、温浴スパ施設、レストラン、フードコート的な出店街、イベントステージ、超大型農産物直売所、そして広いお散歩エリアや体験農場があります。

道の駅うつのみや・ろまんちっく村

「森のエリア」「里のエリア」と呼ばれているエリアは、未舗装でアップダウンがあります。車椅子ユーザーはバリアフリーな「集落のエリア」の利用をお薦めします。バリアフリートイレは、直売所「あおぞら館」、噴水広場奥の「多目的ドーム」、温浴スパ「アグリスパ」など、各施設内に用意されています。

道の駅うつのみや・ろまんちっく村

「集落のエリア」だけでも十分に広い施設です。段差構造箇所にはすべてスロープがあるので、「集落のエリア」内は車椅子で移動可能です。直売所と噴水広場を結ぶ「カスケード」とよばれる橋は、中央部は階段ですが両脇はスロープです。噴水広場から「アグリスパ」へは、スロープで抜けられます。

宇都宮ろまんちっく村

「集落のエリア」の正面にあるP1とP2駐車場は、休日はすぐにいっぱいになってしまいます。その場合「満車」のストッパーが置かれ、駐車場への侵入が出来なくなり、ちょっと遠いポケットパーク裏の臨時駐車場的なスペースに誘導されます。この駐車場はオフロードで傾斜があり、車椅子ユーザーには辛い駐車場です。日帰り温泉や温浴スパの敷地にある駐車場には、身障者用の駐車スペースが2か所に計3台分設置されています。

宇都宮ろまんちっく村

「道の駅しもつけ」(下野市)

開業は2011年。無駄な段差がまったくありません。「物見塔」以外は、すべて車椅子で利用可能です。バリアフリー面でトップクラスの品質を誇る道の駅です。

道の駅しもつけ

身障者用駐車区画は3台分あり、屋根付きの駐車スペースでメイン棟へ雨の日でも濡れずに移動することができます。

道の駅しもつけ

トイレは3カ所あります。24時間利用できるトイレ棟は、最新の高速道路SAのような設計のとても立派なトイレです。メイン棟内の2か所のトイレにもバリアフリートイレがあります。内一つはレストランのトイレです。

道の駅しもつけ

グルメ系施設は3タイプあります。バリアフリートイレがあるレストランは、広くてフラットなバリアフリー設計で、屋外テラス席も車椅子で利用できます。メイン棟のなかにはフードコートがあり、車椅子で利用可。そして屋外スペースにはテイクアウトのお店があり、車椅子で利用できるフリーテーブルで、アユの塩焼きなどをいただく事が出来ます。

道の駅しもつけ

メイン棟内にあるショップは、農産物産直と物産館が一体になった構成で多彩な商品が並びます。インストアベーカリーも入店しています。高品質な売り場で、道の駅というよりも、デパ地下を目指したイメージの売場です。

道の駅しもつけ

「道の駅みぶ/みぶハイウェーパーク」(壬生町)

2009年に開業した「道の駅みぶ」は、「壬生町総合公園」と「とちぎわんぱく公園」を併せた広大な敷地の施設です。その中核施設は「みぶハイウェイパーク」で、高速道路の「みぶPA」と一体になった施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

各公園に駐車場があります。また「みぶハイウェイパーク」には、高速道路の両方面からの駐車場と一般道路からの駐車場があります。すべての駐車場に身障者用駐車区画があり、道の駅全体では21台分用意されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

ハイウェイパークのトイレは、ハイウェイパークのトイレと、高層道路PAのトイレがあり、どちらにもバリアフリートイレが用意されています。混雑時の傾向としては、目に入りやすいPAのトイレが混みあうのが特徴です。

ハイウェイパークの施設は一段高い位置にあり、車椅子では2か所あるスロープルートから利用します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

商業施設「みらい館」は、物産館、食事処、直売所で構成されます。他に観光情報コーナーがあり、隣接する広場ではイベントが開催されることもあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

独立棟の直売所は「みぶのやおやさん」。出入口は一か所で、店内の通路幅はそれほど余裕がありません。混雑時は車椅子での店内移動が少し苦戦します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編~

物産館は「ときめきステーション」。ここも店内通路幅に余裕がありません。

食事処は「みぶのおばちゃんち」。店内はフラット構造で、一般的な可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。20時まで営業しています。

「道の駅きつれがわ」(さくら市)

「道の駅きつれがわ」は2001年に供用が開始された道の駅。日帰り温泉施設がある大型施設で集客力があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

身障者用駐車区画が計4台分用意されています。身障者用駐車区画は一般駐車区画と同じエリアの設計で、そこから車道を渡って施設に向かう構造です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

トイレは独立棟と本館、新館内にあり、いずれもバリアフリートイレが用意されています。新館内のトイレが新しく、とても綺麗です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

2017年に開業した「新館」は、最先端のバリアフリー施設です。内装は綺麗で演出上の工夫があり、通路幅は広く、什器はお洒落です。フードコートは小規模ながら、車椅子で通行できる通路幅が確保されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

人気施設なので極端に混雑することがあり、それが車椅子利用上の唯一の問題です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~栃木県央編

「新館」開業と同時に「大正ロマン、大正モダン」が施設のコンセプトになりました。さくら市は「野口雨情」と縁があり、商店街には古い建物が残り、里山がある。「新館」内は「大正」をテーマに演出されています。

「道の駅ばとう」(那珂川町)

道の駅としての開業は1999年。2014年4月に農産物直売所と食事処が入っていた棟が火事で全焼失。トイレと観光案内所は別棟のため焼失を免れました。2015年に再建されて現在に至ります。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

再建された「馬頭村おこしセンター」内は、直売所と食事処が入ります。その横にトイレ棟、反対側の横には独立棟で「那珂川町観光センター」、合計3棟で構成される施設です。車椅子での横移動の動線に少々デコボコや段差があります。ルートを見極めて、車椅子で横移動してください。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

「馬頭村おこしセンター」の中央部正面に、屋根無しで身障者用駐車区画が3台分用意されています。そこから直売所と食事処の入口へは、車椅子で問題なく移動できます。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

トイレ棟にバリアフリートイレが1つあります。また独立棟「那珂川町観光センター」内にもバリアフリートイレが1つ用意されています。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

観光センター内には、テイクアウトのアイス工房があり、車椅子でも利用できる飲食可能な休憩コーナーがあります。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

農産物直売所は細長い構造で出入口は1カ所。店内の通路幅は一般的なサイズで、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。

道の駅ばとう 車椅子バリアフリー情報

食事処は「レストランばとう」。フラットな床面に稼働式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。席の間隔は余裕があるので、車椅子で店内奥へ移動できます。

「レストランばとう」の名物は「いのしし丼」、直売所の商品は地物中心、施設のキャッチコピーは「遊びにおいでよ、田舎が一番」、それを体現しているショップ&レストランです。

(本稿は2019年1月に初稿を執筆しました)

栃木県「道の駅」の紹介記事は、別に「栃木県北編」「栃木県東編」「栃木県南編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。